西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

巽和夫先生(京大名誉教授)の建築学会大賞受賞記念パーティにでる

2005-07-18 | 時論、雑感
7月17日に京大百年記念時計台会館で開かれた「巽和夫先生(京大名誉教授)の建築学会大賞受賞記念パーティ」に参加した。久しぶりにオールド・メンバーにも会いたいと思ったからだ。高田光雄君(京大教授)の司会、最初にジャズの演奏。真島二郎君(北大名誉教授、建築経済委員会委員長、私と同期)が最初に挨拶と祝辞。引き続き増渕昌利君(巽研OB会会長、神戸市)が祝辞、違反建築、欠陥住宅の摘発、改善指導をしているが、アカデミーではほとんど研究がないので自分でやってトップランナーになった。巽先生には何時も評価し励ましてもらったと言う。いい挨拶。引き続き秋山哲一君(巽研OB、東洋大教授)の解説では、三つの業績で大賞を貰われたと言う。(1)建築生産に関する研究と実践活動(2)ハウジングに関する研究と実践活動(3)建築企画に関する研究と実践活動、である。乾杯は早稲田の先生で前経済委員会委員長の方だ。ワイワイ、私の会った人との会話の様子は又にする。途中、三人の祝辞、住田昌二先生(巽さんは構えが大きい、ハウジング論、企画論もそうだ。同時に2,3年先をみた実践的調査研究もやられている・・)、首都大学(東京都立大学)の深尾精一さん(大賞選考委員の一人)の祝辞、巽研OBの岡田君の祝辞だ。鈴木孝子さんが巽先生に記念品贈呈だ。最後の巽先生の謝辞が今までの活動が要約されていて良かった。「・・1966年に京大に戻った時、建築計画学講座担当になったが、いわゆる設計に直接役立つ研究ではなく、建築生産を全体と前進させるソフトな経済・社会システムを明らかにする研究をしようと思った。また住宅については、西山先生流のことでは西山先生を乗り越えられない(西山先生の行く跡にはぺんぺん草も生えないと言われていた)ので一寸違う「ハウジング論」を切り開こうと思った。又生産プロセスの最初の段階の「建築企画」を取り上げようと思った。私的趣味のことだが太極拳、書、焼き物をしている。

誰もやっていない目標を立て果敢に切り開く、チームワークでやる、社会との接点も重視しプロジェクトもやる、趣味もきちんとやる、等々が見習うべきところかな。でも京大にいたからこそ出来たチームワークや自治体等の協力もあっただろう。西山先生が退官後にやられたような個人的スタイルも大事と思う。誰でも計画がしっかりしていればやれるからだ。

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4 コメント

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乾杯の音頭は (ふじた)
2005-07-18 18:48:24
乾杯の音頭は早稲田大教授で現在建築学会副会長の嘉納成男先生でした。
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Unknown (ichiro)
2005-07-18 18:52:08
merci!

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悪徳リフォーム業者問題 (saji)
2005-07-19 17:06:47
巽先生は幅広くご活躍で

明日7/20は悪徳リフォ業者問題で

国交省の緊急会議で対策検討されるとか。

せっかく「ストック重視社会」に向きかけたのに

リフォーム事業者が全員うさんくさく思われるのは

国家的に大問題だと思います。

良心あるものがお互いに暮らしやすい社会構造を

願っています。

西村先生のブログに寄せていただきましたが

懐かしい話が充満していて親しみを感じました。

ときどき覗かせていただきます。

ありがとうございました。
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maintain and improve (ichiro)
2005-07-21 17:01:22
今度、私の考え出した言葉に、スクラップ・アンド・ビルドからメインテイン・アンド・インプルーブの時代へ、というのをあげたいと思っています。

悪徳業者から市民を護るNPO活動も必要かも、と思います。

又ね。

郊外戸建てと都心マンションは、どうですか、一度両方体験されている、しかも戸建てからマンションの事例として話を伺いたいです。
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