呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの、読む!~「おやすみラフマニノフ」

2012-12-25 | 本の話
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
クリエーター情報なし
宝島社


♪「おやすみラフマニノフ」中山七里著 宝島社文庫

「さよならドビュッシー」を読んで、その素人離れしたクラシック音楽の知識と曲目解説力、そしてミステリーとしてのトリックの奇抜さと面白さに度肝を抜かれた。こりゃ、2作目の本作を読まない理由はない!

音大でヴァイオリンを学ぶ晶は、ガールフレンドで、音大の学長にして日本のピアノ界の大御所である柘植彰良の孫娘の初音と学園祭の目玉である学内オケのメンバーとして練習に励む。
そんな中、演奏会で初音が使うストラディバリウスのチェロが密室から忽然と消える。その後もラフマニノフのコンチェルトでピアノを弾く予定の柘植学長の愛用のピアノが水浸しにされ、更に学長を狙うようなメールまで届いた…。

前作で類い稀なピアノ演奏と、卓越した推理力を披露してくれた岬洋介は、今回も音大の講師として登場し、ピアノばかりか指揮者としての才能も発揮し、もちろん名探偵として事件を解決する。
うーん、面白いねー。ミステリーとしてのストーリー仕立ては健在。多少無理があったり、前作と較べると意外性が少ないなど、ちょっと物足りないところもあるけど、結構良く出来たトリックだ。今回は音楽大学を舞台にした話なので、まさに「のだめ」チックな音楽小説の趣きも濃い。でもこれが面白い!
まさに今までにない「音楽+ミステリー」のジャンルを確立しつつある。
巻末の解説を書いているピアニストの仲道郁代が「CD付きで本を販売して、演奏を聴きながら読んだら最高」と言っていた。うーん、仰る通り!ぜひともCDで実際の音楽を聴いてみてほしい。まさに著者の曲解説が的を射て、胸に迫ってくる。
音楽関連のミステリーは当分おやすみ?のようだ。ぜひとも音楽関連の次回作を期待しています!f


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呑む気オヤジの、読む!~「さよならドビュッシー」

2012-12-24 | 本の話
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
クリエーター情報なし
宝島社


♪「さよならドビュッシー」中山七里著 宝島社文庫

本屋で何を読もうか物色していたら「このミス大賞受賞!」のPOP文字が目に入り、題名の「ドビュッシー」に惹かれてつい買ってしまった。作品のタイトルも作家の名前も全然知らなかったのに、やっぱり宣伝とか本屋さんでの並べ方で、結構売れ行きに影響があるんだろうな。

音大付属高校に推薦入学が決まった遥は、ピアノの才能に恵まれ、将来ピアニストを目指していた。
ある日従兄妹とともに地元の資産家である祖父のもとに遊びに行くが、大火事に巻き込まれ祖父と従兄妹は焼死し、自分も大やけどを負う。だが、優秀な整形外科医の治療とピアニストで大学講師の岬洋介の的確な指導により、驚異的な回復を果たし地元のコンク―ルに出場する。
その遥を巡って、不吉な事件が繰り返される…。

この小説はミステリー(推理小説)だが、描かれる演奏シーンや曲の解説は中途半端ではなく、いかにも音大の先生かクラシック音楽評論家が執筆したかのよう。とても素晴らしくCDのライナーノーツやコンサートのプログラムを読んでいるようだ。
本の中から、まるで音楽が飛び出してくるような臨場感がある。ちょっと調べたら、国文科出身で音楽の専門家ではないようだ。大したもんだ!

後半で犯人が判明する辺りでは、音楽小説としては秀作だがミステリーとしてはイマイチ平凡だなぁー、と思っていたが、その後の最後の最後で、大どんでん返しが用意されていた。
えーーー、そういうことだったのぉーー!なるほどーーー!さすがに「このミス」大賞だ。すっかりやられてしまった。
いやぁー、多少は無理があるが。これは面白い小説だ。ぜひクラシックファン以外の方も読んでいただきたいし、クラシック音楽が好きな人はさらに楽しめると思う。
ぜひぜひ、お勧めします。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙台駅限定

2012-12-22 | 食べ物・お酒の話
皆さん、ご無沙汰しております…。

最近仙台で話題のお酒「仙臺驛政宗」。
仙台駅の中でしか売っていません。しばらく前に本醸造酒が出て、先週の土曜日に純米吟醸酒が発売されました。
画像はまさに新発売当日に駅の売店で買って、横浜の合唱団の練習に持っていったもの。製造元は、仙台の勝山酒造だけど、すっきりして美味しかったよ。
仙台駅でしか買えないというところがミソだな。

我が合唱団の本年の一升瓶の消費量は、250本に達っしそう。明日は、介護施設訪問演奏後、忘年会です。果して何本呑むことでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また、体調不良です

2012-12-10 | 徒然なるままに

今朝起きたら、どうもお腹の調子が悪い。下痢?なんでかなぁー、別に変なものは食べていないし、夕べは酒も控えめだったのに…。
取り敢えず出社して仕事をしていたら、午前中にトイレに3回ぐらい行った。汚い話だけど、水のような便。
なんか熱っぽくなってきたなぁー。
薬を貰おうと思い、昼休み前に会社の健康相談室(看護職が常駐している)に行って熱を測ったら、37.7℃。
看護士さんに「売薬飲むより、医者に行った方がいいですよ」と言われ、昼休みに近くの内科に行ってきた。
病院で測ったら、更に上がって38.0℃もあった。いつもの蜂窩織炎じゃないなぁー。風邪かなー。
38℃と聞いて、看護士さんが「インフルエンザの検査をしましょう。まずマスクをしてください」そして別室に連れて行かれた。要は「隔離」です。

結果的にはインフルエンザではなかった。医者も「まぁ風邪でしょう」とのこと。
そういえば、今年の1月に急性大腸炎みたいになって高熱が出て一日中下痢が止まらなかった。なんか似た感じの症状だ。前ほどは酷くないけど、なんか体が弱っている感じだ。金曜日に、久しぶりに3時近くまで呑んだのが効いているかなぁー。体力なくなってきたなぁー。
午後から半休をとって帰ってきた。夕方、夕飯まで寝たが、とても気持ち良かった。
明日はどうしても休めない。さぁ、早く寝よ!


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トランヴェール11月号」を持ち帰ってきた

2012-12-09 | 徒然なるままに

少し前の話だけど、新幹線で川崎に行った際に、車内のシートポケットに常備してあるJR東日本の情報誌「トランヴェール11月号」を持って帰ってきた。
トランヴェールには作家の角田光代が毎月巻頭エッセイを掲載している。「旅」を題材にしたこのエッセイがなかなか良いので、新幹線に乗ったときは必ず読んでいる。
そして今回は…、特集が「日本海の居酒屋紀行」。まずこの表紙に惹かれるでしょう?じっくり家で読もうと思って持ち帰りました。
日本海の各都市に所在する「良い感じ」の居酒屋がたくさん載っていた。
う~ん、ローカル線に乗って温泉巡りをしながら、こんな居酒屋で呑みたいなぁ。それも1泊2日なんかじゃなくて、5泊6日ぐらいで。
60歳の定年まで、あと4年を切った。60になったら仕事をしたくないね。贅沢しなくていいからゆったり暮らしたい。
でも温泉めぐりするにもお金は必要か。そう簡単には行かないよなぁー。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上原ひろみについての追伸

2012-12-09 | コンサート・LIVE・演劇などの話
上原ひろみのコンサートでぶっ飛んだのは、この前書いた通り。
もうちょっと追加で感想をお知らせします。

上原ひろみのピアノは、まさに「ピアノは打楽器だ」を地で行く演奏だ。か細い指をこれでもかと鍵盤に叩きつける。コンサートの休憩中に、ステージ上でピアノの調律が入った。そうだろうねー、あの演奏じゃ1時間も弾きつづけたら、調律狂うかも。
仙台のステージも、まさに下記Youtube画像そのままの雰囲気だった(今は、なんでもNetで観れるから有難いね)。前半は画像と同様の黒の衣装。休憩を挟んだ後半は、女性らしいオレンジが入った衣装で、シューズもオレンジ。なかなか可愛らしい。その格好であの演奏なんだから…。

ベースのアンソニー・ジャクソンが弾いていたのはフォデラのコントラバスギター(6弦)。なんかすごいベースギターだった。綺麗な木目のぶっといネックの6弦ベース。袖に引き上げるとき裏側が見えたけど、ネックからボディーまで一体になっているように見える。まさか一本木?
ピックと指を駆使して、ベースなのに普通のギターのようにアルペジオで弾いていた。
ドラムのサイモン・フィリップスも凄い。あれだけの数のタイコやシンバルを縦横無尽に叩きまくる。随所でソロを聴かせながら、複雑なリズムを刻み、演奏にパンチを効かせる。
アンソニーが60歳、サイモンが55歳(僕と同級生!)、大ベテランの二人にとって上原ひろみはまさに娘同様の年齢だ(でももう33だって!まだ20代かと思った)。もちろん芸術の世界に年齢は関係ない。でも娘と同世代の天才ピアニストと大ベテランが組むトリオは、お互いに信頼し認め合っていることが分かるとても聴き応えのある演奏だった。
ぜひ、画像をご覧ください。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呑む気オヤジの、聴く!~上原ひろみ The Trio Project

2012-12-04 | コンサート・LIVE・演劇などの話

友人Mにチケットを取ってもらって、ジャズピアニストの上原ひろみのコンサートを聴きに行った。

上原ひろみ The Trio Project
・日時:12月4日(火) 7:00PM~
・場所:仙台電力ホール
・出演:上原ひろみ(p) アンソニー・ジャクソン(b) サイモン・フィリップス(d)


彼女がデビューしたとき、凄いやつが出てきたと思って最初のアルバムから3~4枚は買って聴いていた。ライブは4~5年前?の東京JAZZ Fes(晴海ビッグサイト)以来2度目だ。

う~~~~ん、まいった!やられた!ぶっ飛んだ!
凄いのは分かっていたけど、改めてライブを聴くと(観ると)、もう圧倒されてぐうの音もでない。
時に立ち上がり、時に鍵盤に突っ伏し、時に天井を見上げ、時にステップを踏みながら、時に体を大きくゆすりながら、まさに鍵盤に指を叩きつける。それでいて、細かなパッセージの繊細なレガートとスタッカート。スゲーとしか言いようがない。
普通にMCしているときは、小柄なか細い可愛い女の子。だけど一たびピアノを弾き始めると、ガラッと変身する。
弾きながらの、あの恍惚とした表情と笑顔。うーん、楽しくて気持ち良くて仕方がないんだろうなー。そりゃそうだよね、あれだけ自在にピアノが弾けたら、そりゃ楽しいわな。
オジサン、改めて上原ひろみのファンになってしまった。ひろみちゃん、CD買うよ!
ベースのアンソニー・ジャクソンとドラムのサイモン・フィリップスも凄すぎ!この辺りの話はまた別途。

いやぁー、とっても良いコンサートを聴きました。チケットを取ってくれたMちゃんに感謝、多謝!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスツリーは、オジサンだって好きなんだ

2012-12-04 | 徒然なるままに

気仙沼出張からバスで帰って来て、広瀬通の高速バスターミナルから駅に向かって歩いてきた。ペデストリアンデッキに上り、仙台駅北側のパルコから駅正面に向かった。

おー、パルコの玄関にツリーがあるじゃないか。もうそういう季節なのね。
なんか、クリスマスツリーっていうと、カップルや子供連れの夫婦のモノみたいな風潮があるけど、そんなことはないよね。そう決めつけることが問題なんだよ。(テクテクテクと歩きながら)



あれアトレの入口にもクリスマスツリーがあるよ。へー、このツリーは真ん中が通り抜けられるようになっているんだ。おー、カップルが中でツリーの中を見上げてうっとりしているぞ。
ふん、クリスマスツリーっていうと、カップルか子供連れの夫婦のためのように思われているけど、オジサンだって好きなんだよな。(テクテクテク、トボトボトボ)
オヤジだってクリスマスやりたいさ。昔は彼女や子供たちとツリー飾って、クリスマスをやったもんだよ。そりゃ今はあんまり関係ないけどさ。

そうだ、ちちゃなツリーを買って帰ろうかな。家にはお袋しかいないけど、ツリーがあってもいいよなぁ…。まぁ、いいか、別にツリーがなくても、クリスマスには酒が呑めるしな。うん、まぁいいや。

おっと、仙台駅前のタクシープールは、上から見下ろすと凄いね!
こんなに並んで待っているんじゃ、なかなか順番は回ってこないよね。相変わらず景気は良くないかなぁー。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友、遠方より来る!

2012-12-01 | 徒然なるままに

40年来の友人H妻とOが来仙。そりゃ集まるしかないっちゃ!
急な話でもあり、結局はその二人と在仙のM、そしてOの弟と僕、合計5名が集まった。
最初僕が逝こうと思っていた、例の「すけぞう」(なんとH妻の高校の同級生が親方だ)は、祝日のためお休み。じゃぁーと、Oが仙台銀座の「ん・ビストロ」に連れて行ってくれた。(お店の詳細は別ブログでご紹介しますね)
O弟のMクンもけっこう久しぶりなんだと思うけど、なんか最近あった気がするんだよね。なんでだろう。
でもしばらく前の印象からすると、随分大人っぽく(オジサンぽっく)なったなぁ。まぁ彼も東北大学の先生だからね、当たり前ではある。(スミマセン、Oクンの立場がよく分かっておりません)

H妻が、実家で夕飯を作らなくてはならないとかで、早い時間に帰って行ったが、「ん」では5人でワインを3本空けた。
明日朝が早いというMは一軒目で帰宅。O兄弟と僕はもうちょっと呑むべく国分町に繰り出した。
Oとも久しぶりでいろいろ話した気がする。まぁ相変わらず呑んでいると、何を話したか覚えていないんだけど。
OにしてもH夫妻にしても、仙台に太い縁があるんだから、またぜひ来て頂戴!君らの知らないディープゾーンをご紹介&呑みハシゴしようではありませんか!


O兄弟


*仙台も、もう冬。クリスマス色で街中いっぱい!(トップ画像)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする