京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
東京駅界隈、
東京駅正面、
そして広場をぐるりと見渡すと、
林立する高層ビル、
ビルのガラス窓に映すビル、
その前に、
大手門に至る四脚門が小さく建つ、
大手門を過ぎ、
進むと、
シナマンサクが楚々と咲く、
春が来ると先ず咲くという、
マンサク、
見慣れた和マンサク、
そして蝋細工のソシンロウバイ、
埋もれるように咲く、
薄紫の馬酔木、
春を探すと、
そこかしこに、
昼下がりの並木径、
枝の払われていないプラタナス、
誰も居ないベンチが並ぶ、
スケルトンのプラタナス、
プラタナスの巨木、
端正なメタセコイヤの木、
御見事、
蕾を宿すハクモクレン、
やがて春が来る、
桜のつぼみ、
枯れ木がざわめく、
春の日差しを浴びた温室、
木々に囲まれた冬の池、
冷気が水面を流れる、
時に北風が吹き抜ける、
一基の灯篭に陽、
ペーパーホワイト、
日本水仙、
春を告げるロウバイ、
そして、
陽を透かして輝く、
ロウバイ、
春が来る、
冬晴れの空、
葉を落とした木々に木洩れ陽、
屹立するメタセコイヤ、
冬の美、
その隣にラクウショウの森が続く、
気根に木漏れ陽、
長閑な世界がある、
ミヤキャットのようでもある、
カサカサと音を立てる落ち葉の絨毯、
池の水が温む、
ポプラ並木、
公孫樹の木、
ヒマラヤスギ、
そして、
森が動く、
冬には冬の妙、
如月、
暦の上では立春を過ぎ、
うららかなと思う気持ちも、
冷たい空気に震える、
先月のこと、
神楽坂志満金の茶室にて茶事、
山庵、
白天井の細い階段を下りていく、
露地のごとくに、
待合から蹲に迎えられ、
趣向のある広間に、
こちらは小間、
新しい年が着実に、
そして力強く動き出している、
初春、