凍りついた瞳(め)
フローズン・ウォッチフルネス
20年以上前に発行された椎名篤子著、ささ
やななえ氏の繊細な絵による児童虐待の漫
画は大きな社会的な影響を与えた。
表題は虐待されている子どもの特徴をあら
わしている。
私も議員時代にこの本にふれ、生活相談の
中で出会ったさまざまな問題から、その深
刻さを感じとるとともに、対応が非常に難
しい。多くの専門家が必要だ。
児童虐待 最多13万件
大きなニュースとしてかけめぐった。
この一人ひとりがどれほどの悲しみを背負
っているのだろうか。
最近も5歳の子が虐待で亡くなった事件が
テレビで大きく報道された。
こんな不幸な、悲しいことはない。
児童相談所は人が足りず、対応もかなり厳
しい。全国平均で、相談員1人あたり40人
も受け持っている。
まずは、児童福祉司の抜本的な増員しかな
い。
緊急対策とともに、その原因を解消してい
かなければと思う。
そうとうな複雑な問題が絡んでいる。
虐待の連鎖、貧困と格差の拡大、病気、ア
ルコールやギャンブル依存など・・・
私は思う。
安倍政権の新自由主義的な経済運営が大き
な影を落としている。同時に社会保障の削
減もジワジワと影響をひろげている。
政治の責任と役割は大きい。