社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

驚くべき大軍拡!

2019-08-31 12:13:55 | 日記


 8月31日しんぶん赤旗より

来年度の防衛予算の概算要求が出された。
昨年同様に、米軍のための予算SACOを含
めていない5・3兆円と発表された。

SACO予算を入れれば5・6兆円を超えて、
6兆円に近づいている。同時に、過去最大
だけでなく、他国を攻撃できる兵器のオン
パレードの様相となっている。

「専守防衛」という言葉が消えつつある。

一昨年の「各種事態における実効的な抑止
及び対処」が昨年から「領域横断作戦に必
要な能力の強化における優先事項」に変わ
った。

今年も同じ2章が継続され、スタンド・
オフ・ミサイルが登場している。
これは敵のレーダー網の外から攻撃できる
兵器だ。

「いずも」の空母化も予算が大きく振り分
けられている。空母は他国を攻撃すること
ができ、それも最初が米軍機の発着が行わ
れると報道されている。

このままでは米軍と一緒に、SEAD(敵防
空網制圧)任務まで進んでしまうのではな
いか。

1基3000億円ともいわれているイージ
ス・アショアが「6基」となっている。
2基ではなかったのか?(15ページ)

固定式のミサイルこそ時代遅れであり、イ
ージス・アショアはアメリカ本土へのミサ
イル迎撃用だ。日本の防衛とはまったく無
縁である。

安倍内閣のもと、まるで憲法9条など無い
かのような予算要求だ。それも日本の防衛
とは無縁の、米軍の補完ともいえるものが
多くありすぎる。
これが大軍拡を招いている。

大軍拡と日韓の対立を煽る安倍政権の一日
も早い退陣こそ必要だ。


絶対と相対

2019-08-30 12:36:05 | 日記

最近、私のブログの訪問回数の履歴数をみ
ると「真理の絶対性と相対性」という4年
前に書いた哲学的なものがけっこうアクセ
スされている。      こちら ⇒

そもそもの言葉の意味が重要。とりわけ、
「科学的社会主義」の哲学的意味を少しで
も理解しておかないと違う意味となってし
まう。

特に「真理」という言葉だ。
この言葉ほど神秘性をまとわせる思考が多
い。

科学的社会主義の弁証法的唯物論における
「真理」とは、意識・思考が客観的世界と
一致することを意味する。これ以上の意味
はない。

だから「真理」はいつも具体的だ。
ここには神秘的要素はまったくない。当然、
様々な経典や複雑難解な抽象的な哲学のな
かにはまると迷路におちいってしまう。

絶対と相対という言葉も。
絶対はどこまでいっても絶対、相対もどこ
までいっても相対という硬直した考え、哲
学的にいうと「形而上学」的考えに陥ると
わからなくなる。

現実の世界には、絶対が相対に転化すると
きも、相対が絶対にかわるときもある。
悪が正義に、正義が悪に転化することも人
間の歴史上にある。

だからこそ「認識論」の見地が重要だ。

「電子といえども汲みつくせない」という
レーニンの有名な言葉がある。

物理学でいう原子は「惑星モデル」が一般
的だが、あくまでも説明に便利だからだ。
しかし、矛盾はいっぱいでてくる。電子の
位置と運動は同時に確定できないという
「不確定性原理」が出てきた。惑星ではあ
りえないことだ。

実際の原子を見た人はいないからだ。

電子の粒子と波の現象もそうである。
野球のピッチャーが投げた球が、波であっ
たなどということはない。また波が球であ
るということもありえない。

電子のスピンもそうだ。
磁場における電子の振るまい、現象が2通
りあるので、その説明に独楽のように回る
スピンをもちいると説明できる。

スピン1/2とは何か。メビウスの帯のよう
に軌道を2周してもとにもどる。だから1周
は1/2、こんなことを書いた書籍もあった。

実際のコマとはまったく違う。
誰も電子を見ていないが、現象を説明す
るのに適しているからだ。そして数学的表現
がもっとも適しているといわれる。

まさに「電子といえども汲みつくせない」
ということ。この弁証法的思考が、認識を
より深めていく。

今、雑誌「経済」で不破哲三氏が、「マル
クス 弁証法観の進化を探る」の第5回目
が掲載された。こちらは社会の認識だ。

難しいが、感心するばかりだ。


やっぱり!基礎年金の大幅減

2019-08-28 12:28:10 | 日記

安倍内閣が、選挙対策で参院選前には出さ
なかった年金の「財政検証」が厚労省から
要約発表された。

予想通り「マクロ経済スライド」によって、
基礎年金(国民年金)が、30年で3割減
となる。         赤旗記事 ⇒

低年金者ほど打撃を受ける。

そもそも年金問題は、「年金制度の維持」
ではなく、どう「生活できる年金」にして
いくか、である。

それを自民・公明の政権与党が、「年金制
度の維持」と称して 削減計画を「100年安
心」として国民に押 し付けたものだ。

政治家か考えなければならないことは、国
民生活の「底上げ」ではないのか。
「制度の維持」では、官僚となにも変わら
ない。

安倍首相は国会で「マクロ経済スライド」
の廃止を「ばかげた提案」として切り捨て
た。
満額で1ヶ月6万5千円の生活がどんなも
のなのか。これをさらに減額していく。こ
んなことすら想像できない政治家だ。

まずは「マクロ経済スライド」を廃止しな
ければならない。


90式戦車の公道走行訓練!

2019-08-27 12:28:01 | 日記


市街地を走行する90式戦車 8月26日

90式戦車は50トンとあまりにも重く、い
くつかの橋を通ることができないため、釧
路駐屯地まで運び、そこから釧路西港へと
「公道走行」訓練を強行した。
昨年の公道走行と同じように、矢臼別演習
場から走りたかったのだろう。

キャタピラにゴムを装着したとはいえ、あ
まりにも大きな騒音だ。測定したらなんと
107デシベル。列車のガード下の騒音以上。

キャタピラの跡か? 44号線セツリ歩道橋下

110デシベルは、自動車のクラクションの
直前の音であり「聴覚機能に異常をきたす」
レベルでもある。

また、片側2車線でも場所によっては、はみ
出しており、追い越すのも恐いとのこと。
やっぱり渋滞だ。

約80人が沿道で抗議行動を行った。
これは、完全に「市街地訓練」だ。

昨年は155ミリ自走砲だった。 こちら⇒
演習の規模がどんどん大きくなっている。
そのうち日中の公道走行も・・・

日本の防衛で、そもそも市街地で戦車が登場
するということは、制空権も失った最後の戦
場だ。
日本ではほとんどあり得ない状況である。
もしあるとすれば、海外でアメリカの戦争に
参加した場合の市街戦というシナリオだ。

こっちの方が、安倍政権のもとでは現実的で
ある。
日本の防衛とは「無縁」に近い。

自衛隊の訓練が、アメリカ軍との共同演習と
いう形が非常に増えている。来年1月に矢臼
別演習場で行われるノーザンヴァイパーもそ
うだ。

二度と戦争をしないと誓った憲法9条。
「専守防衛」という立場から、せめて海外で
のアメリカ軍との戦争訓練はごめんだ。 


ルバーブ ドレッシング

2019-08-26 08:09:41 | 日記

地元新聞に、共同作業所「すてっぷ」に
よって、7年かけて商品化した「ルバー
ブドレッシング」の紹介記事が掲載され
た。

先日、訪問し購入した。
ピンク色のきれいなドレッシングだ。

野菜サラダに使ってみた。
味は?・・・うまい!
淡い酸味と甘みが同居して、おいしく食
べさせていただいた。

新聞には、「ルバーブの天然の赤色を生
かし、添加物なし、オリーブオイルを使
った健康志向の釧路の夕日色ドレッシン
グ」と紹介された。

作業所のみなさんが、笑顔で紹介してい
る姿はほほえましい。

値段は少し高いが、添加物なしで安心し
て使えるものだと思う。

ルバーブは、これからもいろいろ研究さ
れ、さまざまな食材に使われていく。

私は、昨年に「ルバーブジュース」を作
ってみた。         こちら ⇒
やはりきれいな色だ。

障がい者制度も昨年は、工賃で報酬単価
が変えられるなど、作業所の運営に困難
な面も出てきている。さらに介護保険と
同じように、低賃金などによる職員不足
に悩まされている。

本来の「福祉」の在り方を問うていかな
ければと思っている。


日韓・対立を煽るな!

2019-08-23 07:27:08 | 日記

対立を煽って、誰が得をするのか?
安倍政権による対立を煽る行動が、あまり
にもひどい。

参院選、10月消費税増税など、国民の目を
国政から外にそらす安倍政権の「戦術」と
しか思えない。
同時に「極右」「歴史修正主義者」たちが
政権の中枢を占めていることと無縁ではな
い。

ネットでは「在日」攻撃がすさまじい。
「嫌韓兼中」の書き込み、そして新聞記事
にも反映してきている。

他国や他民族を「蔑視」する。日本人はす
ぐれているという「大和民族優秀論」が、
頭をもたげている。

これはいつか来た道だ。

ドイツ、ヒットラー時代、日本の軍国主義
時代のファシズム・独裁国家時代の他民族
蔑視はひどかった。

発端となった徴用工問題は、もっと冷静に
対処すべきであり、歴史の事実に謙虚に向
き合うことこそ、求められている。

参考になるのが、日韓両弁護士による声明
だ。長いが、前文引用する。

徴用工問題の解決を求める日韓弁護士や支援団体声明

日韓関係が悪化の一路をたどっている。

 日本政府は、本年6月19日、韓国政府の提案した徴用工・勤労挺身(ていしん)隊問題の解決構想案について直ちに拒否の意思を明らかにしたことに続き、7月1日には、半導体核心素材など3品目の韓国への輸出手続きを強化することを公表し、さらに韓国を「ホワイト国」から除外する閣議決定を行った。

 日本の外務省は、今回の輸出規制措置が徴用工・勤労挺身隊問題に関する韓国大法院判決問題とは無関係であると説明している。しかし、安倍首相自ら「1965年に請求権協定でお互いに請求権を放棄した。約束を守らない中では、今までの優遇措置はとれない」と語り(7月3日、日本記者クラブ党首討論)、日本のマスコミの多くも今回の措置が韓国大法院判決への対抗措置であると論じているように、輸出規制措置と徴用工・勤労挺身隊問題は関連性があるとの見方が有力である。

 日本政府は、韓国大法院が徴用工・勤労挺身隊被害者の日本企業に対する慰謝料請求を認めたことを取り上げて、韓国は「約束を守らない」国であると繰り返し非難している。

 しかし、韓国大法院は、日韓請求権協定を否定したわけではなく、日韓請求権協定が維持され守られていることを前提にその法解釈を行ったのであり、昨年11月14日、河野外務大臣も、衆議院外務委員会において、個人賠償請求権が消滅していないことを認めている。

 そもそも、原告らは、意に反して日本に動員され、被告企業の工場等で賃金も支払われず過酷な労働を強いられた人権侵害の被害者である。この被害者に対し、日本企業も日韓両国政府もこれまで救済の手を差し伸べてこなかった。そこで、被害者自らが人権回復のための最後の手段として韓国国内での裁判を提起したのである。

 法の支配と三権分立の国では、政治分野での救済が得られない少数者の個人の人権を守る役割を期待されているのが司法権の担い手である裁判所であり、最終的にはその司法判断が尊重されなければならないとされている。

 徴用工・勤労挺身隊問題に関する韓国大法院判決は、まさに人権保障の最後の砦(とりで)としての役割を果たしたものといえるのであり、評価されこそすれ非難されるべきものではない。

 それに加えて何よりも問題なのは、人権侵害を行った日本企業や、それに関与した日本政府が、自らの加害責任を棚に上げて韓国大法院判決を非難していることである。

 被害者である原告は、日本で最初に裁判を始めてから20年以上を経て自らの権利主張が認められたのである。被害者の権利主張を認めた韓国大法院判決を非難するということは、被害者の法的救済を妨害し、さらに被害者に新たな苦しみを与えるものと言わざるを得ない。日本国憲法により普遍性を有する個人の人権を尊重しなければならないと命じられている日本政府の取るべき態度ではない。

 私たちが望むものは、日韓両国政府の対決ではなく、対話を通じた問題解決である。被害者の被害実態に誠実に向き合うことなく、被害者を蚊帳の外に置いたまま、国家間の政治的対立に明け暮れる姿勢は、直ちに改めるべきである。

 今の悪化した日韓関係を改善するためには、徴用工・勤労挺身隊問題の解決は避けて通ることのできない課題である。被害者と日本企業との間で徴用工・勤労挺身隊問題の解決のための協議の場が設けられ、日韓両国政府がそれを尊重する姿勢をとることこそ、日韓関係改善に向けた確実な第一歩になると確信している。

 私たちは、改めて、訴訟の被告である日本企業に対して、徴用工・勤労挺身隊問題の解決について協議を開始することを求める。

 また、日韓両国政府に対して、当事者間での自主的な協議を尊重し、当事者間の協議を経て具体化されるであろう徴用工・勤労挺身隊問題の解決構想の実現に協力するよう求める。

 2019年8月11日

 強制動員問題の正しい解決を望む韓日関係者一同
(韓国)
 金世恩(弁護士、日本製鉄、三菱、不二越訴訟代理人)
 林宰成(弁護士、日本製鉄、三菱、不二越訴訟代理人)
 李尚甲(弁護士、三菱勤労挺身隊訴訟代理人)
 金正熙(弁護士、三菱訴訟代理人)
 李国彦(勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会常任代表)
 李煕子(太平洋戦争被害者補償推進協議会共同代表)
 金敏喆(太平洋戦争被害者補償推進協議会執行委員長)
 金英丸(民族問題研究所対外協力室長)
(日本)
 足立修一(弁護士)
 岩月浩二(弁護士)
 大森典子(弁護士)
 川上詩朗(弁護士)
 在間秀和(弁護士)
 張界満(弁護士)
 山本晴太(弁護士)
 高橋信(名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会共同代表)
 平野伸人(韓国の原爆被害者を救援する市民の会長崎支部長)
 矢野秀喜(朝鮮人強制労働被害者補償立法をめざす日韓共同行動事務局長)
 北村めぐみ(広島の強制連行を調査する会)


キャッシュレス社会の推進は誰のためのものか

2019-08-21 12:18:56 | 日記

北海道のブラックアウト(北海道全部の停
電)が起きたのが去年の9月6日。まもなく
1年になろうとしている。

コンビニをはじめ、スーパーから商品がな
くなっていった。とりわけレジが使えず、
現金を持たないキャッシュレス利用者は、
食料をはじめとして、何も買えないという
脆さが露呈した。

これ以降、キャッシュレスを利用している
人は、災害対策用として、なにがしかの現
金を持つようにしているとのこと。

キャッシュレスの大規模災害対策は重要に
なっている。

それでもキャッシュレス社会は、政府主導
で何が何でも韓国や中国に追いつこうと必
死になっている。
消費税10%増税はそのチャンスとばかり、
キャンペーンをはっている。

キャッシュレスの「便利さ」を強調してい
るが、本当にそれだけなのか?

非常に良いタイミングで、建部正義中央大
学名誉教授が前衛9月号に 寄稿している。
表題が「キャッシュレス社 会の推進は誰の
ためのものか」。
目次は、
1、仕掛け人として政府
  キャッシュレス化推進の動向と目的
2、日本銀行の立場
  日本銀行の現在の金融政策とのかかわり
3、決済資金がどこかになければならない
  中国とケニアの実情
4、仕掛け人としてのフィンテック企業
  長期的最大限の利潤獲得
  個人情報保護と銀行業務
5、結びに代えて

「各社が必死に利用者を増やそうとしている
のは、膨大な決済データを使ったサービスの
布石とするためだ。スマホ決済事業者はヤフ
ー、ソフトバンク、LINE、楽天、メルカリと
いったIT事業者だ。」
ここに本音がでている。
IT企業による長期的な最大限の利潤の獲得
という見地がある。

技術の発展は、本来であれば国民に大きな恩
恵を及ぼすのだが、キャッシュレス社会には
大きな問題が横たわっている。
とりわけ蓄積されいく膨大な個人情報の利用
と保護、規制が大きな課題となっている。
もちろん大規模災害対策も。

星新一氏のショートショートにある「高度な
文明」に陥らないために。   こちら ⇒


AI プロファイリング

2019-08-20 08:12:43 | 日記

プロファイリングとは、過去のデータベー
スをもとに、犯人の動機や行動パターンを
推理・分析し、犯人像を割り出す方法
            (大辞林より)

これを就職情報「リクナビ」の会社が、利
用した学生のネットの閲覧情報などビッグ
データを活用し、個人の採用辞退率をAIに
よって算出し、企業に有料で提供していた。

AIによるプロファイリングの手法を使って
いた。これこそ個人情報の悪用ではないか。

一人ひとりの、ネットの閲覧履歴、買い物
、ゲームをはじめさまざまなネットアクセ
ス情報の履歴など、個人のぼう大な情報の
蓄積を使ったAIの判断だ。
AIの中のアルゴリズムはわからない。

本人の知らないところで、勝手に利用・加
工され、本人の判断材料にされていく。
キャッシュレス社会になれば、買い物など
消費履歴は生涯にわたって蓄積されていく。
どんな本を買っているかで、思想状況も把
握されていく。

恐ろしい社会ではないか。

こうしたプロファイリングの規制が求めら
れている。

私の過去のブログでも
   人生の「点数化」・・・・ ・⇒
   数学破壊兵器(WMD)・・・⇒


企業資料館に農民作家が

2019-08-19 12:10:48 | 日記

帝国データバンク(TDB)といえば、企業
信用調査の最大手である。
TDBでは資料館を開設しており、Museと
いう資料館だよりを年4回発行している。

この最新号に別海町の酪農農民作家の玉井
裕志さんが登場した。
  こちら ⇒ Muse35号(約5MBあり)

表題は「北海道・別海で書き続ける農民作
家」、酪農と文学、人々との出会いの記録
として書かれている。

玉井さんの別海町への入植、そして農民作
家として書き続けてきたこと、山田洋次映
画監督との出会いなどが描かれている。

別海町をはじめ道東地方の酪農は「国策」
としてすすめられ、地域の一大産業として
発展してきた。

その間には「国策」として失策もあり、多
くの苦難をのり越えての現在がある。

合わせて小説も読んでいただければ、北海
道の大地を切り開いてきた農民の姿の一端
にふれることができる。

今、政府主導で酪農製品の「自由化」が促
進されている。日米FTAも直近の大きな難
題となっている。

大地に根付いた一大産業、その「酪農」の
発展にかかせないのが、「家族農業」その
ものだ。

玉井裕志さんの紹介は過去のブログに→


松川事件から70年

2019-08-17 08:01:22 | 日記

今日は戦後の大きな謀略事件である「松川
事件」から70年。

 下山、三鷹、松川事件と戦後の三大国鉄謀
略事件といわれている。    こちら ⇒

1949年8月17日、東北本線の松川駅付近で、
レールが外され、列車が転覆、上院3名が
死亡した。
国鉄労働組合員など20名が逮捕され、死刑
5名、無期5名となった。
しかし、その後20名全員が無罪となった。

このとき、検察側がアリバイの証拠を隠し
たことや証拠のスパナではレールのボルト
が外れないことが判明するなど、驚くべき
権力犯罪、謀略事件へとなっていった。

結局、真犯人は明らかにならなかった。

このときも政府は三鷹事件と同じ「思想」
の人たちと表明。労働組合や共産党への大
きな「偏見」を煽り、共産党は怖いという
宣伝に成功している。

こうした謀略事件後に、朝鮮戦争が勃発し
ている。

日本の戦前の軍隊、特高警察の流れをくむ
官僚や政治家が復活し、政権の中心を占め
るようになった。

謀略、言論弾圧・・・表現の自由が標的に
されはじめると危険である。

テレビ・新聞の政権への「忖度」が問われ
て久しい。
そして政権の、歴史修正主義者から批判さ
れるものへの「忖度」。

今回の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ
2019」の暴力と権力による中止は、歴史の
転換点にしてはならない。


終戦から74年

2019-08-15 07:37:48 | 日記

私の父は兵隊として満州にいた。
中国の戦場はどうだったのか。敗戦ととも
に、どのように日本に帰ってきたのか。
ひと言も話さなかった。

晩酌が好きで、飲むと「騙されるなよ」と
何回か聞いたことがある。
母からは大砲の部隊にいたので、耳が遠く
なったとしか、父の戦争体験は聞いていな
い。

しかし、ものごころがつくころから、私は
日本の戦争の実態がわかるようになってい
った。

ある戦争体験者から「軍隊と言うところは
な、要領のいい奴が得をする。まじめなや
つは早死にする」と聞かされたことがある。

兵隊の備品は天皇のものであり、失くした
らさんざん殴られる。そのためこっそりと
他の物を盗んでいく。最後の兵隊が責任を
とらされるわけだ。

フィリピンの傀儡大統領でさえ「日本の兵
隊はすぐ殴る。これほど野蛮な民族は私は
知らない」といわしめた日本の兵隊。
そういえば子どもの時から殴られて育って
きたのではないか。当時、招集され軍隊に
入れば、最初に殴られると聞いた。

軍隊は規律正しいと人は良く言う。
しかしそれは戦闘のための規律だ。生きる
か死ぬかという過酷な戦場にあっては・・

先の大戦では日本人310万人、アジア2000
万人、世界では6000万人ともいわれる途方
もない人命が失われた。

自然災害ではない。人間が引き起こした人
災だ。

二度と戦争はしない。
その結果が日本国憲法であり、国連憲章で
ある。その後の世界人権宣言へと続いてい
る。人類が築き上げた宝だ。

今、安倍政権のもと、憲法9条が危険にさら
されている。

安倍首相をはじめ、歴史修正主義者といわ
れる人たちの多くは戦争体験者ではない。
それどころか、戦前の日本社会の再現を夢
想している人達だ。

その夢想を現実のものにするのが安倍首相
の憲法9条改正だ。

秋には臨時国会が開かれる。
国民の生活の実態を全くみようとしない自
民・公明、補完勢力である維新など、憲法
に手をつけさせてはならない。

二度とと戦争をしないと誓った多くの父母、
祖父母の思いを受け止めて。


お盆は「自殺予防週間」

2019-08-13 07:19:18 | 日記

9月10日から16日は「自殺予防週間」

今、日本では若者の死因のトップが自殺と
なっている。とりわけ20~24歳の割合は
52.1%で、あまりにも異常だ。

 自殺対策白書より こちら→

次のページには、各国との比較表がある。
「15~34歳の若い世代で死因の第1位が
自殺となっているのは、先進国(G7)では
日本のみ」と記載されている。

死亡率は日本16.3%、アメリカ14.1、イ
ギリス7.4、フランス7.9、ドイツ7.5

2010年の国連子どもの権利委員会は日本
の教育制度が「高度に競争的」になってお
り、「いじめ、精神的障害、不登校・登校
拒否、中退および自殺」につながることを
懸念することを報告している。

日本の教育環境をここまで劣化させたのは
誰か。
若者の「自己責任論」を広げ、学力テスト
競争を煽り、非正規労働をまん延させてき
た自民・公明、維新の責任が問われている。

8年前の私のHP「ひとこと」で、中高生
の自身のなさが他国と比べて異常であった
ことを思い出した。以下掲載する。

 極端に自信のない中高生 2011年9月 19日
 中高校生の意識調査が「日本青少年研究所」から発表されている。 「私はダメな人間だと思う」が、日本は65%、アメリカが21%となっている。 「私は人並みの能力がある」は、日本が53%、アメリカが79%である。

 自己肯定感の喪失ともいえるこの状態の原因はいったい何だろうか。いろいろ原因はあるだろうが、私は点数で計られる今の選別教育に根ざしているのではないか、と思っている。一人ひとりを尊重し、個性を十分に伸ばすような教育が行なわれていれば、このような結果にはならない。  人間は、知らないことを知り、分からないことが分かるようになることを喜ぶ。これが苦痛になってしまっているのではないか。  学力とは、本来「みずから学ぶ力」である。学ぶ力を育てることが基本にあり、その環境を整えていくことが、行政や議会の仕事である。だからこそ30人学級や教育予算を増やすなど取り組んできた。勉強の中身まで干渉してはならない。教え方やハウツーものに矮小化してはならない。  


禁止条約に背をむける安倍首相

2019-08-10 07:35:54 | 日記

昨日は長崎に原爆が落とされてから74年目
の平和慰霊祭。

安倍首相は、長崎の被爆者5団体との懇談
後に、相変わらず「核兵器禁止条約」に反
対を表明するとともに、「核の傘」による
日米同盟の強化をのべた。

唯一の被爆国の首相でありながら、核兵器
にしがみつく姿勢は情けなさを通り越して
怒りを覚える。

アメリカに新たな核兵器の開発の要請すら
している。        こちら ⇒

さらに、トランプ大統領の要請で、ペルシ
ャ湾に自衛隊を送ろうとしている。

安倍首相の最終目的は憲法9条の改正だ。

この間の国政選挙では、有権者の1割台の
支持しか得られず、直近の参院選では自民
党がマイナス9議席で、過半数割れをした。

にも関わらず、憲法9条改正の支持は得ら
れたと強弁し、維新の協力も得ながら推進
することを表明している。

先の大戦の悲惨な結果から、二度と戦争を
しないという日本国民の願いに真っ向から
挑戦する安倍首相。

今度の国政選挙は衆議院選挙しかない。
1人区である小選挙区に、市民と野党共闘
は進化している。

平和の歴史に逆らう安倍政権を終わりにす
るときは近づいている。

核兵器にしがみつく愚かな政治家たちを追
い払う時だ。


100万度 地上に・・・

2019-08-07 07:20:48 | 日記

中心温度が100万度の巨大な火球、そし
てそこからの熱線により地表は3千度~
4千度となった。

鉄をも溶かす熱線によって人は焼け焦げ、
音速をこえる巨大な衝撃波はあらゆる建造
物を破壊していった。

昨日は、人類史上はじめて都市に原爆が落
とされた日である。

都市そのものが一瞬で消滅し、残された人
々も放射能で命をうばわれていったという
地獄を経験してから74年。

いまだに地上から核兵器がなくならない。

それどころか、核兵器保有5大国から、イ
ンド、パキスタン、そして北朝鮮と保有国
が拡大している。アメリカのトランプ大統
領は、核のINF条約を破棄し、いっそう
の核兵器競争になりつつある。

しかし、そうした拡大の流れに抵抗する力
も育っている。

釧路原水協は、長崎に代表団を送った。
それに呼応して、幣舞橋で「核兵器禁止条
約」の署名運動を行った。

人類は、人道に反する兵器としてダムダム
弾、毒ガス兵器と「禁止条約」を結んでき
た。

核兵器はそれらをはるかに上回る人道に反
する兵器だ。

人類の英知として、ようやく「核兵器禁止
条約」が国際舞台に登場し、各国の署名が
開始されている。

残念ながら、唯一の被爆国である日本の安
倍首相は、この禁止条約に背を向けている。

トランプ大統領と軌を一にしている。

昨日の広島市主催の平和式典でも、松井市
長は「核兵器禁止条約の発効を求める市民
社会の思いに応えていただきたい」と明確
に主張している。

核兵器なき世界にむけて、唯一の被爆国で
ある日本の力を発揮するためには、安倍首
相に代わる新しい首相が求められている。

そのことが明確にあきらかになった昨日の
式典であった。


憲法の上に立つ傲慢さ!

2019-08-06 07:01:49 | 日記

愛知県の名古屋で開かれた「表現の不自由
展・その後」が脅迫と市長の介入で中止さ
れた。

「表現の不自由展・その後」も表現の不自
由に入ってしまった。

驚いたのは、市長が堂々と慰安婦像の展示
に対してけしからんと「行政の検閲」を行
ったことだ。
「維新」も論外だ。

権力者の憲法さえ無視する傲慢さを感じる
のは私だけではないであろう。

憲法21条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表
現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘
密は、これを侵してはならない。

明確な違反行為だ。
愛知県知事が「河村市長の主張は憲法違反
の疑いが極めて濃厚」は当然の主張だ。

テレビのコメンテーターのなかには「税金
を使っているのだから」自主規制は当然の
ような発言がある。情けない。
税金は首長個人の持ち物ではない。さまざ
まな考えを持つ国民の持ち物だ。
「忖度」する自らの見識のなさを暴露して
いる。

まずいと思ったのか、こんどは「危険」を
強調しはじめた。京アニのようにガソリン
を持っていくと恐喝が入ったからだと。

脅しや恐喝など「暴力」から守るのは警察
の役目だ。なぜそこまでして「展示会」を
守らないのか。自由を守らないのか。

憲法21条はなぜ生まれたのか。戦前の独
裁国家日本の痛苦の体験からではないのか。

自由と民主主義が、「暴力」と「検閲」で
窒息しかけている。

この土台に安倍政権があることを見ていか
なければならない。
安倍首相とそれにつらなる「歴史修正主義」、
そして「慰安婦像」を敵視する人たち。
「暴力」を野放しにし、「権力」で介入し
ていく。

再び「戦争前夜」のきな臭さが。

言論には言論を、芸術には芸術で、きちんと
発言、表現しあおうではないか。