呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

今日もオイスター・・・

2005-10-29 | 食べ物・お酒の話
☆10月某日「Gambo & Oyster Bar」 (八重洲地下街)
 このブログを読んでいる方から「外で飲みすぎだ!」と言われる。う~ん、確かに呑みに行く頻度は結構高いかもしれない。大体週に2回、多いと3回ぐらいかな。
 でも、うちの業界(というか合併前の会社)は「呑みにケーション」が盛んだったから、週に2~3回の飲み会なんて当たり前であった。支社のメンバーと「たまには行くか(決してたまにではないが)」と月に2~3回、支店で月1度のリーダー会議があれば大抵終わったあと呑みに行き、全店研修があれば久しぶりの同期や部下と呑みに行く。営業支社であれば、そこにお客さんや代理店さんとのお付合いも重なる。更にプライベートの有難い呑み仲間も社内外にたくさんいるので、そこからの声も無視できない。更に更に、暫く外で呑んでいないと、我がアル中気味の肝臓から「帰りにちょっと一杯行こうよ~」と悪魔の囁きが聞こえるものだから、たまには一人でも呑んでしまう。
 これらを一ヶ月単位で考えると大体3日ごとに呑むことになる。土日を除けば、平日のうち2日に1回は呑んでいる勘定だな。・・・やっぱり多いか。でも保険会社の社員なんぞ、こんなもんですぞ!

 ということで本日も呑みに行きました、金曜日ですもの!今日は東京駅八重洲地下街の「Gambo&OysterBar」。この店は以前にも書いた赤坂の「Watergrille Oyster Bar」(和風海鮮料亭に形態変更してしまった)の系列で、最近新宿、池袋、横浜、大阪など駅そばにも店舗を拡張している。赤坂や西麻布よりはリーズナブルで「仕事帰りに牡蛎で軽く一杯」というようなコンセプトらしい。
 厚岸とシアトル産の生牡蠣、変りソースの牡蠣フライ、ズワイガニ入りシーザーサラダ、クラムチャウダー、〆に「ガンボ」・・・。ガンボとはアメリカ南部の伝統料理で、要するにシーフードとオクラがたっぷり入ったスパイシーカレーだ。シチューのように食べてもいいし、普通のカレーのようにご飯と一緒にも食べるらしい。ここではご飯と一緒にカレーライスならぬガンボライス。辛くてオクラのぬるぬるが効いていて(?)美味しかった。それとオリジナル黒ビール「Oyster Stout(牡蛎殻成分入り)」に白ワイン。Stoutはコクがあり、それでいて呑み易かった。ワインは銘柄は例によって忘れたが、舌に少しピリッとしてすっきりしていて、これまた美味かった。先日の五反田のワインがイマイチだったので満足。
 店の従業員がみな明るく丁寧で、かつ適度な親密感があって好ましい。社員教育が行き届いている感じがした。どんなに美味しくても従業員が感じ悪ければ二度と行く気はしないが、ここは繰り返し呑みに来たい店だ。

 2件目は某大人の雰囲気が漂う(?)バーへ。カウンターの奥にカップルの客がいるなあ、と思っていたら女性のほうがいつの間にかひとりに。ひとりで呑みに来てたんだ~と感心した。他にもまだ若そうな男性のひとり客もいる。私もひとりで呑みに行くが、せいぜい居酒屋で新聞か本を読みながらちびりという程度。こんなバーでひとり静かに呑むほど大人じゃないな。まだまだ修行が足りん?
 ここで呑んだシングルモルトスコッチの「ストラスアイラ(Strathisla)」が、最高に美味かった。後から調べたらシーバスリーガルの中心モルトらしい。「普通に市販されていない特別品です」とバーテンダーに勧められストレートで呑んだが、果物の香りとほのかな甘みでホントに美味しい。今はタバコを止めたが、食後に葉巻かパイプをくゆらせながら味わう食後酒としてぴったりだろう。(なんてシチュエーションは縁がないけどね)
 結局テキーラーのクエルボとこのストラスアイラのストレートを2杯も呑んで、終電間に合わず・・・。いろいろな人と呑みながら語り合えば、親密度も増し知識も吸収でき、呑みにケーションは必要だと思う。でも、やっぱり呑みすぎだなぁ~。

 
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「鉄チャン」

2005-10-27 | 徒然なるままに
☆10月某日 JR品川駅
 いつものように品川駅で東海道線に乗り換えたときにふと気がついたのだが、電車の発車のチャイムが「汽笛一声」だった。まさに「ポ~」っと汽笛まで入っている。今まで全然気がつかなかった。新橋なら分かるけれどなぜ品川駅でなんだろう。
 みなさん「鉄チャン」ということばをご存知だろうか。そう、いわゆる「鉄道マニア」(鉄道オタクとも言う)のことだ。私はマニアというほどではないが、結構鉄道が好きだ。飛行機も旅愁を感じさせ、夜の空港などは妙にロマンチックでもの悲しい雰囲気があるが、鉄道も飛行機には負けていないと思う。自分が学生時代に地方から上京したせいもあって、上野駅や当時のL特急は一人暮らしの自分と実家をつなぐ拠り所のような気がしたものだ。その当時の電車の想い出は尽きない。
 時間とお金に余裕があれば「鉄チャン」をやりたいなぁ。鉄道模型やローカル線の旅に凝ってみたい。「青春18キップ」を利用した全国ローカル線一筆書きの旅、みたいな番組をNHKでやっていたが、呑む気父さんもやってみたいなぁ。本を2~3冊持って列車に乗り込み、行き当たりばったりの旅もいいだろう。窓から景色をぼ~と眺め、お腹が空けば駅弁に缶ビール、夜になって外が見えなくなったら本を読んで、泊まりは地方の小さな旅館、地元の旨い物で地酒を一杯・・・なんて、贅沢な旅だね。う~ん、ちょっと「鉄ちゃん」から離れているかな?

 もう14~15年ぐらい前になるが、その当時の勤務先が新宿の大ガードそばのビルで事務所が10階にあった。事務所の窓からは新宿駅が見下ろせて、それこそ鉄道模型の如く小さな山手線やら中央線やら、クリーム色の特急あずさ号などが行き交うところがよく見えた。乗り物好きの長男にその光景を見せたくて、休日に会社に連れていったことがある。まだ3歳ぐらいだった息子は目をまん丸にして窓にへばりつき「あっ、ヤマノテシェン、チューオーシェン、トッキューデンチャー!」と電車が来る度に指差し、まだよく回らない口で電車の名前を叫んだものだ。
 その頃の記憶は今の息子にあるのだろうか。あの長男はもう大学受験生で、父親とはほとんど口もきかない。『うざくて』仕方がないらしい。勉強も本気でやっているんだか、本当に大学に行きたいんだか、顔を合わせる度についイライラする。あの当時まだベビーカーに揺られて電車もよく分からなかった次男は、高校に入ってから勉強もせずに部活と彼女に夢中だ。髪を染め、ズボンをずり下げヤンキーぶっている。
 そのころ仕事に疲れて遅い時間に家に帰り、狭い玄関の電気を点けると、息子ふたりの小さな靴がきちんと揃えて並べてあり、それを見ただけで家に帰ってきた安堵感を覚え疲れも吹き飛ぶような気がしたものだ。そのことを想いだすと今でも目頭が熱くなる。「あのころ厳しくし過ぎたろうか。あの日、強く叱り過ぎたのだうか。あのとき、もっと優しく相手をしてやればよかった・・・」。父親を煙たがる息子たちを見ていると、もう10年以上も前のひとつひとつの場面が後悔とともに蘇る。もっと大らかに育てればよかった。世の親はみな同じような心持ちになり、一度ならず後悔するのかもしれない。しかし「時」は決して戻すことはできない。息子たちにもそのことを理解し、悔いのない人生を過ごしてほしい。やり直しは効かないのだから。 
 私が子供の頃に初めて行って大好きになり、大人になってからも、また親となってからも何度も通った神田の「交通博物館」が来春で閉鎖されるらしい。それこそ電車を始めいろいろな乗り物の宝庫だが、息子がそれなりの年齢になってからはしばらく行っていない。閉鎖は残念でたまらない。久しぶりにもう一度行きたいと思っているが、あんなに乗り物ずきであった息子も、妻も一緒には行ってくれそうもない。返す返す残念である。
   
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たまにはラーメンの話を・・・

2005-10-20 | 食べ物・お酒の話
☆「なかむら」(中野坂上) 
 私の勤務するハーモニータワーの山手通り沿いのほぼ隣にある。この店はタレントの小倉智昭(合ってる?)が経営している焼肉屋であるが、昼はラーメン店として営業を行なっている。
 私は、ラーメンが大好きだ。札幌に6年もいたから、更に好きになった。それでも以前ほどは食べていませんゾ!まあ、私は別にグルメでも味が分かる訳でもなく、ただ好きか嫌いか、自分にとって旨いか、が食べ物の嗜好の基準だが、この「なかむら」のラーメンは相当に美味い!私にとってここ10年間で食べたラーメンのBEST5には入るかもしれない。ちなみに順番は別として、この5~6年で美味い!と感激したラーメンは、「欅」(札幌市)、「中村屋」(大和市)、麺屋武蔵(新宿)、「せたがや」(世田谷)、「能登山」(藤沢市)・・・。各店の詳細は近々ご報告。
 「なかむら」のラーメンは、スープを2口ぐらい啜り「あぁ~美味い」麺をズルズルと啜り「おぉ~美味い」。味噌、醤油、塩とオーソドックスなメニューで、値段も各750円で手ごろだ。味噌と醤油を食べたが、スープは生姜が効いており豚骨の白濁した出汁が基本なのにしつこさを感じさせない。麺も中太の縮れ麺でシコシコしている。載っているモヤシも玉ネギも長ネギもシャキシャキで美味しいなあ。チャーシューは厚くとろけるように柔らかい。ぜひ今度は塩ラーメンと、そして夜の焼肉を食べてみたいものだ。でも夜は結構高級らしいのだが、部下のSが「行ってみましょうよ~課長のおごりで~」などとほざいている。
 
 先日郷ひろみがテレビに出ていた。50歳の誕生日を迎えたとか。私より1歳年上だが、相変わらずスマートで元気で若々しいこと。それを見ていた妻がひと言。
妻「郷ひろみって、この25年間ラーメンは食べていないんですって。
  ラーメンは自分の食べるものとして認知していないんだって。」
私「・・・・・」

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LINKS OYSTER BAR

2005-10-20 | 食べ物・お酒の話

☆10月某日「LINKS OYSTER BAR」(五反田)
 最近少々ブルーな気分であったが、そこはB型の特典、すぐに回復し前向きに生きてゆきますゾ!
 ところでB型はなんでいつも悪し様に言われるのだろう。みなさん、B型の人間は粗雑で脳天気で、デリカシーがない・・・と思っているでしょう!そんなことないんですよ。B型だってちゃんと悩むし、心配するし、相手のことを思いやるのです。でもそれが長続きしないんだナァ。仕事で心配事や悩みがあると夜も眠れない。でも朝になって顔を洗い歯を磨き、ネクタイを締める頃になると「まあなんとかなるか。そう、大丈夫だよ!」とひとり納得してしまう。
 相手の事だってちゃ~んと見ていますよ。何を考えているか、どうしたいか、よく分かっていますよ。思いやりも持っていますよ。極めてノーマル&ノーブル(?)ですよ。「あっ、今日はなんか違うな。機嫌が悪そうだな。」「あの人はこんなことを考えているんだろうな」「これは今やらないとまずいよな」etc・・・と気づいています。でも「まぁ、いっか~」と、済ましてしまう。 気づかない振りをしてしまう。
 「分かっていたらちゃんとやれ~!そこが最悪なんだぁ~!」と他の血液型の方は仰るでしょうな。確かにそこが欠点。気がついたらやれって・・・?でも根は明るく、落ち込んでいるときなどは傍にいるとホンワカとして癒されると思うけどな。昔から呑む気父さんは「いいひと」で終わっていたなぁ~。

 そんな話はどうでもよい。今日は会社の神奈川のメンバーが数人本店で研修というので東京に集合。五反田の「LINKS OYSTER BAR」に行った。この店は日本では由緒ある「東京OYSTER BAR」の姉妹店。前からぜひ行きたかった店だ。
 牡蠣は大好きだ。生も洋風もリゾットなども美味い。この日は生牡蠣3種(宮城県産2種類とニューヨークのどこかで採れたやつ)。レモンだけで、というのと各種カクテルソースを垂らして・・・という牡蠣と。あぁ~美味いなぁ。それとチーズとトマトソースを載せて焼いたものも、なかなかイケル。チーズフォンデュ風の温野菜サラダや牡蠣とばら肉の煮込み、締めの牡蠣のパエリヤも美味しゅうございました。
 4人でビール+ワイン白・赤、計3本も呑んで勘定もそれほど高くなく、大満足!でもそれなりの値段だった白ワインが、いまいち好みの味と違ったのが少々残念。ワインは種類が沢山あってよく分からない。好みの銘柄なども、そう覚えているものではなく、むずかしい。

 以前に行ったことのある赤坂の「ウォーターグリル・オイスターバー」が、いつの間にか和風牡蠣料理店になってしまった。その前にここで食べた、それこそどこ産だったか忘れたが(ハドソン湾だかボストン産だか・・・)、その牡蠣がコロンとまん丸で、まさに「ミルキー」で美味かった。日本産のものと全然違った。牡蠣にしろワインにしろ、本の名前にしろ、気に入ったものはメモしておかないと、このごろは本当に忘れる。脳細胞は酒量に比例して着実に破壊されているようだ。この前、弟が若年性アルツハイマーの話で最高に泣けるいい本がある、と教えてくれた。その本の題名も忘れてしまった。大丈夫かいな・・・。
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呑む気父さんの読書感想文・その3「その日のまえに」

2005-10-13 | 本の話
☆10月13日(木)「その日のまえに」(重松清著 文藝春秋社)
「その日のまえに」を今朝読了しました。
辛い、きつい、残酷な話です。
うちの「その日」はいつ来るのでしょう。
20年後?30年後?もっとず~っと先?
いや、数年後にはやって来るのかもしれません。
そんな不安を意識的に、ひょっとしたら無意識に遠ざけていたかもしれません。
そう、忘れた振りをしているのでしょう。
でもそれも違います。
みんなが分かっているけれど日常に忙殺されて時々忘れるのです。
「忘れる」から人間は生きていけるのでしょうね…。

『その日を見つめて最後の日々を過ごすひとは、じつは幸せなのかもしれない(中略)自分の生きてきた意味や、死んでいく意味について、ちゃんと考えることができますよね。あとにのこされるひともほうも、そうじゃないですか?』(「その日のあとで」より)

 もし「その日」がはっきりすれば、ひとは数え切れないほどの楽しい想い出や、苦しみや、後悔にのたうち回りながら「その日」を迎えるのではないでしょうか。それは本人だけでなく、残されたものも同じでしょう。
 「その日のあと」に、残された者は本当に立ち直れるのでしょうか。でも人間って、そんな悲しみも忘れることができるのでしょう。だから生きてゆけるのです。

『忘れてもいいよ』
逝くものの本音でしょう。最後に行き着く気持ちはそういうことでしょう。でも言われたほうは堪りません。辛すぎます。でも徐々に忘れる時間が長くなるほうが「逝くもの」にとっても気楽なのかもしれません。


 私の読書は基本的に通勤の電車の中だ。この本を読みながら、こみ上げてくるものに耐えられず、何度電車の天井や窓外の空を仰ぎ見たことだろう。辛くて数行しか読めないこともあった。でも電車の中でよかった。天井を見上げれば、水着ギャルが微笑み、秋晴れの空は眩しく青い。目は充血し、うっすらと目尻に涙を溜めている中年の親父を、人々は見咎めることもなかったろう。
 頑張ろう。なにを?なんでもいいから頑張って一生懸命生きよう!そんな気持ちになる一冊であった。ご同輩諸君に、心からお勧めする。でも、私はもうしばらくは、重松さんの本はいいか、な・・・。
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ブテチゲ&ケジャンの一夜

2005-10-10 | 食べ物・お酒の話
☆10月某日 「李さんの台所」(横浜市中区福富町)
 このお店はもう何度も来ている。普通の韓国焼肉屋さんだが、ここでは焼肉はほとんど食べない。目的は「ケジャン」と「ブテチゲ」。辛いけれど、美味い!癖になる!
 「ケジャン」は渡り蟹のキムチ。生の渡り蟹のぶつ切りを、どろどろのコチュジャンのたれに漬け込んだもの。がぶりと食いつき、チューチューと身を吸い出す。コチュジャンのたれは辛いけれども甘みがあり、なんとも美味い。蟹の淡白な身に濃厚な辛味が合わさり、堪らなく美味い。酒も進むけれど、白いご飯が欲しい。
 そして「ブテチゲ」。「部隊鍋」と書くが、朝鮮戦争のときに軍隊で配給されたランチョンミートの缶詰やソーセージ、余りものの野菜、インスタントラーメンをぶち込んで食べたのが始まりらしい。今はテールスープをベースに豚肉なども入るが、ソーセージ類は昔のままで、最後のラーメンが「インスタントラーメン」というのも変わらない。高級食材などは使わず、いろいろなものを何でもぶち込んで食べるのが、気取らず気楽で庶民の味なのだそうだ。
 でも味は抜群ですよ。勿論真っ赤なスープで相当に辛い。でもケジャンと同様、辛さの中に甘みがある。これから冬に向けては体も温まり、月に一度は食べたい鍋だ。

 2次会は、「Windjammer」へ。これまた名物オリジナルカクテル「Jack tar」が忘れられず・・・。今日は混んでいて、バンドの目の前のカウンター席だった。Jazz好きの僕らには願ってもない席。ギターさん、良かったですよ。ベースも渋かった。私からはよく見えなかったが、ドラムさんがまた渋く額にしわを寄せてたたいていたらしい。
 そろそろ終電というのに、Sが「みんなでタクシー割り勘にすればたいしたことないじゃん!」の一言で、エンドレスタイムになだれ込んだ・・・。Sよ、君は横浜駅前で確かに近い。でも私の川崎までは結構遠かったぞ!「Windjammer」閉店の2時まで粘って、結局私は「Jack tar」3杯+クエルボロック1杯+チェイサー代わりのコロナビール1本・・・。呑みすぎだぁ~、いくら私が「呑んだくれ」が好きだといってもなぁ、ヘロヘロだぁ~。
 まあ、でもその時間まで一緒に呑んで語り合える友人がいるということは、幸せなこと。いつまでも呑めるように友人と体を大事にしなくてはね。タクシーの最後のほうは呂律も回らず、半分寝ていて会話にならなかったような気がする。Oよ、ごめん、ちゃんと帰れたか?
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呑む気父さんの読書感想文・その2 「蒼龍」

2005-10-10 | 本の話
☆10月某日「蒼龍」(山本一力著・文春文庫)
 この本は表題作を含む五編が収められた短編集である。山本一力は文章が上手い。「小説家なのだから当たり前でしょう」と、ご同輩は仰るかもしれない。でも抜きん出て上手いと思う。

『幾らも歩かない間に、柚木乃の姿が星明かりだけの闇に溶けてゆく。後ろ髪に結わえた菜の花が見えなくなって、闇が閉じられた。』

「菜の花のかんざし」のラストシーン。身内に不祥事が発生し、剣術指南役の主人公が藩の仕置きから妻と幼い子供たちを逃がすために、夜の明ける前に3人を見送る・・・。永遠の別れに際した主人公の心のうちがよく表現された最後だと思う。そして非常にビジュアルな表現が多いのも、同氏の小説の特徴ではないだろうか。

『(大横川に小石を投げ入れた)波紋の内は薄墨色だが、外が藍色に輝いている。夕陽と黄昏とが、川面で擦れ違おうとしていた。』(のぼりうなぎ)

 秋の夕暮れの光景である。夕陽が照らす水面のディテールが見事に表現されている。でもこれらの場面を映像にしたとき、どこまで表現できるのだろう。『ことば』の凄さ、素晴らしさを改めて知らされる文章だと思う。
 どの話も、武士と庶民の違いこそあれ、まじめに一生懸命生きている人々が描かれている。この「ひたむきさ」が、読む我々の腹にずっしりと落ちてくるのだと思う。表題作の「蒼龍」は氏の新人賞獲得までの下積みをダブらせた作品らしい。人間、苦労はしなくちゃねぇ。常に順風満帆では、人の気持ちを思いやれない。呑む気父さんもまだまだ苦労が足りないかなぁ・・・。

 最近は藤沢周平や平岩弓枝、藤堂志津子などの江戸物短編集がブームのようだ。昔からおじさん方には人気がある分野であるが、呑む気父さんもだんだんその分野にのめり込む年齢になってきて、各氏の本は結構読んでいる。それにあの「池波正太郎」にも手を出してしまったし。(池波談義はあらためて・・・)
 江戸庶民物しても地方の下級藩士ものにしても、なぜ江戸時代の(それも中期ごろの)物語に惹かれるのだろう。庶民の、貧しくても義理人情に溢れた日常や、下級武士の理不尽な掟に翻弄される人生を、自分の現代の姿と比較して、憧れや身につまされる思いを抱くからかもしれない。
 「蒼龍」に収納された各小説には、富岡八幡宮が出てくる(除く「菜の花かんざし」)。本所深川の代表的な神社で、多くの作家の小説に登場する。私も一度行った事はあるが、鬱蒼とした森に囲まれた境内を歩いていると、その狛犬の後ろから、あの鳥居の影から、いろいろな小説の主人公が顔を出しそうな雰囲気が残っている。改めてじっくり深川近辺を探索したいものだ。勿論帰りには蕎麦屋で一杯、だな!

 さて次回の読書感想文は「その日の前に」(重松清)。これまた身につまされる本だなあ~。

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新宿西口やき鳥横丁「ソースレバカツ」の味

2005-10-07 | 食べ物・お酒の話
10月某日 「あがっしゃい」
 「クールビズ」も終わってしまった。デブの私には天国の4ヶ月だった。当社では数年前から「カジュアルサマー」ということで、ノーネクタイー、ノー上着OKだったが、まるまる4ヶ月間ノーネクタイだったのは今年が初めてだ。
 朝の電車も、駅から会社に向かう人々も、エレベーターの中も、みんなねずみ色。一気に秋の気配・・・。

 今週は仕事が立込んでおり、今日は資料作りで10時過ぎまで残業となってしまった(呑む気父さんも仕事はするのですぞ)
 さてこれから帰って11時過ぎに女房殿に『飯~』なんて言ったら申し訳なからろうと、勝手に理由をつけて新宿で途中下車した。この時間でもやっていて、一人でぶらっと入れるのは西口の「思い出横丁」か「やき鳥横丁」かな。
 この2つの横丁は、ご同輩もご存知の通り終戦後のバラック街がそのまま残っているような、またアジア某国の屋台ひしめく怪しげな飲み屋街のような雰囲気が漂う。もう30年近く前から立ち寄っているが全然変わらない。

 飛び込んだのは「あがっしゃい」という居酒屋。JR線路沿いの「やき鳥横丁」の一角で、入口の雰囲気はまあまあだったが、焼き鳥も「四万十川」という日本酒もイマイチだった。でも「冷やしトマトと胡瓜」と「ソースレバカツ」は絶品であった。
 トマトと胡瓜には、塩、もろみ味噌、普通の味噌+マヨネーズが添えられ、新鮮でとっても美味しかった。私はトマトには絶対に塩派。それと最近はまっているのが、胡瓜にマヨネーズ味噌だ。マヨネーズ味噌をまだ賞味されていない方はぜひお試しあれ!
 ソースレバカツは、薄く延ばした牛レバーをトンカツのように揚げ、それをソースにくぐらせたものだ。辛子をつけてかぶりつけば、ソースの酸味とレバーの濃厚な味が混ざり合い、サクサク衣が香ばしい。ビールにも酒にもよく合う。
 2年前、大阪に出張の予定ができたため大阪支店の元部下に「絶対に通天閣の下で串カツ食うぞ~。二度漬け禁止だゾ~」と集合をかけていたが、前日にぎっくり腰になってキャンセルした。モノは違うかもしれないが、ソースレバーカツを食べてそのことを思い出した。串カツが食いたくて大阪行きを指折り数えて楽しみにしていたのに行けなかったのは、未だに悔しい。
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