昨夜はブログアップしたらもう眠くてたまらなくなってしまった。何とか薬を飲む時間まで起きていなくては、と入浴。爪センターでの指示通り右足指を濡らしてはいけない。浴室にはお風呂用椅子と滑り止めマットを用意して頂いていたので、浴槽もかなり狭くなっていて態勢を崩さないようにするのが大変だった。
何とか温まって上がったが、とにかく眠い。結局、予定より15分前にMSコンチン、タリージェを飲んだらバタンキュー。Aちゃんスペシャルマッサージの効果だろう。
そして今朝。6時のモーニングコールまで全く目覚めることなく7時間熟睡。昨日と打って変わって外は晴れ。暑くなりそうだ。急いで身支度をして階下のレストランに降りる。早めだったので空いているつもりで入ると、ちびっ子軍団がわらわらと。
「混んでいますね~」と言うと、「小学生たちはあと20分もせずにいなくなります」とのこと。修学旅行のようだったが、男の子たちはたくましくモーニングステーキの列に並んでいる。
混雑している中で杖を突いてブッフェのものを選ぶのはかなり大変。ぶつかられても怖いし、ちょっと様子を見ながらにする。果たして本当に20分もせずにパーっと子どもたちがいなくなって、普段のレストランらしくなった。
ちょっとずつだけど色々取ってしまったので、全部頂くことは出来ず申し訳ないけれど残してしまった。
部屋に戻りBS朝ドラを視て、新聞を読み(ミスター逝去で1面がぎっしりだった。)、もう一度朝ドラを視て(今朝のヒロイン夫婦の掛け合いにはしんみりとしてしまった。)、ゆるゆると出かける準備をする。レイトチェックアウトが15時までなので、荷物はまとめて部屋に置いて、身軽に階下に降りた。
タクシーを呼んでもらい、少し待って何とか予約時間の10分前に病院に到着した。
ところが支払いを終えて、傘と杖を持ってタクシーを降りてふと気づくと手提げがない。ラッキーにもまだタクシーはドアを閉めたまま止まっていたので、慌てて開けてもらった。受付票やIDカード等大事なものが入っていたので、もしタクシーに出発されてしまったら追いかけるのに大騒ぎだった。荷物が多く両手が塞がっていると注意力が足りなくなるなあと反省。
自動再来受付機はそれなりに混んでいた。腫瘍内科の受付もかなり長い列を作っていて、立って待つのがしんどかった。それでも待合椅子はそれほど一杯ではなかったのでほっとした。血圧は珍しく124-72、心拍数は103。
小川糸さんの文庫の続きを読み始める。予約時間を20分遅れて中廊下へどうぞ、の掲示板に私の番号が出る。えっちらおっちらと荷物をまとめて中廊下に移動すると、化学療法室の看護師さんが、訪問診療所に提出する診療情報提供書の封筒を持っていらして、データの入ったディスク2枚とプリントアウトした検査結果をざっと見せてくださり、その場で封印して渡してくださった。
それから15分ほどして診察室のドアが開いてY先生から招き入れられた。体調報告は薬局のIさんからも入っており、「その後、どんな感じですか」と問われ、息切れが少し酷くなっており、SpO2が下がり気味で心拍数は上がり気味とお話する。ただし夜は咳も息切れも鎮まってよく眠れているので助かっている、と。
レントゲンの画像が3枚並んでいる。素人目にはよくわからないが、右の一番要注意の腫瘍の影が少し濃くなっているようだ、とのこと。ただこの1か月大きく変わってはおらず、水も溜まっていない。けれど、右の空気の通り道が狭くなっているところが詰まってしまうのは急激に起こりうる。その時に、遠いこの病院まで来ないで近くの訪問診療で早期に対処できる(酸素の導入等)のが安心だとのこと。
さらに頭部MRIの画像も見せてくださる。嚢胞の水を抜いて放射線治療を施した大きな腫瘍以外にぽつぽつと小さいものがいくつかあるようだ、と。ただ読影と今後の対応については脳神経外科から話があるでしょう、とのこと。なんと、脳転移の治療は終わったつもりでいたのだけれど、まだ小さな腫瘍が複数あったとは・・・。これから再度ガンマナイフ等の治療なのかと思ったらちょっとがっかりする。
訪問診療の初回が17日なので、次回3週間後の25日に診察が必要かどうか相談。今の状態のままなら少し間を置いてもいいかもしれない。訪問診療でここまで出来るのかと判れば、あえて遠い病院に来なくてもいいと思えるのではと、とのこと。
それでもいきなりこちらとの関係が切れてしまうのは少し心配なので、6週間後に体調確認の予約を入れて頂いた。けれど、特に予約にこだわらず、具合が悪ければ連絡してもらえれば、空いていれば診察は可能だし、不要だと思ったらキャンセルしてもらって構わない、とのこと。
まだ転倒等が怖いので、ついつい通院以外の外出をせずに家にいてしまう、というと、消極的にならずに、是非これまで通り積極的にやりたいことをどんどんやって私らしく過ごしてほしい、と仰る。
その場で測るとSpO2は93から94に上がり、心拍数は89だった。
そして薬を3週間分処方して頂く。次回からは訪問診療のドクターが処方してくださることになる。
これまで長きに亘ってお世話になったお礼と、これからも引き続きよろしくお願いします、とご挨拶をして診察室を後にする。
門前薬局にLINEで処方箋を送ると、脳神経外科の予約時間を少し過ぎている。ヨタヨタと中廊下を歩いていると、化学療法認定看護師のHさんが「お一人?」と声をかけてくださる。「夫が昨日治療で今日退院なので、この後脳外科受診した後、合流の予定です」とお応えして、エレベータ―で3階へ移動。
脳神経外科で受付票を出して待合で待つ。1階の腫瘍内科のピンクの待合椅子が、大分年季が入っているのに比べてブルーの椅子で外が見える窓もあるので、新しく明るい感じだ。
ふとスマホを見ると、夫からLINEが入っていた。今ようやく退院してそちらに向かう、とのこと。とりあえず良かった。
本を読みながら50分近く待つとようやく私の番号が出て、すぐに診察室へ。
開口一番Y先生が「ふらついていないですね!」と仰る。「はい。」と言って席に着くと、「1か月経って、ようやく効果が出ている。良くなっていますね」と嬉しそうに笑顔で仰る。画面には手術直後、退院時、一昨日のMRI画像が並んでいる。
大きい腫瘍が、さらに若干大きくなっているように見える退院時の画像に比べて、一昨日の画像は腫瘍がうんと小さくなっている。もし悪くなっていたら追加の治療の相談をしようと思っていた。小さなポツポツ(転移巣)は1か月前から大きくなっていないので、ひとまず3か月後のMRI検査で状態を確認することで良いと思う。浮腫みも良くなっているし、とのこと。新しい治療の相談でなくてほっとする。
今後は腫瘍内科の診察は6週間後だが、それと日にちを合わせて頂く必要がないとお話すると、次回は9月の半ばにMRI予約が入った。
複数の専門医による読影は当日すぐには間に合わないけれど、自分の見立ては説明出来るので、検査と診察を同じ日にした方が負担が少ないですね、と配慮してくださった。もし他の読みをするドクターがいらして必要があれば、電話で説明してくださるとのこと。
その後、傷口のチェックをして(その場でカツラを取ったり装着したり)問題ないですね、ということで診察終了。夫の心配までしてくださったので、まさに初回治療を終えたところとお答えすると「大変だと思いますが、二人三脚で頑張ってください。」と言われた。受付票を受付に出して階下の会計待合に移動する。
3,000円弱の支払を終え、そこから門前薬局に寄る。既に準備は出来ているとのLINEが来ていて、ほどなくしてIさんが待合椅子まで薬を持ってきてくださる。
タケキャブ、ミヤ、タリージェ、MSコンチン、スインプロイクの5種類を3週間分だ。次回3週間後は予約を入れず、2週間後から訪問診療の先生に診て頂くので、恐らくこちらで薬を頂くのはこれが最後だと思います、とご挨拶をすると、画像検査等の時だけこちらに来るのですか、と問われ、それも負担だろうから近くの病院(緩和ケア病棟を予約している病院等で)でお願いした方が良い、と言われたと説明すると、しみじみとされてしまった。8,000円弱支払って薬局を後にした。
そこからゆるゆる歩いてホテルまで戻る。暑いし疲れているが、タクシーを呼ぶには場所的に難しいのでてくてく歩くしかない。
ホテルに戻って紅茶を淹れて人心地着く。荷物をパッキングし、1時間ほど休息して、チェックアウト。少し元気になった。
ランチは以前入って良かったホテルのレストランで。ここは内装が素敵でヴェルサイユ宮殿のよう。ドラマ等の撮影にも使われている。それほど混雑しておらず、遅いと売り切れとなるランチメニューもまだ大丈夫というので、金目鯛とアサリのアクアパッツアをチョイス。大きなサラダとスープはそれだけでお腹一杯になりそう。
ゆっくり頂き、珈琲タイムも愉しんで1時間半ほど。
ちょっと贅沢なランチタイムで大分元気になった。帰りの電車もしっかり席を確保して眠いのを我慢しながら読書を続ける。
無事最寄り駅に到着し、タクシーで帰宅した。
もろもろ片付けて、夫から入院中のことをいろいろ聞いた後、夕飯は病院最寄り駅ナカで買ったお弁当を頂く。スインプロイクも飲んでいないのに朝からお腹が順調すぎるほどで、3回もお通じがあり、なんだか食欲がないので半分でギブアップした。
母にも定期便の電話。誰とも話していないとなんだか咳込んでいたが、だんだん慣れてきたのか、いいお天気だったので家の事をやっただけ、と話した後は、夫が無事短期で退院出来て良かった、と。
父が甲状腺の放射線治療を行った時は1週間も退院出来なかったと言っていた。私は知らなかったのだけれど。明日は予定通りデイサービスに行くそうだ。
そして、今夜から断捨離読書会は神奈川県のトレーナーさん主催で「お金の不安の断捨離」を読むことになった。トレーナーさんが全員揃って5人、そして参加者は7人の12人。私の師のMさんもご出席。今日は初回なのでトレーナーさんの自己紹介に続いて参加者の居住地、なぜこの読書会に参加したか、について発言を求められた。
私は3部作を読む会に参加して、それが良いペースメーカーになっていたことから今回も申し込んだとお話した。
“表紙”と “はじめに”はトレーナーのIさんが、続いて目次はUさんが、残りはトレーナーのMさんともう一人のMさんが読んでくださった。
また来週からコンスタントに参加出来るように体調管理が出来ますように。