釧路市の磁気ループが新聞で報道され話題になっている。
高齢化で、耳の不自由な方が増えてくると、窓口の対応も大変になる。私も、高齢者とは大声で話す時がある。
高校時代、磁気ループを手作りしたことがある。
下手な絵だが、わかるだろうか。
家庭用の電源ケーブルを、部屋の四角を一回りさせて、片側をつなぐ。
もう片側をアンプの出力につなぐ。部屋を2回まわるループが完成する。部屋全体がコイルの中にある状態になる。
この部屋の中で、コイルをつくり携帯用の小型アンプにつなぐと完成。
物理の「相互誘導」、「相互インダクタンス」の原理である。
高校の物理で、なつかしい数式だと思う。i2 は2次電流。
部屋の中で、手に持つ小型アンプにつなぐコイルに発生する電圧である。これで部屋の中を歩き回っていても、イヤホンから聞こえる。
こうしたものを手作りで子どもたちに実験を行えば、喜ぶのではないだろうか。完成されたブラックボックスでは、わからない。
2年前の市議会で、高齢者や難聴者問題で質問を行った。
http://www2.plala.or.jp/ishiishi/tusin630.pdf
予算の問題で、現庁舎ではなく、新築する防災庁舎で設置するとの答弁であった。
こうした設備で、大声で話さなくてもOKになった。
2025年が高齢者人口のピーク。それとともに、気になるのが、ウォークマンやアイポッドを使った若い世代の耳。この世代が高齢化をむかえると難聴者がふえるのでは? との懸念がある。実際はどうなのか?
技術の進歩は高齢者や難聴者にとっても恩恵がある。
しかし、「相互誘導」の原理も、電磁カタパルト、電磁砲などに転用されれば、人の命を奪う兵器にもなる。
こちらは、「戦争法案」とともに、ごめんだ。