最近に来た『学士会会報』に、安保 徹さん(新潟大教授、東北大医卒、1947年生まれ)の「エネルギー生成系で知る病気の成り立ち」が載っていた。午餐会講演要旨である。
多くの方の参考になると思うので、大方の引用と「私注」などを試みたい。(別の地域snsで連載したものの集大成?である。)
「・能力を超えた生き方をすると病気になる
私達の体には二種類の自律神経があります。交感神経と副交感神経です。日中は交感神経が働き、脈を増やし、血圧や血糖値を上げて活動します。しかし、夕方になって疲れてくると、副交感神経が働き脈を少なくし、血圧や血糖値を下げて休息や睡眠を取ります。私達は、こういうバランスで生きています。
ところが、忙しくて睡眠時間を削る生活や、悩み続ける生き方をしていると、一日中、交感神経が刺激され続けることになります。そうすると、その人の脈は常に速く打ち興奮状態が続き、不眠になったり追い立てられているような不安な心境になったりします。
今の時代、病院で睡眠薬や抗不安剤を処方してもらう人や、50代で病に倒れたり半身不随になったりする人が多いです。能力の限界を超えた過労からくる交感神経の緊張が原因です。交感神経の緊張は血圧と血糖値を上げ、心臓や血管に負担をかけます。短期間であれば大丈夫ですが、一年二年と続くと負担が大きくなり、狭心症や不整脈になります。日本人は真面目で責任感の強い頑張り屋が多いので、これらの症状が出ても頑張り続け、ついに心筋梗塞、くも膜下出血、脳卒中を起こすのです。
・交感神経を緊張させる原因
「忙しさ、悩みに次いで、交感神経を緊張させる原因は怒りです。・・・
「次に挙がる原因は寒さです。・・・今は冬の寒さで体を壊す人は殆どいませんが、若い女性など夏の冷房で体を壊します。」
「その次は、目の疲れです。・・・今はパソコンです。・・・」
「最後に、薬の大量摂取です。薬は化学合成された毒物であり肝臓で解毒する必要がありますが、その際、大量のエネルギーを消費します。薬の大量摂取によって脈が増え興奮し、不眠や高血圧がおき、更に睡眠薬や血圧の薬が必要になるという悪循環がおきています。」
・副交感神経の側に原因がある場合
「病気の7割は交感神経の過度の緊張で発症していますが、残りの3割は副交感神経の問題が原因で発症しています。・・・
副交感神経は休息や睡眠、食事中や食後のリラックスを司ります。私達の能力は、子供でも大人でもお年寄りでも体を動かして筋肉を鍛え、骨格を丈夫にすることで維持されています。ところが今の日本では、飽食と運動不足の人が増えています。副交感神経に偏った生き方をしていると、ひ弱で姿勢が悪く疲れやすくなるのです。交感神経が司る集中力も長続きしません。
病気の謎が見えてきました。私達は無理をしすぎても楽をしすぎても病気になるのです。交感神経と副交感神経のどちらにも偏り過ぎない生活が大事です。」
・白血球の働き~顆粒球とリンパ球
「病気を避ける上で自律神経に次いで大切なのが白血球です。・・・
白血球の約60%は顆粒球で、細菌を処理し化膿性の炎症を起こして治癒させます。残りの40%弱はリンパ球で、様々な食べ物と一緒に入ってくる異種タンパク、ウイルス、リケッチャなど小さな異物を抗体で無毒化する免疫系です。自律神経も二本立てですが、白血球も二本立てで体を守っています。・・・」
(私注:ここまでは、今までの「安保理論」で、ほぼ理解しているつもり→以下にあるが、つまり交感神経が働くと顆粒球が増え、副交感神経が働くとリンパ球が増える。どちらが増えすぎても拙いのだ。)
・二種類の自律神経と二種類の白血球の関係
「野生動物が顆粒球を増やすのは、交感神経を緊張させて活発に活動している時です。手足が傷付き細菌が侵入しやすいので、それに備えるためです。一方、リンパ球を増やし副交感神経を働かせるのは、リラックスできる食事の時です。
人体にはリンパ節、胸腺、脾臓などリンパ球の循環や産出を行う器官が備わっています。(私注:リンパ球の産出や循環を助ける一助として「リンパ管マッサージ」をしているのだが・・・、手足の先が温かくなる・・・)
これら免疫器官は、進化の過程で軟骨魚類あたりから出現し始めています。もっと原初な生物においてリンパ球はどこにあったかというと、消化管の周りです。消化管の機能全般はリラックス時に働く副交感神経が支配しています。・・・
本来ならこのようにバランスが取れている両者の関係ですが、私達があまりに忙しく悩みを抱える生活を送ったり(私注:交感神経優位となり顆粒球が増える)、あるいは逆に美食と運動不足に偏った生活を送ったりすると(私注:副交感神経が優位となりリンパ球が増える。だからと言って、これをセーブするために(忙しく悩みを抱えるのではなく、運動し筋肉を使うことが良い!))、顆粒球やリンパ球のどちらかが過剰になり、病気が引き起こされます。」
・ストレスが多すぎる生き方だと・・・
「顆粒球は骨髄(私注:血液が骨髄で作られるという通説に対して千島喜久男博士は小腸造血説ともいうべき説を提起した。私は、どちらかというと千島学説を支持したい)で作られ、血液中を流れ、常在細菌が棲みついている消化管の粘膜で一生を終えます。
しかし、ストレスフルな生き方をする人や怒り癖のある人は顆粒球が過剰に作られ、口から肛門までの消化管の粘膜に運ばれ、そこに棲みつく常在細菌と反応し炎症を起こしはじめます。(私注:これらの行きつく先が、食道がん、胃がん、大腸がん、直腸癌であろう。小腸に癌が出来ないのは、「造血器官でもあり、温度(体温)が放っておいても癌細胞が苦手の「高温」である」からだろう。)
その結果、働き盛りで歯周病になり入れ歯になる人、逆流性食道炎、糜爛性胃炎、胃潰瘍、クローン病、痔等を患う人が非常に多いのです。
顆粒球は膿を作る細胞なので、症状が悪化した時、痔ろうや歯槽膿漏になる人もいます。限度を超えて仕事やストレスを抱えるのは非常に危険です。
潰瘍性大腸炎は、今の医療現場では原因不明の難病に指定されていますが、15歳から17歳にかけて発症の大きなピークがあります。ちょうど高校や大学の受験期です。今の子供達は兄弟も少なく大事にされ、ひもじい思いをすることもありません。穏やかに生きてきた子供達が初めて試練に直面する時、強いストレスを感じ病気になるのです。
潰瘍性大腸炎は辛いストレスに晒された結果、顆粒球が作られ過ぎ、大腸の粘膜を壊す病気なので、「高望をはやめて受かりそうな高校(私注:大学もか)を受けたら」、とアドバイスすると治ります。
常在細菌の少ない器官も顆粒球の標的になります。激しい夫婦喧嘩のストレスで内耳が攻撃され、奥さん(私注:旦那の場合も?!)が突発性難聴になり聴力障害が残った例があります。」
・穏やか過ぎる生き方だと・・・
「リンパ球は小さな異物に反応する細胞です。(私注:リンパ球はアセチルコリン受容体を持ち、リラックスした生き方をして副交感神経が刺激されると数が増える・・・)
穏やか過ぎる生き方を続けると、リンパ球が過剰に作られ、ハウスダストなどに対するアレルギーや過敏症で苦しむようになります。寒さや紫外線などもアレルギーの原因です。
30年ほど前からアトピー性皮膚炎、気管支喘息、紫外線アレルギー、寒冷アレルギー、化学物質過敏症、電磁波過敏症に苦しむ日本人が増えました。たった30年で日本人の遺伝子が変わる訳がありません。
私達の生活習慣や食事習慣が変わり、副交感神経が支配する局面になりやすくなったのです。
線維筋痛症は原因不明とされていますが、リンパ球過剰による過敏症です。リンパ球は白血球の40%弱ですが、45%を超すと、過敏症が出てきます。50%を超すと、確実に過敏の世界で苦しみます。
様々な組織破壊の病気や過敏症は、このように原因不明ではなく、生き方の問題とつながっているのですが、医者は通常、対症療法に終始します。アトピーならステロイド軟膏を処方し、喘息ならステロイドの吸入をします。
しかし、それでは根本的な解決になりません。」(続く)
では、どうしたらよいのだろうか。答えは、この講演では直接言っていない。だけど、「流れ」からいうと、「安息すぎる生き方ではなく、少し肉体労働とか運動とかをかして交感神経を適当に働かす」ということになるのかな。この両神経のバランスが難しい。(強いストレスを感じる働き方や怒りなどは「働かせすぎ」で、逆効果!)指標となる白血球の顆粒球とリンパ球の割合は、言えば、はかってもらえるようだ。
・二つの生き物の合体である私達
今までの議論は、人間の自律神経(交感神経、副交感神経)と白血球(顆粒球、リンパ球)の状態が生活状態(過労や怒りなどの強いストレス、薬の大量服用など)によってバランスを失することで、病気(生活習慣病)になる、というものであった。
以下は、私は安保さんから初めて聞いたことである。3年前から以下のテーマの「エネルギー生成」を考え出したようです。
「私達は一つの生き物のように見えますが、実は20億年程前に、「原核細胞生命体」に「ミトコンドリア生命体」が寄生して出来た「真核細胞生命体」を元にしています。二つの生き物が合体したものが出発点で、その名残は今でも残っています。」
「20億年前の地球には酸素は殆どありませんでした。生命体はミトコンドリアを持たない「原核細胞生命体」として、今の細菌と同じように無酸素で分裂を繰り返して生きていました。これが我々の古い先祖です。」
うーん、生命体の進化論的理解の真骨頂、我々は、今の人間は、酸素がないと生きていけないが、なんと生命体の我々の先祖は20億年前にもつながっており、その時には酸素なしで生きていたのだ! 感動!
「エネルギー生成には無酸素系と有酸素系がありますが、この「原核細胞生命体」は無酸素で行える解糖系のエネルギー生成を行いました。すなわち、炭素六つのグルコースを炭素三つの乳酸に分解する過程で、炭素の結合エネルギーを取り出していました。」
前半終り、続く。
多くの方の参考になると思うので、大方の引用と「私注」などを試みたい。(別の地域snsで連載したものの集大成?である。)
「・能力を超えた生き方をすると病気になる
私達の体には二種類の自律神経があります。交感神経と副交感神経です。日中は交感神経が働き、脈を増やし、血圧や血糖値を上げて活動します。しかし、夕方になって疲れてくると、副交感神経が働き脈を少なくし、血圧や血糖値を下げて休息や睡眠を取ります。私達は、こういうバランスで生きています。
ところが、忙しくて睡眠時間を削る生活や、悩み続ける生き方をしていると、一日中、交感神経が刺激され続けることになります。そうすると、その人の脈は常に速く打ち興奮状態が続き、不眠になったり追い立てられているような不安な心境になったりします。
今の時代、病院で睡眠薬や抗不安剤を処方してもらう人や、50代で病に倒れたり半身不随になったりする人が多いです。能力の限界を超えた過労からくる交感神経の緊張が原因です。交感神経の緊張は血圧と血糖値を上げ、心臓や血管に負担をかけます。短期間であれば大丈夫ですが、一年二年と続くと負担が大きくなり、狭心症や不整脈になります。日本人は真面目で責任感の強い頑張り屋が多いので、これらの症状が出ても頑張り続け、ついに心筋梗塞、くも膜下出血、脳卒中を起こすのです。
・交感神経を緊張させる原因
「忙しさ、悩みに次いで、交感神経を緊張させる原因は怒りです。・・・
「次に挙がる原因は寒さです。・・・今は冬の寒さで体を壊す人は殆どいませんが、若い女性など夏の冷房で体を壊します。」
「その次は、目の疲れです。・・・今はパソコンです。・・・」
「最後に、薬の大量摂取です。薬は化学合成された毒物であり肝臓で解毒する必要がありますが、その際、大量のエネルギーを消費します。薬の大量摂取によって脈が増え興奮し、不眠や高血圧がおき、更に睡眠薬や血圧の薬が必要になるという悪循環がおきています。」
・副交感神経の側に原因がある場合
「病気の7割は交感神経の過度の緊張で発症していますが、残りの3割は副交感神経の問題が原因で発症しています。・・・
副交感神経は休息や睡眠、食事中や食後のリラックスを司ります。私達の能力は、子供でも大人でもお年寄りでも体を動かして筋肉を鍛え、骨格を丈夫にすることで維持されています。ところが今の日本では、飽食と運動不足の人が増えています。副交感神経に偏った生き方をしていると、ひ弱で姿勢が悪く疲れやすくなるのです。交感神経が司る集中力も長続きしません。
病気の謎が見えてきました。私達は無理をしすぎても楽をしすぎても病気になるのです。交感神経と副交感神経のどちらにも偏り過ぎない生活が大事です。」
・白血球の働き~顆粒球とリンパ球
「病気を避ける上で自律神経に次いで大切なのが白血球です。・・・
白血球の約60%は顆粒球で、細菌を処理し化膿性の炎症を起こして治癒させます。残りの40%弱はリンパ球で、様々な食べ物と一緒に入ってくる異種タンパク、ウイルス、リケッチャなど小さな異物を抗体で無毒化する免疫系です。自律神経も二本立てですが、白血球も二本立てで体を守っています。・・・」
(私注:ここまでは、今までの「安保理論」で、ほぼ理解しているつもり→以下にあるが、つまり交感神経が働くと顆粒球が増え、副交感神経が働くとリンパ球が増える。どちらが増えすぎても拙いのだ。)
・二種類の自律神経と二種類の白血球の関係
「野生動物が顆粒球を増やすのは、交感神経を緊張させて活発に活動している時です。手足が傷付き細菌が侵入しやすいので、それに備えるためです。一方、リンパ球を増やし副交感神経を働かせるのは、リラックスできる食事の時です。
人体にはリンパ節、胸腺、脾臓などリンパ球の循環や産出を行う器官が備わっています。(私注:リンパ球の産出や循環を助ける一助として「リンパ管マッサージ」をしているのだが・・・、手足の先が温かくなる・・・)
これら免疫器官は、進化の過程で軟骨魚類あたりから出現し始めています。もっと原初な生物においてリンパ球はどこにあったかというと、消化管の周りです。消化管の機能全般はリラックス時に働く副交感神経が支配しています。・・・
本来ならこのようにバランスが取れている両者の関係ですが、私達があまりに忙しく悩みを抱える生活を送ったり(私注:交感神経優位となり顆粒球が増える)、あるいは逆に美食と運動不足に偏った生活を送ったりすると(私注:副交感神経が優位となりリンパ球が増える。だからと言って、これをセーブするために(忙しく悩みを抱えるのではなく、運動し筋肉を使うことが良い!))、顆粒球やリンパ球のどちらかが過剰になり、病気が引き起こされます。」
・ストレスが多すぎる生き方だと・・・
「顆粒球は骨髄(私注:血液が骨髄で作られるという通説に対して千島喜久男博士は小腸造血説ともいうべき説を提起した。私は、どちらかというと千島学説を支持したい)で作られ、血液中を流れ、常在細菌が棲みついている消化管の粘膜で一生を終えます。
しかし、ストレスフルな生き方をする人や怒り癖のある人は顆粒球が過剰に作られ、口から肛門までの消化管の粘膜に運ばれ、そこに棲みつく常在細菌と反応し炎症を起こしはじめます。(私注:これらの行きつく先が、食道がん、胃がん、大腸がん、直腸癌であろう。小腸に癌が出来ないのは、「造血器官でもあり、温度(体温)が放っておいても癌細胞が苦手の「高温」である」からだろう。)
その結果、働き盛りで歯周病になり入れ歯になる人、逆流性食道炎、糜爛性胃炎、胃潰瘍、クローン病、痔等を患う人が非常に多いのです。
顆粒球は膿を作る細胞なので、症状が悪化した時、痔ろうや歯槽膿漏になる人もいます。限度を超えて仕事やストレスを抱えるのは非常に危険です。
潰瘍性大腸炎は、今の医療現場では原因不明の難病に指定されていますが、15歳から17歳にかけて発症の大きなピークがあります。ちょうど高校や大学の受験期です。今の子供達は兄弟も少なく大事にされ、ひもじい思いをすることもありません。穏やかに生きてきた子供達が初めて試練に直面する時、強いストレスを感じ病気になるのです。
潰瘍性大腸炎は辛いストレスに晒された結果、顆粒球が作られ過ぎ、大腸の粘膜を壊す病気なので、「高望をはやめて受かりそうな高校(私注:大学もか)を受けたら」、とアドバイスすると治ります。
常在細菌の少ない器官も顆粒球の標的になります。激しい夫婦喧嘩のストレスで内耳が攻撃され、奥さん(私注:旦那の場合も?!)が突発性難聴になり聴力障害が残った例があります。」
・穏やか過ぎる生き方だと・・・
「リンパ球は小さな異物に反応する細胞です。(私注:リンパ球はアセチルコリン受容体を持ち、リラックスした生き方をして副交感神経が刺激されると数が増える・・・)
穏やか過ぎる生き方を続けると、リンパ球が過剰に作られ、ハウスダストなどに対するアレルギーや過敏症で苦しむようになります。寒さや紫外線などもアレルギーの原因です。
30年ほど前からアトピー性皮膚炎、気管支喘息、紫外線アレルギー、寒冷アレルギー、化学物質過敏症、電磁波過敏症に苦しむ日本人が増えました。たった30年で日本人の遺伝子が変わる訳がありません。
私達の生活習慣や食事習慣が変わり、副交感神経が支配する局面になりやすくなったのです。
線維筋痛症は原因不明とされていますが、リンパ球過剰による過敏症です。リンパ球は白血球の40%弱ですが、45%を超すと、過敏症が出てきます。50%を超すと、確実に過敏の世界で苦しみます。
様々な組織破壊の病気や過敏症は、このように原因不明ではなく、生き方の問題とつながっているのですが、医者は通常、対症療法に終始します。アトピーならステロイド軟膏を処方し、喘息ならステロイドの吸入をします。
しかし、それでは根本的な解決になりません。」(続く)
では、どうしたらよいのだろうか。答えは、この講演では直接言っていない。だけど、「流れ」からいうと、「安息すぎる生き方ではなく、少し肉体労働とか運動とかをかして交感神経を適当に働かす」ということになるのかな。この両神経のバランスが難しい。(強いストレスを感じる働き方や怒りなどは「働かせすぎ」で、逆効果!)指標となる白血球の顆粒球とリンパ球の割合は、言えば、はかってもらえるようだ。
・二つの生き物の合体である私達
今までの議論は、人間の自律神経(交感神経、副交感神経)と白血球(顆粒球、リンパ球)の状態が生活状態(過労や怒りなどの強いストレス、薬の大量服用など)によってバランスを失することで、病気(生活習慣病)になる、というものであった。
以下は、私は安保さんから初めて聞いたことである。3年前から以下のテーマの「エネルギー生成」を考え出したようです。
「私達は一つの生き物のように見えますが、実は20億年程前に、「原核細胞生命体」に「ミトコンドリア生命体」が寄生して出来た「真核細胞生命体」を元にしています。二つの生き物が合体したものが出発点で、その名残は今でも残っています。」
「20億年前の地球には酸素は殆どありませんでした。生命体はミトコンドリアを持たない「原核細胞生命体」として、今の細菌と同じように無酸素で分裂を繰り返して生きていました。これが我々の古い先祖です。」
うーん、生命体の進化論的理解の真骨頂、我々は、今の人間は、酸素がないと生きていけないが、なんと生命体の我々の先祖は20億年前にもつながっており、その時には酸素なしで生きていたのだ! 感動!
「エネルギー生成には無酸素系と有酸素系がありますが、この「原核細胞生命体」は無酸素で行える解糖系のエネルギー生成を行いました。すなわち、炭素六つのグルコースを炭素三つの乳酸に分解する過程で、炭素の結合エネルギーを取り出していました。」
前半終り、続く。