西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

日光東照宮の色彩や彫刻について

2011-11-05 | 歴史とのつながり、歴史の面白さ
テレビの「歴史秘話ヒストリア」で徳川家光が「改築」した日光東照宮についてやっていて興味深いものだった。

実は、明治以降にブルーノ・タウトが日本に来て、あちこち回って色々批評したのだが、その中で、「日光東照宮のきらびやかさ」よりも「桂離宮の清楚さ」を高く評価したために建築関係者でも、桂離宮を持ち上げる論調が強い。

もちろん、他の外人、例えばアーネスト・サトウ氏などは日光東照宮を激賞している。

私は、日光東照宮、桂離宮ともに素晴らしいと思う。まあ桂離宮は、伊勢神宮などの「無垢さ」とも通底しており、日本建築の一つの伝統を表しているとも言える。

しかし、一方、日本に珍しい「絢爛豪華」な日光東照宮が現れたのも事実であって、その原因、意味を深く考察すべき、と思う。

まあ西洋建築、特に石造建築では、外面にも内面にも物語性のある彫刻を多数配している。特に教会建築では、聖書の教えを文字(ラテン語)を十分解しない庶民のために分かりやすく示す彫刻群が「氾濫」しているとも言える。

同じように日光東照宮の彫刻も、家光が大名や庶民へ発したメッセージ(教え)なのであろう。きちんと理解していきたい。

同時に日光東照宮のそういう建築が、日本では「孤立」している意味も考えていきたい。

ワロン地方訪問(1)モダーヴ城へ

2011-11-05 | 訪問場所・調査地
10月25日朝起きると雨だ、今日はワロン地方のアルデンヌの森地域に行く予定。これはオプションで36人中20人の参加だ。

ベルギーのワロン地方とは、ブリュッセルより大体南の地方全体をいい、北のフランダース地方に対している。フランス語圏である

朝食を食べ、支度してバスに乗って出発したら、解説員の正○地さんが、「大体ベルギーは天気が悪い、こんな日が多い」と言う。しかし、ブリュッセルを脱し高速道路に乗ったら雨が止んできた。 

ワロン地方、アルデンヌの森地域は、北の都市域に対して南の田舎、正に「南北問題」の南である。田畑や牧草地がバスの窓から見えていて気分がいい。

最初に行くのは古城のモダーヴ城である。断崖絶壁の端に建っていて背後は深い絶壁、川が下を流れている。だから、背後から攻められることはない構えである。

行くと小学校の生徒達が、まあ「郷土史研究」でやってきていた。一緒だと拙いので先を急いでみた。

まあ、昔フランスで見たフォンテンブローのナポレオンの滞在した城やルイ14世のベルサイユの城(宮殿)でもそうだが、四角の平面、城主がぐるりと回ると各部屋にいる住人ー后とか・・・ーのプライヴァシーは皆無となるが、実際はどうだったのか・・・。

この城は、現在何故かブリュッセルの水道局の管理になっている。余談だが、置かれている感想ノートをみたら、東京都水道局の人が来ている。まさか日本の城を東京都(水道局)が管理するつもりでは?・・・(冗談!)

最後に売店でパンフレットを買った。出ると、皆、カップル同士、友達同士、また一人でも誰かに頼んで記念撮影していた。僕らは淡白で殆ど写していない。ここでも写さなかった。

で、バスで急いで有名レストランで昼食を食べるべくデュルブイDurbuyに向った。