呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

「お母さんへの手紙」について、もう一言

2007-10-30 | 家族のこと
もう落ち着きましたか?と聞かれれば、漸く落ち着いてきました、と応える。
しかし、手紙にも書いたように、妻が家に居ないことが当たり前で、全く気にならなくなるということは在り得ない。
我が家では、この先永遠に妻が居ないのだ。
そこに穴が開いていることには、多分慣れるのだろう。
でも、慣れたからといって妻のことを忘れることは、絶対にない。
今はまだ家の中に、妻が暮らしていた頃そのままに遺品が置いてある。
妻のベッドはそのまま、クローゼットを開ければ衣類が掛けてある。
洗面所には妻が使っていた乳液とか化粧道具などもそのままだし
食器もスリッパもなども置きっ放しだ。
事あるごとに妻のことは想い出す。
ただ刻が経てば、その妻を想い出す度に悲しんだり涙を流したりはしなくなる、というだけのことだ。

妻が居ない、母親が居ないということは、家族それぞれの心の中にあるジグソーパズルの、肝心なピースがどうしても埋まらないということだ。
どんなに探しても、そのピースは見つからず、埋めることができない。
だから、仕方がなく肝心な部分が欠けたジグソーパズルを、それぞれが心の壁に掛けている。
いつしか、その欠けた部分が余り気にならなくなるのかもしれない。
でも何かの切っ掛けで、欠けていることに気がつき、悲しくなってしまう。
この繰り返しなのだろう。
ひょっとして僕のジグソーパズルの欠けているピースは2~3個かもしれないが、子供たちのは10個も20個も欠けているかもしれない。
それだけ母親の存在は大きいのだろうから。

パズルの欠けたピースが、永遠に埋められないと気に病んでいるのに
「そのうち自然にピースは埋まるさ(=時間が解決)」とか
「別なピースを持ってくれば、多少合わなくてもはめ込めば良いさ(=再婚)」
的な、デリカシーが欠如した発言もたまにはある。
ピースが埋められない辛さは、経験者しか分からないとは思うものの、その気遣いのなさには、憤りを感じる。
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お母さんへの手紙・その12~3週間ぶりの墓参り

2007-10-30 | 家族のこと
お母さんへ
久しぶりの手紙となりましたね。
お墓へも2週続けて行けませんでした。
段々こうやってお墓参りも間隔が開いていくんでしょうか。
勿論毎日仏壇の中やリビングの壁のお母さんの写真を見ているし
お母さんも僕たちのことを見ていてくれるのでしょう。
でもお墓に行くというのは、また別の気持ちになります。
「お墓に眠ってなんかいません」と言うけれど、やっぱりお母さんはそこにいるように思います。
お墓には、お母さんに会うために行くんです。

久しぶりに会う人に「落ち着きましたか?」と聞かれることがあります。
確かに落ち着いてきました。もう5ヶ月が過ぎたのだから。
でもお母さんのいない生活に少しずつ慣れては来たものの
お母さんがいないことが「当たり前」には、決してなりません。
家族の中にお母さんがいない、お母さんが欠けている状態が
これから永遠に続くのです。
これは家族をなくした経験をした人でないと理解できないでしょうね。
家族が一人いない穴は、どんなことがあっても埋まらないんです。
その状況に如何に慣れるか、ということです。
そういう意味では、確かに慣れてきて落ち着きつつあると言えるでしょう。
お母さんだって、多分まだまだ気になることがあるよね。
Waは大学に受かるだろうか、Yuは就職できるのだろうか。
二人ともちゃんとやって行けるのだろうか。
結婚は?孫の顔も見たかった・・・。
そんなことを僕が言っていると、いつまでもお母さんが落ち着かないかもしれませんね。
でも僕は別にお母さんが極楽浄土に行かないで、僕らの近くにいてくれてもいいんですよ。
これってお母さんには酷な言い方なのかもしれませんね。
お母さんが極楽にも行けず、来世にも行けないのでは、やっぱり可哀相しょうか。
傍に居てってお願いするのは、いけないことなんでしょうか。

この前は、新座のおばあちゃんとWaと3人でお墓参りをしました。
Waは今が一番大変で大切な時ですが、なるべくお母さんのお墓には行きたいと言っています。
いろいろ不安もあって、お母さんに縋りつきたいんですかね。
まだまだそういう年頃ですもの、縋りつかせてあげてください。
お墓の傍の東屋で、3人で昼ご飯を食べました。
コンビニで買った、おにぎりやサンドイッチです。
お母さんと一緒に食事をしている気がして、落ち着きます。
この墓地は静かで緑も多く、とても落ち着きます。
ここにして良かったと思います。
また行きますからね。待っていてください。
仙台のおばあちゃんも行きたいと言っていました。
またみんなで話をしましょう。その時まで、ゆっくり休んでください。
もう病気の心配をすることはないのだから・・・。
それではまたね、お休みなさい。

ippoより
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「杜の都駅伝」~全日本大学女子駅伝

2007-10-29 | 徒然なるままに


大学生の駅伝大会は男女それぞれいくつかあるらしい。
男子で有名なのは、言わずもがなの「箱根駅伝」だ。
でもこれは関東の学生を対象としている。
女子の駅伝大会は、今まで興味もなかった。
大学女子駅伝の二大大会のひとつが仙台で開催されているのも、ついこの前知った。
もっとも仙台で開催されるようになったのは、2005年からだそうだ。
「仙台でやるんだったら見てみっぺ!」と、TVをつけた。

おぉ~、愛宕橋(子供の頃近所に住んでいた)だぁ~!
あっ、裁判所を過ぎて大橋に左折かぁ~!
へぇ、広瀬川を渡って、青葉城址下を右折するんだ!
おぉ~、我が母校仙台ニ高前だっ!!
西公園が第3中継所? 昔、勉強する振りして随分通った市民図書館の近くだ!
定禅寺通りの欅並木は、相変わらずきれいだなぁ~!

馴染み深い仙台の街並みを、全国の女子学生ランナーが駆け抜けてゆく様は痛快だ。
みんな良い顔して走っているね。
やっぱり仙台はいいなぁ。仙台の街並みはきれいだなぁ。
TVの中継が、クレーンなどを駆使して、杜の都の素敵な情景を余すところなく拾い上げてゆく。
それにしても魅力的な街並みだ。
国内でも屈指の景観を持つ街並みではないだろうか。

「杜の都」の象徴である青葉通りの欅並木が、地下鉄建設のためとは言え一部伐採される計画があると言う。
地下鉄のルート変更や欅の移設(移植)も考えたようだが、良いアイデアがないらしい。
でもねぇ・・・
仙台から離れて暮らし、詳しい論議の過程も分からず軽率な物言いは避けるべきだと思うが、今時の世の中多少の不便さは覚悟の上で、守るべきものがあるのではないだろうかねぇ。
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久々の神奈川同窓会~横浜駅東口・イルサッジオ

2007-10-28 | 食べ物・お酒の話

♪崎陽軒本店「イルサッジオ」

神奈川の仲間で、今福島に赴任しているSが帰ってくると言うので、集まることにした。
まぁ、こういう場合の幹事は僕と決まっている。しゃぁないなぁ・・・。
横浜駅東口の崎陽軒本店内・イタリアンレストラン「イルサッジオ」を予約した。
神奈川在住の女性の皆さんは、勿論よく知っていらっしゃる。
僕は話しには聞いていたが初めて。Sも迷ったって。

Sが埼玉方面に帰るので、本当は東京駅近辺か、せめて品川あたりとも思ったが
なにせ神奈川の女性軍がめちゃくちゃ忙しい。
だから少しでも職場の近くと思い、横浜駅とした。
それでも二人が来たのは、9時近くだ。
我が社も、今はもうめちゃくちゃ!現場はアップアップで溺れそうだ。
そんな中少しでも彼女らの息抜きになれば、幸いというもの。

イルサッジオはそれなりの良い値段だが、料理はどれも美味しかった。
イタリアンは美味いね。僕は大好きだ。
先に着いたSと僕は、他のメンバーが来るまで結構ビールを呑んでしまった。
彼女らが来てからワインを取ったが、銘柄は忘れた・・・。
料理も彼女らがいろいろ頼んだが、これまた忘れた・・・。
いずれの料理もとても美味しかったことは覚えている。

神奈川女性メンバーは随分ストレスが溜まっているようで、少しは発散になったのだろうか。
またみんなで温泉にでも行ければいいのにね。
その日を目指して、頑張ろう!!
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呑む気父さんの読書感想文 亥の25・26 「楽園」

2007-10-25 | 本の話
楽園 下
宮部 みゆき
文藝春秋

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♪「楽園」宮部みゆき著 新潮社

かの「模倣犯」の続編的サイコメトラー・ミステリィー。
「模倣犯」で、真犯人を追い詰めた前畑滋子が、9年の年月を経てまた事件に巻き込まれる。
あの未曾有の連続殺人事件で自らも深い傷を負い、暫くはルポ活動も儘ならず細々とフリーペーパーの掲載記事を書いていた前畑に、難解かつ興味深い調査依頼がもたらされて・・・。

交通事故で亡くなった少年は、生前「山荘殺人事件」やその他の事件を見透し、絵画として残していた・・・。
前畑滋子は、もう血なまぐさい事件のルポには一切関わらないつもりだったし
9年前の精神的ショックもありって、書きたくても書けない状況が長く続いていた。
しかし滋子は15年前の両親による娘殺し事件に、いつの間にか深く関わり、その泥沼から抜け出せなくなる。
少年とその母親、殺された少女と犯人である両親と妹、少女を利用し尽くす悪のボーフレンドとその母親、叔父・・・。
いろいろな家族・親族の、濃密で切り捨てられない、ドロドロした感情のもつれが克明に描かれる。
宮部は家族って、良いものだけど大変だね、きついね! というところを突き詰める。

本は面白くて、ぐいぐい読めた。
何度も話しているように、僕は宮部さんの現代物、特に超能力ものは苦手だ。
でもこの話はすんなり読めた。
あまり超能力を強調していないからかな。
あれだけ連続殺人事件(山荘事件)で痛めつけられた前畑滋子が、結局は生来の旺盛な好奇心を止められず・・・と言うところが、彼女らしいがちょっと可哀相。
そこまで自分を律しなくてもいいのに・・・、もっと楽に生きればいいのに・・・。

でもやっぱり「模倣犯」の圧倒的迫力と重厚さには、一歩及ばない。
もっともこの前書いたように「倣犯」には、僕の嫌いな宮部流の冗長さがあった。
「楽園」には、適度に贅肉を削ぎ落とした、スリムな物語展開が存在する。
「模倣犯」も、このくらいのボリュームで書いても良かったような気がするけどねぇ。

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呑む気父さんの“Dancyu”~最近の夕ご飯・ほっけ他

2007-10-24 | 食べ物・お酒の話

♪ほっけ&キュウリ・ニンジンの浅漬け・石狩味

札幌のお土産のほっけ。
やっぱりこっちのスーパーあたりで買うのとは、全然味が違う。旨い!
それと僕の御用達、北海道土産と言えば、佐藤水産の「石狩味」
鮭の粕漬けの瓶詰めで、札幌にいた頃は良くお土産として使ったものだ。
漬物は、キュウリ・ニンジン・ピーマン。
浅漬けの素で漬けた。


♪鍋焼きうどん

たまにはうどんもいいでしょう?美味しかった!




♪サイコロステーキ

スーパーで買っている人がいて、なんとなく食べたくなったので・・・。
油ドロドロで、気持ち悪くなった。皿もフライパンもギトギト。
もう食わん!
本日休肝日なり。




♪鰹刺身の漬け&ブロッコリーとウインナー炒め&キュウリと茄子の浅漬け

昨日のサイコロステーキが油ギトギトだったので、さっぱりと・・・。
だけど結局炒め物も付けた・・・。




♪肉野菜炒め&シューマイ

炒め過ぎて、野菜がくたくたになってしまった。
ちょっと酒を加えたら、ほとんど野菜「煮」だ。失敗。






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Live Act Tulip 2007 ~Run~

2007-10-23 | コンサート・LIVE・演劇などの話

チューリップのコンサートに行ってきた。
前に聴きに行ったのは「心の旅」がヒットした後の昭和48年(1973年)、僕が高校2年の時だから、なんと34年ぶりだ!
チューリップはその前年の1972年にデビューして、結成35周年とのこと。
そして今年でその演奏活動に終止符を打つという。
まさにデビュー直後と解散直前のコンサートに立ち会ったことになる。

チューリップは、大袈裟に言えば僕の青春そのものだ。
財津さんもコンサートの中で言っていたが、72年に「魔法の黄色い靴」でデビューするも鳴かず飛ばず。
この曲が売れなければ福岡に帰る覚悟で出した3枚目のシングル「心の旅」が大ヒットした。
同時期にリリースした初アルバム「TULIP BEST」も、売れに売れた。
そのLPは勿論僕も買って、それこそ擦り切れるまで聴きまくった。
今でも全曲歌詞を見ずに歌う自信がある。

高校2年の時に、中学の仲間とバンドを組んだ。
地元では知る人ぞ知る(ほとんどの人は知らない)バンドで、多少知っている人の間では、「○○と言えばチューリップ」と言われたこともある。
ビートルズや他のロックバンドの曲もコピーしたが、確かにチューリップの曲も随分コンサートで演奏した。
それほど僕らの心を揺さぶる曲がたくさんあったということだ。
コンサートを目指し、毎日毎日それこそクラブ活動以上に熱心に練習したものだ。だからチューリップには、単に懐かしいという以上の感情が沸き立つ。


東京国際フォーラムAホールには、静かに開演を待つ「大人達」がいた。
ほとんどの観客が僕達と同年輩か少し若いぐらいだ。
青春時代をチューリップと共に過ごしてきた者たちが、まるで古くて懐かしいアルバムを愛おしみながら繰るように、真摯な気持ちで彼らの登場を待っていた。

演奏は清々と進んでゆく。
前半が18年ぶりのアルバム「RUN」からの曲がほとんどだったこともあるのだろう。
実際、最初の5~6曲は僕も全然知らない。
もっとも、高校の頃あんなに傾倒したチューリップなのに80年代に入ると、ほとんど聴かなくなってしまったので、相当前の曲でも分からない。
後半に入って「心の旅」「ブルースカイ」「虹とスニーカーの頃」などが続き、漸く盛り上がってきた。
そしてあっという間にラスト。
勿論このままでは終るわけがなく、アンコールでは懐かしのヒット曲のオンパレードとなった。
「魔法の黄色い靴」「銀の指輪」「夢中さ君に」・・・、会場は総立ちの大合唱だ。
結局は30年以上前のデビュー間もない頃の曲で大いに盛り上がった。
最後の最後は、知らない人も多いだろう隠れた名曲「二人で山へ行こう」
最初のLP「TULIP BEST」に入っている曲でウチのバンドでもやった曲だ。
でも割と地味な曲。

♪二人で山へ行こう、あの大きな山へ
踏み切りも丸木橋も越え、畦道を抜け
おー僕は夢がない、だから君が必要なんだ
僕は愛が欲しいんだ、だから君がいる!

あまりの懐かしさに涙で視界がぼやけながら、この曲を大声で歌った。
でもなんでこの曲が最後なんだろう、とも思う。
財津さんやメンバーの、最後の本当の愛のメッセージなのだろうか・・・。
多分もう再結成はないのだろう。
さようなら、チューリップ。そして、ありがとう。
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上り坂コンサートの追伸 : 音楽っていいなぁ!ジャズ&ブルース

2007-10-22 | コンサート・LIVE・演劇などの話
♪まるでジャズのライブスポットだ!

前半のバンドネオンの三浦一馬君とAlt・サックスの矢野沙織ちゃんの演奏終了後、二人によるアンコールがあった。
曲はガーシュインの「I Got Rhythm」
マエストロ井上が「一馬君、お姉さんのサックスに付いていってね!」と声を掛けて、いざ沙織ちゃんのサックスがスタート!
さすがビーバップ・アルトの煌く星、さっきのモツァルトとは打って変わって、伸び伸びと吹き捲る。
もちろん17歳一馬のバンドネオンも負けてはいない。
と、そこになんとなんと神奈フィルコントラバス首席奏者の黒木岩寿さんが加わる!
おおぉ~、なんとジャジーなベースだぁ!!!
Yurikamomesさんが「黒木さんって、凄い人なんですよ!」と仰っていたがホントだぁ~!
クラシックを極めた人は、何をやっても決まるなぁ。
大いに感心!黒木さん、最高!カッコ良すぎ!!
ジャンルなんて関係ないね。ジャンルに拘っちゃ、いけないね。
まさにタンゴとジャズとクラシックのコラボ、素晴らしいジャムセッションでした!


♪和田アキ子&ブルース

上り坂コンサートには、終了後に所用があったため車で出かけた。
県立音楽堂に向かう車の中で、和田アキ子のラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」を聴いていた。
今日は「和田アキ子歌手生活40周年記念ブルース大会」だそうだ。
憂歌団の木村充揮に近藤房之助、そして歌手の大西ユカリがスタジオに来て、生ライブをやっていた。
大西の日本人離れした歌唱力、木村と近藤のガチンコ・ジャムセッション・・・。
和田アキ子は、黙っていられなくなってコーラスを付けたり、シャウトしたり。
木村と近藤はギターで掛け合い、歌で掛け合い、これまたカッコ良過ぎだ!
ラジオのリスナーから「凄い!カッコイイ!」「聴いていて涙が止まらない!」などのメールやFAXがどんどん入ってきていた。
和田アキ子も番組の最後で「ホント音楽って最高だね!」としみじみと言っていた。
ラジオと生のコンサート、形は違うしジャンルも違うけれど、とてもいい音楽に接した1日でありました。


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観る・聴く・丸呑み!~井上道義の上り坂コンサート Vol.7

2007-10-20 | コンサート・LIVE・演劇などの話
金曜の夜に、ブログ&神奈フィル応援団つながりの“Yurikamome”さんから、コンサートのお誘いのメールを頂いた。
いつも誘ってくださるが、平日に幕張から横浜近辺に駆けつけるのはなかなか厳しく、最近はお断りばかり。
でも今回は土曜日、それに昼間ということなので、ご一緒させていただくことにした。
神奈川フィルが出演するというだけで、詳細は分からないままに行くことにしたが
家に帰ってネットで調べたら、なんとなんと、とっても楽しそうなコンサートではないか!

◎井上道義の「上り坂コンサート」

指 揮:井上道義
バンドネオン:三浦一馬
A・サックス:矢野沙織
トランペット:菊本和昭
ヴァイオリン:石田泰尚
オーケストラ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団


ジャズの矢野沙織が神奈フィルと共演!? 凄ぇ~!!
それもモーツァルトだよ!
モーツァルトにサックスコンチェルトなんてあったかい??
ある訳ないでしょう。あのオーボエ協奏曲(「のだめ」で黒木君がピンクのモツァルトにしたヤツ)をサックス用にアレンジしたらしい。
矢野沙織のCDはデビュー作から3枚持っているけど、ご機嫌のビーバップ・アルトサックスを吹く。
彼女がいったいどんな風にモツァルトを吹くのだろうか。
ピンクか?ブルーか?レインボーかぁ??

県立音楽堂に入るのは初めてだ。
古くてこぢんまりしているが、歴史と暖かさを感じさせるホールだ。
オケも小編成、井上さんがプレトークや曲の合間に面白おかしく解説を入れたりで
サロンコンサートのようなアットホームさに溢れるコンサートだった。

さてプログラムの内容は・・・

○マルコーニ:「バンドネオン協奏曲」
アルゼンチンタンゴに使うバンドネオンの協奏曲って、ほとんどないのでは?
世界最高峰のバンドネオン奏者マルコーニの作品で、アルゼンチン以外で演奏されるのは初めてらしい。
バンドネオンの三浦一馬君、なんと弱冠17歳!1990年生まれ!
とても高校2年生には思えない堂々としたステージだった。
演奏後のお辞儀なんかは初々しかったが、演奏はBravo!たいしたもんだ!!

○モーツァルト:「オーボエ協奏曲第一楽章(A・サックスバージョン)」
僕的には、本日一番楽しみだった矢野沙織ちゃんのモーツァルト。
例の「いかにもモーツァルト!」の軽やかなフレーズが始まって、沙織ちゃんのサックスが鳴り出した途端、ど~っと涙が溢れた。
そんなに素晴らしい演奏だったのかって?
う~ん、演奏そのものは、やっぱりクラシックは初めてという矢野沙織のアルトは、硬くてこじんまりして、いつもの伸びやかさや奔放さが感じられなかった。
「私はここで何をすればいいの?」という戸惑いも感じられる。
でも所々にジャズっぽいフレーズを入れたり、カデンツァなんかはバリバリにビーバップ・ジャジィー。
演奏というより、モーツァルトの華麗さだったり、井上さんがビッグバンドの指揮者よろしく腰をくねらせながら指揮したり、のだめオケのぱくり?のようにホルンとオーボエを起立させたり(左右に楽器を振ればよかったのに)・・・
そして16歳でデビューして今年21歳、ビーバップジャズの表街道を駆け上ってきた矢野が、モーツァルトを吹いている・・・
あぁ~、音楽ってなんて楽しんだろう!という感動の涙なんだなぁ。
この感激を味わっただけでも、今日のコンサートを聴いた甲斐があった。
矢野には10年後にまたモーツァルトを吹いて欲しいね。


休憩後の菊本和昭のアルチュニアン:トランペット協奏曲や石田コンマスのソロ、井上道義指揮&チェンバロのヴィヴァルディの「秋」、ピアソラの「ブエノスアイレスの秋」も、勿論よかった!
トランペットの菊本君もまだ27歳、若さ溢れる透明感のある演奏だった。
相変わらず金髪とピアスぷらぷらが似合っている石田さんのヴァイオリンは、繊細で華麗だ。
彼のピアソラを初めて生で聴いたけれど、結構骨太の音を出すんだぁ、と感じた。
クラシックのソロで聴かせる繊細さとは、ちょっとイメージが違う。
タンゴのような情熱的な曲の方が、石田さんの魅力をより引き出すんだろうか。(すみません、クラシックのソロも1回しか聴いたことないんですが)

このコンサートは、Yurikamomeさんから招待券を頂いた。
こんなに若手音楽家の情緒と感受性が溢れ出るコンサートは、なかな聴くことが出来ない。
マエストロ井上や主催者側の新境地への挑戦、冒険の試みにも敬意を表したい。
こんなコンサートがタダなんて、なんて幸せなんでしょう!
持つべきものは友!
Yurikamomeさん、ありがとう。これからも宜しくお願いいたします。



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呑む気父さんの“Dancyu”~最近の夕ご飯

2007-10-18 | 食べ物・お酒の話

最近の夕飯を記録する。

♪具が大きいカレー(上記画像)

前にも書いたかもしれないが、昔岩城晃一がテレビの番組で、自宅に友人を呼んで振舞っていたカレーがとても美味しそうだった。
ジャガイモや肉がゴロンと入っている・・・。
真似しようと思うんだけれど、貧乏性でつい具が小さくなってしまう。


♪おでん

そろそろおでんの季節です!
我が家ではいち早くやりました!
夜の7時ぐらいから作り始めて、10時には食べ始めた。
でもまあまあ味は染みていたよ。
ちゃんと大根も下茹でしました!
牛筋の代わりに手羽を入れた。




♪鮭の和風ムニエル

季節の生鮭をムニエルにして、大根おろしとポン酢で食べます。
あとは一昨日の残りのおでん。




♪豚キムチ丼

豚とキムチと玉ねぎを炒めて、少しキムチの素を足して、ご飯に乗せる。
「ミソ」は、ご飯にナムルを混ぜ込むこと。旨い!
友人Yのレシピより。




♪めかじきのサイコロステーキきのこ炒め

めかじきを賽の目に切って、きのこと炒める。
塩と黒胡椒で味付けを。
これまた、旨い!
がんもをチンして、大根卸しとポン酢で食べる。








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「悪役」と「悪人」~亀田一家はどっちだ?

2007-10-17 | 徒然なるままに
亀田一家のことは、もう散々みんなが語っているから触れるつもりもなかった。
なにせ「1億総評論家現象(?)」みたいだからね。
しかしさっきのTBS「ニュース23」の膳場アナの発言が、あまりにも無責任だったので、思わず一言言いたくなった。
膳場アナは「さて処分は軽かったのでしょうか、重かったのでしょうか?」的発言をして、にこっと笑った。
おぉ~い、お前んとこの局が亀田を増長させたんだろうがぁ~!!
なに無責任でお気楽なコメントしているんだよぉ~!!

世の中には、スポーツ界だけではなく、芝居でも映画でも、それから一般の会社にも、「悪役(ヒール)」はいつも存在する。
でもプロレス界を見るまでもなく、あくまでもヒーローを引き立てるために「役」を演じているのであって、根っから悪い訳ではない。
ダンプ松本だって、ジャガー横田だって、デストロイヤーだって、映画の悪役商会だって、みんな素は良い人がほとんどだ。

亀田一家も、最初は「悪役」だったはずだ。
多少素行が悪くても、悪態つきながら強ければ、それはダーティーヒーローとして認められもする。
だが世界チャンピオンに向かって「ゴキブリ」呼ばわりしたり、切腹発言をしたり、興毅が後ろから挑発したり・・・、この辺から「悪役」も怪しくなってくる。
それでも試合前のブラフと考えれば、まだなんとか許すことも出来ただろう。
しかし試合中の数々の反則、最終ラウンドのレスリング技、そしてセコンドに付いていた一家の姑息な反則指示に至っては、「悪役」では済まされなくなった。
「悪役亀田」は、いつの間にか「悪人亀田」になってしまったのだ。
「悪人」は、当然逮捕されて裁判に掛けられ、罪を償わなければならない。
だから「悪人亀田」は、罪滅ぼしをしなければ世間から受け入れられることはない訳だ。

悪人輩出に手を貸したTBSは、責任をどう考えるのだろう。
何の説明もない。
膳場よ、笑っている場合じゃないでしょうが!!

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ちょっと、札幌で呑んできました!

2007-10-16 | 食べ物・お酒の話

JALのマイレージが1万5千マイルを越えていた。
これだけあれば、日本全国の往復航空券に換えることが出来る。
去年から貯まっていたので旅行にも使えたが、一人で遊びに行くのも気が引けたので、クーポン券に換えて、妻と日航ホテルで鮨でも食おうかと思っていた。
ところが段々妻の状況が悪くなり、外で食事どころではなくなってしまったため、使わず終いになっていた。

今年中に何千マイルか消えてしまう事に気づいて、妻の百箇日も過ぎたし
子供も一晩ぐらいなら置いていっても大丈夫だろうから、札幌に行くことにした。
札幌には、神奈川時代の仲間Tがいる。
それにOがこの8月から旭川に転勤になった。
Oに連絡したら「Yさんが札幌に来るのなら、僕も行きます!」と言ってくれた。
しかし所詮タダの航空券、使える時間帯が指定されている。
往きは夕方の便、復路は午前中早め。
結局取れたのは、土曜の夕方17:35に千歳に着く便と、日曜に千歳発10:30の便だ。
これだと、札幌滞在時間は約15時間・・・!
なんかその辺に呑みに行くのと、あまり変らない。
でも、まあタダで札幌に行って仲間と美味い酒を呑んで、美味いものを食えれば文句はない。
昔よく通った大通りの「揚子江(小金寿司)」に行った。
集まったのはTとO、それにやはり昔から仲間のY、札幌で机を並べたF嬢。

「揚子江」は地元札幌では有名な寿司と中華が食べられるお店。
まずは、刺身盛合わせ!
鮪赤身、ホッキ、平目、ホタテ、うに、ズワイ、数の子・・・。
やっぱり美味い!うにが甘かった!数の子も柔らかい!



それからなんとアワビの唐揚!
柔らかく、しかももっちりで旨い!酒が進む!!



そして鯨刺しの盛合わせ!鯨は旨いなぁ~!!



この他にも、うに玉(中華風)、魚介類いっぱいあんかけ焼きそば、etc・・・。
シャーベット状の凍結酒を5人で二升も呑んでしまった・・・。
2次会は、もちろんススキノでカラオケ大会!
解散してホテルにチェックインしたのは2時過ぎでありました。
在札半日の旅ではあったが、大満足で東京に戻って来た。
あぁ~、また行きたいなぁ・・・。
「好きです、札幌」という歌があったけなぁ~。


それにしてもお腹一杯、お酒も一杯、大満足の笑顔のメンバーであります・・・








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金木犀

2007-10-15 | 徒然なるままに
今朝、マンションの玄関を出たら、金木犀の香りに包まれた。
ふんわりとした気持ちになって周りを見回すと、車止めのあたりに金木犀が植えてあった。
なぁ~んだ、こんなところに金木犀があったんだ!
もう3度目の秋なのに、今まで気がつかなかった。
もっとも普段は自転車で駅まで行くことが多いので、表玄関を通ることが少ない。
だから3年間も気づかなかったのだろうか。
この香りに包まれると、秋の深まりを実感する。
もう10月も後半、冬は目の前に来ている。

僕が、その香りで「ふんわり」として「ヘロヘロ」っとなるものが、3つある。
1つはコーヒーの香り。
ミルをゴリゴリと回しながらコーヒー豆を挽いている時の香り。
コーヒーメーカーにお湯が滴る時に立ち上がる香り。
カップにコーヒーを注ぐ時の香り。
カップを口元に持ってきた時に、熱い湯気と共に鼻腔をくすぐる香り・・・。
至福の香りだ。

2つめが、ジンの香り。
ジンは、酒として呑んで美味いと思うより、その香りが好きだ。
あの香りにはクラッと来る。
なぜだろう。
昔、高校の頃にジャズ喫茶などで粋がっていたずらしたジンフィズの香りを想い出すんだろうか。
う~ん、ジャズ喫茶って、良かったな。

そして3つめが、金木犀の香りだ。
良い香りだよね。ラベンダーなんかも良い香りだが、ふらっとするのは金木犀だ。
うんざりする夏が終わって、冬になる前の束の間の季節。
ちょっと安心して、ゆったりして、そして冬の厳しさに身構える季節の香りだ。
でもコーヒーやジンのように幸福感というよりは、ちょっと切ない香りでもある。
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呑む気父さんの読書感想文・亥の23・24「犯人に告ぐ」上下

2007-10-13 | 本の話
犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1)
雫井 脩介
双葉社

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♪「犯人に告ぐ」上下巻 雫井脩介著 双葉文庫

「週刊現代の今年のミステリーBest1!」というキャッチコピーに惹かれて読み始めた。
結論から言えば、とても面白かった。「Best1」に偽りなし!

6年前に幼児誘拐殺人事件の犯人を取り逃がした神奈川県警の巻島警視は
川崎で発生した男児連続殺人事件の捜査責任者として、左遷先から呼び戻される。
この事件は、いわゆる「劇場型犯罪」で、犯人は愉快犯的に警察やマスコミを挑発する。
県警では犯人に対抗するため、捜査責任者である巻島をテレビのニュース番組に出演させ、直接犯人に語りかけるという視聴者を巻き込んだ「劇場型捜査」に踏み切る・・・。

巻島より年下だがキャリア組の上司植草が、捜査情報を学生時代のガールフレンドのニュースキャスター(他局)に漏らす話は、最初はちょっと違和感があった。
ストーリーの本質には必要のない、余計なトピックスのような気がしたのだ。
しかし、これが後半のテレビ局同士の熾烈な視聴率争いとか、巻島が流す偽情報を植草やテレビ局側が真に受けて、世紀の大誤報をやらかすことに繋がり、本作の重要な幹であることが判明する。
実際読んでいて、巻島と植草、テレビ局の駆け引きに手に汗握る興奮を覚えた。
これだけでも凄い話で、傑作だ。

6年前、自分のミスで幼児の命を奪われたという心の傷をずーっと引きずっている巻島。
ラストシーンでは、あくまでもクールで世捨て人のような巻島が、遺族に思わず心情を吐露する。
最後の句点で、目頭が熱くなった。
これだから、読書はやめられない。
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フランス映画

2007-10-08 | 映画(DVD)の話
今日の「SMAP×SMAP」はアラン・ドロンがゲストだ。
昨日、久しぶりにフランス映画を見て、「アラン・ドロンはどうしているのかなぁ」と思っていたところだ。
いやぁ~、老けたねぇー。
番組の中で「冒険者たち」のシーンが出てきたけれど、この映画良かったよねぇ。
1967年の公開らしいが、僕は高校の頃に仙台の名画座で見たっけ。
潜水服姿で海底にゆらゆらと沈んでゆくラストシーンが、とても印象的だった。
アラン・ドロンはもう72歳だそうだ。
そりゃぁ老けるはなぁ・・・。



この前映画館で観た予告編で、ロバート・レッドフォードが出てきた。
これまた久しぶりだったが、やはり昔の顔からは想像もつかないような老け方だ。
僕もあと20年もしたら、あんなふうに老け込むのだろうか・・・。

それでもTVのアラン・ドロンは、相変わらず素敵だった。
どうしたらあんなふうに歳が取れるのか・・・。
アラン・ドロンは「女性が必須だ!」みたいなことを言っていた。
やっぱりそういうことなのかねぇ。
それにしても、昨日の「エディット・ピアフ」でも感じたが、フランス語っていいねぇ。
なんとも味のある滑らかな言葉だな。
学生時代の第二外国語はフランス語だったんだけどな。
結局4年間掛けて、漸く単位を貰ったような気がする。
フランス語やドイツ語を、もっと勉強してみたいねぇ・・・。
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