社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

本能寺の変

2015-06-30 05:58:36 | 日記

「三日天下」であった明智光秀。
大河ドラマなど、数々のものから私たちは明智光秀像がつくられている。しかし、400年以上の前の出来事が、これほどリアルに、さらに人物像も微に入り細を穿つように描かれた出来事を、私たちはインプットされ、それが当然のように思っている。

小説やテレビドラマの影響が大。

この定説を覆す本が出た。
「本能寺の変 431年目の真実」 明智憲三郎著(720円)

著者は名前から分かるように、明智光秀の子孫。
表題にひかれて読んでみた。これがおもしろい。
有名な
「時はいま あめが下しる 五月かな」
これが明智光秀の「謀反」の決意を詠んだ句として、定説となっている。これは違うと、さまざまな文献をあたり、定説を覆していく。

戦国時代、江戸時代、本当は・・・

織田信長の「鳴かずば殺してしまえホトトギス」
豊臣秀吉の「鳴かせてみせようホトトギス」
徳川家康の「鳴くまで待とうホトギス」
これは本当の人物像とかなり違うという。

戦国時代の馬は、ポニーのような小さい馬で、ドラマのような騎馬戦はなかった、など・・・

謀反の原因については、恨みなどではなく、信長の「唐入り」=大陸侵略を隠すためではないか、と推理している。「唐入り」反対派の謀反の可能性がでていた。その一人が明智光秀ではなかったか。
秀吉は実際に朝鮮半島に出兵している。
戦国時代は謀反は最も警戒すべきことだったのだから。

この対外侵略を封印し、鎖国政策によって、世界でもめずらしい平和の260年間が続いた。しかし明治になり、大陸侵略のDNAが復活し、、朝鮮半島の植民地、中国での満州国、東南アジアへと「大東亜栄圏」「八紘一宇」へと、いっきに破たんの道へすすんだ。

こうしたエピローグは、なるほどど感心した。
納得できる。

いままた、安倍首相によって、「平和」のため、「国民の命を守る」というスローガンで、自衛隊を世界に展開させようとするDNAが復活しつつある。「唐」を敵視し、包囲網をつくろうとしている。

しかし、時代は違う。国民主権の時代である。古色蒼然たる発想の安倍首相。それに対して、絶対許さないという反対の声が広がっている。歴史を土台で動かすのは民衆である。

なぜそれほど急ぐ、立ち止まれ、今国会では断念せよ、廃案に。
日増しに広がっている。

 


オイラーの公式

2015-06-29 06:27:32 | 日記

思わぬものが密接に関連している。さらに全然関係ないものが、しっかりと結びついていることはよくあること。
数学で、三角関数と指数関数は、まったく別物である。それは実数の世界でのこと。ガウス平面、いわゆる虚数座標に置き換えるとこれほど密接な関係はない。

オイラーの公式

この理解のポイントは、実数の平面ではなく、虚数の平面だ。これを学んだときは、感動したことを覚えている。ここから、小川洋子著、博士の愛した数式のひとつに導かれていく。
    この映画もすばらしかった。

数学は論理が明快で分かりやすいが、社会や政治となると因果関係などは、わかりにくい。形式論理学ではなく、弁証法的論理学が求められる。

小選挙区制度の導入が、過去何回も大きな政治問題になり、そのつど、〇〇マンダーといって批判してきた。
同時に、小選挙区制は「戦争への道」として、私たちは批判してきた。
自民党がねらってきた小選挙区制が、社会党が入った政権で実現され
てしまった。歴史の皮肉である。

当時は、小選挙区制と戦争? 関係ないよ、と報道はされなかった。

関係ないと思われた小選挙区制と戦争への道。これが今、つながっている。その時が現実に訪れている。「平和安全法案」=「戦争法案」のこと。

小選挙区制は、4割の得票で8割の議席、死票が山のように、など結果はその通りとなっている。小選挙区制は民意を反映しなくなる。そしてもう一つ、自民党が上意下達になり、安倍首相にさからうと次の公認はない、とうことは国会議員になれないこととなり、国民の声が届かなくなってきているのではないか。「自民党の体質が変わった」という人が増えてきている。
自民党は、若手議員の勉強会で「マスコミを懲らしめろ」、また講師の百田氏の「沖縄の2紙を潰せ」など、とんでもないところまで暴走をはじめている。

安倍首相と自民党の暴走、アクセルを踏みっぱなしの公明党。

こうした暴走に、「今国会での『戦争法案』成立はダメ」の一点で、力を合わせてのおおきな運動がひろがっている。

子や孫に戦争のない未来を!


小さな勇気

2015-06-28 06:17:36 | 日記

25日、27日と駅前での「戦争法案」反対の集会と街頭宣伝に参加し
ました。

上は27日、十数名で署名とチラシ配布。下は25日、霧雨の中50名
ほど集まっての集会です。

いま国会で審議されている「戦争法案」が、どんなにひどいものか、
明らかになり、不安や怒りが広がっています。
安倍首相がテレビに映ると消すか、チャンネルを変えてしまうとい
う女性が多くなっています。
戦後70年、二度と戦争をしないと誓った国民。専守防衛と外国では
戦争をしないと教育を受けてきた元自衛隊員。反対声明をだした東
本願寺をはじめとした宗教界。マスコミもようやくジャーナリズム
の精神をとりもどしつつあります。

みんな「小さな勇気」

それが集まり始めています。
あの時、「小さな勇気」を出していれば、と未来から反省しないよ
うに。

安倍首相をはじめ、自民党の聞く耳をもたない放言、暴言が目にあ
まる。「驕り」、「傲慢」が突出してきた。
聞く耳を失くせば、必ず「祇園精舎の鐘の音」が鳴り響く。

未来の子どもたちのために、いまこそ「小さな勇気」を。



 


驕り

2015-06-27 07:32:32 | 日記

「戦争法案」での安倍首相の国会答弁を聞いて、多くの人が「おかしい」
と思っている。
ごまかしだらけの答弁やコメントのなか、ときどき本音が飛び出てくる。

百田尚樹氏といえば、「永遠のゼロ」で大ヒットをとばした作家である
が、安倍首相の「お友だち」として、NHKなど政権内部で重要な位置
を占めている。

「沖縄の二つの新聞社はつぶさなければならない」
「沖縄のどこかの島でも中国にとられれば、目をさます」

まさに「妄想的」発言だ。
それも自民党の若手議員の集まりでの発言であり、若手議員からも、
過激な発言が目立ったといわれている。北海道では堀井衆議員が参加し
ている。

自民党もそうだが、民主党の若手議員の「タカ派」的発言は枚挙にいと
まがない。アメリカのように強大な軍事国家になりたい、とも思える発
言が多い。とりわけ、松下政経塾出身者の国会議員だと思う。

昔のように、地方議員から地域住民の声を地道に聞きながら、国会議員
になる割合が少ないのではないか。小選挙区のため、一番に知名度、2
番目に地元経済界の推薦にのれるのか、となっている。政策は二の次で
ある。

小選挙区は、自民党公認をとれるかで議員になれるか、失うかが決まる。
とりわけ安倍首相や幹事長の意向に逆らったら終わりとなる。
自民湯が自民凍にすっかり変わってしまった。

国民の声を聞かない。

こうした政権は一日も早く終わりにしなければ。

木に喬いはよいが、馬に喬いはダメ!

 


認知症とお巡りさん

2015-06-26 06:33:33 | 日記

一人暮らしの高齢者の方で、被害感情が高まると交番に連絡するケースが多いと思われる。
「近所の人が家に入って、物をとった」
「隣りの人が、壁や屋根に石を投げてくる。うるさくて寝られない」
「窓から脅される」・・・etc

そうすると交番のお巡りさんに、「捕まえて」となる。
警察官も2度、3度繰り返されると分かるようである。
これが入口になり、認知症のケアに結びつける、さまざまなフォローがはじまる。入口は交番だけではなく、さまざまなルートがある。

しかし、家族と同居しているときなど、いまだに「恥ずかしい」、「恥だ」の意識があり、表に出さず、症状が悪化する場合もある。
認知症は恥ずかしいことではなく、誰もがなりうることであると社会的認知がもっと広まることが大切だと思う。テレビや新聞などで、取り上げられたり、啓発活動も多くなっているが、まだまだではないか。

しかし、「私は認知症になっている」と自ら公表する人も増えている。
「物忘れが多くなって、困った」という高齢の方と一緒に病院に行き診断を受けてもらい、安心することもある。積極的に自らの認知症と向き合えることはすばらしいことだ。

釧路にもようやく認知症対応の基幹である「認知症疾患医療センター」がオープンした。多くの関係者によりさまざまな努力がおこなわれている。
が、残念なことに「介護保険」制度の改悪が大きな影を落としている。
最初の制度設計からワーキングプアやボランティアを前提にしていたため、低賃金と将来にわたって賃金が上がらない、さらにパートなど不安定雇用が続いている。それに拍車をかけているのが、今年度からの報酬の大幅削減である。すでにやめた事業所もあらわれてきた。
釧路市では2年後に、ボランティアを含めた「地域包括ケア」が開始される。

高齢者の人間としての尊厳を守る大事な仕事をしているにも関わらず「労多くしてむくわれない」となれば、厳しい結果を招かざるを得ない。

「自助」を前面に押し出す政治の責任は大きい。
介護保険の「制度設計見直し」も課題となっている。


最初に知っておきたい 「認知症」

2015-06-25 06:56:52 | 日記
 

 赤旗日曜版に連載された「認知症」が本にまとめられました。連載当初から、わかりやすいと評判で、私もさっそく購入しました。
 認知症はさまざまな症状の集まりで、「九大法則」として、10回に分けて解説、そして5つの対処法の解説となっています。たいへん分かりやすい内容です。新日本出版社で800円(税別)
著者は川崎幸クリニック院長の杉山孝博先生です。

今から10年ほど前、長い間旅館を経営されていた方からの相談がありました。
残念ながら亡くなられましたが、その後「石川通信」にひとこと書きました。

     認知症
      人付き合いが壊れたSさん
 先週三回忌のOさんのことをお話しましたが、もう一人、三回忌のSさん(76歳)も思い出深い方でした。最初の相談は、「銀行からお金をだまし取られた」です。
 お伺いし、お話しをお聞きしたところ「初期の認知症」の疑いが感じられました。友人・知人に対して「お金や宝石を盗んだ」とトラブルを引き起こし人間関係が壊れてしまっていたのでした。そのうえ十数年も病気をしたことがなく、病院不信の医者嫌いでした。
 銀行の支店長と話し合い、保健所の保健師さんやケアマネの協力を得ながら、のべ十数時間に及ぶ世間話や昔話をしつつ、なんとか病院につなげようと努力しました。
 足が弱っていたことから「リハビリすると元気になるよ。そのためにも病院の診察が必要」とようやく合意を得ることができました。病院に行くとき、小袖の立派な着物をきちんと着てから出発しました。
 ようやく安心できる環境が整えられようとした矢先、不幸にも亡くなられました。
 認知症の自覚を拒否している場合、一番傷つき不安な状況におちいっているのが本人です。一日も早く病院や介護関係者など専門機関との接点が求められています。
 Sさんは、亡くなられたご主人のお墓に入られました。もっと早くお会いしていればと考えてしまいます・・
                  以上

この方は、訪問する人を次から次へと「物を取った」と攻撃し、誰も近づかなくなっていました。「被害感情」が大きく、介護の人たちも大変な目にあっていました。

私も2回目から、「お金を取られた」と攻撃されましたが、覚悟の上で毎日訪問し、なんとか打ち解けるところまでになり、世間話から問題点を把握することができました。

細かい数字を繰り返したり、何年も前の日時までしっかり覚えていて、「自分はまだ大丈夫」だと、不安と必死にたたかっている様子がみてとれました。居間や台所の片づけも出来なくなっていました。会話のなかから、「何に困っているのか」を自覚させるだけでも苦労しました。

当然、Sさんには「認知症」ということを、ひとことも話しませんでした。

認知症は一人ひとり皆違う症状を示し、対応は苦労するものです。
とりわけ被害感情や攻撃性が出てくると困難なケースになってしまいます。

しかし、いずれ私たちが「行く道」です。
認知症の本はたくさん出版されていますが、ぜひこの本も読んでいただきたいと思います。

 


隔世の感、政務活動費

2015-06-24 06:34:52 | 日記

釧路市議会の政務活動費の昨年度の結果と領収書の公開などについて
報道された。
2007年の「事件」以来、今と比べると隔絶の感がする。

「改革」前は、共産党市議団を除いて、100%使い切りであった。
私たちは「公金」という性格上、実費処理と飲食には使わない、領収
書なき支出は禁止、全面公開など、独自のルール(内規)を作成し運
用してきた。そのため使い切れず、残金を市に返還してきた。
議会改革の結果、私たちのルールの多く採用され、2007年度は軒並み
下がり、使い切りが無くなった。(上のグラフ)

あれから7年。今は、執行率の高い、低いは問題にならなくなった。あ
まり使わないということは逆に議員活動が問われることになるのではな
いか。

2007年の「事件」とともに、当時の取り組みの一部を「いしかわ通信」
で知らせてきた。(6回分をまとめたもの)
http://www2.plala.or.jp/ishiishi/tusin404.pdf

ところかわり、道議会の「政務調査費」訴訟をみると唖然とする。
道議会の自民党会派が「質問作成」など、道の自民党に丸投げし、そ
の先に道庁OBなど雇っていた、驚くべきことであった。
旧態依然とした内容である。
http://www.jcp-hokkaido.jp/pdf/sinpo1946.pdf

私の市議会のときは、議会の前は関係者の聞き取り、そして質問作成
などかなりの時間をさいていた。ある面、市民の要望を市政に届ける、
これが議会での議員としての仕事だと思っている。

政務活動費は税金であり、市民に還元することこそ必要だ。
それに見合う議員活動こそ求められている。

 

 


第1次産業

2015-06-23 06:29:03 | 日記

北海道の酪農家の減少が止まらない。
先日、厚岸町にお伺いした時、昨年は12年ぶりに新規就農が生まれた。
今年は、さらに2戸の可能性がでてきたと、うれしい報告があった。
「12年ぶり」という言葉に象徴されるように、北海道の酪農家の離脱・
減少が止まらない。
2010年195戸、11年255戸、12年228戸、13年223戸、14年220戸、
13年の内訳は、高齢化・後継者なしが79戸、将来への不安が21戸、負債
19戸、事故・病気28戸、経営転換62となっている。
ほとんどが酪農としての経営が成り立たないということ。そのため展望も
なく辞める人も多い。TPPも視野に入っているのではないか。

米の価格暴落もすさまじい。
第2次安倍政権が出来たころには、1万6千円(60㌔)だったのが、今は
11,038円。なんと5千円近くも暴落している。安倍政権の過剰米放置な
ど「無策」につきる。
稲作農家の時給は456円となっている。最低賃金の半分ではないか。

漁労収入は?
沿岸での漁船漁業を営む漁民の13年の漁労所得は、前年より15万円減少
で190万円となった。
漁業を営む経営体は、5年間で18%も減少。
2015水産白書は、漁労収入が減り、燃料高騰で大きな負担となっている
と指摘している。これも安倍政権の「円安」政策によって漁業経営に拍
車をかけている。
安倍首相が、安保法制(戦争法案)にかまけているあいだに、ロシアの
攻勢で、北洋サケ・マス漁が壊滅寸前となっている。とりわけ根室経済
への打撃は計り知れない。
これまた「外交なき安倍政権」を地で行くようだ。

日本で唯一残された坑内掘り炭鉱も、消滅戦前だったが、地域のガンバ
リで持ちこたえている。火力発電も生き残りの重要なファクターだ。
国のエネルギー政策の転換にむけて、ガンバルしかない。

第1次産業が、長い長い政策で衰退の一途をたどっている。
とりわけ「新自由主義」が暴風雨のごとく席巻している。
安倍政権によるTPPは一気に止めをさしかねない。しかし、釧路郊外を
走ると安倍首相のポスターが目立つ。私は酪農家が「皮肉」をこめて掲
示しているようにしか見えない。

食料は国の安全保障の土台でもある。
軍事力こそ国民の命を守るという安倍首相は、肝心の国民の安全保障
が目に入らない。
国会を3ヶ月も延長して、「戦争法案」を何が何でも通そうとしてい
る安倍首相には、地方の、北海道の基幹産業であり、命の安全保障が
まったく見えていない。

安倍内閣の支持率が40%を割った。とりわけ女性の支持率が8%落ち
込み34%に。(朝日調査)
安倍首相がテレビに映るとチャンネルを変えるという女性の声をよく
聞く。

ようやく「メッキ」が剥がれてきた。
もうひと押しだ。

 

 


 


 


戦争と人間、いま再び・・・

2015-06-22 06:45:02 | 日記

「戦争と平和」といえばトルストイ。戦争を扱った大河歴史小説。
日本には、「戦争と人間」という戦争をめぐる骨太の大河歴史小説がある。五味川純平氏の作品だが、「人間の条件」と並んで大作となっている。私は、今から40年20代で読んだ小説だが、当時は執筆中だっため、全巻は読んでいない。

大きく4部構成になっている。
 1、運命の序曲
 2、髑髏の舞踏
 3、劫火の狩人
 4、裁かれる魂

新興財閥の伍代家の華やかなパーティからはじまる。
伍代当主の由介とその子ども、英介、由紀子、俊介の愛と生き方を軸に、労働者の息子標耕平、朝鮮半島のパルチザンの戦いと愛、中国大陸で展開するレジスタンスの人々など、多くの人々が日本の戦争に巻き込まれ、愛を引き裂かれ、命を落としていく。

この小説を山本薩夫監督が、三部作の歴史大作として仕上げた。
この当時、日活も資金難に陥り、第4作目はつくられることはなかったといわれた。

今となっては最高で豪華な俳優陣であり、このような映画は二度とできないであろうといわれている、いまや伝説的映画ではないだろうか。

DVDレンタル店に置いてある。
若い人たちには、ぜひ観ていただきたい作品である。

安倍首相、自民・公明による「戦争法案」は、同じ轍を踏もうとしている。同じような歴史の流れに巻き込まれないためにも、自由と民主主義の発展という本来の歴史の流れにもどすためにも、ぜひ観ていただきたい。
再来月の8月には、戦後70年特集の一つとして、この映画がブルーレイとなって、再リリースされるという。


新・人間裁判

2015-06-21 05:59:11 | 日記

生活保護改悪と「新・人間裁判」
(今あらためて問う「健康で文化的な最低限度の生活」)まなぼっとでの講演会に参加した。
3年間で平均6.5%、最大10%の保護基準の引き下げ。物価も上がっている。いったい何が起きているのか。


こうした中、北海道では142人が、「人間らしい生活を」と札幌地裁に提訴した。

三浦さんは、「保護基準、年金水準、最低賃金の3つは、国の基本政策(ナショナルミニマム)」と指摘したうえで、労働者の賃上げ闘争と同じように長いたたかいが必要と述、保護利用者がたたかいはじめて、まだ3年。これから粘り強いたたかいが必要と訴えた。

1950年代からたたかわれた「朝日訴訟」は「人間裁判」と呼ばれている。このときは朝日さん一人のたたかいであったが、それを支援する多くの人がいた。
今回の「新・人間裁判」は、訴えた人は全国で7,000人。大きな違い。私は、議員時代に多くの「生活ができない」、「お金がなく病院にかかれない、入院できない」と生活保護しか生きる道がない方々の相談を受けた。そうした経験から、生活保護バッシング、弱い者同士の足の引っ張り合いにこころを痛めてきた。これはマスコミを使った巧妙に仕組ま
れたものではなかったか。

憲法25条、そして「生活保護は人間としての権利だ」などといえば、地域のなかで「何を言っているのか」と批判があり、権利を主張できない雰囲気がある。
相変わらず、「権利を言う前に義務をはたせ」という上目線の攻撃と権利そのものの考えが歪められてきた人もまだまだ多い。
日本の民主主義の発展の不十分さとしかいいようがない。

自由で民主的な社会、地域をつくっていく上で、まだまだ課題は多い。

この個人としての発展と、自由と民主主義を圧殺していくのが、「戦争法案」である。
五味川純平の小説「戦争と人間」を映画にした山本薩夫監督の「戦争と人間」三部作はぜひ観るべきだと思う。(DVD有り)
私は三本とも70年代に映画館で観て感動した。その小説「戦争と人間」も読んだ。
なぜ戦争が起きるのか。私なりによくわかった。


官僚答弁:派遣法改悪

2015-06-20 06:54:11 | 日記

「希望に応じた働き方ができるし、キャリアアップにつながる。正社員への道も開かれる」

「生涯ハケン」、「残業代ゼロ」

上が安倍首相、下が野党の主張であり、多くのマスコミが取り上げている。
どちらの言い分が正しいのか。明らかではないか。
それを数の力で押し切る自民・公明。助け舟を出す維新の党。という構図であった。

安倍首相の答弁は、官僚が作成したであろうものを、繰り返すだけである。
どんなことを聞いても、抽象的で一般的なものしか答えない。さらに別のことを話す。
これが答弁に対して突っ込まれない、いわゆる「答弁慣れ」答弁である。

私も地方議会で、何回も経験している。
絶対、ストレートに答弁しない。これを「官僚答弁」という。

こうして財界・大企業に有利な、「ボロ儲け」をねらう法案が自民・公明両党によって可決されていく。

私たちの子や孫の世代の貧困がさらに進んでしまう。
若い人たちの生活相談の背景に、低賃金という「貧困」がある。
そして、その先にはアメリカと同じ「貧困徴兵制」が待っている。

労働基準法第6条、中間搾取の排除
 何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。

これは戦前の教訓から生まれた規定である。
今回の派遣法の改悪で、第6条の実態がなくなってしまう。

これから、参議院での議論に移る。数によって道理がないがしろにされる事態はやめるべきである。

ちょうど、18歳選挙権が決まった。
卒業後、正社員のイスをどんどん減らし、派遣のイスを増やしてきた政党政治家は誰なのか。
労働基準法の第1条、労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。
・・・を壊してきた政治家、政党は。

ゴマカシがあふれている。
若い人たちには、ぜひ理性と透徹した目を。


緊急昼デモ

2015-06-19 06:54:22 | 日記
  

 18日、お昼休みの緊急昼デモに参加。
「戦争法案ハンタ~イ」の大きな声が、新橋大通商店街にこだました。15団体、約100人の参加。

子どもたちを戦場に送らない。戦争する国にさせない。こうした思いが、大きな声として商店街に響きわたった。

今朝の赤旗に、戦争法案の造語について書かれていた。
英語に訳せない造語で、
  政府の造語        国際法上の概念
 後方支援        兵たん=武力行使と一体不可分
 武力行使の一体化    概念が存在せず
 自己保存型の武器使用  概念が存在せず

後方支援の英訳はロジスティクス=兵たんとなっており、「後方支援」そのものの訳は米側にない。また「武力行使の一体化」という概念がアメリカ軍に全くないため、共同作戦など行った場合はどうなるか、はっきりしている。
傑作なのは、「武器の使用」の英訳がないということ。「武力の行使」は「Use Of Force」であって、あえて英訳すると「Use of Weapon」とのこと。ネットで検索をかけると小説ばかりがヒットする。

日本の自衛隊は「武器の使用」、実際の米軍との共同作戦では、米軍からみると、まさに「武力の行使」となる。

安倍首相、自民・公明のゴマカシをもっとあぶりだすべき。
平和国家日本を壊させないために。

 


兵站と「武器の使用」

2015-06-18 06:23:25 | 日記

昨日の党首討論を聞いて、ほとほとあきれてしまった。

憲法には、
「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として
は、永久にこれを放棄する。 」
と書かれているために、安倍首相は「武力行使」とは、絶対に言えな
い。だから、
1、武器の使用は、武力行使ではない。
2、他国の武力行使と一体化しないから、武力行使ににあたらない。
と、こんな議論になる。

イラク戦争のとき、もしもアメリカ軍と一緒に自衛隊の部隊が行動し
ていたなら、こう言うだろう。
 ・アメリカ軍とは、まったく別行動であり、一体化していない。
 ・「安全」なところを選んで後方支援を行っている。
 ・攻撃されても、「これは武器の使用だ」。
だから、「武力行使ではない」、「憲法違反ではない」。

これを人は、「詭弁」という。

「兵站」は英語では、戦闘のサポートのことであり、「後方」という
意味はない。
「兵站」が攻撃されるのは、世界の軍事上の常識である。

かの日本軍は、太平洋戦争で、輸送路の「兵站」を徹底的に攻撃を受
けた。南方戦線では、日本兵の6割が戦闘ではなく「餓死」であった。
 (「餓死した英霊たち」藤原彰著)

自衛隊員の教育・・・「専守防衛であり、日本が攻撃されない限り、
戦争はしない」とされてきた。
これを廃止し、世界中で、地球の裏側でも、「武器の使用」を行おう
としているのが、安倍首相であり、自民、公明党である。
それも、「武器の使用であり、武力行使ではないので憲法違反ではな
い」と言い張っていく。

アメリカの「ポチ」どころではない。
若者の命まで差し出す、「奴隷」状態ではないか。

アメリカは、単独では戦争をおこせなくなっている。
アメリカの財政負担を軽減し、アメリカ人の命も肩代わりしてくれる
国を必要としている。これにひたすら追随している安倍首相の姿は醜
い。それどころか売・・・・・・

 


ななかまど

2015-06-17 06:15:51 | 日記
 

ナナカマドの花が真っ盛り。
秋には真っ赤な実がなり、紅葉の秋を代表する木となっている。遠くからみるとふんわり白くわたあめのようだが、近くではなかなか可憐な花だ。
バラ科となっているが、とてもバラには見えない。
「科」はむずかしい。
とりわけ「サル目ヒト科」は・・・

昔、真っ赤な実で美味しそうにみえるが、なぜ鳥がなかなか食べないのか。実際に味を確認したことがあり、納得。
おいしいか、おいしくないか、の真理は「実践にあり」ということがよくわかる。


仏教者の声明

2015-06-16 06:38:15 | 日記

仏教者のなかにも「戦争法案」批判の流れがひろがっている。
東本願寺が声明を出している。

http://www.higashihonganji.or.jp/news/important-info/11435/

PDFファイルで掲載されている。

冒頭に、
「私たちの教団は、先の大戦において国家体制に追従し、戦争に積極的に協力して、多くの人々を死地に送り出した歴史をもっています。その過ちを深く慙愧する教団として、このたび国会に提出された「安全保障関連法案」に対し、強く反対の意を表明いたします。」

勇気ある声明だと思う。

もともと仏教には五戒があり、一番最初に「不殺生戒」として戒めている。
安倍首相をはじめ、自民・公明の「不妄語戒」(ふもうごかい)も際立っている。

しかし、「不飲酒戒」(ふおんじゅかい)のように、酒は飲んではならないという戒律も、「般若湯」と言い換えて、般若(仏の智恵)が湧きいずるものとして誤魔化していることがある。

兵站を後方支援と言い換えて、「安全」を強調する安倍首相は、「般若湯」そのものではないか。
「重要影響事態法案」では、後方地域という定義が削除された。
削除された文言は、「後方地域 我が国領域並びに現に戦闘行為が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる」である。
その規定でいうイラクのサマワにおいても、ミサイルが撃ち込まれ、こうした後方支援であっても54人の自殺者を出している。PTSDにいたっては・・・

「実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがない」が削除されたということは、何を意味するか明確ではないか。
これを「安全なところで自衛隊員を」と言っても、絵空事である。

今、潮目が変わってきたと言われ始めているが、まだまだ!

先の「大戦」にかり出され、人の命を守るべき宗教者が、その戦争遂行に従属させられた苦い体験を、いまこそ発揮すべきではないか。
「戦争法案」反対の一点で!!