ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.3.29 外出自粛要請・大雪警報の日曜日に想うこと

2020-03-29 15:47:12 | 日記
 首都圏外出自粛2日目。予報通り、朝起きると窓の外は大雪である。桜が満開になった後にこんな大雪に見舞われるのは珍しい。それでも外出自粛の後押しにはなったのではないだろうか。この雪が目に見えないウィルスも封じ込めてくれると良いのだけれど・・・。
 明朝の出勤が今から恐ろしい。夫は革靴をリュックに背負って長靴で行くと言っている。私もスノーブーツを準備している。今後、緊急事態宣言発動となっても職場にはこのまま通勤を続けることが出来るのだろうか・・・。

 今日は、伯父の十三回忌の法要の日だった。日程調整をした頃は、まさか新型コロナウィルス感染がこんな状況になるとは誰も予想だにしていなかった。感染拡大により、首都圏知事からの外出自粛要請が相次ぐ中、高齢の母や伯母、従妹とも相談の上、夫を含めて5人は、大いに迷った末欠席させて頂く連絡をした。法要後会食する予定のレストランから営業自粛の連絡があり、急遽ホテルのケイタリングを再手配した従姉や、地方から上京する予定だった従弟には申し訳なかったけれど・・・。

 結局、昨日中止したとの連絡があった。霊園にもホテルにも無事キャンセルを受け入れてもらえたとのこと、胸をなでおろした。
 伯父が80歳の誕生日を迎える年、歯科医院を開業しながら桜満開の日に急逝して12年。私自身は再発が分かって間もなくのことだった。再発治療を始めたばかりで体調も思わしくなく、母は伯父の他界を私の耳に入れていなかった。そのため、葬儀にも出席が叶わず、納骨のタイミングで伺うしかなかった。

 父と同い年、母より5つ年長の伯父は、生きていれば今年92歳になる。穏やかな人だったから、こんな状況で無理をするな、と言ってくれたのではないだろうか。4月2日の命日には、子どもの頃から歯が弱かった私の治療をよくしてくれた伯父を想い出すのである。

 窓の外でしんしんと降り積もる雪を眺めながら、たっぷり朝寝坊をし(夫がブランチを用意してくれた。)、静かに(自堕落に)過ごす日曜日である。相変わらずお腹は緩いが、外出しなくてはならない不要不急の用事もなく(シャンプーとリセットのためかつら屋さんに預けていたかつらの受領も、延期して頂く旨の連絡をした。)、暖かい部屋で籠るには最適な日だ。季節的にはダウンコート等の冬物を洗濯して仕舞いたいところだが、そうしたところで部屋干しするしかないし、窓を開け放って大掃除をするのも憚られる。

 こういう日こそ、ゆっくり読書を・・・と思うが、あいにく手持ちの積ん読本がなくなってしまった。安易にポチっと注文とすると、悪天候の中、配達業者の方を動かすことになってしまうので、ぐっと堪える。私は何度も同じ本を読み直すということを殆どしない(読んだのを忘れて買い込み、途中であれ、っと気づくという間抜けなことはよくある。そのため、基本、新刊の文庫を買うことにしている。ハードカバーは持ち歩くのも読むのも重いので極力買わない。)ので、明日出勤したらまた学内の生協で、来週の通院にも備えて何冊か買っておこうと思うのである。
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2020.3.28乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス4月、5月コース中止のお知らせ

2020-03-28 20:47:45 | お知らせ

 先月お知らせしておりました患者会ASHAREさん主催、乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス4月、5月開催分が残念ながら中止となりました。
 おかげさまで無事3年目を迎えた1月クラスを開催してから2か月余り。新型コロナウイルスの感染は世界中で拡大を続けています。今週末、私の住む街でも桜満開となりましたが、首都圏の知事による外出自粛要請が出されています。

 春の気持ち良い季節、皆様とご一緒に年度末・年度初めのストレスを、そして自粛続きで縮こまった身体の疲れを上手にリリースしていけたら、と考えておりましたが、参加してくださる皆さんのお身体の安全を考えると、主催のASHAREさんの判断は正しいものだと思っています。

 参加の申し込みをしてくださった皆様には大変申し訳ありませんが、どうぞクラスがお休みしている間に、クラスでお伝えしている深呼吸や瞑想、簡単なストレッチを少しずつでも続けて頂ければ、とても嬉しいです。

 どうぞ、溢れかえる情報に翻弄されて不安になりそうなときは、静かに目を瞑って少しの時間だけでも座ってみてください。今ご自身が、何が出来て、何をすべきなのか、自ずと浮かんでくるのではないかと思います。
 私もこの期間を神様からの贈り物であると信じて、日々セルフプラクティスを続けていきたいと思っています。そして次回お目にかかる時に、少しでも進化していたいと考えています。
 クラスが再開して、また皆様とお目にかかることが出来る日を楽しみにしております。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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2020.3.25 母通院、術後半年無事クリア

2020-03-25 20:45:51 | 日記
 今日は母の左腎臓がん術後半年の各種検査と結果を伺う診察の日。一日介護休暇を頂いて付き添うことにした。
 夫を送り出して、夕飯の下ごしらえ等を済ませ、いつもより若干遅く家を出る。昨日の風の冷たさには本当に参ったが、今日は少し風が和らぎ暖かくなるという予報だ。電車に乗らなければならないという日に限ってお腹の調子が悪い日に当たる。朝食後からお手洗いを往復。またしても下痢である。

 私鉄とJRを乗り継ぎ、バスに乗る前に駅ビルのお手洗いへ。ここが長蛇の列で、乗る筈の20分に1本のバスを逃してしまった。とはいえ、お腹を空っぽにしておかなければとても心配である。
 母との待ち合わせ時間に若干遅れて、病院へ入る。入り口では女性の職員が2人で、来院者の喉のあたりに体温計をかざして体温測定中。私は35.6℃と出て無事クリア(母は36.1℃だったそうだ。)。うーん、やけに低すぎると思うけれど。エスカレーターに乗って2階の泌尿器科の待合いへ。母は昨年末、息子がボーナスでプレゼントしたクリーム色のカシミアセーターを着ていた。無事に造影CTと採血を終えたという。泌尿器科はいつも大混雑である。

 診察時間になってもなかなか番号が出ないな、と思いつつ母のお喋りに付き合う。今日のお土産は貴重品のマスクである。母は先日ヘルパーさんに箱ごとあげてしまい、自分は数枚しか持っていないと言っていたので、心配して持ってきたが、先日、伯母(2歳上の母の実姉)がひと箱送ってくれて助かったという。有難いことである。
 ほどなくして電子掲示板に「中待合いにどうぞ」の番号が出る。座るところがないほど待合いが混雑しているが、なんとか席を確保。

 泌尿器科のS先生にお目にかかるのは、昨年10月に母が退院後、そのままショートステイ先に入るための診断書等を書いて頂いて以来のこと。年末にあった3か月後の検査と経過観察時の通院は、私の治療日とバッティングして来られなかった。その時、「CT画像からどうも腸壁に何かある、なるべく早く精密検査を」ということで年明けに急遽外科で内視鏡検査をした。すわ、大腸がん再発かと焦ったが、おかげさまで事なきを得たのだった。

 ということで、私は5か月ぶり、母は3か月ぶりの面会である。採血の結果が机の上にプリントアウトされており、「特に問題はありませんね。」とのこと。モニターに今朝撮ったCTの画像もあり、肺も肝臓も綺麗で、左腎臓にあった2センチほどの腫瘍を切除した周りにも再発の兆しはなし、とのこと。ひとまず半年後検診は無事クリアとなった。

 次回は3か月後、造影CTはなしで採血と尿検査、診察だけだという。指定された日は私の通院日とバッティングする。付き添えないけれど・・・、と耳打ちすると、一人で大丈夫という。先生が「ずらしましょうか?」と仰ってくださったが、私のスケジュールも、このまま3週に1度今の治療が続けられるという前提なので、ひとまず最初に提示された日で予約して頂いた。

 「何か気になることは?」と先生に問われ、「左のお腹のあたりにしこりのような硬いところがあって、押すと痛いのです。」と母が言う。若干赤くなっているというので、診察して頂くことに。触診で押されると傍で見ていてびくっとしているのが分かるほどであるが、先生が仰るには「今朝撮ったCTも問題ないし、採血でも特に異常はないので、大丈夫だと思いますよ。」とのこと。「まあ、高齢になると、どうしても痛みが遷延しますからね~」と言われている。
 86歳8か月の母にとっては身も蓋もないお答えである。昨年のお正月以来の帯状疱疹の痛みも相変わらずだそう。赤みは乾燥して痒みもあるようだし、このところの寒さも痛みに影響しているのかもしれない。これは私も感じるので。

 痛み止めのカロナールを3か月分、そしてこのところ便秘がちで、1日1回外科で処方された酸化マグネシウムが既になくなり、次回の予約は1か月後なので・・・、とこちらで出して頂き、お礼を言って診察室を後にした。

 再び待合いに戻ってIDカード等を頂き、1階に降りて会計。それほど待たずに自動支払機でお支払い完了。母には待合いで待っていてもらって、向かいの薬局へ薬を受け取りに行く。待ち時間12,3分というので良かったと待っていると、10分ほどで薬剤師さんから名前を呼ばれ、「先生が1日1錠のカロナールを朝夜に分けて飲むように処方されているのですが、間違いないですか?」と訊きに来られる。「同席しましたが、1日1回飲めば痛み止めは間に合うとのことで、分錠するという話はありませんでしたが・・・」と答えると、「先生に問い合わせしなくてはいけないので、ちょっとお時間かかります。」と言われる。それから30分近く。どんどん後の人に抜かれる。トホホである。ようやく薬を受け取り、外に出ると、待ちくたびれた母が信号を渡ってこちらに来ようとしていた。私がお腹を壊して薬局から出られなくなったのでは、と思ったらしい。いや、そうではなくて、と説明する。

 「混雑していたのなら、近くの薬局ですぐにもらえたのに、悪いことをしたわね。」と言うが、「いやいや先生の処方がかくかくしかじかだったから、どこの薬局でも必ず確認のため時間がかかったと思う」と答える。
 ランチはお気に入りのケーキ屋さんへ。久しぶりに行くと、前菜4種類とスープの盛り合わせプレートにメインのお料理と、ケーキとお茶のランチセットが新しく出来ていて、迷わずこれをチョイス。

 ここはじっくり煮込んだチキンカレーやパスタが美味。私はカレーを、母はトマトソースのパスタを選んでシェアした。紅茶も好きなブランドのものが仲間入りしており、満足。途中でやはりお腹を壊しかけたけれど、ゆっくり頂けて良かった。
 窓の外には某社の桜並木が満開である。帰りにお使い物や夫へのお土産の焼き菓子を買ってから実家へ戻った。

 さて、実家では2週間前に取り付け工事が終わった玄関がなかなか良い感じ。ガッチリした二か所の鍵で大分防犯レベルが上がった模様。ところが母はいまだに開け閉めに慣れない様子で、私が傍で見ていたら、なぜかパニックになって「普段は大丈夫なのに・・・」と焦れば焦るほどなかなか開けられない。心を鬼にして、自分で開けられるのを見守っていたらなんと10分もかかった。
 これは拙いと、父の仏壇でお参りをした後、特訓。鍵を開けたり閉めたりする時に、内側から見るとどうなっているのか確認してもらったりしながらなんとかスムーズに出来るようになってとりあえずほっとした。

 実家は日が当たっているうちは暖かいが、さすがに日が陰るといきなり寒くなる。特に頼みたいこともないというし、寒くならないうちに、と早々に退散した。
 駅までの途中の公園では、お花見らしきことをしている家族連れの姿もあった。

 再びJRと私鉄を乗り継ぐ。乗換駅で、かつら屋さんに寄って、長期間(であることを切に望む)仕舞う前にシャンプー・リンス・ブローのリセットをお願いすることにした。あいにく、いつも対応してくださるNさんは今日は非番で、別の初めましての方がお一人体制だった模様。コロナウィルスの影響で、お昼を挟んで通常より3時間早い閉店の短縮営業だという。
 ちょうど別のお客さんのフィッティング中でなかなか対応して頂けず、少し時間を潰すことになった。日曜日には出来上がるというので、お預けして帰ってきた。

 今週もあと2日。職場では既に先週末に異動の内示が出ている。ただでさえ落ち着かない中、来月初めに授業開始だった予定が、急遽GW明けからに変更されてんやわんや。オリンピックさえも前代未聞の1年程度の延期となった。本当に何が起こるか分からない、今日この頃である。
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2020.3.22 メンテとデトックスとリフレッシュの日曜日

2020-03-22 21:47:51 | 日記

 巷では三連休最終日だが、私にとって今回は単一の日曜日。2日続いた休日出勤の疲れを癒すべく、月に一度のWさんサロンのマッサージを予約している日だ。
 少しだけ寝坊をして、ノロノロ起き出し朝食の支度と夕飯の1品を作っていると夫が起きてくる。今日は昨日よりさらに暖かいという。一気に桜の開花が進みそうだ。

 予定通りの電車に乗り、Wさんサロン最寄り駅に到着。例年楽しみにしている川沿いの桜並木が素晴らしい。コロナウィルス騒動で何かと落ち着かない毎日だけれど、それでもちゃんと季節は巡って桜は花開くのだ。思わず写真を撮って家族LINE等に送る。

 Wさんにご挨拶をし、バスローブに着替える。「やっとかつらを取ったんですよ。」と言うと「気づきませんでした。全く違和感ありませんでした。」と仰る。私も外してまだ10日も経っていないのに、すっかり素頭の気楽さ加減になれてしまった。この1か月のコロナウィルス騒動の話等しているうちにいつの間にかウトウト。

 私自身は、今回のコロナウィルス騒動の中でも、Wさんサロンでのマッサージやリフレクソロジーを不要不急の用事だから止めようなんてことは一切考えなかった。1か月に1度の楽しみで、これで身体のメンテがされるとともにリラックスして免疫力がアップするのだから、私にとっては決して不要なことではないのだ。Wさんのお客様には真面目な方たちが多いようで(中にはWさんのゴッドハンドを求めて新幹線で通っている方もいるとのこと。)、結構なキャンセルがあったそうな。

 「お客様が触る場所はくまなく消毒してお待ちしているのですけれど、それでもやっぱり気になるのですね。」とWさんは仰る。こういう時こそちゃんと経済を廻さないと・・・と思うのだけれど、そうもいかないのだろうか。今日はポイントカードが溜まったということで、アロマハンドマッサージをサービスして頂いた。昨日も一昨日もあれこれ重いものを持って走り回らざるを得なかったので、利き手がコリコリ。実にグッドタイミングで極楽だった。施術後はハッピーブレンドのハーブティにトリュフチョコレートを頂き、次回予約をしてサロンを後にした。明日は母がお世話になると聞き、サロンを出て桜を愛でながら母に電話でご機嫌伺い。明日はお花見を楽しみに、と薦めた。

 駅ナカでホットサンドイッチとカフェラテの軽食を摂り、最寄り駅まで戻ってデトックスヨガのクラスに参加した。ヨガスタジオも系列の店舗でコロナウィルス感染者が出た影響で、全国の全スタジオが半月間クローズした。再開したのは先週の月曜日。更新されたスケジュールを見ると、クラス間のインターバルが最低1時間はあり、これまでの3分の2から半分程度のクラス数しかない。

 どれほど混んでいるだろう、それこそ濃厚接触ではないかとドキドキしたけれど、今日は男性4人、女性7人の11人。のびのびだった。今までは荷物を少なくするためにレンタルマットを借りていたけれど、これからは出来るだけ自分のマットをご持参ください、ということで、荷物が多い。職場の帰りに寄る時には目立ちたくないので、折り畳めるマットも新たに買うことにした(転んでもただでは起きないくらい商売上手だと思うのは、この間オンラインショップでヨガマット半額セールを始めていたこと。まんまとそれに乗っかる私も私だけれど・・・。)。

 レッスン中は換気を普段より多く入れることになり、ドア付近はなかなかホットの環境が守れない。そのためヒーターの温度が高く設定してあり、びっくりするほど汗が出る。アジャストで身体を触ることも行わないことになり、イントラさんは近くに来て、言葉だけのアジャストだ。それでも久しぶりに股関節回りをしっかり解して、足さばきがとても楽になった。

 シャワーでさっぱりリフレッシュして帰宅。スプリングコートも要らないくらいの暖かさだ。夫が掃除機をかけてくれたので、私は拭き掃除をするだけ。お茶をして一服してから今晩の夕食に足りないものを買い足しに、とスーパーまでと出かけたのが運の尽き。アウトレットモールでは今日までセール中。ウロウロして私はブラウスとスカートを、夫はスーツをゲットして戻ってきた。

 明日からまた新しい1週間が始まる。弥生三月も残り10日を切った。このあたりはまだ3分咲き程度だけれど、都心は早くも満開とのこと。例年のようにお花見をすることすら自粛の寂しい春になったけれど、当たり前だと思っていたことが決して当たり前ではない、ということを改めて思い知る夜である。
 
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2020.3.20-21 夫に感謝の2日間

2020-03-21 20:58:41 | 日記
 金曜日。春分の日の祝日。
 入試判定会議のため、祝日出勤である。最高気温が20度を超える良いお天気の予報。風は強いが、いよいよ春がやってきたという風情である。大学前の桜並木もちらほらと花がほころび始めた。
 私が職場へ出かけるのと同時に、夫は電動自転車で実家まで母の様子見に行ってくれた。富士山の美しい写真とともに、先日取り付け工事が終わった玄関の写真が送られてきた。工事から10日近く経って、気になりつつもなかなか実家を訪れることが出来ない不肖娘としては、有難かった。

 先日の断捨離で母に使ってもらえそうな新品同様のものが結構出てきたので、それらとともに大阪土産等も持って行ってもらった。
 お昼を一緒に摂り、電池が切れたあれこれを替えて使えるようにしてくれて、夕方、私より少し前に帰宅してようだが、お尻が痛いとぐったりしていた。かたじけない。

 私は会議等の準備の後、今年度末で退職される先生と学内レストランでランチをご一緒させて頂いた。あれこれお話しをし、有難い言葉も頂戴してちょっとうるっとした。2年後の退職の日まで私も辿り着けるだろうか。

 その後、会議は恙なく終了し、翌日の学位記授与式の準備を終えて、夫の好きな和菓子を買って帰宅した。
 自宅は大規模改修の最終段階。壁等のペンキ塗り作業が続いている。階段もどこもかしこも養生のビニールシートとガムテープだらけだし、ペンキのシンナー臭が酷く、頭が痛くなるほど。それでも窓を開け放すことも出来ず、結構ストレスだ。その工事も今日明日はお休みの模様。

 暫し休んで夕食の支度をし、食事を済ませてようやくリラックス。末梢神経障害に効くというタリージェを飲み始めて10日が経過する。夕食後飲み終えて2時間ほどすると本当に意識が飛びそうに眠くなる。ビデオを見ながら、気づくとウトウト。本当は朝夕2回なのだが、朝飲んでいったらとても仕事にならないな・・・と思う。夜だけ恐る恐る始めてみましょう、という主治医の判断は正しかった。効果の方は、頻繁にあった突き刺すような強い痛みが大分軽減している。望むべくは痺れもなくなってほしいのだけれど、こちらは全く変化なし。

 土曜日、今日は学位授与式。土曜出勤である。今日も20度を超え、4月下旬の気候とのこと。一気に桜の開花が進みそうである。
 例年は都心の大ホールで全学の全体式を実施し、その後各キャンパスに散って部局ごとの式をし、さらに専攻ごと、コースごと、学域ごとの式を執り行うという3段階なのだが、今回は大人数での開催のものはコロナウィルス感染予防のため、2つとも中止になった。
 そのため、せめて、こじんまりとした学域ごとの式だけでも行って送り出してあげたい、という気持ちである。

 式の挙行にあたっては感染予防に注意し、会場は入室人数の4倍近い大きな部屋を確保し、窓を開け放して換気をし、消毒ジェルを置き、席は一人置きにして全員がマスクでの参加、である。
 いつもは、都心のフラワーショップでお花をピックアップしながら2番目の部局の式から参加するので、今年もお花を予約していたのだけれど、こちらがなくなり、お花だけ取りに行かなければならなくなった。

 既に支払いも済ませているし、今般のキャンセル続きでお花屋さんも大変だと聞いており、キャンセルするのは申し訳ないし・・・と思っていたら、お助けマンの夫が「どうせ何の予定がないから俺が取りに行ってあげるよ。」と言う。ありがたや、とすっかり甘えた。
 いつものように「スマホは?定期は?お財布は?お花の引換券は?」と確認してから夫を送り出たら、少しして「頼まれたものを持っていくのを忘れた・・・」と戻ってきた。2つのお願いをしてはいけないのである。トホホ。
 せっかくのいいお天気なのでと、大量に洗濯機に放り込んだ寝具などを久しぶりにベランダに干し終えて、私も家を出た。

 学内は袴姿の女子学生がちらほら。昨年の今ごろを思い出し、ちょっとうるっとする。
 あらかたの式の準備をし終え、夫がピックアップしてきてくれたお花を有難く受け取り、無事に修了生たちに手渡し、式を終えることが出来た。
 ということで、巷では3連休の2日間、夫に感謝しつつ、職場に日参することになった。

 明日の日曜日は一日、リフレッシュとリラックスに充てたいと思う。
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