社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

ポピュリズム

2015-07-20 21:02:10 | 日記

安倍首相をはじめ、あいかわらず「戸締り」、「隣りの火事」論なる
ものを披露して、「戦争法案」の理解をすすめようとしている。
これほど国民をバカにしている話はない。

安倍首相は、ポピュリズムが大っ嫌いらしい。国を誤ると思っている
らしい。嫌われても国家のためには断固押し通す、その結果が「秘密
法」であり、今回の「戦争法案」である。

ポピュリズムは「大衆迎合主義」、「人気取り主義」と訳されている。
このの反対は、エリティズムであり、いわゆるエリート主義である。
「選良」と訳され、「自分は選ばれた人間」、「優秀な人間」なのだ
と思い込む主義である。

議員時代に、さまざまな要望で霞が関や国会議員に要請したりしたが、
時々感じることがあった。エリート主義は、私が嫌いな言葉に属する
から、といえばわかると思う。

安倍首相は祖父の代から、いわばエリート中のエリートといわれてい
る。それが「戦争法案」の説明に、「戸締り」や「隣りの火事」を持
ち出すこと自体、ポピュリズムではないか。

しかし、大衆はだまされない。
隣り近所と、強力な軍隊を持つ国家とは比較しようがない。
エリートがポピュラーな言葉で説明しようとして、逆に大衆をバカに
していると気が付かない。

安倍首相の20日にテレビで相変わらずやり取りできないまま、一方的
に「戸締り」、「隣りの火事」を持ち出したが、参加者から、「人の
家に火を放った側に組することもあるのでは」、「危険な現場で火事
に巻き込まれることもある」、「日本でテロ起きることもある」など、
集中砲火をあびていた。
しかしほとんど聞いていないのでは?

党創立93周年記念講演会に、瀬戸内寂聴さんがビデオメッセージをよ
せている。党と同い年の93歳の寂聴さんお元気な姿をみると、こちら
も元気がでてくる。
安倍さん、「人の言うことをきかないですもんね」「何か・・・」
痛烈な批判をしていた。

「法案」が通れば、そこのけそこのけ軍事が通る。
今、その入り口に立っている。


一括法案

2015-07-20 06:31:52 | 日記

最近、何本もの法律改正をまとめて一本にし、一気に改正
してしまうことが多い。
医療・介護の法案もひどかったが。今回の「戦争法案」も
ひどい。本来であれば、一つひとつ重要な法律であり、審
議も一つひとつしっかり議論しなければならない。
10本に及ぶ法律を、改正条文をまとめて一本にする。
とうぜん審議する議会もバラけてしまう。

議会の自殺行為だという指摘がある。その通りだと思う。
しかし、政府にとっては便利だ。無理な法案も押し通せる
から。
「効率」と「民主主義」は、ときには相対立するもの。

国の法改正によっては地方議会にも、いくつもの条例にか
かわるものが多い場合、やはり一括条例案として出される。
このときは大変。もとの条例を改めて読んだうえで、対応
しなければならない。
こうした一括法案、一括条例案というものは、議員にとっ
て時間がとられて大変であった。
ただ何もしない議員もいた。質問もせず、だまって賛成し
ても議員としての役割ははたしたことになる。

国会議員は、10本もの一括法案のもとの法律を読んでいる
のであろうか。いや10本+1本の法案そのものを読んでい
るのであろうか、という疑問が浮かぶ。

自民・公明の与党議員の「イエスマン」ぶりが、あまりに
も異常にみえるのは私だけであろうか。
異論が聞こえてこない。
まさか法案を読んでいないということはないと思うが?
また「日本が攻撃されたらどうするのか」などという単純
なマジックに引っかかっているとは思えないのだが?

一括法案。

議会にとって、民主主義にとって、いかがなものか。

今回は、これほど、雑で、あらっぽい「戦争法案」の問題
点を山盛りに残したまま、強行可決した自・公の議員の責
任は重い。

舞台は参議院に移るが、このまま廃案にするしかない。
それほどひどい法案である。