西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

はて年金の源資は?

2010-04-20 | 時論、雑感
私は現在二ヶ月ごとに年金を受け取り、それで生活をしている。この年金の原資は何なのか、一寸考えてみた。

私は、働き出してから43年間にわたり共済年金の掛け金をかけてきた。現在の年金制度は、次に来る世代が、一世代、二世代先輩の年金を支えている構造と言う。子が親を養う社会的形である。もちろん、会社や役所も拠出している。「親孝行型」「終身雇用型」である。だから私の掛け金は先輩達のためだったのかな。今後は、こういうのだと高齢者は増えるし支える若者は少なくなるので大変だ。別に、自分で将来の年金のためにかける「自力更生型」もあるだろう。今後は、その方向かな。

で、これって労働価値説からは、どう説明するのだろうか。労働価値説では、「価値」は労働時間によって多寡が決まり、労働者に支払われる賃金は、労働力の再生産のための「最低限」になる傾向にある。労働力の再生産費用とは、毎日の衣食住の費用とともに次世代の養育費である。それらを超える分が「剰余価値」で資本家の取り分だ。

まあ、こういう基本を考えたマルクスの時代では、定年後に数十年にわたって「働かずに」食い扶持を得る年金生活者は、殆どいなかったので、年金の意味や位置づけ、その原資はどうなるのか、はっきりしなかったのではないか。

今後、ゆっくり考えていきたいが・・・。長生きの予測と、対応する年金の予測と、それらを支える原資の出どころ、位置づけをはっきりさせる要がある。

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