ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.7.31 ハーセプチン165回目(3倍量27回目)、フェソロデックス9回目

2013-07-31 21:47:41 | 治療日記
 今日は、3週間ぶり今月3回目の通院日。
 一昨日、月曜日の夕刻より、何やら眠気と怠さが酷かった。早寝をしたものの、昨朝は酷い頭痛と怠さで起きるのがやっと。おかしいと思って検温したところ、7度8分。午前中に会議があるし、普段ならちょっと無理しても出勤する程度の熱だ。かなり迷ったが、通院日を翌日に控え、治療中止になるとまずいし、金曜日からは夏休みで出かけることもあり、観念して休暇をとった。予定外の2連休になってしまい、トホホである。早くも夏バテだろうか。昨日一日、食欲も殆どなく、寝ても寝ても怠さと眠気がとれず、終日うつらうつらしてベッドから離れられなかった。結局、朝昼晩と3回ロキソニンを飲み、なんとか平熱に戻して、今朝を迎えた。

 夫を送り出した後、家でまったりしている息子にちゃんと塾に行くようにと言い置いて出かける。陽射しが燦々でないのが救いだが、蒸し暑さはかなりのものだ。昨日一日寝ていたこともあり、足取りが頼りない。最寄駅の私鉄もJRも電車は順調。いつものようにウイルスブロッカーをペンダントにして首から下げて立っていると、前に座っていた私より年配の女性が「座りますか?」とブロッカーを指差しながらおっしゃる。「これはマスク替わりなので、大丈夫です。」と説明。ずっとこうして下げていても、そんなことを言って頂けたのは初めてだ。途中駅で降りられたので、お礼を言って座らせて頂く。予定通り病院に到着した。

 自動再来受付機にIDカードを通し、診察前のレントゲン、採血ともないので腫瘍内科受付へ直行する。待合椅子はまだそれほど混雑している気配はない。呼吸を落ち着け、自動血圧測定機で計測。93-60、脈は85。受付から20分ほどで「中待合へどうぞ」の番号ランプが点く。
 その後、中廊下で20分ほど読書をしながら待つと、先生が診察室からお顔を出された。
 ご挨拶した後、「さて、3週間、どうでしたか。」と。最初の10日ほどは、痛みは朝1錠のロキソニンで落ち着いていたが、先週月曜日には胸痛がやや強く、夕方もロキソニンを飲んだこと、先週水曜日の職場健診時、消化器検診後の下剤が効きすぎて丸2日酷い下痢に苦しんだこと、歯科治療ではゾメタ休薬中なので、と抜歯の案をお断りして、奥歯2本を同時に被せる治療にしたこと、新たに神経の残っている歯に虫歯が見つかり、麻酔して削る治療をしなければならないが、問題はないかどうか、昨朝頭痛と怠さと発熱があり、朝昼晩とロキソニンを飲んで終日休養したこと、をお話しする。診察室での検温は6度3分。今朝もロキソニンを飲んだ所為か、無事平熱に下がっている。

 先生には「いろいろありますね。治療があるので大事を取って良かったですね。歯の麻酔は大丈夫でしょう。今日は予定通り(ハーセプチンとフェソロデックス)両方やりましょう。」と言われる。次回は3週間後に採血、レントゲン、ハーセプチンの予約が入った。次回の検査結果により、当日のハーセプチン投与を中止して、薬のチェンジになるかどうかを訊くと、ハーセプチンは結果に関係なく投与するとのこと。もし更に増悪があるなら早めにCTで確認して、9月から薬のチェンジにしましょう、とのこと。薬はやはりラパチニブとゼローダだという。
 「9月ならペルツズマブはどうですか。」と言ってみると、「ペルツズマブはハーセプチンとタキソテールのセットが基本だが、タキソテールはかつて大変だったので難しいだろう。抗がん剤は何を使用せよというしばりはないが、奏功の保障があるのはタキソテールだけ。同じタキサン系のタキソールは多分大丈夫だろうが、例えばエリブリンと組ませても果たして効果があるのかどうかわからない。今のうちにラパチニブとゼローダを使った方が良いと思う。この後T-DM1等が出てくると、使う時期を逸してしまうので使えるうちに。」とのこと。
 先日HER2セミナーを受講したことをお話しすると、「この1年でHER2治療の体系が大きく変わることになる。ペルツズマブ、更にはT-DM1の優先順位が高くなり、ハーセプチンのバイオシミラー(バイオジェネリック)が出てくる。ハーセプチンを続ける患者さんが少なくなって(ハーセプチンで儲からなくなっても)問題ない、というところまで来ている、とのこと。
 ハーセプチンでもう十分元を取ったので、次なる市場、とのことらしい。とりあえず来月末までは薬の変更がないことを確認して、化学療法室へ移動した。

 ほどなくしてOkさんにベッドに案内され、15分ほどしてIさんがポート刺針。まあまあの痛みでほっとする。その後15分ほどして薬が届いて、Kbさんが今日の担当である。ハーセプチンと生理食塩水の2本は、1時間半ほどで無事終了。点滴終了後の血圧は101-60。抜針もKbさん。衝撃はかなりあったが、痛みはそれほどでもなかった。
 それから同じベッドにうつ伏せになって、フェソロデックス注射。うつ伏せで足の指を内側に入れてリラックスするポーズはヨガのリラックスポーズと同じなんですよ、という話や、明後日からの休みの話題等で気を紛らわせながら左、右それぞれ2分半かけてじっくり注射。やはり今日も右の方が痛む。しっかり止血して頂き、無事終了。注射終了後の血圧は100-57。

 腫瘍内科受付で会計を待つが、なかなか呼ばれない。本を読みながら待合で座っていると、懐かしいお顔が笑顔で近寄ってきた。かつて化学療法室にいらして、今は病棟に異動になっている化学療法認定看護師のKさんだ。昨秋の入院時にも病室に顔を出してくださったことを思い出す。「お元気そうですね。」と声をかけて頂く。今の治療や状況をお話しし、「なるべく病棟ではお会いしないようにします。」とお別れする。
 そうこうしているうちに、ようやく呼ばれたと思ったら確認がまだ取れないのでもう少々お待ちください、とのこと。再度呼ばれて今度こそ、と思うと、前回計算ミスがあって精算があるため、今日は自動精算機でなく窓口でお願いします、と言われる。結局、会計と支払で40分以上かかり、病院滞在時間は4時間ほどだった。
 外に出ると、陽射しはそれほどではないが、やはりじわっと暑い。昼休みの時間帯で駅周辺の歩道はかなり混雑している。いつものとおり両腰が重くだるく、あまり早く歩けないので、マイペースで人にぶつけられないように慎重に駅まで歩く。途中駅まで戻り遅めのランチを頂く。念のため、とロキソニンを飲んでおいた。

 夫は、今夜は宴会。息子と2人の夕食を済ませ、一人でいると何やら早くも眠くなってしまう。
 明日1日出勤すれば、明後日からは我が家の夏休み、である。
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2013.7.28 アピタル乳がん夜間学校特別授業“HER2 Station”参加

2013-07-28 22:14:40 | 日記
 再発治療も5年半を過ぎ、それなりに治療を続けているこの頃の私である。すっかり講演会やらセミナーとはご無沙汰で、勉強不足をちょっとまずいかなと思っていた矢先、これは!というものを知り、早速申し込んだ。
 これまでも、機会があれば患者会の講演会等に参加してきたが、こうしたHER2陽性患者を対象に特化した内容の勉強会は初めてだ。
 PC上ではずっとお世話になっていた朝日新聞医療サイト・アピタルの“乳がん夜間学校”だが、その特別授業「HER2Station ~HER2 陽性乳がん患者さんに 対する情報発信セミナー2013 in 東京〜あなたにとって最適な治療とは?」である。
 チラシによると「乳がんの治療法は、がんのタイプごとにホルモン治療や、抗がん剤、また特定分子をターゲットとした、分子標的治療薬の研究・開発・臨床導入が進み、個々のタイプや病状に合わせた“個別化治療”に向かっている。本セミナーではHER2陽性乳がん患者さんにとって最適な治療および、その治療効果を最大限に活かすために患者さんが知っておくべきこと、治療との向き合い方などについての情報を提供する。」とのこと。これは聴かない手はない。日曜日、都心までではあるが、勇んで参加してきた。

 開会挨拶はアピタル編集長の平子 義紀さん。こんなに専門的な内容の講演を一般向けに実施する日が来るとは・・・、とおっしゃる。確かに講演内容を思えばもっともなことだ。患者も日々是勉強をしておかないと、日進月歩の治療についていけない。抗HER2の研究が進み、かつては一番予後が悪かったのに、今や一番御しやすくなっているというタイプかもしれないというのは、嬉しいことである。既に夜間学校では、毎回動画でお顔を拝見していたので、とても初対面とは思えず、終了後にはお声をかけてご挨拶までしてしまった。何ともずうずうしいおばさんである。

 昭和大学病院乳腺外科の中村清吾先生が基調講演「近年の乳がん治療の現状とHER2陽性乳がんに対する治療」と題し、「HER2陽性乳がんの新たな治療戦略」をお話しされた。予定時間を20分もオーバーするほどのてんこ盛りの内容。絶滅したニホンカワウソの写真から始め、MD Anderson Cancer CenterのロゴがCancerの文字の上に見え消しの赤い線が引かれたものになったことを紹介される。文字通りがんを撲滅し、かつてがんという病気があった、ということにしたいという強い思いの表れだという。ハーセプチン、ラパチニブ、そしてこの8月末には臨床で使えるようになるペルツズマブ、既にアメリカでは承認審査中のT-DM1の作用機序等を専門的に説明された。2015年にはT-DM1が第一選択になるかもしれないとのこと、さらに2020年には手術や化学療法なしで乳がんを根治することがご自身の夢である、とお話を結ばれた。
 正常細胞にダメージを与えない分子標的薬だけで病がコントロール出来るようになれば、どれほど素晴らしいことだろう、とため息が出る。いや、しぶとく粘って生きなければ、と思う。
 
 続いて、同じく昭和大学病院の薬剤師である奥山裕美さんが「治療との向き合い方」をお話しされた。HER2の分子標的薬に関する副作用の対処方法の後、私たち患者に対して(1)病気の状態と治療について正しく理解し、きちんと把握してほしい、(2)治療中は、サプリメント等を自分の判断で飲まない、(3)病気のことばかり考えず、自分なりの距離感をもって病気と付き合ってほしい、とまとめられた。本当にそうだ、と乳がん9年生の私は思う。
 前半最後は、若年性がん患者団体STAND UP!!副代表の鈴木美穂さんが「HER2陽性乳がんと向き合って」をお話しされた。鈴木さんのことは、乳がん夜間学校に登場されたときに拝見していた。日本テレビ報道局記者2年目の24歳で乳がんを発症され、8か月の休職期間に治療のフルコースを経験されている。記者魂で記録した告知直後等の動画は胸に迫った。
 休憩時間にモバイル端末を使用したアンケートに回答。

 後半は、NPO法人キャンサーネットジャパン川上祥子さんを司会に、3名の講演者をパネリストに「Q&Aセッション あなたにとって最適な治療とは?治療の効果を最大限に活かすために」。
 セッションの冒頭、スクリーンに映し出されたアンケート結果を見ると、今日の参加者は40代、50代で殆ど。また乳がん1年生が大半を占め、6年生以上というのはかなり少数だった。半数以上が何らかの形で有職。HER2+以外のタイプの方もかなりの数参加をされていたのはちょっと驚きだった。治療をやめたいと思ったことのある人が半数ほどいるということに、治療の副作用の辛さを改めて思った。
 閉会は、川上さんからキャンサーネットジャパンのミッション、ビジョンのご紹介があり、一旦終了。自由参加で、患者さん同士の交流会であるピアサポートサロンがその場で車座になって行われていた。こちらには参加しなかったが、あっという間の3時間半だった。

 今日の様子は後日下記のサイトからビデオで見られるという。また、この後8月に名古屋、9月に福岡、11月に大阪と各地で開催される。ご興味のある方はどうぞ。
 CNJ HER2特設サイト:http://www.cancernet.jp/her2station/

 こうしてまた、明日から新しい1週間が始まる。通院日あり、夏休みスタートで忙しい1週間になりそうだ。
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2013.7.26 努力しても叶わないことはあるけれど~モンスターズ・ユニバーシティ~

2013-07-26 19:42:11 | 映画
 第1作のモンスターズ・インクから早くも12年。干支が一巡して、ようやく2作目の公開になった。
 懐かしさも手伝って、久しぶりに家族3人揃って観てきた。高3男子がよく親と一緒に映画に出かけてくれるものよ、とも思うが、魅力は大きなバケツ一杯ほどあるポップコーンなのかどうか。夫と2人で嬉しそうに開演前に平らげてしまう息子である。
 本作は続編ではなく、前作の前段のお話なので、記憶を辿るのがちょっと難しかった。そういう点ではさすが頭の柔らかい息子。いろいろなエピソードを思い出してくれて、私もフムフム、と助かった。一方、夫はお付き合いで観るアニメにすっかり飽きたようで、途中は舟を漕いでいたけれど・・・。

 第1作公開時は、息子は5歳の保育園児。私たち家族3人と義母の4人で観た映画だ。
 夏休みのせいか先日「ファインディング・ニモ」もテレビで放映されていたが、ディズニー・ピクサーの映画は、何より画像がヴィヴィッドで綺麗で、元気が出る。思えば、息子が生まれて以来、殆ど漏れなく全作観ているのではないだろうか。
 当時は、夫と私と手を繋いでぶら下がって歩いていた息子が、今や我が家の誰よりも大きく重くなり、元気印だった義母は1年半以上入院中、私も初発・再発の乳がん9年生だというのだから、12年という時の流れの重さを感じざるを得ない。

 第1作は吹替での観賞だったが、本作は字幕(3Dは目が疲れるので)2Dで。
 ファミリー向けの映画ということもあり、英語は子どもたちでも判りやすい単語を使っており、すっかり錆ついた耳ではあるが、ヒアリングも愉しむことが出来た。

 マイクとサリーが、人間の悲鳴を集めるモンスターズ・インクに勤めるまでに、こういう曰くつきの人間(モンスター?)関係やエピソードがあったのね、としみじみ。
 1作目では「トイレ~、トイレ~楽しいな~♪」と歌っていた女の子、ブーちゃんが印象的だった。この歌は息子のお気に入りで、トイレに入る時にかなり長いこと口ずさんでいたと記憶している(ちょっと異様ではあるが・・・)。

 本作は、小学校の授業でモンスターズ・インク見学にきたマイクが、“怖がらせ屋”フランク・マッケイの勇姿を目の当たりにし、自分も怖がらせ屋になることを決意するところからスタート。月日は流れ、努力の果てに念願叶って難関モンスターズ・ユニバーシティ怖がらせ学部1年生となったマイクが、怖がらせモンスターの名家出身サリーと出逢い、いかにして最強のコンビになるか、というお話。
 マイクは「あなたは見た目が可愛いすぎる」と、学長に致命的な欠点を言い放たれ、悩みながらも努力して(成績は極めて優秀である。)何とか学部に居残るために頑張り続ける。
 ここで優勝すれば大学に残れるという“怖がらせ大会”の決勝戦で、サリーは、こんなに頑張り続けたマイクを喜ばせたいがためにズルをする。結局2人は退学となるのだけれど、それでも諦めないマイクは、サリーとモンスターズ・インクで下積みの仕事からスタートする。

 最初は自信に満ち溢れ、ライバルとして鼻にも引っ掛けなかったサリーが、マイクを大切な相方と認めて、2人の関係がかけがえのない友情に変わっていく過程と、何より涙ぐましいほどのマイクの努力に唸った。夢に向かって頑張り続けても、自分にはどうしようもない、変えることの出来ない“怖くない”という容姿がある。
 けれど、そうした容姿を逆手にとって、また前を向いて歩き出すマイクには、うるっと来てしまった。
 そう、残念ながら努力を重ねても叶わない夢はある。それでも努力しなければ決して道は開けない。努力しなければ何も始まらない。神様はちゃんと見ておられる。

 息子も何か感じただろう。大学時代―それは、一生付き合うことの出来る良い友人を作り、自らの夢を叶えるために過ごせるであろう貴重な4年間。
 その切符を手に入れるために、決して後悔しないように、夢を叶える第1歩を踏み出すために、今はただ頑張ってほしい、と思う母である。

 さて、息子と一緒に応援していた野球部のエース君のこと。10Kをとりながら昨日の準々決勝で惜敗。2年連続甲子園出場の夢は叶わなかった。どれほど努力をしてどれだけの我慢をしてきたのだろう。それを身近に見てきた息子の目にはどう映ったのだろう。8強はどこも錚々たるチーム。県大会はどこが優勝しても不思議ではない。息子と同い年のエース君の号泣を見ながら一緒に胸が苦しくなってしまった。
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2013.7.25 OJT研修受講雑感

2013-07-25 20:25:04 | 日記
 OJT研修に参加した。監督職が年に一度全員受講しなければならないものだ。
 昨年のアンケート結果を活かし、外部講師の講話はかなり時間短縮され、演習や情報交換の時間が殆どを占めた。グループ討議やら発表やらで、あっという間の3時間。良い刺激をもらうことが出来た。日頃仕事上のやりとりが出来ない人と議論するのはなかなか愉しいものだ。グループ討議のメンバーには4月に着任して顔が判らなかった人もいたので、有意義だった。
 もちろん、電話やメールでも仕事は出来るけれど、やはり相手の“顔が判っている”というのは、仕事をスムーズにして行く上で大切なことだと思う。

 若手の育成を考える年回りと立場になって久しい。“育てられた”という感覚があれば、恩返しをしようという気持ちが自然に湧いてくるのだな、と実感している。
 実際、そういう感覚がなければ、余裕をもって後輩の面倒をみるという気持ちにならないのかもしれない。
 再発治療を続けながらも、なぜこうしてしがみつくようにしてまで働くのかについては以前も書いたことがある。働くことは当たり前で、ずっと働き続けてきたから、仕事を通じた社会との接点がなくなることは考えられない。もちろん、高額な治療費を払えなくなるかもしれないという金銭的な切迫感も、ある。けれど、ふと考えると、出世にはとうの昔に興味がなくなっていて(向上心が全くなくなっている、というわけではないと思いたい。言い訳じみているだろうか。)、これからを担っていく若い人たちに頑張ってほしい、そのために、仕事をしながら大切に思ってきたことをお伝えすることでお手伝いをしたい、と素直に思っている自分がいる。

 自分は育てられたことがないと思っている人は、そのことに気付かないだけではないか。間違いなく周りは育てようとした筈だし、その人なりに育てられてきている筈だ。 むろん、いくらお膳立てをしてみたところで、自分でも育とう、育ちたいという意識がなければなかなか難しいけれど、組織の中にいて進化することを止めてしまったら、早晩相手にされなくなる。それに気付かないのは淋しいことだ。だから、いろいろな場面で、あの方にもこの方にも育てて頂いたのだ、と振り返って今、素直に感謝の気持ちが持てる私は、本当に幸せな職場人生を送ってこられたのだと思う。

 定年まで働き続けることが出来るなら、残された時間はあと9年弱。本来なら後輩育成だけでなく、まだまだ自分がプレーヤーとして十二分に働かなければいけない齢なのだが、今の自分の状況を考えると、最後のゴールまで走り切れるかどうかわからない。
 だからこそ、今、気持ちにも体調にも余裕があるうちに、伝えておけることは伝えておきたい。受講することによって、このことを改めて実感出来たことに感謝している。

 昨日のバリウム後遺症のその後のこと。酷い下痢は断続的に今日の夕方まで続いた。結局、昨夜の夕食も腹痛を気にしながらこわごわちょっぴり食べただけ。その後、明け方まで何度もお手洗いを往復する羽目になった。
 結果として殆ど丸1日絶食した感じで、今朝体重計に乗ったら1キロ強の減。朝食の支度をしながら貧血でフラフラした。まあ、今日普通に食べることが出来ればすぐに復活するのだけれど、ここまで酷い下痢をしたのは久しぶり。かなりのトラウマになってしまった。本当に電車通勤でなくて良かった・・・と胸をなでおろした。
 ぺっちゃんこで皺が寄ったお腹を恨めしそうに見ながら、ああ、発泡剤とバリウムで膨れたお腹でなく、今日のこのスリムな腹囲を測ってもらえば良かったのに・・・と呟いてしまう馬鹿な私である。
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2013.7.24 職場健康診断受診

2013-07-24 21:57:08 | 日記
 昨夕の雷雨は凄まじかった。
 かなり近くで雷が落ちた・・・と思ったら、ほどなくして団地内に消防車が入ってきて、驚いた。我が家の2人は野次馬よろしく外に見に行こうとするのだから、何とも困った人たちである。
 その後、昼間の真夏日が嘘のように気温は下がって楽になったが、湿気はかなりのもの。こういう天気だとどうしても痛みが出るのでは、とついつい不安になる。

 今朝は職場で健康診断を受診したので、昨夜から断食。朝起きて、2人の朝食だけ整える。空腹のせいで胃痛にならないことを念じつつ、水でロキソニンを飲んでおく。
 午前中に会議があったので、8時半の受付時間の30分前に出勤して順番とりをした。上には上がいて、既に6番目だった。
 昨年迄は、受付を済ませないと、外の車寄せで待っているレントゲン車が手持無沙汰でも、胃部・胸部レントゲン撮影はしてくれなかった。が、混雑と長い待ち時間のクレームがついたのか、今年は問診票提出書類のチェックをした後に、レントゲンだけは受付開始前に前倒しで実施出来るようになったとのこと。

 胸部レントゲンは、昨年までは真面目に受けていたのだが、このところ毎月+αの頻度で病院で撮影しているし、どう隠してみたところで(隠せないが)両肺に複数の影が映ってしまうことは判っている。何も、あえてまた被ばくを重ねることもない、と事情を説明してパス。胃部レントゲンだけにしてもらった。
 それにしても、何度受けても発泡剤、水、バリウムの3点セットを必死で飲み下した後、ゲップをひたすら我慢しながら上や下に回されるのは辛い。抗がん剤で気持ちが悪かったりしたら、とてもじゃないが受けられないな、と思う。
 身長・体重もほぼ例年通り。165.5cm、風袋こみで47.9kg。視力は、ピントを合わせるのがやけに時間がかかったので、いよいよ老眼鏡のお世話にならねばならないか、とちょっと落ち込む。とりあえず裸眼で右1.0、左1.2。殆どこの時しか使わない30年近く前の就職活動中に作った眼鏡、を使った矯正視力は両方1.5。血圧はいつもよりなぜかかなり高く128-76。不思議である。2回目も130-70。採血は3本だったが、針刺しが上手で痛みは殆どなし。ラッキーだった。2人のうち1人は外れだったと後で聞いた。内科診察では問診票をご覧になった後、「再発はいつですか?」と訊かれ「もう5年半になります。おかげさまでいろいろな薬のおかげでコントロール出来、徐々に増悪はあるもののまだ普通に働けております。」と努めて明るくお話する(ちょっと切ない。)。別段所見もなく無事終了。腹囲測定の後、心電図も問題なし。尿検査も全てマイナスでクリア。最後の聴力も異常なし。フルコースで受診したが、終了は9時を10分過ぎただけで、覚悟していたよりずっとスムーズ。9時半からの会議に十分間に合ってほっとした。

 昨年は、バリウムの排出にかなり時間がかかったので、今日は午前中にペットボトルを頑張って2本飲んだ。今年の下剤はとても強力だったのか、昼前から断続的な腹痛で苦しんだ。お昼休みに軽く食事をしようかと外出したが、とてもそんな気分にはなれず、結局、朝昼と食事抜きになってしまった。
 それでも無事排出されたことを思えば、よしとしなくては。

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