西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

大阪都構想はおかしい

2011-11-11 | 地域居住学
今、大阪市長選挙で、前大阪府知事の橋下(はしもと)さんが言う「大阪都構想」の是非が問題となっている。平松前市長との公開討論で、橋下さんは、大阪市の区役所では、バクっとした大枠の行政組織になっているが、東京都新宿区では「緻密な」行政組織になっている、と言う。

だから大阪市も東京都のように「都」にならないと・・・、と橋下さんは主張する。

これっておかしい、と思う。

第一に、今の法律では大阪「市」は、大阪「都」になりえない。それに、なんで大阪は東京の真似をしないといけないのか。

第二に、東京の新宿区のような分業化された組織に対して、大阪市のまあ大雑把なザクッとした組織では、より総合的な「町づくり」が可能である。

まあ町づくり以外の教育でも、必ずしも「革新的」ではない内田 樹さん(『町場の教育論』の著者、神戸女学院大学名誉教授)も、[政治が教育に介入することを肯定し、弱肉強食も肯定する]橋下流の教育に強く反対している。

金持ちが貧乏人を助け、頭がいい人があまり良くない人に助言する共存共生の世の中を教えるのが「教育」ではないのだろうか。