社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

エクスポーネント

2015-07-15 06:51:32 | 日記

「指数」のこと。
金利計算には必ずでてくる。

サラ金の高金利で多くの多重債務が生まれ、サラ金会社は所得番付のベストテンに顔をだしていたころ、私も議員時代に「多重債務」の相談が多かった。サラ金会社から、毎日のように責め立てられ、「うつ病」の症状を呈していることも多い。

当時、一番大事なことは、なぜ借りて返す「自転車操業」に陥ってしまったのか、自らと向き合うことが大切であった。
事務処理は弁護士に任せれば終わることだが、問題は心のケアであった。自分としっかり向き合えなければ、また再発するからである。

金利計算(複利計算)
元金をa、金利をR、r=(1+R)とすると
1回目 a×r  2回目 a×r×r  3回目 a×r×r×r
n回目 a×rのn乗
nが指数(EXP、エクスポーネント)である。

学生時代は学んでいるが、社会人になると多くが忘れてしまう。「電卓で簡単にできるよ」といって、一緒に計算したこともある。掛け算でn回たたけばOKだ。

当時の金利38%で計算すると、みんな驚く。
人生を金利によって、未来を金利によって奪われていることに気が付く。

この延長線上に、釧路市の財政問題もある。
平成25年度決算では、借金返済額は130億円で支出の14%を占める。この何割かは、交付税で補てんされている。また返済のなかの利子分は16億円。多いか少ないか、人によって意見は分かれる。

10年前も、20年前も、「財政危機」として喧伝され、とりわけ社会福祉や市民サービスが削減のターゲットにされてきた。

国はもっとひどい。
小泉元首相は、「私は過去最大の借金をつくった」と自虐的になったことがあるが、その後継者である安倍首相も、アベノミクスで借金の山をつくっている。「後は野となれ山となれ」としか見えない。

指数は急速に膨れ上がっていく。「債務奴隷」が生まれる所以である。

ひるがえって「戦争法案」も時がたてば、いっきに膨れ上がる。
法律の条文があまりにも抽象的であり、時の政権の判断でいくらでも自衛隊を戦闘に送り込める。安倍首相の答弁で多かったのが、「総合的判断で決める」である。

この答弁は、のちの首相に引き継がれる。

これほど時の首相の判断に一任されるような「戦争法案」は危険きわまりない。
武力で、軍事力で、平和は守れない。

指数の倍々計算のように、いっきに膨れ上がる「結節点」をむかえさせないためにも、今日の採決は止めるべきだ。、


劫火の狩人

2015-07-14 06:33:10 | 日記
 

梁恩生の口が動いた。
ドイツ人医師が顔を近づけると、かろうじてこう聞こえた。
「……私に一個軍団与えてほしい。武漢で私は戦いたい…」

この巻の最後の文章だ。ドイツ人医師の病院が日本軍に襲われ、梁恩生の恋人も、本人も重傷を負ってのシーンであった。

 

良心的、理性的な人々も、殺し殺される戦場となれば、憎しみがさらに増え、いっそう戦争の泥沼に陥っていく。この小説では、日本軍の蛮行も、中国人の蛮行も描かれ、強大な軍事力をもった日本軍が何をやってきたのか、詳細に描かれている。
イラクなど中近東の状況と同じだと思った。憎しみの連鎖が増大していく。
まさに「地獄」。

「劫火の狩人」とはよく表題をつけたものであったと思う。

古本の入っている段ボール箱を片づけていると、1973年の第1版18刷の「戦争と人間10」が出てきた。もうカビ臭くなっていたため、日干しして40年ぶりに読んだ。

戦後70年。自民・公明や安倍首相の「平和ボケ」もはなはだしい。
「二度と戦争をしない」と戦後の出発点を無視し、軍事力こそ平和を守る、と戦前と同じ道を暴走している。こともあろうに、「戦争法案」によって「平和」になるとうそぶいている。

軍事力で平和は守れない。
安倍政権で軍事費が急増している。

後年度負担という借金で大きく膨れ上がっている。
他国でのアメリカ軍の兵たん、PKOでの治安維持となれば、どれほど軍事費が膨れ上がるのか。まったく説明されない。

15日の強行採決は許されない。

日本人310万人、アジア2000万人、世界で6000万人ともいわれる途方もない人命の犠牲の上に再出発したのではないか。
国連憲章前文、日本国憲法前文の再読を!

再び「劫火の狩人」はごめんだ。


矢臼別の集い

2015-07-13 05:49:08 | 日記

北方転地演習抗議集会


毎年、この時期に抗議集会と「集い」が開かれている。
時あたかも、「協同転地演習」の真っ盛り。
自衛隊員2000名、車両600、戦車8、榴弾砲10門が長距離移動を
行い、矢臼別演習場で大規模な訓練を行っている。
当日の抗議集会でも、榴弾砲の炸裂音がひっきりなしに地響きをた
てていた。
先週は、十勝の海岸、浜大樹にエルキャック(ホバークラフト)の
上陸訓練が。これは戦車や人員を高速で海岸線から運び上げるもの
となっている。因みに40ノットの性能で時速74キロ。相当速い。
「協同転地演習」の眼目は、師団や旅団規模を陸・海・空を使って
またJRなど民間輸送機関などあらゆるものを使って移動し、矢臼
別で訓練することである。
「戦争法案」は、こうした訓練が、遠い外国まで及ぶことを意味す
る。
抗議の中心は、戦争法案反対、若者を戦死させるな・・・であった。

昼からは「矢臼別のつどい」
自衛隊による川瀬氾二宅の「囲いこみ事件」を忘れないとして、開
かれている。

花いかだによる沖縄の「面おどり」は、笑いと怒りなど、参加者は
大いに楽しんだ。

「ドーン」と榴弾砲の炸裂するなかでの「集い」であった。
「戦争法案」で、日本国憲法が破壊され、再び戦争できる日本。海
外での若者の戦死者を生み出す「戦争法案」を廃案にする決意を固
め合いました。


超大型公共事業

2015-07-12 06:54:37 | 日記

新国立競技場の建設をめぐって、批判がひろがっている。
2520億円、途方もない数字である。五輪のメーン競技場としては
通常の5倍から8倍という破格の工事費であり、さらにこれにとど
まらない。オリンピック終了後、開閉式の費用168億円は別予算で
あり、そもそも設計が終わっていないという。このままでは、どの
くらい膨れ上がるかわからないという。4000億、5000億という報
道もある。

予算の裏付けもまったくないという。
国の借金は、アベノミクスによってとめどなく膨れ上がっている。
だれが考えてもおかしい。

今日の赤旗に、2人の元選手が口火をきって反対していることが
紹介されている。東京五輪招致にかかわった有森さん、そして陸
上選手の為末さん。

為末さんは
・サブトラックが仮設のため、五輪後に国際大会が開けない。
・アスリートが日本に負担をかけたといわれる
・日本にとって2520億円の経済的負担はおおきい

勇気ある発言だと思う。

自民・公明の与党政府は国家予算の赤字で金がない、プライマリー
バランスをとると称して、社会福祉に大ナタをふるっている。にも
かかわらず超巨大な大型公共施設には、湯水のごとく税金を注ぎ込
もうとしている。

「戦争法案」も、どれだけの予算膨張を招くのか、明らかにされて
いない。

旧来の「自民党型」の予算が大手をふるい始めている。
釧路市も、借金はそう変わっていないのに、貯金が30億円を突破し
た段階で、大型公共施設建設が動き出している。(9日のブログ)

図書館、病院、そして駅高架と、いままでやり残したものを一気に
すすめようとしているのではないか。

プライマリーバランスといいながら社会保障を削減してきた。これ
では、さらに削減の矛先が国民の生活におそいかかる。


福島の今

2015-07-11 06:27:59 | 日記


福島県農民連、福島原発訴訟原告団事務局次長の服部崇さん


昨日の「福島の今を知ろう」の講演会に参加した。
会場は満杯だった。

原発事故から4年と4ヶ月、いまだに県内6万人、県外に5万人、合計
11万人が避難している。

それでも「2017年で賠償は終わり。2020年のオリンピックを家族で
みよう」と言われている。(会場からは怒りの声)

国は、避難地域を解除し「終わったこと」にしたい、ということが現
地からの報告でよくわかった。

国・東電側から、年間20ミリシーベルトは健康に影響はない。それよ
りもタバコを止めた方が良い、野菜を食べた方がよい、などと被害者
に平然と話していることが紹介され、参加者からいかりの声があがっ
た。
汚染水も、今日は4リットル、今日は10リットルもれた、と何回も
報道されている。安倍首相は、東京五輪誘致で「状況は制御されてい
る、東京にはいかなる悪影響、これまで及ぼしたことはなく、今後と
も及ぼすことはない」

講師の服部さんは「ウソだ」と強調していた。

会場から、福島産の桃、サクランボ、柿などのパンフレットが配られ
たが、安全だと思うが本当にそうなのか、の不安はあると質問。

服部さんは、原発事故の前は農薬に対する不安であり、それに対して
は大
丈夫と自信をもってすすめてきた。今の不安は放射能であり、国
の基準100
ベクレル以下ではなく、検出限界の10ベクレル以下を採用
している。

しかし、自信をもってすすめられない。と率直に述べていた。

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」

この声が政府に届いていない。


透析のかゆみ川柳

2015-07-10 06:29:33 | 日記

かゆみ消え 見える景色も 変わるかな

全腎協の7月号に掲載された「透析のかゆみ川柳コンテスト」の最優
秀賞となった句。

若いころ、透析をしている義父の背中をたわしで掻いてあげるのが、
日課になっていた。当時は、それほどの痒みを我慢しなければならな
かった。今は治療がすすんでいるが、何割かの人は大変なようだ。

同じ号で、透析40年の表彰もあった。
ほんとうにごくろうさま、と思った。
透析の苦労ははかり知れないが、命を守るうえではかかせない。

いつも思う。
世界の巨大な軍事費の一部でも減らし、それを医療にまわしたら。

軍事費は、何の富も生みださない。それどころか、破壊と殺傷しか
うみださない。
軍事兵器や物資の「需要」をつくりだしているのは、「国家」であ
り、税金でもある。そのため、常に国民への「不安」をあおりたて
ている勢力がいる。「攻撃されたらどうするのか」・・・

「戦争法案」

これが通れば、日本の軍事費がどれだけ増大するのであろうか。
大学での軍事研究も、予算をちらつかせて広がっている。
そこのけ、そこのけ、軍事が通る。いつか来た道である。
世界貢献は、軍事ではないだろう!(怒り)

金がないのではない。使い道が問題なのだ。
医療研究に、もっとお金を!

全腎協の7月号を見て思った。


債務

2015-07-09 06:06:07 | 日記

先日、ギリシャの関わって「債務奴隷」という表題でぐだぐだ書きましたが、債務減免の交渉に入ったようだ。

ところでアベノミクスの3本の矢のひとつ「積極的な財政出動」で景気浮揚と従来の自民党的政策を繰り広げてきたが、何のことはない、国の借金を100兆円増やしただけで国民の生活は悪化している。世論調査では62%が生活が苦しくなったと報告された。

釧路市はどうか。次のグラフを



釧路市の合併後10年。最初は膨らんだが少し減らし、また大きく膨らんだ。借金は減らないものですね。
もうひとつ、下のグラフは釧路市の貯金である。
減債基金(緑色のライン)は合併後にほとんどゼロになったが、財政健全化のプランなどを実行した結果、なんとか30億円まで大きくなった。
特定目的基金は、条例で目的を定めて貯金するもの。こちらも順調といえる。この基金は、予算作成時にお金が足りなくなると、「借入」を行ってきており、たいそう重宝してきた。

このグラフは、福祉や市民サービスを削り、人件費を切り下げてきた結果を表している。
一番ひどかったのは、2006年の小泉ショックであった。悪名高き三位一体改革で、いっきに地方交付税を引き下げてしまった。
地方交付税制度を破壊するものであったが、その後民主党政権でようやくもとに戻した経緯がある。

財政は予断を許さないが、最近、大型公共事業に再びシフトしてきている。
またぞろ「自民党的政策」が頭をもたげてきている。

 


 


快晴

2015-07-08 06:45:46 | 日記

釧路の6~7月は霧、霧雨、曇りとお日様をみることが極端に少なく
なるが、今年は晴れが多い。
今朝は、真っ青な青空。それに寒い。10度ぐらいか?

本州は長雨で、ジメジメと「いやになる」ようだ。

小学校の運動会はいつも霧雨などで延期もよくあったが、今年は予定
通り行われた。
天候異常か? 日常のあいさつでもよくでる。

サケ・マス漁の水揚げがはじまった。浜は活気づいているが、来年は
なくなってしまうのか。関連産業の打撃もはかりしれない。

今日のしんぶん赤旗の北海道版で記事が掲載された。
地域経済251億円打撃、漁民ら国に補償要求。

今の時期はサケマス、夏にはさんま、そして冬はタラ、と1年通して
漁が連続している。乗組員も連続しているから集まってくる。サケマ
スが抜けて、さんまだけの漁が成り立つのか。不安だらけである。
大型トラック13台を所有する運送会社では、トラックが駐車したまま
時間だけが過ぎて行く。
扱う商品の8割がサケマスという冷凍加工販売会社。
そして、このままでは乗組員が離れてしまう。

今回のサケマス流し網漁禁止の背景にウクライナ問題があると指摘さ
れている。安倍首相のアメリカべったりの、アメリカの制裁にそのま
ま同意したためのロシア側からの制裁ではないか? とのこと。

ここにも「外交なき安倍政権」の姿があらわれているし、アメリカ絶
対の、いいなりの姿勢が国民生活を破壊しようとしている。
そして「戦争法案」の成立にむけてに熱中している。
霞が関の各省庁も多くがこれにさかれているようだ。

先祖の血と汗でつくられてきたサケマス流し網漁。
終わりにしてはならない、という思いは共通している。

漁民の「晴れ」はいつ来るのか。

 


記事と広告の融合

2015-07-07 07:05:00 | 日記

放送と通信、インターネットの融合が当たり前になりつつあり、今も
進化し、変貌をとげつつある。

そうしたなか、
「ネイティブ・アド」、「ネイティブ広告」といわれる手法が広がっ
ている。ネットの世界では当たり前になりつつあり、これが客観的報
道やジャーナリスト精神にどう影響するか、私は心配している。
とりわけスポンサーの影響を強くうけるメディアのなかのジャーナリ
ズム精神である。

自民党のあからさまな「報道統制」、広告をつかった「報道統制」へ
の批判はひろがってはいるが、大手紙のなかには追及があまりにも弱
いものがある。新聞倫理綱領とかけ離れてきているのではないか。
先の大戦での戦争協力者となった新聞社の痛苦の教訓は、忘れ去られ
たかの状況もある。

あからさまな攻撃、干渉はすぐわかるが、ネイティブ広告などの手法
は、「気が付いたらそうなっていた」になりかねない。

ジャーナリズムと「ネイティブ・アド」の研究ももっと必要ではない
か?


債務奴隷

2015-07-06 06:57:20 | 日記

ギリシャの国民投票が「緊縮政策」反対で勝利した。
IMFやEU側は「緊縮政策」によって、浮いたお金で借金を返せと
迫った。公務員削減、年金、福祉の削減等々・・・

その結果、どうなったか。

国のGDPが大幅に下がり、税収も落ち込んだ。その結果、債務の
GDP比がどんどん膨らんでいった。そして、この数年間に中小企業
と国民の生活に大きな傷跡を残した。だから「悪循環」とよんでいる。

この「緊縮政策」は、金を貸した側の論理、投資家側の論理である。
国民の生活がどうなろうと、金さえ返してくれればよいわけだ。
もっと言えば、資本の論理でもある。

高金利のサラ金時代、返すために生活をぎりぎりに下げながら、さら
に借りて返すという悪循環に陥ってしまう人が多かった。
どうするか、まずは支払い停止、債権者会議で債権を大幅に引き下げ、
圧縮し、返せる金額で返済をつづける。当然生活も人間らしくなる。
そういえば釧路市のMOOも特定調停で、銀行など貸主側に30億円だっ
たか、棒引きしてもらい、再建にむかった。
企業は解散して消滅できるが、国と人間は解散し消滅することはでき
ない。人権と命がかかっている。相手に債権放棄をしてもらい、返済
できる金額に圧縮するしかない。でなければ個人の場合は自己破産と
免責ですべてを無しにする。
これが債務奴隷からの解放の道である。

ギリシャ国民は、悪循環となった「緊縮政策」にノーをつきつけた。
国際金融機関や投資家に、返済ストップを主張したわけである。

働く国民の側からの再建策こそ必要だったわけだ。
新自由主義に別れをつげなければならない。

ひるがえって、日本はどうか。
アベノミクスは、長年続けてきた自民党型の経済政策の規模を大きく
したもので、やっていることは借金を増やし、国民に「緊縮」を押し
付けることばかりだ。いわば「悪循環」をいっそう押し付けている。

地方経済はこの押しつけで、域内循環が悪化し、疲弊の度を深めてい
る。
消費税増税はただちに止め、年金、生活保護などの社会保障の引き下
げを止めることこそ求められている。

気になるのが、テレビによるギリシャ危機の解説。
昨日も公務員が多い、年金が高いなど説明していた。これは金融機関
の側から、投資家の側からの、緊縮政策を行っている側からの解説で
ある。投資家は目先の利益で動く。そうではなく、5年、10年を見す
える政治こそ必要ではないか。
地方の小さな金融機関にその回答があると、私は考えている。


官制ダウンサイジング

2015-07-05 06:49:02 | 日記

指定管理者など民間へのアウトソーシングによる人件費の切り下げが
続くなか、直接雇用も含め、官制ワーキングプアがひろがっている。
同時に、福祉政策による低所得者層への、さらなる引下げ、生活のダ
ウンサイジングがいっそう進行している。

きのう「釧路生活と健康を守る会」の総会に参加した。

3年続いた生活保護基準の引き下げとともに、今年の冬からはじまる
暖房費の大幅な引き下げが話題になった。ひと月1万円ほど下がっ
てしまう。もともと1ヶ月2.9万円のアパートは、築40年や木造長屋
など、いくらストーブを焚いてもなかなか温まらない。
現在の1ヶ月2万2千円では、灯油代が足りない家庭が多い。

ところが厚労省は、全国調査の結果、2割カットの方針を出した。
統計の悪用としかいいようがない。
3月に開かれた社会・援護局関係主管課長会議
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/0000077381.pdf

暖房費が11月から3月までだったのを、10月から4月までと延長した
のは実態を反映したものであるが、問題は金額を大幅に下げたこと。
1人 22,080 → 12,540  ▲ 9,549円
2人 28,580 → 17,800  ▲10,780円
3人 34,110 → 20,230  ▲13,880円

一冬で、支給月は5ヶ月から7ヶ月になったが、総額では2割カット
となっている。

釧路の冬は、マイナス20度近くも下がり、ストーブを焚かなければ
命にもかかわる。また子どもを抱えた親子は、真冬にどうなるのか。

木造の古いアパートで、灯油代が半減したらどうなるのか。
マイナス十数度のなか、親子や高齢者が凍える姿がうかぶ。
3年ほど前、木造アパートで亡くなって凍ってしまった方がいた。

統計をもとにした暖房費の削減は、官制ダウンサイジングそのもの
であり、統計の悪用だ。冷血な社会保障だ。

自民・公明党による社会保障、社会福祉への攻撃はすさまじい。
「自助」「共助」を強調し、「公助」は限りなく引き下げていく。
そして生活保護バッシングである。

憲法9条だけでなく、25条への攻撃である。
そういえば最近、21条の言論・出版の自由も攻撃されている。

安倍首相を先頭とする自民・公明党政権を1日も早く終わりにし
なければ、と「生健会」に参加して思った。


「慎重審議を」の声を否決!

2015-07-04 06:40:33 | 日記

釧路市議会の最終日は、市民の代表として政府や国会に意見を提出す
る「意見書」の審議、採決が行われる。

隣りの帯広市議会で全会派一致で可決された「安保法制」=戦争法案
の「慎重審議を」の意見書が、同じ文言にもかかわらず釧路市議会で
は賛成少数で否決された。
賛成討論も行われた。公明会派から「十分に審議されている」から、
「慎重審議」の意見書は必要ない。

国民の8割が、慎重審議と反対を表明していると世論調査でも出されて
いる。
「安保法制」は11本の法改正であり、審議は80時間。本来はその1本
でも重要な問題を含み80時間かける必要があるにもかかわらず、まと
めて審議するという乱暴なものである。
審議すればするほど、疑問点、問題点が噴出している。

このどこが「十分に審議されている」のか。

見えていない。見ようとしない。国民の大多数が不安や危険性を感じ
ていることをとらえようとしない。
これを自己暗示、あるいはマインドコントロールという。
あるいは、それとは別に地方議員が上意下達の執行者になろうとして
いるか。これを「ヒラメ議員」と呼ぶ。ヒラメは二つの目が上しか見
ていないことから。

釧路市議会で、この意見書に賛成した会派は共産、市民連だけであっ
た。隣りの根室市議会では、「廃案」の意見書が可決された。
根室や帯広との違いは何なのか、考えていくことが必要ではないかと
思う。

あらためて、国会で審議されている法案の新旧対照表をみていただき
たい。みずから考えてほしい。

http://www.cas.go.jp/jp/houan/130610/taishou.pdf

とりわけ削除されたところが重要!

きのうは国会で、首相の答弁が同じ文句しか言わないので、「お経」と
批判がでていた。


市立病院の改築

2015-07-03 06:31:12 | 日記

釧路市議会6月定例会も最終盤。
気になったのが市立病院の改築。事実上の新築ともいえる大規模改築となっている。まだ新しい屋上ヘリポートと精神病棟はそのまま残すとのこと。看護学院は昨年度までの改築計画であったが、この大規模改築といっしょになり、延期されてしまった。

確かに医療の進歩に対して、建物の「社会的劣化」はすすんでいく。
血液検査や検尿など、北大病院のように「一本化」するには、患者の導線が建て増しのため、複雑になってしまうのではないか、と質問したことがある。

気になるのは、「200億の財政収支の試算は?」との梅津市議の質問に対して、「試算はしていない」という驚くべき答弁があったことだ。

概算ぐらいは行っていると思うが、このような状況で巨額の公共事業に突入するのはあまりにも無謀ではないか。大型ハコモノ建設さきにありきだ。

政府の今年度の予算方針の中に、公立病院の単独建設の場合は補助金を減らし、他病院との統合・連携の場合は増やすとの方針がある。
今年の3月には、釧路市内の総合病院である日赤、労災、市立病院などが集まったシンポジウムが開かれた。そこでは「重複もある」と暗に合併をすすめる発言もあったと聞く。

国の地域における基準病床数は、複雑な計算式を使い算出している。
その結果
       基準病床  現状        過剰
釧路管内   2,832     3,456       624
根室管内      356        607       251

624床といえば、市立病院がひとつ無くなる数である。
驚くべき国の計算式である。

自・公・民が可決した「医療大改悪」法が、具体的に進められようとしている。最大の狙いは病床の削減にょる医療費の抑制だ。削減のためには、補助金を使っての誘導は常套手段でもある。

そうしたうえでの大規模改築したばかりの市立病院の新築ともいうべき大改築。なにか最初に大型公共事業ありきのゴーサインのように感じるのは私だけであろうか。
もうひとつ。釧路で残された大型公共事業には駅の高架がある。
こちらも今回の道議選でも公約に掲げた候補がいる。

借金の総額がたいして変わらないのに、財政危機を抜け出しつつあるときに、再び動き出している。いわば「蠢動」である。

現釧路市長のもとでの「ポリシー」は、社会保障・福祉は国の基準に、政治家としての市長は「ハコモノ」をいかにつくるか、に収れんしているのではないか。90年代の夢よ再び・・・か。

私は市民生活に必要な公共事業は重要であると考えるが、背伸びし過ぎの大型投資は未来の世代に負の遺産を残すことになる。

財政収支はしっかりやってもらわなくは。

 


現場からの声、戦争法案

2015-07-02 06:32:55 | 日記

昨日の国会は2回目の参考人質疑。現場からの声として世界各地で紛争
処理の経験を持つ伊勢崎賢治氏は、国連平和維持活動(PKO)の現場で、
部隊が住民保護任務により武装勢力と交戦を繰り返している実態を紹介
した。そして戦死者は不可避とのべました。

さらに安倍首相の言う集団的自衛権行使の「存立危機」の概念には無理
があると批判したのが柳沢元内閣官房副長官。
他国が攻撃されたとき、なぜ日本の存立が危機になるのか。その因果関
係は定義できないし、「もともと説明できない概念をつくった印象」で
あり、「事実」ではなく「一種の価値判断」だとまで述べた。
柳沢氏は、第1次安倍政権でイラク・インド洋派兵の実務を担った経験
を持つ。

確かにその通りだと思う。
私は「存立危機」の概念はあまりにも抽象的で、時の首相がどうにでも
解釈できることを訴えてきた。この「存立危機」にいたった情報も「秘
密保護法」で、国民には知らされない。だからこそ危険きわまりない。

安倍首相の答弁は、あまりにも抽象的で、同じ言葉の繰り返しであり、
聞いていると、「ペレペラしゃべる」という中身のないものとしか受け
止められない。だから議論が深まらないし、本当は分かっていないので
はないかと思う。法案を通すだけが目的化している。

自分たちの参考人も「反対」する。
批判には耳をかさない。
国民の8割が、反対、慎重にとなっているにも関わらす、80時間の審議
が終わったら、7月中旬には採決。

とんでもないことが進行している。自・公の数の力で!

武力で平和は築けない。
アメリカという軍事大国が、軍事力を行使すればするほど、平和は遠の
き、混乱と悲劇が増大する。歴史が証明している。
教訓ではないか。

残念なことに、安倍首相の言うことをおうむ返しに増幅している地方議
員もいる。


入札なしの大型公共施設建設

2015-07-01 06:23:12 | 日記

6月釧路市議会も委員会審査が行われ、大きな山場になっている。
昨年来、市政を揺るがしている新図書館の建設。今議会で基本設
計と工事費の概算8億円と算出した。
建設場所は、まだ「さら地」の状態である。
通常30億円ともいわれる大型公共施設だが、民間ビルの賃貸料が
発生するため、市独自の建設による建設費、管理費を30年単位の
トータルで比較するとそんなに大きな差はない。
民間会社にとっては、30年間間違いなく賃貸料が確実に入るため、
通常のオフィスビルと比べて、こんな良い条件はない。

当初、市の単独建設で話がすすみ、候補地も何カ所かあげられて
いた。しかし、「民間ビルの建設計画がある。そこに賃貸で入居
した方が安い」と突然提案してきた市長。この突然で意表をつく
提案に対して、議会は驚くとともに「待った」をかけ、検証して
きた。さらに市民的な反対運動も起きた。

そのなかで、図書館という釧路市の文化そのものをどうするか、
という議論もまきおこった。私はお金だけではなく、文化問題と
しての市民的議論の高まりを期待していたが、結局、経費の問題
にされてしまった。ある面、残念であった。

ところで、図書館の建設は市にとって大型の公共事業のひとつで
ある。約30億円といえば、透明性を確保するため、入札となる。
国土交通省をはじめ、公平性、透明性を確保するため、入札に関
してさまざまな法令が可決され、通達もだされている。
入札にならない「随意契約」も、公平・透明性を確保することが
求められている。

さて、今回の釧路市の新図書館はどうであったのか。

図書館という大型の公共施設の建設が、市長と民間会社との口約
束からはじまった。いわゆる「随意契約」と同じ経過をたどり、
入札なしの建設に踏み出している。
民間資金による公共施設の建設には、PFIという手法が行われて
いるが、これも当初、入札なしの「随意契約」のおそれがあるた
め、国会でも議論となり、PFIの入札をしっかりやるようになっ
ている。

今回の図書館建設は市民の立場からみると、大型公共事業の建設
にかかわって、入札という公平・透明性はまったくなく、一民間
企業が最初から決まっていた。

この「賃貸契約」という手法を使えば、大型公共施設の建設が
「入札なし」で、どんどん建設されることになる。既存のビルで
はなく、白紙のさら地からも適用できる。当然、民間企業と政治
家としての市長との不透明性が高まり、かって歩んだ腐敗の温床
になる恐れがある。

杞憂が現実のものとならないように。

私は、公平性・透明性の確保にむけて、現存のビルだけでなく、
未建設ビルへの「賃貸契約」という方式に「入札」をおりこむ
しっかりとした制度設計が必要と考える。

でなければ、住民からの「訴訟」も起きかねない。