西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

思想の「隔世紀遺伝」ってあるのかな

2011-07-28 | 色々な仮説や疑問
遺伝学で「隔世遺伝」というのが認められているのかどうか知らない。

だけど、自分として娘への直接遺伝が「効果」をもたらしているかどうか分からない。

それとは別に、3人いる孫に対して、ある意味、「隔世遺伝」を期待している。「爺馬鹿チャンリン」である。

ところで、思想の「隔世紀遺伝」ってあるのかな、とフト思った。それって「19世紀の思想が21世紀に働く」という意味だ。まあ100年から200年前だから現存の人たちは生身を知らず、ただ思想のみを知っているのだ。かと言って500年、1000年前はチト「古すぎる」感もある。ちょうど、我々が親しみを持ちつつ、偉い人がいたもんだ、という位の「離れ方」である。

で、19世紀の大思想というと、ダーウイーンの思想(進化論)であり、マルクスやエンゲルスの思想(唯物史観)である。

で、最近、マルクス(主義)関連の本を読みだしている。いやー1960年代の学生時代が懐かしい。当時は、「安保闘争」の時代で、マルクスの著作を読んでいないなんて学生ではなかったと言えるほどだった。勿論、「後継者」のレーニン(『帝国主義論』など)や毛沢東(『矛盾論・実践論』など)も読んだ。

日本人の著作をもう少し読むべし、と後になって思った。

最近買った本は、
『若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱』(内田 樹、石川康宏著、かもがわ出版)二人とも神戸女学院の教師時代の「往復書簡」、内田さんは中々鋭く余り気づかない点を指摘している。

『21世紀から見る『資本論』 マルクスとその時代』(的場昭弘著、NHK出版)ラジオで放送中である。マルクスがロンドンで中産階級的生活をエンゲルスの援助でしていたこと、ああそうだったんだ、と思った。へレーネ・デムートという「お手伝いさん」も雇っていた。娘も「いい学校」に通っていた。経済的、時間的余裕がないと毎日、大英博物館に通って経済学をほぼ「一」から勉強し(研究し)『資本論』を書くなんて出来ない相談だ。

『なぜマルクスは正しかったのか』(テリー・イーグルトン著、松本潤一郎訳、河出書房新社)一寸読みにくいが「味」がある。じっくり読みたい。

大思想の「隔世紀遺伝」は、どうなるだろうか。19世紀の日本人大思想家(幕末、明治の思想家)の所説も検討してみよう。

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