安倍首相をはじめ、あいかわらず「戸締り」、「隣りの火事」論なる
ものを披露して、「戦争法案」の理解をすすめようとしている。
これほど国民をバカにしている話はない。
安倍首相は、ポピュリズムが大っ嫌いらしい。国を誤ると思っている
らしい。嫌われても国家のためには断固押し通す、その結果が「秘密
法」であり、今回の「戦争法案」である。
ポピュリズムは「大衆迎合主義」、「人気取り主義」と訳されている。
このの反対は、エリティズムであり、いわゆるエリート主義である。
「選良」と訳され、「自分は選ばれた人間」、「優秀な人間」なのだ
と思い込む主義である。
議員時代に、さまざまな要望で霞が関や国会議員に要請したりしたが、
時々感じることがあった。エリート主義は、私が嫌いな言葉に属する
から、といえばわかると思う。
安倍首相は祖父の代から、いわばエリート中のエリートといわれてい
る。それが「戦争法案」の説明に、「戸締り」や「隣りの火事」を持
ち出すこと自体、ポピュリズムではないか。
しかし、大衆はだまされない。
隣り近所と、強力な軍隊を持つ国家とは比較しようがない。
エリートがポピュラーな言葉で説明しようとして、逆に大衆をバカに
していると気が付かない。
安倍首相の20日にテレビで相変わらずやり取りできないまま、一方的
に「戸締り」、「隣りの火事」を持ち出したが、参加者から、「人の
家に火を放った側に組することもあるのでは」、「危険な現場で火事
に巻き込まれることもある」、「日本でテロ起きることもある」など、
集中砲火をあびていた。
しかしほとんど聞いていないのでは?
党創立93周年記念講演会に、瀬戸内寂聴さんがビデオメッセージをよ
せている。党と同い年の93歳の寂聴さんお元気な姿をみると、こちら
も元気がでてくる。
安倍さん、「人の言うことをきかないですもんね」「何か・・・」
痛烈な批判をしていた。
「法案」が通れば、そこのけそこのけ軍事が通る。
今、その入り口に立っている。