「今だけ、金だけ、自分だけ」
この言葉はTPPなど農業の貿易自由化に警鐘
乱打を続けている鈴木宣弘先生が農業新聞に
掲載したのがはじまりだと思う。
先日の講演会では、日本はアメリカの余剰農
産物の「廃棄場」とまで厳しい言葉を使って
いる。
いまこの「今だけ、金だけ、自分だけ」があ
らゆる分野に広がっているのではないか。
大学の英語の試験に「民間参入」と称して、
民間試験の導入を進めている。
ところがあまりにもお粗末な導入で、北海道
のように広大な地域では移動にお金がかかる、
さらに試験に約2万円もかかるといわれてい
る。
そして「公平性」が保てるのか。
萩生田文科大臣の「身の丈」発言が衝撃を与
えている。
要は金がなければ試験を受けるなということ
だ。
新自由主義の発想そのものだ。
英語検定の「民間」の儲けにつながるものを
どんどん取り入れていく。その見返りに格差
の拡大は当然とみなす。
そいえば20数年前に財界と自民党は、人間を
「天才」 「能才」「異才」「凡人」「非才」
と分類 し、凡人は「それなりに」などと能力
別の「棲み分け」型競争を主張し進めてきた。
まさに同じ発想だ。
萩生田文科大臣は、日本国憲法、教育基本法
を読んでいるのだろうか。
教育のトップである文科大臣大臣失格である。