三連休の最後に何を読むか、机の上の「積んどく」の中から選んだのが太田 光・中沢新一著『憲法九条を世界遺産に』であった。集英社新書で薄く読みやすそうなこともある、一寸話題になっていることもある、今年は憲法にとって正念場になりそうなことも頭をよぎった。この書名の言い方は、「爆笑問題」の太田 光(おおた・ひかり)さんが発明したものだ。中々「光」を放っている。世界遺産は、放っておけば破壊されるので世界全体で保存していこうというものだ。本は二人の対談が中心だが、中沢さんが色んな本を読んでいることは当然として、太田さんがこんなに勉強家とは知らなかった。序章の宮澤賢治の解釈について、不勉強で知らなかったこと(田中智学や石原莞爾達の思想に傾倒していったことなど)もあるが「ほー」と思った。太田さんの仏教も御釈迦さんの教えが全てではなく、中国、朝鮮を通って日本に来て日本人が練り上げたもの(色んな人々の合作)が凄いように、あの時点を除けば恐らく出来ないようなアメリカと日本のいわば合作の日本国憲法、その九条は、日本だけで創るものより素晴らしく60年も生きてきたではないか・・、といった言い方も心に残った。何故なら「あれはアメリカに押し付けられたから改正すべし」論が横行しているからである。
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