呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

Live Act Tulip 2007 ~Run~

2007-10-23 | コンサート・LIVE・演劇などの話

チューリップのコンサートに行ってきた。
前に聴きに行ったのは「心の旅」がヒットした後の昭和48年(1973年)、僕が高校2年の時だから、なんと34年ぶりだ!
チューリップはその前年の1972年にデビューして、結成35周年とのこと。
そして今年でその演奏活動に終止符を打つという。
まさにデビュー直後と解散直前のコンサートに立ち会ったことになる。

チューリップは、大袈裟に言えば僕の青春そのものだ。
財津さんもコンサートの中で言っていたが、72年に「魔法の黄色い靴」でデビューするも鳴かず飛ばず。
この曲が売れなければ福岡に帰る覚悟で出した3枚目のシングル「心の旅」が大ヒットした。
同時期にリリースした初アルバム「TULIP BEST」も、売れに売れた。
そのLPは勿論僕も買って、それこそ擦り切れるまで聴きまくった。
今でも全曲歌詞を見ずに歌う自信がある。

高校2年の時に、中学の仲間とバンドを組んだ。
地元では知る人ぞ知る(ほとんどの人は知らない)バンドで、多少知っている人の間では、「○○と言えばチューリップ」と言われたこともある。
ビートルズや他のロックバンドの曲もコピーしたが、確かにチューリップの曲も随分コンサートで演奏した。
それほど僕らの心を揺さぶる曲がたくさんあったということだ。
コンサートを目指し、毎日毎日それこそクラブ活動以上に熱心に練習したものだ。だからチューリップには、単に懐かしいという以上の感情が沸き立つ。


東京国際フォーラムAホールには、静かに開演を待つ「大人達」がいた。
ほとんどの観客が僕達と同年輩か少し若いぐらいだ。
青春時代をチューリップと共に過ごしてきた者たちが、まるで古くて懐かしいアルバムを愛おしみながら繰るように、真摯な気持ちで彼らの登場を待っていた。

演奏は清々と進んでゆく。
前半が18年ぶりのアルバム「RUN」からの曲がほとんどだったこともあるのだろう。
実際、最初の5~6曲は僕も全然知らない。
もっとも、高校の頃あんなに傾倒したチューリップなのに80年代に入ると、ほとんど聴かなくなってしまったので、相当前の曲でも分からない。
後半に入って「心の旅」「ブルースカイ」「虹とスニーカーの頃」などが続き、漸く盛り上がってきた。
そしてあっという間にラスト。
勿論このままでは終るわけがなく、アンコールでは懐かしのヒット曲のオンパレードとなった。
「魔法の黄色い靴」「銀の指輪」「夢中さ君に」・・・、会場は総立ちの大合唱だ。
結局は30年以上前のデビュー間もない頃の曲で大いに盛り上がった。
最後の最後は、知らない人も多いだろう隠れた名曲「二人で山へ行こう」
最初のLP「TULIP BEST」に入っている曲でウチのバンドでもやった曲だ。
でも割と地味な曲。

♪二人で山へ行こう、あの大きな山へ
踏み切りも丸木橋も越え、畦道を抜け
おー僕は夢がない、だから君が必要なんだ
僕は愛が欲しいんだ、だから君がいる!

あまりの懐かしさに涙で視界がぼやけながら、この曲を大声で歌った。
でもなんでこの曲が最後なんだろう、とも思う。
財津さんやメンバーの、最後の本当の愛のメッセージなのだろうか・・・。
多分もう再結成はないのだろう。
さようなら、チューリップ。そして、ありがとう。

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