西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

磯田憲生(則生)教授の最終講義

2010-02-21 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
2月19日(金)に奈良女子大学・生活環境学部の磯田憲生(則生)教授の定年退職前の最終講義「住まいの快適環境」が記念館講堂で行われ、私も聴講してきた。評議員や学部長もされたので、野口学長や久米前学長も来ておられた。

磯田さんは、私より6年後に奈良女子大学家政学部に赴任され30年間勤められた。環境工学分野の温熱環境(暖冷房の基礎的な)研究に取り組まれてこられた。

日本の北海道から沖縄までの伝統民家の温熱環境の調査研究、人工気候室における実験的研究、最後の方では「環境共生的住まい方の意識と省エネルギーとの関わり」の調査研究をされた。また大学研究室や教室を使って窓外に緑を置くと、夏場の暑熱緩和効果があるのかどうかも実践的に研究された。

15年ほど前に拙宅に「OMソーラー方式(太陽熱利用の空気床暖房方式)」を取り入れた時に、冬場にデーターを取ってもらったこともある。省エネルギーの研究のデータの一部になっていると思う。

暖房や冷房の最適温度の研究も興味深いものだが当然個人差があり、一定の幅があることが明らかになっている。私は、暖房では低め、冷房では高めにして後は「慣れ」や「被服」等でおぎなったら、との考えを持っているが、その温度の目処もまあ分かったかなと思う。

講義の後、生協食堂で懇親会があり、磯田さん本人に連なる卒業生や修了生、旧・現同僚(私は旧同僚の一人)、学界関係者などが参集していて、久し振りに卒業・修了生にも会えてよかった。二次会は、磯田先生共々「GENTRY」に行った。わいわいがやがやだった。

磯田先生、長い間ご苦労さん、3月27日(土)の奈良ホテルでの「退職記念パーティ」には「けいはんな市民雑学大学」とバッティングして出れませんが、5月の「会」には行きますし、今後は機会をみて「市民雑学大学」でも話してくださいね。