西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

合鴨家族 古野隆雄さんの話

2008-04-23 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
ラジオ深夜便で福岡県桂川町の農家・古野隆雄さんの話をうつらうつら聞いたが「いい農業だな」と思った。合鴨農業である。米、合鴨、ドジョウが取れる。基本的に農薬、化学肥料も要らない。合鴨が雑草を食べて大きくなる、その糞が肥料となる。水があるのでドジョウも育つ。

合鴨がどうしているかな、と毎日見に行く農業は「楽しい」、楽しいと夫婦仲、親子仲もよくなる。

水稲、合鴨、ドジョウを同時進行的に同じ空間で育てる、同時進行複合農業である。アジアのある国で、この農法を推奨したら「初めて米と共に動物たんぱく質も食べれた」と感謝されたという。

古野さんは、還暦を前に長年の体験を博士論文にまとめ昔卒業された九州大学から博士(農学)が授与された。5人の子供、男二人、長男が九大で修士論文(農業経営)、次男が京大で卒業論文(農業経営)を同時期に提出、「農業大好き研究熱心一家」である。

こういう楽しく仲良い農家が増えれば、農業が継承され、自給率も少しは上がっていくだろう。期待したい。

古野農場ホームページ:http://blog.aigamokazoku.com/