ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.11.25 ネットが危ない!

2010-11-25 21:21:17 | 日記
 今日は「インターネットには多くの危険が伴います。そのようなことは多くの方が百も承知のことと思います。しかし、実際には日々多くの方が、インターネットを不用意に使ったために、人生を棒に振っています。本講演では、これまでに報道されている具体的事例を取り上げつつ、人生を棒に振らないためには何をすべきかを学ぶ機会としたいと思います。」というチラシを見て面白そうだったので、学内で催された講演会に参加した。
 演題は「インターネットが危ない!加害者・被害者にならないために」。知的財産法を専門とする准教授が講師だ。

 こうしてほぼ毎日のようにブログを書くようになってから、気がつけば結構大胆に自分のプライバシーに関わること(闘病記などその最たるものだろうし、家族のことも含めて)も書き連ねているし、ちょっと自重しなければいけないかもしれないな、と思っていた矢先のこと。

 今日の講演の3つのポイントは①悪いことをしたときにネットは怖い、②普通に使っていてもネットは怖い、③だから注意深く真っ当に行動しよう。だという。

 もちろん人を誹謗中傷したり、人のプライバシーを書き込むことがご法度であるのは当然だが、ウィキペディアに不都合な記載を加えたり、消したりすることもいけない。Twitterでカンニングを告白してみたり、mixiでの未成年飲酒を告白してみたり、というケースが多々あるようだ。これらはあっという間にIPアドレスから書き手が特定されてしまうというのに、皆、匿名だとどうしてそんなに大胆になるのだろう、と思う。

 ネットが怖いのはなぜか、といえば①身元がすぐバレる、②一度書いたら消せない、③あることないことを書かれる、だという。
 ①は先般の尖閣諸島の画像流出でも実証されているし、②はすぐに非公開にしてもWeb魚拓などというソフトがあり、消したはずのページがいとも簡単に保管されるのだそうだ。③については対策がない、という。2チャンネルに削除依頼してみても、依頼をしたこと自体が物笑いの種になってしまうとは・・・もう本当に手の施しようがないのだろう。

 その他、普通に使っていても、見ただけでマルウェア感染したり、スパムメールやフィッシングメール等が届いたり、無線LANにいたっては全て暗号化しない限りは他人に全て盗聴されるそうだ。最近USBの置き忘れや紛失などの事故も後を立たないが、これは万死に値するだろう、とのこと。

 では、一体どうすればいいの・・・であるが、プロフィールには個人が特定されるようなことは書かない、犯罪を犯すつもりがなくても情報を手繰られる恐れがある。もちろんきちんと登録したらきちんとしたことだけを書くこと。倫理的に非難されるが、違法ではないことはどうかというと、これもブログ炎上等で袋叩きにあうことになる。メールは安全なものを、偽のセキュリティソフトに注意して、軽々にリンクを張らないなどなど・・・とてもネット初心者レベルでは太刀打ちできないことが良くわかる。

 とにかくこうしてブログを書いていることは実はとても怖いことなのだ、ということを肝に銘じつつ、これからもきちんとしたことを書き続けていきたいと思う。

 相変わらず風邪が抜けない。家にあった風邪薬を飲みきってしまい、昨夜から新しい薬を飲み始めた。あまり眠くならないし喉も渇かないでいい感じだ。そろそろ治ってくる頃なのかもしれないけれど。
 土曜日は出勤だし、日曜日にはインフルエンザの予防注射もあるので、それまでには体調を元通りにしておかなくては、と思う。


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2010.11.24 ひねもすのたりのたりかな

2010-11-24 21:20:52 | 日記
 今週はナベルビン休薬の週なので、あわせて通院もお休み。
 発熱はないものの、頭痛、鼻水、咳、喉の痛み・・・としっかり本格的にひいてしまった風邪をなんとかやり過ごしてしまいたい。白血球が下がっているせいかだるさもあり、声はすっかり枯れてしまっている。
 土曜日は出勤予定なので、今日を先取りの代休にした。元気だったら一人優雅に映画を観たり、ピラティスに参加したいと思っていたのだが、体が休息を求めているのを感じ、文字通りひねもす家にいてのたりのたり、と過ごした。
 毎週水曜日は確かに休みをとっているが、それはやむを得ない通院のため。こんなふうに1日家で休んだのは本当に久しぶりのことだ。1日遅れの勤労感謝の日、といったところ。

 息子と夫を送り出してからは、洗濯ものの片付けと夕食の支度を朝のうちに済ませ、殆どリビングから動かずに読書3冊。テレビで放映されていた数年前の邦画を見ただけ。一歩も外に出なかった。

 息子は帰宅すると私がいて予想外だったのか、実に不服そう。先日の実力テストの結果は1週間ほど前に出ていたようだが、ようやく出してきた。中1からこれまで9回のうち過去最低の成績だ。来週の木曜日からは定期テストなので、とっくに勉強のスケジュール表をもらってきているのに、一度もそんなものを作ったことがないのだから本当に恐れ入る。
 毎月行われる塾の模試を、ちょうど明日から土曜日にかけて細切れで受けることになっている。(1度5科目通しで受けさせたら、とても集中力がもたなかったので。)が、「定期テストなのに何の役にも立たないもの(!)に時間だけとられてやる気が失せる。」と言うので、今月は止めるのかどうか塾の先生と相談してくるように言って送り出した。

 とりあえず読書メモのみ。
 1冊目は、藤原美子さんの『藤原家の闘う子育て 我が家の流儀』(集英社文庫)。ご存知数学者にしてエッセイストの藤原正彦さんの奥様の、有名な物書き一家に嫁いでから始まったエキサイティングな結婚生活のエッセイ集。1994年から1998年まで月刊誌「あけぼの」に連載された作品と、1997年に刊行された『子育てより面白いものが他にあるだろうか』を抜粋再編集したものだという。本当に物書きの家にはプライバシーはないのだろうな、とこうしてブログの端くれを書く私にも十分理解できる。解説はご主人が書いておられるが、『今読むと、三人息子が天使のように可愛かった頃が蘇って懐かしい。・・・・永遠の闇に消えるはずのものを残してくれたことに感謝の気持ちさえ湧いてくる。』と。そう、書いておくこと、残しておくことはやはり振り返ったときに大事なのだろう、と今日も拙く日記を書く自分がいる。

 2冊めは、森絵都さんの『屋久島ジュウソウ』(集英社文庫)。「ジュウソウ」とはなんぞや、と思ったところ、「縦走」なのだった。カメラマン、編集者とともに「ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行のつもりで屋久島を訪れた一行だが、待っていたのは九州最高峰への登山。」と裏表紙にあるとおり3泊4日の旅行記。屋久島の縄文杉、いつか触れに行きたいなあ、命のパワーを実感できるかもしれないなあ、と思っていたけれど、とてもではないけれど、残念ながらこの登山は私には無理そうだ。森さんは以来めっきり肉体派、になっているそうだ。後半は世界中を巡って出会ったエピソードの詰め合わせ。また、旅行に行きたくなってしまう。

 3冊目は、真野朋子さんの『日曜日の女たち』(幻冬舎文庫)。「毎月第三日曜日に開催される『日曜倶楽部』。メンバーは26歳から38歳までの5人の女たちで、その全員が不倫中の独身。リアルで切なくも痛快な、連作恋愛小説。」と裏表紙。小説を読んでいてもさすがにもうどっぷり独身気分にはなれないな、とちょっと寂しく思う。




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2010.11.22 いい夫婦って

2010-11-22 20:08:30 | 日記
 今日11月22日は語呂合わせで「いい夫婦」の日。
 1988年に財団法人余暇開発センター〈現(財)日本生産性本部〉が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案して、11月22日を「いい夫婦の日」と提唱したという。
 2007年から既婚者を対象にしたアンケートも実施されているようだ。“2010「いい夫婦の日」をすすめる会”によるアンケートでは、回答者800名における「いい夫婦の日」の認知度は8割近く。男性は7割に達しておらず、女性は8割5分強という結果である。特に50代の男女層の差が一番大きく、男性の57.0%に対して、50代女性層は91.0%と最も認知度が高かったという。

 さて、我が家では毎年これといったイベントは何もないけれど、昨日Sさんとお話していてとても考えさせられた話があった。

 Sさんの年上の知人で8年前から乳がんを患い、今も闘病生活を送っている方がおられるという。彼女の闘病の時期にご主人も男性更年期を迎えてしまい、夫婦2人の闘病と不調が重なったのだそうだ。が、ある時ひょんなことからここ何年もの間、ご主人が特定の女性と懇意にしていたことがわかったらしい。それが彼女の闘病期間とすっかりダブっていたという。彼女の裏切られた感じ、失意の大きさは、同じ病気を患う私たちにも想像に難くない。

 ご主人の実家のご両親も知るところとなったという。ご主人の父上は「息子が悪かった。申し訳ない。」と反省しきりだったようだが、他方、母上は、息子に対して「何でもかんでも正直に言わなくたっていいのに。」嫁である彼女に対して「そんな病気になって夫をケアできない貴女の責任でもあるんじゃないか。」という発言をされたそうだ。

 それを聞いて患者である彼女は「そうまで言われて、この後、とても貴女(姑)の介護は出来ない。」と今は別居状態だという。嫁としての立場では、当然そうだろうなあ、と思う。

 辛いことだが、病気がひとつのきっかけになって、夫婦関係の小さな軋みや歪みがいきなりクローズアップされることが少なくない。

 誰だって好き好んで病気になるわけではないし、体調を崩すわけでもない。それでもお互いに感謝の気持ち、相手に対する思いやりがあれば、辛い闘病や不調も乗り切れる、と思うのは綺麗ごとだろうか。

 夫にぽろりとこの話をしたら、「まぁ、その年になって親が出てくるのもどうかと思うけれど(2人の問題でしょ)。ただ男の子の母親って、多かれ少なかれそういうもの(息子をかばい、嫁を責める)なんじゃないの?」と言われた。

 息子が将来結婚し、不運にもそのお嫁さんが同じような病を得て、息子が別の女性と・・・というシチュエーションになったとして(こんな妄想を膨らませてどうする!と突っ込みたい感じだが。)、そのとき私が生きていたら(その可能性は限りなくゼロに近いとは思うけれど)、間違っても彼女に対してそんなこと(「貴女にも責任がある、息子は正直すぎる。黙っていればよかったものを!」)を口に出すような姑にはならないでいたい、と強く思うのだけれど。

 これからはどんどん息子が家の外に出ていくことになるだろうから、ますます夫婦だけで過ごす時間が増えていくのだろう。心して大切に日々を過ごしていかなければ、と思う。

 今日の体調は、相変わらず風邪ひき状態。PLの服用のおかげで悪化はしていないけれど、眠いし、鼻水は出るし、喉は渇くし頭はボーっとしている。ある程度までひいてしまうと、それなりのプロセスを経ないと治らないなあ、と思う。
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2010.11.21 紅葉狩りは地元で

2010-11-21 19:48:56 | 日記
 昨日の体調のままではいったいどうなることか、と思ったが、たっぷり眠って何とか今日は頭痛が少し残っただけで平熱。ほっとした。
 というのも、今日はプチ虹のサロンでご一緒しているSさんが、遠路はるばる私の地元まで紅葉狩りに来てくださることになっていたのだ。
 ずっと楽しみにしていたイベントだったので、よほどのことがない限りキャンセルにはしたくなかった。
 朝のうちに夕飯の支度まですませると、メールで到着時間の連絡があり、あとは夫によろしく・・・とお願いして出かけた。

 心配していたお天気は、ちょっと汗ばむくらいの小春日和。青空の下と、曇天の下では街の印象がまるっきり違うので太陽に感謝だ。
 駅までお迎えに行き、小一時間大学内を一通りご案内。普段はめったに行かない一番奥の方の施設まで散策した。さすがに日曜日なので学生等関係者の人通りも少なく、落葉の音がガサリと響くほど。それでも、あと1週間遅かったら葉が全部落ちてしまうところで、本当に間に合って良かった。
 建物の一番高い階から都心方面を臨んだ。(これは学外者が視察に来るときの定番のコースだ。)天気がよく、かなり遠方まで見ることができた。

 その後、学内レストランでランチ。日曜日なのでそれほど混雑はしていないだろう、と高をくくっていたらなんと長蛇の列。何とか相席にして頂き、殆ど待たずに着席することができた。
 日曜日ということで地元の家族連れ、赤ちゃん連れの姿が目立った。お互いにかつて息子やお嬢さんが小さかった頃のことを思い出しながら会話が弾み、あっという間に2時間が経ってしまうほどだった。

 大学を後にし、アウトレットパークもご案内。私は普段覗くことが出来るので土日の混雑日には殆ど来ないけれど、本当に凄い人出で、ちょっとびっくりした。昨日の今日で、いまいち体調に自信がなく、1時間半ほどしかいられなかったけれど、申し訳なくもちょっと人疲れが顔に出てしまった。

 アウトレットパーク内でお茶をしてから駅まで彼女を送り、また来月、とお別れした。
 昨年7月、製薬会社の会議室で初めてお目にかかってからまだ1年ちょっと。親しくお会いするようになってからまだ1年も経っていないのに、こうして自分の地元でお話しているのがなんだかとても不思議な感じだった。
 
 明日1日仕事に行けば、また火曜日はお休みだ。やはり風邪気味。鼻水が出てきてなんとなく風邪声だ。夫が持っていたPLを分けてもらって飲んだ。今日も早く眠り、明日からに備えよう、と思う。
 

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2010.11.20 籠城蟄居

2010-11-20 17:41:00 | 日記
 昨夜はこのブログを書いてそのままベッドへ。寒気が酷かったので、入浴もせず。夜中に7度ちょっとまで発熱。夫にアイスノンと冷えピタをしてもらった。それでも朝はなんとか6度台に戻っていた。
 昨日の夕食と今朝の朝食、わずか2食きちんと食べないだけで2キロ弱の減。とにかく頭も体が重くて泥のような感じ。
 朝は目覚ましで起きたものの、どうしてもベッドから離れられず、夫に息子の送り出しをお願いしてしまった。

 1ヶ月前から予約して楽しみにしていたリフレクソロジーもドタキャン。午後、半月ぶりに行こうとこれまた予約していたピラティスもキャンセル。
 本さえ読もうと思えない。テレビは五月蝿く感じられて見られない。

 やはり2週連続の投薬後の土日は家で静かにしていろ、ということか。けれど、それでは何のリフレッシュも出来ない。それを望むのが無理なのだろう、と頭ではわかっているつもりなのだけれど・・・。
 今後は休薬の土日にしっかり予定を組み込まなくては、と反省する。それにしても今回で2度目の2週連続投薬後の土日なのだが、だんだん副作用がきつくなっているように思えるのは気のせいか。

 熱は38度を超えたら抗生物質のシプロキサンを飲むことになっているけれど、37度以上には上がらないので、ひたすら安静。特に感染症にかかったわけでもなさそうだ。背中に磁石がついているような感じでちょっと起きても、すぐに横になりたくなってしまう。着替えてはみたが、結局ひねもすリビングで横になっていた。
それでも今朝、見たこともないほどの量の痰を出してからは、のどの痛みが大分薄らいでいる。
 ここ2,3日左手のこわばりが酷く、親指の力が殆ど入らなかったので、リウマチなどということだったらどうしよう、と不安になっていたが、それも不思議と和らいでいる。

 夫が私にかかりっきりだったので息子へのケアが手薄だったのか、昨夜からはすっかりゲーム三昧。今日は学校に持って行ってはいけないのに携行して、友人と対戦してきたことがわかった。
 午後帰宅した後、高校入試の過去問を1年分やらせてみたら300点満点で127点。これでは外部受験なら間違いなく「お引き取りください」といったところ。この後、いったいどれだけ努力しなければいけないのか、とますます頭が痛い。

 自分に食欲がないので、食事の支度も全くする元気がない。洗濯だけはしたものの、一歩も家から外に出なかった。クリーニング出しも買い物も、すっかり夫に甘えている。

 今日もしっかり早寝をしたら、明日の朝、気分がすっきりして、体がしゃっきりしていることを願って・・・。


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