ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.12.31 2019年総決算、どんな1年だったか

2019-12-31 23:27:20 | 日記

 2019年大晦日。
 前記事に書いたように、今日は親子3代で近場のホテルで年越し一泊。おかげさまで賑やかな年の瀬を迎えている。
 今日も心は穏やかだ。とはいうものの、振り返れば今年も公私ともに実に色々なことがあった。3月から6月までは3剤併用の抗がん剤治療。その後も副作用に苦しめられ低空飛行だったが、夏以降はそれなりに動き回れている。

1月  
結婚29周年の旅行は2泊3日で伊豆下田へ。美しい碧い海を愛でながら温泉や水仙まつり等を楽しむ。
第10回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス

2月
 息子の新居契約のため関西へ。2泊3日で家財道具他一切の手配を終える綱渡りの超ハードスケジュール。
 CT撮影で両肺腫瘍増大、空咳等自覚症状増悪。治療薬変更を決断。

3月
 息子の独立記念・卒業記念にいつもの写真館で3人揃って最後の家族写真撮影。
 2投1休ハラヴェン、パージェタ、ハーセプチン治療スタート。
息子の卒業決定の翌々日に、新居引っ越しのため関西へ。私は2泊3日、夫は+1泊。副作用で早くもヨレヨレ、夫も作業疲れによる発熱で最終日はダウン、ホテルで寝込む。
 1クール2回目、白血球減少により中止。
 息子の卒業式のため3月2度目の関西へ。式翌日、人生3度目の脱毛スタート、帰路はかつら着用。
 2クール1回目は減量で3剤投与。

4月
 平成ラストの第11回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス
 治療の副作用(吐き気、下痢、倦怠感等)が酷く、治療後の週末は殆ど廃人状態引き籠り。

5月
 連休は休薬週に母を連れて関西へ。研修中の息子と面会。母にも新居をお披露目。
 令和初、第12回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス

6月
 超軽量・断熱のかつらを2種類新調。10年の技術の進歩を実感。
 無事58歳を迎える。誕生日記念は、1月の滞在に味を占めて3泊4日で下田へ。帰路はロイヤルエクスプレスに乗車。ほぼ貸し切りのVIP対応に酔う。
 末梢神経障害等の副作用が酷く、6クール2回目断念。7クールからはハラヴェン中止。

7月
 第13回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス
 左腎がんが見つかった母の手術が9月に延期になり、4年連続でお誕生日プランホテル宿泊。
 体調を見ながら恐る恐る10月本番のOB・OG合唱団練習参加開始。
 夫と2人で6泊8日中欧5か国旅行を満喫。移動が多く強行軍。

8月
 車掌研修中の息子の姿を見に2泊3日で関西へ。おまけで神戸異人館観光も。

9月
 ハタフローヨガインテンシヴコース第三期聴講生参加。
夫誕生日祝いに北陸1泊旅行。
 瞑想ヨーガの師Sさんが月末でスタジオクローズの衝撃。最後のクラス・懇談会に出席。
 母校アリーナ竣工記念演奏・第九の合唱練習スタート。
母左腎がん摘出手術のため入院。
 体調管理をしつつ母の見舞、退院後準備、ヨガ、合唱練習等に奔走し結構ヨレヨレ。

10月
 第14回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス
 ハタフローヨガインテンシヴコース第三期聴講生参加
 午前中に第九演奏をこなし、午後はホームカミングデーでの恒例OB・OG合唱団本番無事終了。10年ぶりに合唱団同期の夜の打ち上げパーティに参加し旧交を温める。
 ハラヴェンの副作用(末梢神経障害等)は相変わらず軽快せず。
 母退院後10日間のショートステイを経て自宅独り暮らし再開。

11月
 第15回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス
 息子が念願叶って合唱コンクール全国大会出場のため、それを聴きに関西へ。初出場で銀賞受賞の快挙。紅葉真っ盛りの古都観光も楽しむ。

12月
 第16回ASHARE主催乳がん患者さん向け瞑想ヨーガクラス
 年末に息子帰省し、1泊で厄除けとアウトレットモール買い物ツアー
 その一日後、母の体調を見つつ大晦日親子三代で近場のホテルに1泊、新年を迎える。

 こう書くと、今年は少しゆっくり・・・と言いつつ(毎度のように口先だけ・・・)体調が悪く寝込んでいる時を除けば殆ど腰を落ち着ける暇もなく、動き回っている。我ながらお馬鹿さんである。これはもう死んでも治らないと思う。

 今年の3大ニュースは、息子卒業(5年かかったけれど、結果オーライ)と就職、母腎がん手術、かつら生活にもめげず中欧旅行と瞑想ヨーガクラス講師2年継続、だろうか。
 通院治療に関しては、2投1休の3剤併用は3か月でギブアップ、2剤併用の3週に1度に落ち着いた。

 読書量はやはり少なく70冊弱。去年と同程度だ。治療開始以来100数十冊、300冊を超えていた頃はもう戻ってこないだろうか。レビューを書く時間もとれないが、そのために睡眠時間を削ることはしない。当日の治療日記で面白かったものについて題名に触れる程度で精一杯。

 映画はそれに比べて結構観たか。これも映画館で見たものに加え、機内やWOWOWを含めて80本弱。映画館で観たのはその30数本。これも観っぱなしで、レビューが書けていないのも去年迄と同じ。これについても睡眠時間を削って記録に残す暴挙はしないと決めた。

 関西へ出向いたのは息子の引っ越し準備、引っ越し、卒業式列席、新居を母にお披露目、車掌研修見学、合唱コンクール全国大会と合計6回。良く通った。
 息子もなんだかんだと6月(結婚式参列)、10月、12月(年末年始)と帰省した。
 それに加えて下田2泊+3泊、ブダペスト、プラハ、ウィーンに各2泊、みなとみらい1泊、富山1泊、北関東1泊、地元1泊等、治療日前は病院最寄り駅に必ず前泊つまり24泊。合計すれば50日ほど。それなりに外泊もしている。

 地元のヨガスタジオに加え2つ先の駅前スタジオにも多少通った。ハタフローヨガインテンシヴコースは聴講生として2回だけ、Sさんのスタジオが秋にクローズになったこと、治療変更により前半はほぼ体調不良で外出出来ず寝込んでいたこともあり、最後のクラスに参加させて頂いただけである。
 今年レッスンを受けた回数は一昨年の150回には足りず、ワークショップなども含めて135 回ほど。3月から6月の3剤投与治療中に通えない日が多かったので仕方あるまい。
 
 きつい治療を続けながらも、身体を動かせそうな時には出来るだけ身体を動かし、体力をなるべく落とさないように、体調をある程度コントロール出来るようになった。治療を続けていく上で体力維持は必須である。筋肉を落とすと、抗がん剤は効きにくいという。これ以上階段の昇り降りがきつくなったり、息切れが酷くなったりしたら、毎日仕事には出られないどころか、片道1時間半かけての治療にも通えないだろう。

 昨年、一昨年同様、土日に2日連続して人と会うために都心に出かけることはしなかった。今年、土日連続で都心に出向いたのは、合唱の練習とSさんのヨガスタジオくらいか。どちらも自分のために使わせてもらった。

 それでも、物理的に時間が足りない。家の掃除も満足に出来ない。断捨離もちょっと根を詰めて行うと、すぐにグッタリくる。埃を吸えば鼻水は出るし、ちょっとした香りや煙にも咳き込む。曲がりなりにもフルタイムで働いて、家のことを健康な方たちと同じレベルで完璧にやろうなどというのはどう考えても欲張りな話。寝る時間を削ってまで家事をやる元気は今の私には、到底ない。

 去年同様、クリスマスもお正月も特段の準備もしなかったどころか、最初から諦めた。普段の手抜き家事だけで既にアップアップしている。丁寧な家事仕事は全く出来ない。大掃除も特にしなかった。それでも仕方ない、と思えるようになった。それが嫌なら仕事を辞めるしかないのだろうと思う。ただ早期退職してずっと家にいたら家事をするのですか、と問われればおそらく、否である。

 振り返れば病を得てほぼ15年、大学卒業後35年近く、産休と6ヶ月弱の病気休職以外休みなく働き続けることが叶っている。とりわけ強健ではなくとも健康な身体を授かったのだから、働くことで社会に少しでも還元することは、今でも当然の義務だと思っている。医療費で社会の皆様に助けて頂いているから、少しでも長く自分自身で掛金払い込みを続け、自分の保険証を持ち続けたい。

 いつまで今の2剤治療が続けられるかわからない。来月の造影CT検査結果次第ではまた治療変更があるかもしれない。それでも必要以上に気負うことなく、心穏やかに潔く精一杯生きていきたい。私なりに、私らしく、細く長くしぶとくがモットーであることは命ある限り変わらない。
 明日からスタートする2020年はどんな年になるのだろう。3歳になったばっかりだった64年の東京オリンピックは全く記憶がない。2020年招致が決まった時、人生2回目のオリンピックを見ることはおそらく叶わないだろうなと思っていた。なのに、もう目と鼻の先になった。

 長々と書き連ねてしまいましたが、今年も一年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
 来年も気力・体力が続く限り綴っていきたいと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 皆様にとって、来たる新しい年、2020年子の年がより健やかで穏やかなものでありますことをお祈りして、今年最後の記事としたいと思います。どうぞ良いお年をお迎えください。
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2019.12.31 大晦日は家族とともに無事の年越しを祝う

2019-12-31 17:10:11 | 日記

 2019年もいよいよ大晦日である。
 昨夜は、お昼の飽食でお腹も重く、ショッピングモールを歩き続けたりバスや電車で移動したりで帰宅した時には疲労困憊。最低限の片づけで洗濯も明日朝廻しということで入浴後はバタンキュー。
 夜中に2度お手洗いに起きたが、お腹はなんとか快腸。無理して昨夜食べ過ぎなくて良かった。寝坊助の2人が全然起きてこないので、一人でのそのそ起き出して朝食の支度。さすがに昨夜夕食をまともに食べていなかったので結構空腹である。

 2人を起こし、遅い朝食を済ませた後は大洗濯。掃除は大掃除どころか、いつも通りかちょっと手抜きレベルの掃除で、お茶を濁した。夫が珍しくお手洗い掃除を引き受けてくれたので助かったが、息子はいてもお大名状態でただの場所塞ぎでしかない。息子が帰ってくるとやけに我が家が狭いと感じるのは私だけ?
 昼前に今年最後の生協の配達が届き、あれこれ納める。今年もお世話になりました。重い物を間違いなく届けて頂けるのは本当に助かっている。昼食は適当に冷凍食品で済ませた。

 父が亡くなって以来、年末年始休暇は母を連れて家族4人で温泉やら旅行やらに出かけてきた。だが、母は腎がんの術後3か月だし、無理して遠方に連れ出すのは避けたい。それでもせっかくのお休みにどこにも行かないのも気分転換にならない。ただ3人だけでどこかに出かけて母を一人放置するのも忍びない。3人揃って母のところに押し掛けるとしても、あの寒い実家に行ったら風邪を引くか痛みが出るのは必至、これも避けたい。かといって狭い我が家に泊まりに来てもらうには片付けのハードルが高すぎる。

 というわけで、あれこれ逡巡した結果、安易かつちょっと贅沢ではあるが、いつも母がバスで通い慣れている実家最寄り駅の隣の駅前にあるホテルに1泊だけすることにした。ここなら母は家の近くのバス停から15分ほど、私たちもドアツードアで1時間かからず到着出来る。

 まあ、辛抱な母に言わせれば何も隣の駅に泊まって贅沢をしなくとも・・・なのだが、お節料理を用意する元気はないし、上げ膳据え膳で年越しそばとお節を頂ける宿泊プランはこちらとしては願ったりかなったり、なのである。

 ということで、チェックインの時間に合わせてホテルのロビーで待ち合わせた。暖かく穏やかな大晦日である。駅前の電光掲示板によると気温が16度。
 今日は特に何の予定もない。8階の隣同士の部屋を案内され、私の部屋に4人集合。まずは息子から母に初めてのプレゼント贈呈である。「○○くんから何かを頂くのは初めてで、涙が出る。」と喜んでいた。めでたし、めでたし。

 部屋には「大変おめでたい開運招福の干支の置物です」と可愛らしいねずみの鈴が置かれていた。息子と母が1つずつ持ち帰ることに。
 というわけで、これから早めの夕食に出かける予定である。
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2019.12.30 買い物三昧・飽食三昧、お財布は軽くお腹は重く・・・

2019-12-30 23:29:44 | 

 昨夜は入浴後、それぞれ部屋に帰ってからは皆すんなり眠った。
 5時間ほど熟睡した後、お手洗いに目覚める。ちょっと心配だったが、お腹が快腸に戻りほっとする。ベッドでちょっとぐずぐずしてから、よし、とスカイスパに繰り出した。昨夜はとても混雑しており、洗い場も順番待ちで、落ち着かなかったけれど、さすがにまだ日が昇る前、完全貸し切りの私だけ。雲っており星空は見えなかったけれど、贅沢な時間を過ごした。

 部屋に戻っても起きるにはまだ早すぎる。もう一度寝直すことにして、ちょっぴりウトウト。朝風呂も終えて大分時間が経っていたので空腹で目が覚める。身支度を終えて、念のため隣の部屋に電話をかけるとなかなか出ない。寝ぼけた夫が「今起きた・・・」と。やはり電話してよかった。あと15分ほどで朝食に降りないとクローズになってしまう!とお尻を叩いて、朝の連続テレビ小説総集編を見ながら2人の準備が出来るのを待つ。

 野菜タップリの充実した和洋折衷ビュッフェでしっかりエネルギーチャージ。のんびり頂いていたら、最後の客になってしまった。

 雨になるという予報のとおり、外が濡れている。既に雨が降り出していた。食休みをしつつパッキング。チェックアウトを済ませ、荷物を預けて、いざ、再びショッピングへ向かう。
 雨の中、どこから湧いてくるのか買い物客が早くも繰り出している。館内は全て屋根が繋がっているわけではないので、折り畳み傘は手放せない。かつらを濡らすのも嫌だし、刺したり閉じたりが頻繁で結構なストレスだ。

 来年は年男・子年の息子にネズミとマウス柄の可愛いネクタイをプレゼントする。今回本人がねだる予定だったボディバッグはどこのショップのものも帯に短したすきに長し、だったようで、結局妥協せずに次回廻しにして諦めることに。歩き回って腰も痛くなってくるし、一旦休息でカフェへ。夫がご馳走してくれた温かいカフェラテでほっこり。

 再び気を取り直して、買い物再開。夫は昨夜から狙っていた茶色の靴を買い求める。私は欲しいものが見当たらず、結局昨日のパジャマ以外は何も買わずじまい(珍しい!)。
 息子から母に何か贈りたいということだったので、いくつか目星をつけたショップを見たけれど、残念ながら母に合うようなSSサイズはどこにもなく、ここで調達するのは諦める。2人にネクタイを買い、買い物はこれにて終了・・・のつもりが、出口付近の、以前購入してとても使い易く大活躍したキャリーケースのショップに立ち寄ると、昨夜は気づかなかった最大サイズの珍しいシャンパンゴールドのハードケースが見つかる。お正月明けに送ってくれるということで即決。本当にこれにて買い物終了。

 雨は小やみになったり、また強くなったり。モール内レストランはどこも長蛇の列だ。混雑した館内を出て、前から気になっていた和食レストランで遅いお昼を摂ってからホテルに戻ることにした。
 帰りのバスまで時間がたっぷりあるということで、あれこれ注文はしたものの、帰路のバス移動を考えるとお腹が心配。2人に手伝ってもらって控えめに済ませる。2人は冷たいデザートも頂いていたけれど、私は遠慮しておく。
 レストランを出る頃には雨もやみ、日が出てきた。傘を仕舞えてほっとする。

 ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、戦利品を詰め替え、態勢を整えてバスターミナルまで。定刻通りにバスが発車した。バスの中にお手洗いもあって安心。往路は満席だったが、復路は半分も埋まらずガラガラだった。高速に入るのもすんなり、高速でも一切渋滞なく暮れなずむ街を見ながら定刻通り帰京した。

 夕食はお気に入りのイタリアンレストランを予約していたが、入店時間まで小一時間あったので、百貨店の小さいサイズショップでお手頃価格のカシミアセーターを見立て、息子がメッセージカードを書い母へのプレゼントは一件落着。
 レストランに入るも、昼食を終えてから夕食までのインターバルが3時間半ほどしかなく、全く空腹を感じない。2人は頑張って食べていたけれど、私はピザもパスタもちょっとずつつまんだら、後は2人が食べているのを見ているだけでお腹一杯になった。デザートもひとくち味見をしただけであとは息子に委ねる。帰りのライナーを考えると、やはりお腹が心配で何度もお手洗いに。

 なんとかお腹が大人しくしてくれて無事最寄り駅に到着する。レストランでは暖房が効きすぎており、2人は汗をかきつつセーターを脱いで食事をしていたけれど、さすがに最寄り駅は空気がピリリと冷え込んでいる。

 1泊2日の厄除け・お買い物ツアーはこれにて終了。
 いよいよ明日は大晦日。明日の年越しは母も一緒に親子三代の予定である。
 
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2019.12.29 年末年始休暇2日目、厄除け詣とショッピングツアーへGo!

2019-12-29 22:22:13 | 

 昨夜は、リフレとヨガの相乗効果のせいか身体がすっかりだるくなり、これはさっさとベッドに入るに限る、と早めに休んだ。

 今朝は日曜日の寝坊もせずに早めの起床。相変わらず腹痛で目が覚めるパターンは続いているが、快腸。洗濯機を見ると昨夕空っぽにしたはずの洗濯槽が一杯になっている。息子が帰ってくるやいなや、いきなり洗濯物は一杯になる。このまま出かけるのはしのびないと洗濯機を回す。

 朝食の支度を終え、夫と2人で浴室に洗濯物を干し終えてから寝坊助息子を起こす。ここのところようやくお腹の調子が落ち着いていたのだけれど、朝食後、またしてもいきなりの下痢が始まった。トホホ。3回連続でお手洗いに行き、お腹が空っぽになったところで怖々と家を出た。

 予定通りの準特急に乗り、席が確保出来たので、津村節子さんの「時の名残り」(新潮文庫)を読み始めた。ご夫君・吉村昭さんとの懐かしい日々を描いた随筆集である。
 定刻に到着したターミナル駅から高速バスターミナルまで移動。年末の帰省客や旅行客で大混雑。ひっきりなしに各方面に発車するバスのアナウンスが聞こえている。私達は乗車時間1時間半ほど、北関東方面に乗車する。ここでもお腹が心配で、念のためお手洗いに寄る。バス内にもお手洗いはあったので、ひとまず安心して1列目の席に乗り込んだ。満席である。目的地は一昨年母も一緒に訪れたアウトレットモールがあるところだ。

 いいお天気だ。高速に入ると、正面に雪を被った男体山等の山々が見える。稜線がくっきりと見えて実に美しい。2人は車内でお茶も飲まずにあれこれお菓子をつまんでいるが、お腹を動かしたくない私は静かに過ごす。
 渋滞もなく予定通りお昼前にターミナルに無事到着。前回はなかった結婚式場内のレストランがオープンしているのを見つけ、早速入ってランチタイム。場所が良いのかとても繁盛していて、予約せずにすっと入れたのはとてもラッキーだった。昨夜も牛肉をたらふく頂いた息子は、今日もフィレステーキ丼をチョイス。本当に親子揃って牛肉が好きな人たちだ。私はお腹と相談しながら、ワンプレートランチを半分ほどでリタイア。デザートと紅茶は完食して、ホテルに向かう。

 チェックインタイムには少し早かったが、問題なく部屋に入ることが出来た。当初、夫とツインを一部屋予約していたのだけれど、急遽息子が帰省することになり(アウトレットモールに行くなら自分も、誕生日とクリスマスとお年玉にかこつけて何かおねだり出来るかも、という魂胆らしい)、ダブルを1室追加予約したところ、隣通しの部屋になった。どうぞ、男同士で仲良く、と私がダブルルームを占拠してゆっくりさせてもらうことに。
 7階の部屋から外を見れば、男体山が正面に聳えている。雲一つなく風もなく、思いのほか日差しが柔らかく暖かい。穏やかな年の瀬だ。

 息子は来年が本厄だという。これはショッピングにかまけている場合ではない、とさっさと荷物を整理して、タクシーで厄除け大師に向かった。これも一昨年と同じコースである。

 前回は長蛇の列で入場制限をしていた大師様、今日は人影もまばらである。正時の護摩焚きの時間に運良く間に合って受付に向かうと、生年月日を訊かれる。胸を張って「平成8年で本厄です。」と息子が応えると「お誕生日は?」と訊かれる。ああ、モノを知らなかったことよ。1月1日から2月3日生まれは、早生まれとして前の年を見るのだそうだ。1月30日生まれの息子は本厄ではなく後厄となるのだという。ということは卒業、就職ともろもろあった昨年は本厄だったのか。それでも無事終えられそうだから、これはお礼詣りも兼ねてちょっと奮発したお札をお願いした。

 本堂に3人で上がると程なくして導師が入られて、祈祷が始まった。30人足らずの方たち。一昨年、押しくら饅頭のように詰め込まれたのが嘘のようだ。皆、厄除け等もろもろの願いを以て静かに座っているが、いかんせんコートを着込んでいても風が入ってきて寒い。足下からしんしんと冷えてくる。心なしか祈祷の時間もやけに丁寧で長かったような。

 小一時間かけて一人一人の名前を2度も読み上げ、延々と沢山の護摩木が焚かれる。火の手が高く上がる。皆で合掌しながらお願いごとを心の中で唱えるように促される。その後、息子がお札を頂き、私も胸部周りに重点的に煙を頂き、皆でご本尊にお参りをして本日の1つめのミッションは終了した。

 再びタクシーをお願いして、ホテルまで明るいうちに戻り、部屋でお茶を一服。さて、とアウトレットモールに繰り出した。

 クリスマスは終わったけれど、館内はその名残のイルミネーションがそこかしこに煌めいてとても美しい。さすがにこの時間から買い物を始めます、という風情の人はそう多くなく(我が家が酔狂であるに違いない。)、どこのショップもほどほどの混み方。私はお目当てのショップがなくなっていて、ちょっとがっかり。息子は私達にねだる予定だったバッグにいい物が見つからなかった模様で、それとは別に某イタリアブランドのジーンズを自腹で購入。こちらとしては目の飛び出るほどの値段だが、まあ働いているわけだし、そう口出しも出来ず。本人が気に入ったようなので良かったとしよう。
 後は小物を少し買って、フードコートで一人お茶をしていた夫と合流。私は迷ってナイティを2着ゲットした。さすがに真っ暗だが寒さに凍えるほどでなく、歩き続けられるくらいの気温で助かった。
 結局クローズ時間までうろうろして、コンビニで飲み物などの買い物を済ませ、夕食はいつものラーメン屋さんで。2人は乾いた喉をビールで潤し、各々大盛り、中盛りのラーメンをぺろりと平らげた。私もランチを半分ほどに押さえた上、ほぼ飲まず食わずだったので、お腹はぺこぺこ。普通盛りのラーメンを美味しく完食した。

 ホテルに戻ってきてから部屋でお茶をして、スカイスパで手足を伸ばし、冷えた身体を温めてすっかりリラックス。
 明日は少しだけ寝坊をして、今日のうちに下見を済ませた夫のもの等も吟味した上で、ショッピング。再び高速バスで帰京の予定である。
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2019.12.28 ヨガ納め、リフレ納めと息子の帰省

2019-12-28 20:56:08 | 日記

 年末年始休暇初日。BSで朝の連続テレビ小説をベッドの中で鑑賞し、その後ゆるゆると起き出す。寝具類を全て洗濯機に放り込んで大洗濯開始。朝食後はベランダ一杯に干し上げた。風は強いがいいお天気だ。
 今日は今年最後のリフレクソロジー。いつも通りの時間に家を出て、3駅先のサロン最寄り駅へ向かう。いつも通りオーナーがお迎えに来てくださり、サロンまで移動する。車内では「あっという間に年末ですね・・・」とあれこれお喋りをしているうちに到着。

 今日は12月限定のぽっかぽかキャンペーンコースをお願いした。コラーゲンマシーンとフットバスで身体を温めた後は、ジンジャーとジュニパーベリーのブレンドオイルで鼠蹊部から足裏のプチリフレ。上半身はロミロミマッサージで夢心地に。ラストはコチコチに凝り固まった頭をヘッドマッサージで解して頂いた。極楽の2時間を過ごし、期間限定の生姜パワーで免疫力も血流もアップした。オイルで施術しているオーナーも手がポカポカするという。

 施術後はお気に入りの冬季限定ポカポカブレンドハーブティを頂き、ハズレなしのくじで運試し。ハンドリフレが当たってニッコリである。さらに来月の予約を入れたら、オーガニックの竹で出来たソックス(とても肌触りが良く、夜はこれを履いて寝ている。)のプレゼント券まで頂いた。こんなに人参を振り巻いて頂かなくても来年以降もずっとお世話になるのだけれど・・・。
 再び最寄り駅まで送って頂き、「良いお年を。来年もまた宜しくお願いします。」とお別れした。

 一旦帰宅して、冷凍食品の昼食を済ませ、ダイニングテーブル周りの片づけをしていると、息子から乗車する新幹線の発車時間の連絡があった。そう、昨日納会を終えたという息子が帰省し、今夜は久しぶりに3人の夕餉。夫は大張り切りで夕食のすき焼きや2人で酌み交わすお酒の準備に余念がない。

 夕飯の支度は夫にお任せして、私は今年ラストの参加になるヨガクラスのためスタジオに向かった。既にリフレとロミロミマッサージでかなり身体が解れているのに加え、リラックスヨガのクラスでまったり。結構混雑してはいたけれど、しっかりリラックス出来、最後のシャバーサナは本当に気持ちよかった。シャワーでさっぱりしてスタジオでも「良いお年を、また来年もよろしくお願いします。」とご挨拶。

 帰途、お正月飾りを購入しながら帰宅。夫が玄関ドアに飾っている間、私は洗濯機を廻しながら午前中に届いたお正月のお花(松2本、白菊2本、黄菊1本、百合1本、千両1本)を活ける。
 なんとか新しい年を迎えられそうである。と、そこへちょうど息子が帰宅した。新幹線を降りた後、在来線の乗り継ぎが良く、しかも快速に乗れたそうで、思ったより早かった。母に帰省挨拶の電話をしてもらう。実家の電話にオレオレ詐欺対策のテープが流れるようになってから電話をするのは初めてで、怪訝な顔をしている息子である。

 夕食は、今夜のためにふるさと納税で夫が吟味してチョイスした牛肉をすき焼きにしてたっぷり頂いた。普段牛肉は頂かない私も少しお相伴した。2人とも夫の郷里の大吟醸で真っ赤な顔になってご機嫌である。
  
 というわけで年末年始休暇初日も無事暮れていく。今年も残すところあと3日。明日は3人で1泊のショッピングツアーに繰り出す(大掃除はいつやるんだ!?とは訊かないで下さい。)ことになっている。

  
  
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