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エクスポーネント

2015-07-15 06:51:32 | 日記

「指数」のこと。
金利計算には必ずでてくる。

サラ金の高金利で多くの多重債務が生まれ、サラ金会社は所得番付のベストテンに顔をだしていたころ、私も議員時代に「多重債務」の相談が多かった。サラ金会社から、毎日のように責め立てられ、「うつ病」の症状を呈していることも多い。

当時、一番大事なことは、なぜ借りて返す「自転車操業」に陥ってしまったのか、自らと向き合うことが大切であった。
事務処理は弁護士に任せれば終わることだが、問題は心のケアであった。自分としっかり向き合えなければ、また再発するからである。

金利計算(複利計算)
元金をa、金利をR、r=(1+R)とすると
1回目 a×r  2回目 a×r×r  3回目 a×r×r×r
n回目 a×rのn乗
nが指数(EXP、エクスポーネント)である。

学生時代は学んでいるが、社会人になると多くが忘れてしまう。「電卓で簡単にできるよ」といって、一緒に計算したこともある。掛け算でn回たたけばOKだ。

当時の金利38%で計算すると、みんな驚く。
人生を金利によって、未来を金利によって奪われていることに気が付く。

この延長線上に、釧路市の財政問題もある。
平成25年度決算では、借金返済額は130億円で支出の14%を占める。この何割かは、交付税で補てんされている。また返済のなかの利子分は16億円。多いか少ないか、人によって意見は分かれる。

10年前も、20年前も、「財政危機」として喧伝され、とりわけ社会福祉や市民サービスが削減のターゲットにされてきた。

国はもっとひどい。
小泉元首相は、「私は過去最大の借金をつくった」と自虐的になったことがあるが、その後継者である安倍首相も、アベノミクスで借金の山をつくっている。「後は野となれ山となれ」としか見えない。

指数は急速に膨れ上がっていく。「債務奴隷」が生まれる所以である。

ひるがえって「戦争法案」も時がたてば、いっきに膨れ上がる。
法律の条文があまりにも抽象的であり、時の政権の判断でいくらでも自衛隊を戦闘に送り込める。安倍首相の答弁で多かったのが、「総合的判断で決める」である。

この答弁は、のちの首相に引き継がれる。

これほど時の首相の判断に一任されるような「戦争法案」は危険きわまりない。
武力で、軍事力で、平和は守れない。

指数の倍々計算のように、いっきに膨れ上がる「結節点」をむかえさせないためにも、今日の採決は止めるべきだ。、