西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『チーム・バチスタの栄光』より、(3)描き方の特徴

2008-02-05 | 生活描写と読書・観劇等の文化
『チーム・バチスタの栄光』は極めて読みやすい。何故だろうか。
それは、分節化された分りやすい描き方にある、と言ってよい。

つまり、空間(何処で)、時間(何時)、人物(誰が誰を)、そして事象(何をどのように)について、分節化された中できちんと特定していて、それらを時系列的に描いている。2月4日の立春から始まり、桜の花が咲く頃までに解決した出来事だということである。

こういう描き方は、建築・住居を専門対象とする私には極めて分り易い文章構造、文章展開だった。

だが、一寸、不満を言うと、最後にあぶり出された「犯人」の動機が「今一つ」、でもこういう不特定多数に対する「思い」から「重い」罪を犯すこともある時代なのかもしれない。

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