呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

映画「イソップの思うツボ」⭐️⭐️⭐️✨

2019-08-20 | 映画(DVD)の話
「カメラを止めるな」のクリエーター、スタッフが再集合!という謳い文句に踊らされた…訳ではないが…
事前にネットで見ていたら、「カメラを止めるなをあまり意識せずに見るべき」というコメントがあった。そうは言っても、「カメ止め」とはまた違った意外性とかどんでん返しとかを期待してしまうのは当たり前のこと。
そういう意味で、やっぱり物足りなかった。ストーリーの必然性というか緻密さというか、そういうのがイマイチ。その点で「カメ止め」は圧倒的な満足感があった。
クリエーターが一緒だからどうということではなく、1つの個別の作品として満足感が足りなかった。





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映画「よこがお」⭐️⭐️⭐️⭐️

2019-08-17 | 映画(DVD)の話
筒井真理子主演。
甥が犯した罪により、本来無関係な訪問看護師市子があらぬ疑惑と興味本位の風聞で、世の中からオミットされていく。その流言の元は、市子に一方的な憧れを抱く訪問先の長女基子だった。
看護師として評判の良かった普通の善良な市民の市子が転落していく様、基子の屈折した愛情、市子の絶望と怒りと復讐心を、淡々と静かに追いかける。切ないねぇ。やるせないねぇ。
最近はハリウッドやディズニーの作品、アニメなど豪華絢爛なエンタテイメント系の作品が映画の主流みたいになっているが、こういう人間の内面とか裏面とかに迫るものも見応えがある。最近観た作品では、慎吾くんの「凪待ち」なども同類と思うし、「万引き家族」も決して派手さはなかった。
海外作品も含めて、こういう地味な秀作を積極的に上映している「フォーラム」と「チネ・ラヴィータ」は、偉いなぁ。




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読書感想文「最後の証人」柚月裕子著 角川文庫

2019-08-15 | 本の話
「最後の証人」柚月裕子著  角川文庫⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

ヤメ検(検事退職)弁護士の佐方が、一貫して犯行を否認している殺人事件の被告の弁護を引き受ける。相手は優秀と評判の女性検事庄司真生。

とてもよくできたストーリー仕立てだ。判決前の最終弁論の場面になって、読者はそれまでの自分のストーリー理解が勘違いだったと知らされる。えー、そういうこと?そして、佐方が最後に呼んだ証人とは?
面白かったぁ〜!久しぶりにこういう鮮やかなトリックを含むミステリーを読んだ。そして解説で今野敏が書いているが、この人はなんでこんなに中年男を活き活きと書けるのだろう。とても女流作家とは思えない。
今野敏の言うところによれば、検事、弁護士、警察もの以外の作品、ケースワーカー、週刊誌記者などの女性を描いた作品もとても良いらしい。
まずは検事ものを読んで、そのあとは続けてこの人の作品を読んでみたい。
⭐️5つの、ちょーお勧めです。





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映画「アルキメデスの大戦」

2019-08-08 | 映画(DVD)の話
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️+✨
いやぁ〜、久しぶりに星5つ以上の面白い映画だった。
日本海軍の次期新造船は巨大戦艦か空母か…
帝大数学科中退の櫂直は、100年に一人の天才として、巨大戦艦建造派の計画の矛盾と陰謀を暴いていく。
なんといっても、菅田将暉の天才数学者ぶりの見事なこと!田中少尉役の柄本祐も良い。そして日本海軍の首脳を演じるベテラン俳優陣が、なんとも上手で味がある。
VFXもなかなか見事だ。冒頭、沖縄戦で米軍の集中攻撃により撃沈する戦艦大和のシーンで始まるが、見応えがあった。
コミックが原作らしいどんでん返しもあるが、真実はそうだったの?と思わせるような真実味があった。
まさにおススメの一作です❗️





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山下達郎PERFORMANCE2019

2019-08-03 | コンサート・LIVE・演劇などの話
久しぶりの山下達郎、たっぷり堪能した。
 まず毎回ステージの舞台セットが楽しみ。いつもアーリーアメリカンの街角や田舎の風景が凝って設えられている。今回は50〜60年前のワシントンDCなのかな?
歌も演奏もセットリストの組み方も、毎回見事で感動する。やっぱり山下達郎の音楽や人生そのものに対する拘りが、ライブに現れていると思う。
ある意味、毎回ワンパターン。セットリストこそ違えど、バックバンドメンバーも同じ、ステージ構成も同じ、MCも毎回似たような内容だし、エンディングも毎回同じ。
本人は「自分はガラパゴスだから」と言っているが、ファンにとってはそこが良い。安心して聴いていられる。
 
彼は仙台の「宮城県民会館(東京エレクトロンホール)」が大好きで、いつも「ここはとっても良い」と言っている。客席の規模(1700弱)がちょうどよく、会場の隅々まで音楽がキッチリ届くらしい。
母親が仙台出身ということで特別な思いもあるのだろうが、純粋な音楽面からのホール評価は嬉しい。
大震災の時は、私財を注ぎ込んでも良いから早期の修復を望んでいたようだが、行政が相変わらず規則通りのにべも無い対応で実現しなかったとか。(12年のツアーでも言っていた)
大阪のフェスティバルホールも大好きだったということで、建替えの際はとか…
宮城県民会館も老朽化で建替えの話が出ている。もう少し先のことのようだが、また達郎さんの好きなホールが消えてしまうのかもしれないなぁ。
新しい県民会館が出来る時には、彼に褒めてもらえるようなクオリティーの高いホールになることを祈念する。
 
あー、毎年確実にチケットが取れる方法はないのだろうか…
 
 
 
 
 
 
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