ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.12.31 2013年総決算、大つごもりに思うこと

2013-12-31 18:59:57 | 日記
 今日は大晦日。息子は“大晦日の特別メニュー”で朝から塾に缶詰め。さすがに大晦日までお疲れ様!ということで、豚汁うどんが振る舞われるという。ずっと冷たいお弁当やらカップ麺やら菓子パンやらのワンパターンな昼食だったから、さぞ嬉しかったのではないだろうか。昨夜帰宅する時、既に準備が始まっていたという。明日の元日しかお休みがないという塾も大変だけれど、有難いことである。

 昨日でヨガスタジオがクローズしてしまったので、今日は朝一番で夫と2人で映画を観てから、予約していたお節料理をターミナル駅の百貨店まで受け取りに出かけた。現金なもので、美味しいランチと自分の買い物で、痛みも忘れてまた一段と元気になった気がする(夫からは既に「あなたを元気にしたいと思ったら、薬よりなにより買い物だよね~」と言われている。)。

 今年1月最初の通院日。EC5回目治療をするつもりで出かけた病院だったが、4クールで中止になり、CT検査を経て、月半ばからフェソロデックス注射を始めた。これまでどのホルモン剤も半年以上効いた試しがなかったし、最近ではヒスロンHもフェアストンも3か月服用したものの全く効かずじまいだったから、今回もあまり期待は・・・と思っていたのだが、嬉しい誤算で1年間たっぷり粘ることが出来た。おかげで2月からはだんだん体力も回復して、ヨガも再開することが出来たのは昨日書いた通り。
 途中で肺の影が大きくなり始めているということが判ったから、一時お休みしていたハーセプチンを再開もした。歯の調子があまり良くない、と5月にはゾメタを中止したが、それでも夏には顎骨壊死で大騒ぎし、ゾメタは半永久的に中止になった。けれど、とにかくこうして年末まで、体に楽な治療を続けることが出来たのは何よりだった。
 息子の受験を控え、入院や寝込むことだけはしたくなかったし、何より自分の体がとても楽だったから、今年は一人で貪欲なほどよく動いた。

 読書は大分ペースダウンしたが、これは病院で過ごす時間が減り(点滴が注射に変更になったことが大きい。)元気で外に出られるから。ヨガやら映画やら、家でじっとしている時間が減ったということだ。今年読んだ本は135冊。昨年より1冊増えただけだった。
 そして映画館で観た映画は41本。ビデオも含めると50本近い。我ながらなんと暇だろう、というかよく映画館に通う時間を作らせてくれた、と2人に感謝だ。
 出色なのは、昨日も書いたけれど、ヨガスタジオに通って汗を流した日が185日もあったということ。これまで生きてきた中で一番身体を動かした年、になるのではないだろうか。小学校の頃だって体育の授業はそんなに毎日なかったはず。しかも再発治療中というのだから、同じ治療中の方を少しは元気づけることが出来るのではないだろうか、と思う。

 そんなわけで365日、細々とだけれどフルタイムの仕事をこなし、年間28日間の通院日に加え、沢山の友人たちと会い、新しい出逢いにも恵まれ、実に好きなことやりたいことに明け暮れた1年だった。ブログのご縁で、早春には京都を案内して頂き、夏には花火大会を楽しみ、最近では飛行機に乗って天神様参りまで完遂することが出来た。
 加えて、秋には義母を見送り、その後、夫の郷里まで飛んで、納骨の儀も無事済ませることが出来た。
 もちろん、強欲な私だから、まだこの世界に当分留まりたいのは当然だけれど、こんなに幸せな1年を送ることが出来て、お別れしなければならない日がやって来たとしても文句は言えないかな、とも思う。

 今日は「年越しそばは任せて。」という夫の台詞に「有難き幸せ!」と乗っかって、夕食は軽く済ませることにした。想えば大晦日の日、全員揃って自宅で過ごすのは何年ぶりのことだろう。
 家中のカレンダーも新しいものを付け替えた。あとは明日のお雑煮の下ごしらえをして、新しい下着をセットしたら暖かくしてぐっすり眠りたいと思う。

 今年のブログ更新回数は281。最後までお付き合い頂き、本当にどうもありがとうございました。来年も引き続き細く長くしぶとく綴っていきたいと思います。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
 皆様にとってどうかより佳い2014年が訪れますように。
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2013.12.30 ヨガ納め、大掃除

2013-12-30 22:20:07 | 日記
 土日に朝寝坊を決め込んだので、今朝は1時間目覚ましを戻す。本当に寒くてベッドから出るのが大変だ。
 今日も洗濯を済ませてから朝、一人で映画を観た後、ヨガスタジオへ。今日でヨガ納めになった。
 昨年のEC治療の間は休会していたが、2月に再開してから我ながら本当に良く通った。数えてみたら185レッスンも受けている。単純に2日に1度行っている計算になる。今年は、ちょっと無理じゃないか、と食わず嫌いだったレッスンにも挑戦してみたら、なんと面白いことも発見した。何事もそうなのだろうけれど、やはりベーシッククラスは一番奥が深いかな、と思う。他のレッスンをした後にベーシックに戻ると、今までピンとこなかったことが体でわかるようになったり、頭を使って体を動かせるようになってきた(今更、ですが。)。もちろんマンスリーフリー会員だから、何回行っても会費面では関係ないけれど、元を取ろうとかいうよりも、汗をかいて体を気持ち良くストレッチして、心を落ち着けることが楽しくて仕方のない一年だった。
 以前は週に1度行くかどうかだったから、その時はせっかく気持ちいいな、と思っても1週間経てば(最初の頃、仕事が忙しい時には月に1度とかいうこともあったし、再発治療が始まってからは、さすがに休薬週の体調の良い時にしか行けなかったから、2週間ぶり、3週間ぶりということもざらにあったし)体は元に戻ってしまって毎回毎回筋肉痛だったし、途中でリタイアしたり、とだらしないことこの上なかった。
 今でももちろんキツいな、と思う時は無理しないけれど、とにかく途中でダウンすることもなく、最後の「ナマステ!」まで頑張れるようになった。辞めないで良かった、と思う。体が固くて運動が苦手な私としては「大変よく出来ました!」である。

 帰宅後遅い昼食を摂ってから、いざ、大掃除。といっても、そうそう大それたことが出来るわけでもない。「すっかり爪が弱っているから、ちょっとレンジ回りをゴシゴシしたりするとあっという間に割れたり欠けたり、ボロボロになるからなあ・・・」と言ってみたら、夫が綺麗にしてくれた。本当に有難いことだ(結果、夫が爪を痛めたというのがなんとも・・・であったが。)。そして、増える一方で本棚から溢れて、床置きになっていた本たち(文庫、新書、単行本合わせて400冊近く・・・重さにしてざっと55㎏!自分一人以上である。)も夫に叱咤激励されつつ泣く泣く断捨離。
  
 息子は今日も一日塾でラストスパート。夫は、昨日購入した耳が隠せる暖かな防寒ニット帽を被って、電動自転車でまた遠出をした模様。私が相手をしてあげないから、と一人家で引きこもっているよりはずっと良いことだ、と思う。
 それぞれの時間を過ごした後は、少し塾を終える時間を早めに切り上げてもらって、息子のリクエストでフードパークのボリュームたっぷりの肉料理の夕食を愉しんできた。

 気付けば2013年も明日で終了だ。

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2013.12.29 年末休暇前半、無事終了

2013-12-29 19:22:40 | 日記
 昨日からスタートした年末年始の9連休。2日休んでもまだ1週間あるんだ、と思うとなんと幸せなことか。知らぬ間になんとなく顔がニヤついている。やっぱりONがあるからOFFがあるな、と実感する。
 体調はといえば、ロキソニンを飲みつつも、今まで痛まなかった左鎖骨の辺りに痛みが出てきたり、痺れの所為かまたしても足の中指と薬指の爪をはがしてしまったり。ちょっとしたことはあるけれど、まあ総じて大したことはない(と思いたい。)。
 
 連休初日、出勤しないで良いのだと思ったら、いきなりいつもより1時間半、目覚ましを遅らせて寝坊を決め込む。ああ、幸せ!それでも息子は10時のオープンから塾に行かせなければ、と朝食の支度と洗濯を片付ける。
 昨日届いたお正月のお花は、松と千両、白い菊が2本、黄色い菊が1本、そして黄色い透かしユリが2本だった。前回のお花もまだ1週間ちょっとしか経っていないので全く痛んでいない。喪中だから、他には飾り物は何もしないけれど、お花が沢山あると、なんとなく気持ちが晴れやかにピンとなる。

 息子が出た後、夫は電動自転車で地図とカメラを片手に遠出をする、と出かけてくれた。一人のんびり新聞を読み、昼からのヨガベーシックのクラスに参加する。さすがに年末で皆さんお忙しいのか、いつものように混雑しておらず、スタジオはのびのび使えるし、丁寧に指導して頂けて有難い。シャワーで汗を流してカフェでランチをした後、午後からは、2年がかりでためた映画鑑賞マイルで1か月フリーパスポートをゲット。一人優雅に映画鑑賞を決め込む。これから1か月、果たして何本観られることか。終了後は夫と待ち合わせて食料品の買い出し。

 最近息子の帰りが遅いので、夕食は夫と2人で先に済ませることが多くなっている。どこに行くにも家族揃って出かけていた頃、各人が一人ずつ行動するなどという日が来るのだろうか、と思っていたけれど、気付けば三者三様で動いている今日この頃である。
 夜は、仕事納めの日に1日1冊と9冊買い込んだうちの新書を1冊読破。かくして初日は無事終了。
 そして、受験生の息子に、また嬉しい贈り物が届いた。“置くとパス”するという南三陸タコの合格絵馬ストラップ。いや~、タコの手も8本借りれば怖いものなし、百人力だろうか。本当に有難いことだ。幸せ者な息子である。Mさん、暖かいお気遣いをどうもありがとうございました。

 連休2日目。毎日休んでいるとだんだん曜日感覚が無くなってしまうが、今日は日曜日だ。いいお天気だが、今日も風が冷たく、寒い一日だった。
 引き続き少し寝坊を楽しみ、息子を塾に追い出して洗濯を干した後は、家中のカーテンを2回に分けて洗濯する。夫がリビングの窓ガラスを拭いてくれる。すっかり部屋が明るくなった感じで嬉しい。夕飯の支度もチャッチャと済ませ、これからは自分の時間です、ということで昼からはインナービューティヨガに参加。これまた少ない人数で、まったりとうとうとするくらい気持ち良い癒しの時間を過ごせた。その後、ランチを持ち込んで本日も映画鑑賞。夫に言わせると「節操なく何でも観るんだね~。」とのことだけれど、フリーパスポートだからこそ普段は観ないようなものも観られるというもの。チビッコたちに交じってアニメを観たというのは息子には内緒である。
 映画終了後、再び夫と待ち合わせて買い物とお茶。冬至から1週間が過ぎ、随分日が長くなったように思う。
 
 今日は日曜日ということで、塾のクローズ時間も早い。久しぶりに3人一緒に食事が出来るのが嬉しい。
 夕食後はまた1冊本を読むつもりだ。

 そんなこんなで年末休暇4日のうち無事半分が終わる。明日明後日で大掃除、無理をしない程度にすっきりして新年を迎えようと思う。
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2013.12.27仕事納め雑感~心も首周りもポカポカ!

2013-12-27 21:15:57 | 日記
 今日で2013年も仕事納め。大晦日までお仕事という方も多い中、こうして早めの仕事納めが迎えられて恵まれているなと思う。とにもかくにも、無事にこうして今年も働き続けられたことに改めて感謝したい。

 1月1日付で異動内示が出た方に労いのメールをしたり、机周りにたまった書類の大掃除をしたり、年越しをしたくない案件等を大車輪で片づける。かなりすっきりして嬉しい(あとは自宅の大掃除をなんとかせねば・・・というのはとりあえず今日まで先送り中、であるが。)。
 事務室では既に早めに仕事納めした職員も結構いるので、今日の出勤は6,7割といったところか。学生は既に冬休みに入っているので、窓口もそう混雑していないし、学内もいつもの活気はなく静かだ。

 今年は例年の5割増しの9連休だから、仕事始めの来年1月6日にはすっかり冷え切っているに違いない。出勤した時に事務室内の温度は一体何度になっているだろうか。今から想像するだにちょっと恐ろしい。
 先週、会議のため早めに暖房を入れておこうと思って出向いた会議室はなんと11度。準備の間中コートを脱げなかった。さすがに開始までの2時間、急速で30度(!)設定にしたところで、2時間後にもまだ17度にしかならなかった。結局、その1時間半後に会議が終わった時にでさえ19度。なんとも受難、冷蔵庫のような職場である。

 さて、心も首周りもポカポカ、という今日の後半のお題。
 先日押しかけでお世話になったたぁさんから、昨日、手編みのマフラーが届いた。体調が優れないのに無理をされたのではないかと恐縮しきりだ。そして、私が好きな色のことなどお目にかかった時には話題にもならなかったのに、お嬢さんが私の写真を見て「○○さんはこの色!」と選んでくださったという色は、私の大好きなラベンダー色。ふわふわもこもこの変わり毛糸の素敵なマフラーを首に巻くと、なんと暖かいこと!昨夜は息子が帰ってくるまでリビングで巻いてリラックスしていたら、あまりに胸元が暖かくて、気付けば幸せにうたた寝までしてしまった。

 今日は早速職場にも巻いて出勤した。それを目ざとく見つけた職場の方から「わあ、編まれたんですか?」と問われ、「いえ、私は出来ないのでお友達が編んでくださって・・・」とお答えする。
 私は手芸などとは無縁の不器用者である(キッパリ!)。中学高校の家庭科の授業では、やむなく裁縫やら手芸やらを最低限したけれど、以降全くノータッチである。母が専業主婦で洋裁学校出というのもそれに拍車をかけていたか。さらには、亡くなった義母も洋裁和裁ともに達者だったから、私の出る幕はなかった(言い訳がましい・・・。)。
 今ではボタンつけやら何やら、針を持つのは夫の方がよほど上手、息子も夫に頼んでいる(・・・ような気がする。しゅん。)。

 そうそう、先日プチ虹のサロンではKさんからお漬け物も頂戴した。夫は白菜の漬物が大好きだが、私が漬物を漬けるわけもなく、漬物たるもの我が家では“買うもの”であるが、こうして丹精込めた手作りのものを頂くと、本当に我が身の主婦力のなさを突きつけられる思いで、トホホである。

 いやいや、私に出来ることは、仕事を続けていくことだよな、と一人無理やり自己正当化しつつ、今年も沢山の方たちとのご縁に支えられて日々を送れることに改めて感謝した。 
 心も首周りもポカポカの仕事納めであった。

 ああ、早く桜咲く春が来て、1年かけて沢山お参りした各地の天満宮に御礼参りが出来ますように。
 頼みますよ、息子! 
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2013.12.25 ハーセプチン172回目(3倍量34回目)―クリスマスは治療納め

2013-12-25 20:48:43 | 治療日記
 今年最後の通院日。
 「今日は学校の机の中に置いてきた荷物(返された模試やらテスト等!)を回収して、来月受験するセンター試験の会場になっている大学を下見してから塾に行く。」という息子を「病院に行く日なのだから、早く早く!」と追い出して、なんとか私も予定の時間に家を出ることが出来た。
 さすがに年の瀬、お天気は良いけれど霜柱があちこちに顔を出しており、かなり冷え込んでいる。最寄駅からの私鉄、その後のJRとも電車は順調。JRは心なしかいつもより空いている感じだが、学校がお休みに入った所為か。途中駅で席を確保出来、読書を愉しむ。

 病院に入り、自動再来受付機でIDカードを通す。今日は前々回同様、診察とハーセプチン点滴だけの予定なので、そのまま腫瘍内科受付へ移動。受付もスムーズで待合椅子もまだそれほど混んでいない様子だ。

 お手洗を済ませ、飲み物を買ってきて戻ると、なんと早くも「中待合へどうぞ」のランプが点いている。慌てて自動血圧測定機で計測した結果は103-69、脈は92。やはりちょっと高めのようだ。その後、中廊下で待つこと30分ほど。今日も出だしから順調だ。
 先生が診察室から顔を出され、ご挨拶。「さて、1週間変わったことはありましたか。」と問われる。「おかげさまで今週は、ロキソニンを朝1回だけで済みました。寒いので痛みはありますが、相変わらずです。」とお答えする。診察室での検温は6度6分。
 PC画面には先週撮影したCT結果が既に映っている。「概ね、前回の診立てどおりでした。いずれも、ゆっくりと大きくなっている、ということです。」、「ただ、かつてこちらに転院してきた時、両肺に無数の影があった時と比べれば、影が増えているわけではなく、もともとあったものが大きくなっているということです。」と。ほっとして「出来れば息子の受験が終わるまでは今のままの治療で粘りたいのですが、大丈夫でしょうか。」と問う。
 「受験が終わるのは2月ですか?」「はい、来月センターで、2月が私大で・・・それまで大丈夫でしょうか。」と答えると、「ただ、気になることがあるとすれば・・・」と画面をスクロールされる。9月初めのと先週撮った今回の画像を比較しながら、「大きな影の場所が心臓に近いのです。心臓は常に動いているので、腫瘍がそうそう簡単にくっついて浸潤するわけではないが、もし浸潤すると心臓を覆っている膜(心膜)の間に癌細胞が散らばって水がたまり、動悸や息切れという症状が出る。今はちょっと離れているけれど、このまま大きくなると・・・。」と。確かに、前回は心臓から距離があるが、今回は大分すれすれまで来ている。「3か月半でこのペースなのでゆっくりではありますが」と言って頂くが・・・。「また、左の肺動脈に近いものもあり、この腫瘍が大きくなると血管が潰されて、肺が・・・。まあ、影が(他の臓器と接触しない)肺の真ん中にあってくれれば問題ないのですがね。」とのこと。
 うーん、どうしたものか、と黙っていると「折衷案として・・・」と先生が切り出される。「ちょっと早いかもしれないけれど、1月下旬に再度CT撮影し、不変であれば今の治療を続ける。もし大きくなっているようなら早く対処した方が良いでしょう。」と。今回提案されているのは、内服抗がん剤のゼローダと分子標的薬ラパチニブ(タイケルブ)。手足症候群と下痢や湿疹が大きな副作用だが、先生がおっしゃるには、薬をチェンジしても内服なのでそれほど急激に体調が崩れるわけではないとのこと。やはり4月のT-DM1まで粘るのは無理そうだ。

 今日は予定通りハーセプチン治療をし、次回は3週間後に採血、レントゲン撮影の後、フェソロデックス注射とハーセプチンの予約が入った。そして月末に造影CT検査。その結果次第では、受験中ではあっても2月にいよいよ薬の変更だろうか。
 今年一年のお礼と良いお年を、のご挨拶をして、診察室を後にする。

 化学療法室へ移動。ご挨拶して部屋に入る。今日もまだそれほど混んでいないように見える。それにしても、病院内はあまりにいつも通りで、あと1週間したらお正月という感じは全くない。
 待ち時間に再度血圧を測ると106-60、脈は78。先ほどより大分落ち着いている。Okさんから点滴椅子に案内される。今日は久しぶりに窓側に案内される。内側と陽だまりの窓側では、暖かさも明るさも全然違うので今日はラッキーだ。
 体勢を整え、10分ほど待っているとOkさんがポートの刺針にみえる。今日も残念ながら痛点に当たったか、痛んだ。一度痛点にひっかかると、針が安定するまで逆血確認の間もチリチリと痛む。ようやく針先が落ち着いて薬が届くのを待つ。その後15分ほどして、今日の担当のIさんが薬を持っていらっしゃる。ハーセプチンと生理食塩水の2本がスタート。いつものように1時間半ほどかけて2本が無事終了。メールで夫や友人に状況報告等をしていると、針刺し名人のOさんが声掛けに来て下さる。前回、前々回とちらっとお顔を見て会釈しただけだったので「お久しぶりですね。体調はいかがですか」と声をかけて頂き、嬉しくお喋り。読書はあまり捗らずじまい。抜針もIさん。バッチリ大きな衝撃があり思わず顔をしかめてしまう。今日は針についてはアンラッキーデーだった。終了時の血圧は105-68、脈は56。お昼の時間に終了した。
 化学療法室の看護師さんたちに年の暮れのご挨拶をして、化学療法室を出た。ああ、もうかれこれ6回目のご挨拶になるのだなと思うと、何とも感慨深い。

 会計もすんなりで、殆ど待たずに自動支払機に進め、今日も4万円弱の支払い。本日の病院滞在時間は3時間半弱。前回1か月分ロキソニンを出して頂いたので、薬局にも寄らずに済んだ。

 病院を出て、駅ビルで一人、本を読みつつのんびりちょっと贅沢にクリスマスランチを愉しむ。ふと気になって癌性心膜炎等をスマホで調べてしまう。心臓はがんにならない臓器だと言われているし、乳がんの心転移は珍しいようだが、確か3年近く前に亡くなったペコさんが癌性心膜炎による心タンポナーデで、心のうドレナージ手術を受けていらした。この症状があると一般的には予後は非常に悪い。ペコさんは術後2年間生き抜かれたけれど、余命が年単位ではなくなるようだ。そう考えれば、受験だから~とか、今のようにヨガに行きたいから~などと呑気に構えている場合ではないかもしれない、とちょっと反省する。
 そうならないために、年が明けたらきちんとCT結果を見て治療変更に踏み切らなくては、と覚悟する。

 帰りはラッシュにもあたらず、暗くならないうちに家に辿り着けた。
 明日、明後日の2日間出勤すれば今年も無事終了だ。今年の通院回数は28回。支払った医療費は110万弱。毎年のことながら、そして3か月後に還付があるとはいえ、やはり大きな金額である。そのおかげで今、こうして生きていられるのだから感謝しなければならないのだけれど。

 さて、我が家のクリスマス事情。
 昨夜のイブは息子が塾帰りで遅い夕食だったが、夫や息子の好きなクリスマスメニューをちょっぴり贅沢に揃え、シャンメリーで乾杯。クリスマスソングをBGMに予約注文していたお洒落なクリスマスケーキを愉しんだ。
 私から夫と息子には、桜餅か鶯餅かと見まごう春色のセーターを贈り、夫から息子には、息子が好きなメジャーリーグチームのトレーナーが贈られた。大学入学祝だと思っていたという息子は大喜び。私は夫から現物支給ではなく大枚(!)を頂いたので、じっくり選んで何か買わせて頂くつもりだ。
 一夜明けてクリスマスの今朝。もうサンタさんは息子の枕元にプレゼントを置いては行かなくなった。そしてごくごく普通の一日になった。
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