西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

藤森照信さん講演(1)丹下健三の生まれ、経歴

2005-08-31 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
日本建築学会大会記念講演が大阪市中央公会堂で行なわれた。演者は藤森照信さんで、演題は「関西の奥にひそむものー堺生まれの丹下健三と住吉の安藤忠雄ー」というものだ。大阪での講演なので一寸「ヨイショ」の面もあろう。幾つかに別けて要約したい。先ず、丹下健三さんは、今治の人というイメージがあるが、そこにいたるまでに1913年に堺市で生まれたようだ。お父さんが住友銀行堺支店に勤めていたので、その社宅で生まれた。以後、父親の転勤につれて大阪の住吉、中国の武漢、上海に移った。そこで今治でタオル製造業だった父親の兄が亡くなり、父親がその跡を継ぐことになり今治に帰った、そこで丹下健三は中学校を出て広島の旧制高校に進学、以後、東大に行って、以後東京ということだ。
この堺、住吉は大阪湾・瀬戸内海に面しており、今治、広島もそうである。上海、武漢も海に関係がある。この子供時代の「海体験」が以後の建築作品に反映しているのではないか、という解釈仮説を先ず提示した。

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