西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

昔の東西南北ー兼六園からの卯辰山

2006-05-18 | 地域居住学
昔の東南西北について、春夏秋冬とともに青朱白玄の付く青龍、朱雀、白虎、玄武であると書いたことがある。(06年4月18日ブログ)
今日、「地域居住学Ⅰ」の講義で中世近世の城下町の話の中で、金沢の兼六園に話が及び、そこの眺望台から卯辰山(うたつやま)が見えると言ってから「卯辰」の説明をしたが、少し正確さが欠けていた点もあったのでブログで補っておきたい。学生の「感想文」にも指摘があったので答えておきたい。
十二支で方角を表す場合、北が「子(ね)」、東が「卯(う)」、南が「午(うま)」、西が「酉(とり)」であって、北東が「丑寅(うしとら)」、南東が「辰巳(たつみ)」、南西が「未申(ひつじさる)」そして北西が「戌亥(いぬい)」である。だから「卯辰(うたつ)」は南東ではなく、東南東よりやや東となる。卯辰山は、金沢城からみて卯辰の方角にある山である。兼六園の眺望台からの眺望は素晴らしく右手奥に医王山、向かいに卯辰山、まん前に(本来なら)浅野川そして左手向こうに日本海が見える。山から川を通って海にいたる雄大な風景が見渡せるように設計されたのだ。「感想文」に行って見たいというのが幾つかあった。是非自分の目で確かめて欲しい。その眺望台の背後が「霞が池」すなわち兼六のうちの「水泉」で、こちらも別の意味でよい景色である。(映像はクリックして大きくしてみて下さい)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿