”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2012年06月11日 20時44分51秒 | Weblog

6月11日(月)曇

蒸し暑くなってきました。これからうっとうしい梅雨になるのかと思うといやになってしまいます。アウトドアの趣味しか持たない自分としては一番ストレスがたまる時期になってきました。

ところで今日は何も書く材料がないので、ルネ・ペラジーと言う女性の話をしてみましょう。時は18世紀、フランスのパリであります。ルネ・ペラジーは変わった趣味の男と結婚したばかりに、不思議な運命に弄ばされて苦労した女性と言えるでしょう。この変わった趣味の男とはサディズムの元祖、サド侯爵でありますから、乞食女を鞭で打ったり、娼婦を集めて乱交パーティを開いたり、放蕩の限りをつくして、とうとうバスティーユの牢獄にぶちこまれてしまいます。にもかかわらず、サド侯爵夫人ルネ・ペラジーの夫に対する態度は一貫して忠実そのものでした。牢獄でつらい思いをしているサド侯爵のためにせっせと食料品、衣類、本などを差し入れに行ってました。獄中生活の不自由さにいらいらしていたサド侯爵は、ときに面会に来た夫人を口汚く罵ったり暴力をふるったりしました。そのため面会禁止になったこともありました。面会禁止の時には夫人は夫を安心させてやるためにやさしい手紙を書くのですが、これがかえって侯爵の怒りや嫉妬を招くのです。たとえば夫人が「私はとても肥えました。豚のようになってしまうのかと心配です。」と言う言葉があると、夫人が恋人を作って妊娠しお腹がふくらんだのだと考え、逆上してわめきちらします。こんな調子でわがままな夫に仕える従順でやさしいルネ・ペラジーという女性を見ていると何か妙な気がしてきます。ほんとうに従順で無垢なのか、マゾなのかよくわかりませんが、いずれにしてもお互いが分かり合った上で一種の愛情の確かめ合いのようなことかもしれません。ところが不思議なことにフランス革命が起こってルイ王朝が滅ぶと、サド侯爵はやっと自由の身になってバスティーユの牢獄から出て来るのですが、あれだけ従順だった夫人はさっさと修道院に閉じこもってしまいます。夫のサド侯爵が訪ねて行っても会おうとしなかったそうです。さてこの女心わかりますか?男にはわかりませんよね。結局牢獄に入っている侯爵をほったらかしにすることは妻の意地としてできなかったのかもしれません。いずれにしてもこう言った不思議な心のあやの解釈は小説家には格好の材料となりそうです。

ここまでです。またいつか別の歴史上の女性の話をすることとしましょう。

コメント
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