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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2025.6.4腫瘍内科・脳神経外科診察 夫は無事退院 夜は新・断捨離読書会スタート

2025-06-04 23:54:33 | 治療日記

 昨夜はブログアップしたらもう眠くてたまらなくなってしまった。何とか薬を飲む時間まで起きていなくては、と入浴。爪センターでの指示通り右足指を濡らしてはいけない。浴室にはお風呂用椅子と滑り止めマットを用意して頂いていたので、浴槽もかなり狭くなっていて態勢を崩さないようにするのが大変だった。
 何とか温まって上がったが、とにかく眠い。結局、予定より15分前にMSコンチン、タリージェを飲んだらバタンキュー。Aちゃんスペシャルマッサージの効果だろう。

 そして今朝。6時のモーニングコールまで全く目覚めることなく7時間熟睡。昨日と打って変わって外は晴れ。暑くなりそうだ。急いで身支度をして階下のレストランに降りる。早めだったので空いているつもりで入ると、ちびっ子軍団がわらわらと。
 「混んでいますね~」と言うと、「小学生たちはあと20分もせずにいなくなります」とのこと。修学旅行のようだったが、男の子たちはたくましくモーニングステーキの列に並んでいる。

 混雑している中で杖を突いてブッフェのものを選ぶのはかなり大変。ぶつかられても怖いし、ちょっと様子を見ながらにする。果たして本当に20分もせずにパーっと子どもたちがいなくなって、普段のレストランらしくなった。
ちょっとずつだけど色々取ってしまったので、全部頂くことは出来ず申し訳ないけれど残してしまった。

 部屋に戻りBS朝ドラを視て、新聞を読み(ミスター逝去で1面がぎっしりだった。)、もう一度朝ドラを視て(今朝のヒロイン夫婦の掛け合いにはしんみりとしてしまった。)、ゆるゆると出かける準備をする。レイトチェックアウトが15時までなので、荷物はまとめて部屋に置いて、身軽に階下に降りた。
 タクシーを呼んでもらい、少し待って何とか予約時間の10分前に病院に到着した。

 ところが支払いを終えて、傘と杖を持ってタクシーを降りてふと気づくと手提げがない。ラッキーにもまだタクシーはドアを閉めたまま止まっていたので、慌てて開けてもらった。受付票やIDカード等大事なものが入っていたので、もしタクシーに出発されてしまったら追いかけるのに大騒ぎだった。荷物が多く両手が塞がっていると注意力が足りなくなるなあと反省。
 自動再来受付機はそれなりに混んでいた。腫瘍内科の受付もかなり長い列を作っていて、立って待つのがしんどかった。それでも待合椅子はそれほど一杯ではなかったのでほっとした。血圧は珍しく124-72、心拍数は103。

 小川糸さんの文庫の続きを読み始める。予約時間を20分遅れて中廊下へどうぞ、の掲示板に私の番号が出る。えっちらおっちらと荷物をまとめて中廊下に移動すると、化学療法室の看護師さんが、訪問診療所に提出する診療情報提供書の封筒を持っていらして、データの入ったディスク2枚とプリントアウトした検査結果をざっと見せてくださり、その場で封印して渡してくださった。

 それから15分ほどして診察室のドアが開いてY先生から招き入れられた。体調報告は薬局のIさんからも入っており、「その後、どんな感じですか」と問われ、息切れが少し酷くなっており、SpO2が下がり気味で心拍数は上がり気味とお話する。ただし夜は咳も息切れも鎮まってよく眠れているので助かっている、と。
 レントゲンの画像が3枚並んでいる。素人目にはよくわからないが、右の一番要注意の腫瘍の影が少し濃くなっているようだ、とのこと。ただこの1か月大きく変わってはおらず、水も溜まっていない。けれど、右の空気の通り道が狭くなっているところが詰まってしまうのは急激に起こりうる。その時に、遠いこの病院まで来ないで近くの訪問診療で早期に対処できる(酸素の導入等)のが安心だとのこと。

 さらに頭部MRIの画像も見せてくださる。嚢胞の水を抜いて放射線治療を施した大きな腫瘍以外にぽつぽつと小さいものがいくつかあるようだ、と。ただ読影と今後の対応については脳神経外科から話があるでしょう、とのこと。なんと、脳転移の治療は終わったつもりでいたのだけれど、まだ小さな腫瘍が複数あったとは・・・。これから再度ガンマナイフ等の治療なのかと思ったらちょっとがっかりする。

 訪問診療の初回が17日なので、次回3週間後の25日に診察が必要かどうか相談。今の状態のままなら少し間を置いてもいいかもしれない。訪問診療でここまで出来るのかと判れば、あえて遠い病院に来なくてもいいと思えるのではと、とのこと。
 それでもいきなりこちらとの関係が切れてしまうのは少し心配なので、6週間後に体調確認の予約を入れて頂いた。けれど、特に予約にこだわらず、具合が悪ければ連絡してもらえれば、空いていれば診察は可能だし、不要だと思ったらキャンセルしてもらって構わない、とのこと。

 まだ転倒等が怖いので、ついつい通院以外の外出をせずに家にいてしまう、というと、消極的にならずに、是非これまで通り積極的にやりたいことをどんどんやって私らしく過ごしてほしい、と仰る。
 その場で測るとSpO2は93から94に上がり、心拍数は89だった。 

 そして薬を3週間分処方して頂く。次回からは訪問診療のドクターが処方してくださることになる。
 これまで長きに亘ってお世話になったお礼と、これからも引き続きよろしくお願いします、とご挨拶をして診察室を後にする。
 門前薬局にLINEで処方箋を送ると、脳神経外科の予約時間を少し過ぎている。ヨタヨタと中廊下を歩いていると、化学療法認定看護師のHさんが「お一人?」と声をかけてくださる。「夫が昨日治療で今日退院なので、この後脳外科受診した後、合流の予定です」とお応えして、エレベータ―で3階へ移動。
脳神経外科で受付票を出して待合で待つ。1階の腫瘍内科のピンクの待合椅子が、大分年季が入っているのに比べてブルーの椅子で外が見える窓もあるので、新しく明るい感じだ。

 ふとスマホを見ると、夫からLINEが入っていた。今ようやく退院してそちらに向かう、とのこと。とりあえず良かった。

 本を読みながら50分近く待つとようやく私の番号が出て、すぐに診察室へ。
開口一番Y先生が「ふらついていないですね!」と仰る。「はい。」と言って席に着くと、「1か月経って、ようやく効果が出ている。良くなっていますね」と嬉しそうに笑顔で仰る。画面には手術直後、退院時、一昨日のMRI画像が並んでいる。
 大きい腫瘍が、さらに若干大きくなっているように見える退院時の画像に比べて、一昨日の画像は腫瘍がうんと小さくなっている。もし悪くなっていたら追加の治療の相談をしようと思っていた。小さなポツポツ(転移巣)は1か月前から大きくなっていないので、ひとまず3か月後のMRI検査で状態を確認することで良いと思う。浮腫みも良くなっているし、とのこと。新しい治療の相談でなくてほっとする。

 今後は腫瘍内科の診察は6週間後だが、それと日にちを合わせて頂く必要がないとお話すると、次回は9月の半ばにMRI予約が入った。
 複数の専門医による読影は当日すぐには間に合わないけれど、自分の見立ては説明出来るので、検査と診察を同じ日にした方が負担が少ないですね、と配慮してくださった。もし他の読みをするドクターがいらして必要があれば、電話で説明してくださるとのこと。

 その後、傷口のチェックをして(その場でカツラを取ったり装着したり)問題ないですね、ということで診察終了。夫の心配までしてくださったので、まさに初回治療を終えたところとお答えすると「大変だと思いますが、二人三脚で頑張ってください。」と言われた。受付票を受付に出して階下の会計待合に移動する。

 3,000円弱の支払を終え、そこから門前薬局に寄る。既に準備は出来ているとのLINEが来ていて、ほどなくしてIさんが待合椅子まで薬を持ってきてくださる。
 タケキャブ、ミヤ、タリージェ、MSコンチン、スインプロイクの5種類を3週間分だ。次回3週間後は予約を入れず、2週間後から訪問診療の先生に診て頂くので、恐らくこちらで薬を頂くのはこれが最後だと思います、とご挨拶をすると、画像検査等の時だけこちらに来るのですか、と問われ、それも負担だろうから近くの病院(緩和ケア病棟を予約している病院等で)でお願いした方が良い、と言われたと説明すると、しみじみとされてしまった。8,000円弱支払って薬局を後にした。

 そこからゆるゆる歩いてホテルまで戻る。暑いし疲れているが、タクシーを呼ぶには場所的に難しいのでてくてく歩くしかない。
 ホテルに戻って紅茶を淹れて人心地着く。荷物をパッキングし、1時間ほど休息して、チェックアウト。少し元気になった。

 ランチは以前入って良かったホテルのレストランで。ここは内装が素敵でヴェルサイユ宮殿のよう。ドラマ等の撮影にも使われている。それほど混雑しておらず、遅いと売り切れとなるランチメニューもまだ大丈夫というので、金目鯛とアサリのアクアパッツアをチョイス。大きなサラダとスープはそれだけでお腹一杯になりそう。
 ゆっくり頂き、珈琲タイムも愉しんで1時間半ほど。
 ちょっと贅沢なランチタイムで大分元気になった。帰りの電車もしっかり席を確保して眠いのを我慢しながら読書を続ける。

 無事最寄り駅に到着し、タクシーで帰宅した。
 もろもろ片付けて、夫から入院中のことをいろいろ聞いた後、夕飯は病院最寄り駅ナカで買ったお弁当を頂く。スインプロイクも飲んでいないのに朝からお腹が順調すぎるほどで、3回もお通じがあり、なんだか食欲がないので半分でギブアップした。
 母にも定期便の電話。誰とも話していないとなんだか咳込んでいたが、だんだん慣れてきたのか、いいお天気だったので家の事をやっただけ、と話した後は、夫が無事短期で退院出来て良かった、と。
 父が甲状腺の放射線治療を行った時は1週間も退院出来なかったと言っていた。私は知らなかったのだけれど。明日は予定通りデイサービスに行くそうだ。

 そして、今夜から断捨離読書会は神奈川県のトレーナーさん主催で「お金の不安の断捨離」を読むことになった。トレーナーさんが全員揃って5人、そして参加者は7人の12人。私の師のMさんもご出席。今日は初回なのでトレーナーさんの自己紹介に続いて参加者の居住地、なぜこの読書会に参加したか、について発言を求められた。
 私は3部作を読む会に参加して、それが良いペースメーカーになっていたことから今回も申し込んだとお話した。
 “表紙”と “はじめに”はトレーナーのIさんが、続いて目次はUさんが、残りはトレーナーのMさんともう一人のMさんが読んでくださった。
また来週からコンスタントに参加出来るように体調管理が出来ますように。


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2025.6.2 退院から1か月 MRIとレントゲン撮影、夫は今日から入院 

2025-06-02 19:50:42 | 治療日記

 昨夜はブログアップ後にドラマを視てから入浴。夫から入浴を勧められたが、栓が抜けていたトラブルがあり、先に裸になるのではなかったと思うが、後の祭り。
 結局、MSコンチンとタリージェを飲んでから入浴して、もろもろのケアを終えたら久しぶりに日付が変わってからの就寝となった。咳と息苦しさがベッドに入るとなんとなく鎮まってくれるのが有難い。

 今日で退院から1か月。真っすぐ歩くことも倒れずに座っていることもままならなかったことを思えば、こうして家の中では掴まることもなく不自由なく歩けるようになった回復度合いには感謝しなくてはなるまい。

 今朝は気が張っていたのかもアラームが鳴ってすぐに目が覚め、そのままお手洗いを済ませリビングに行った。家を出るまでにまだ2時間半たっぷりある。
 朝食を摂り、身支度を済ませる。ごみをまとめ、花の水切りをする。一番最初に花開いていた芍薬は花びらが大分落ちてしまった。

 夫は今日から最短2泊3日の入院で、キャリーケースを持参である。電車が遅れているようだとの情報を得て、タクシーを早めに呼ぶ。順調に駅に到着し、予定より1台前の電車に十分乗れる算段だったのに、その電車が運休になったことを知る。
 始発駅が混んでいる。乗り換える予定だったJRは次の快速になってしまい、20分の遅れ。ネット情報では、遅延の原因は駆け込み乗車をした人のリュックの紐がドアに挟まり、それを外そうと駅員さんが5人がかりで対応したからとのこと。駆け込み乗車はどうか止めましょう、である。

 車内のお供は小川糸さんの「今夜はジビエ」(‘幻冬舎文庫)。
帯には「薪ストーブの前でワインを愉しんだり、庭にハーブや野菜を植えたり・・・、森の中の山小屋で暮らすことにしました」とある。1月から始まる日記エッセイ。糸さん節を味わいながら読んだ。今日は3月まで進んだ。続きはまた明日、だ。

 病院最寄り駅に到着したのも当初予定の20分ちょっとの遅れ。人が多い。ぶつかりそうで怖い。用足しをしてタクシー乗り場に向かう。病院到着はMRI予約時間の1分前。滑り込みセーフのチェックインではあるが、15分前には到着するように言われているので遅刻だ。
 放射線科受付の2階に行くと、MRIの受付は地下だと言われ、ここで5分のロス。エレベーターで地下1階に行き受付を済ませて待合室に入る。既に撮影開始予定時間から10分以上過ぎている。

 ふと、4月に撮影した時のことを思い出した。そう、ここでは全部脱いで撮影するのだった。これは思いのほか時間がかかりそう。更衣室で検査着に着替え、呼ばれるのを待つ。25分遅れでようやく検査室に入る。
 金属もプラスチックもご法度なので、ピンが付いているカツラも外さないとならない。マダラ禿げ頭で、誰が指をさして笑うわけでもないし悪いことをしているわけでもないが、自然と下向き加減になる。
 耳栓をして待つ。前回の装置とは違うようで、背中のシートや耳栓が外れないようにあてられたカバーがやけに暖かくなってくる。

 最初の撮影が20分以上、続いて造影剤を入れて6,7分と言われたが、優に10分ほど経ったように思った。相変わらず凄い騒音だが、それは特に気にならない。造影剤を入れる前、前回はなかった暖かくなる感じについて質問したら、装置が3台あるが、機械によって違いがあるので心配はないとのこと。

 終了したのは12時近く。夫は午後1時指定の入院なので、もう間に合わないとかなりイライラしているのが伝わってくる。お昼は摂れない、という。申し訳ないけれど、いかんともしがたかった。
 病院に到着した時にもう一人で大丈夫だから、とそのままがんセンターを目指して貰えば良かったが、MRI待合室までついてきてくれたので荷物を見ていてもらったため、先に行ってというわけにもいかず。これも後の祭り。
 焦る夫に謝って別れ、今度はレントゲン撮影のため、再び2階の受付へ。バーコードで番号を取り、こちらは殆ど待たずに呼んで頂く。いつものようにブラトップと無地のニットを着てきたので着替え不要のつもりで写して頂いたら、なんとプラスチックがついたスリップを着ていたことが分かり、大慌て。申し訳ないと謝りながら映らないようにして正面と横向きの2枚撮影し、無事終了。

 ここで1階の会計に移動。4月の初めの通院時にも付き添いをお願いした高校時代の友人Aちゃんがこの後は同行してくれる。会計を済ませ、Aちゃんが待っている院内カフェで合流。終了予定時間より小一時間遅くなってしまい平謝り。そこからタクシーで駅迄移動し、駅ビルのイタリアンに入る久しぶりの再会だ。夫は昼抜きでは可哀想、何か食べてね、と連絡したら、お昼を食べてから受付すればよいと言われたそうでひとまずほっとする。

 パスタとピザを取り分け、前菜からデザートとお茶までフルコース。たっぷり2時間以上喋り倒した。LINEでお喋りすることはあってもリアルで喋るのはやはり大きな気分転換になる。辛かった入院生活のことを愚痴ったりして、すっかりガス抜きをさせてもらった。
 帰りも空いた電車でしっかり席を確保して、乗換駅まで喋りっぱなし。最寄り駅でお別れしてタクシーで帰宅した。無事帰宅したことを夫とAちゃんにLINE連絡。

 入院した夫からは個室の写真等が送られてくる。かなり厳重である。今日はもろもろの説明のみで、治療は明日。退院後も色々な制約があるようで大変だ。
 夕飯はありあわせで適当に頂く自由さを愉しんだ。母にも定時連絡を済ませ、いつものように問わず語りの昔話等を聞いた。これから早めに入浴してベッドに向かう予定だ。

 明日は、明後日の朝一番の診察に備えて前泊のみ。病院には行かない。前回緊急入院のためキャンセルした爪センターの予約だけ入っている。そして明日もまたAちゃんが、自宅最寄り駅からホテルまで付き添ってくれる。
 まさか夫の入院と見事にバッティングするとは思いもよらなかったので、Aちゃんにこんなに何度も出動頂くことになって申し訳ない限り。それでもそのおかげでテンポよいお喋りが出来て、久しぶりに外の空気を感じられる有難さといったら。

 今日は明日に備えて夫にはゆっくり休んでもらいたい。私も1日頑張ったので早めに休んで明日を迎えたいと思う。




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2025.5.20 入院日記番外編

2025-05-20 22:18:29 | 治療日記

 入院日記はひとまず、5月3日の退院日まで追いついた。入院日記番外編として、入院中の気づきについて少し書き記したいと思います。

みんな同じ顔に見えるけど

初めての脳神経外科病棟に入院してから早いもので10日以上が経った。最初はここの掟がわからず、私の下半身の尊厳は一体どこへ・・・、とかなりショックを受けたけれど、こうして10日以上お世話になってみると、少しずつ仕方ないのだなと思えるようになってきた。
日々、諸々の危険と隣り合わせでいる患者を転倒等から救うめためには、彼女たちの過酷なほど忙しい日々から生み出されたルールが、この病棟で必要なのだった。 
   
 最初はどの顔も同じに見えた。若い人たちは皆同じユニフォームで、同じ後ろで一つ縛りの髪型。お化粧も似ているし、年恰好は同じ。話し方も声までも似ている。マスクをしているから顔は目の部分しか見えない。
横になって、下から名札を確認させて頂くこともできないし、誰が誰なのか、一応担当交代で挨拶はしてくださるが、ぼ―っとした目と頭にはとてもすっきりは入ってこない。
結局、誰に対しても「看護師さん」と呼ぶ羽目になるが、出来れば名前を覚えてちゃんと呼びたい。

年配の方はすぐに覚えるし、ヘアスタイルが違う方はこれもすぐ覚えてお名前でお呼び出来るが、若い人たちでも担当にならずに部屋に見えない方も相当いるし、この病棟で40人近くの看護師さんのお名前全てを入院中に覚えられるかどうか。


初期症状と副作用の見分け方

 今回、夫と私は奇しくも同じような冷や汗物の経験をした。夫は希少がん治療で想定外の糖尿病をもらってしまった。予備知識があれば避けられたのかもしれない。不勉強を恥じ、ちょっとググれば糖尿病の初期症状サインはいくつも出ていた。
 アフィニトールの副作用(発現率は低い)である頻尿と信じ、糖尿病の初期症状である多尿や足の攣り、だるさとは思わず、水分補給には水だけではだめだから、アイソトニックドリンクでないと、と糖分たっぷりのポカリスエットを1日に2リットルも飲んでいた。
 さらに、口内炎と味覚異常から食欲不振で、口当たりのによいデザートをせめてカロリー補給に、といってたんと食べていた。そんなことはやってはいけなかったのに。

 そして私も同じ。眠気、ふらつき、物忘れの増加は全てMSコンチンの副作用であるとともに、転移性脳腫瘍の初期症状であった。これもMSコンチンを飲み始めた頃から出てきた副作用だったので、自分の身体の声を聴くのにちょっと油断してしまったのかもしれない。
 それでもとにかく、滑り込みで治療が間に合ったことはラッキーと言わざるを得ない、既にふらふら歩いていたことは下の階の奥様から指摘されていたことだった。
 今回のようにジャストマッチの副作用が出た時にどちらが正しいと思うか、どうしても人は自分に都合よく考えたがるから難しい。まさか20年経って脳転移とは、となんとなく自分は大丈夫という甘えた気が起こしたことだった。



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2025.5.17 退院から15日目のこと 泌尿器科卒業、午後からは息子夫婦来訪

2025-05-17 22:27:32 | 治療日記

 昨夜はブログアップ後に保険会社から届いていた通知を思い出し、自分の入院保険請求書類を作成する。以前は医師の診断書等が必要だったが、近頃では領収書と診療明細等の写しだけでOKとのこと。頑張って夫の分と2人分作成し、明日投函するところまでこぎつけた。それにしても、何度も見直しながら資料を仕上げるという事務作業も今ではかなりハードルが高くなっている。
 目も頭も草臥れてMSコンチン等を飲んで入浴。さっさとベッドに入る。咳も喘鳴も鬱陶しいしやはり心拍数は3桁だし、入浴時も入浴後も気持ち良いけれど、息切れがする。

 よく眠り、明け方お手洗いに行ったのは4時過ぎだった。すぐに眠れずスマホを触ってぐずぐずしながら、土曜日仕様のアラームで起きてBS朝ドラを視てからリビングへ。今朝はSpO2が93、心拍数は100だった。
 今日は午後から来客があるので、午前中、泌尿器科に1週間抗生剤を飲んだ結果の状態を見て頂くための受診だ。

 朝食後、身支度を済ませる。あいにくの雨なので杖を突いて歩くのは諦め、タクシーで駅前のビルまで。入口からかなり遠い所で止められてしまったので、傘を差しながらとぼとぼ歩く。クリニックは、混んでいたら先日のように時間がかかるかな、と思ったらどなたもおらず1番バッターだった。

ほどなくして呼ばれ、尿検査。出がけにお手洗いを済ませてしまって失敗。今日も5mlしか摂れなかったが、前回の茶色の尿と違って色は普通だった。
 そこから15分ほど待って診察室へ。前回は大腸菌が出ていたけれど、薬に良く反応して今日は問題なし、と薬の処方もなく無事帰して頂いた。また繰り返さないようにしなくては。

 夫の昼食をコンビニで調達し、タクシーで帰宅する。
 帰宅後は、ずっと手を付けられなかった夫の帰国後緊急入院にかかる海外保険の請求書を作成する。途中でMSコンチンを飲むのも忘れ、はっと気づくともうお昼を過ぎてしまった。書類はまた後で作成することとして急いで昼食。レンチングラタン。夫の薄味になれてしまって、やけに味が濃く感じる。

 1時からのお客様との面談のため、昼過ぎに息子夫婦が来るということだったが、タクシーで少し早めに到着し、あたふた。
 1週間遅れで母の日の花束を貰った。花はお嫁ちゃんが選んでくれたといい、今の季節だけのシャクヤク、八重のトルコキキョウ、カラー、アルストロメリア等白を基調とした私の好きな花ばかりの上品な花束。ありがとう。早速花器に投げ入れて食卓に飾った。とても綺麗。

続いて今日のお客様も到着。息子夫婦同席でもろもろの説明等を聞き、署名捺印等を済ませたら1時間近くかかっていた。仕事を辞めてからこんな機会はなかなかないので、正直疲れた。おいで頂いた方は私と同い年というが、元気ならまだまだ働けるのだなあとしみじみ。

 ゲストがお帰りになってから、4人でお茶。夫は甘い物は食べられないのに、今日は低血糖気味ということでお土産のシュークリームをちょっぴり頂く。2人は結局昼抜きになってしまったというので、可哀想。
 それから頂き物のマスクメロンを頂く。上品な甘さ、ジューシーでこの前のアップルマンゴーのお返しという感じ。旬の果物は本当に美味しい。これも夫はしかと味見をしていた。

 さすがに朝の通院、打ち合わせでちょっと疲れてソファに横になったが、皆に申し訳ないので自室でお昼寝させてもらうことにした。2人は特に今日急ぎの用もないので夕飯を一緒に摂ってくれるという。

 しっかり2時間以上お昼寝をして復活。その間3人はアクション映画を観たそう。タクシーで駅前まで向かい、久々にオムレツレストランへ。皆でそれぞれ好きなものをオーダー。マンゴー好きのお嫁ちゃんは、食後にマンゴーのデザートドリンクをチョイスしていた。お腹一杯で先にタクシーに乗り込むのを2人に送ってもらって帰宅した。

 今日はあれこれ多忙な土曜日だった。膀胱炎は完治したし、本来は4月末に行う予定を繰り下げてもらった面談も無事済んで、2人にも会えて、母にも皆の声を聞いてもらう時間に電話が出来て良かった。

 明日は今週初めて何も予定がない日だ。ゆっくり起きてのんびり家事が出来たらと思う。


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2025.5.15 退院13日後のこと 訪問看護師さん&ケアマネさん来訪、 午後はヘルパーさんお掃除再開、その後は・・・

2025-05-15 23:18:48 | 治療日記

 昨夜はブログを書いて、MSコンチンとタリージェ、そして膀胱炎の抗生剤を飲んで入浴したら日付が変わっていた。そこからベッドへ。しつこく喘鳴と咳が出るが、静かにベッドに入って暫し我慢したら何とか落ち着いて無事眠りに付けた。


 今朝も6時前に目覚めてお手洗いに。その後ぐずぐずして朝ドラをBSで視て、スマホの返事をしたりするうちにまたウトウトしてしまい、夫が起こしに来た。
 今日は午前中に月1度の訪問看護師さんが来訪してくださる日。昨日ケアマネさんから連絡があり、今後のことがあるので30分ほど遅れて同席させてほしいというご連絡があったのでOKする。
モタモタしているうちに、ろくに片付けもせず時間になってしまう。

 看護師のMさんとお目にかかるのはかなり久しぶり。確かトルコから緊急帰国してすぐのことだった。夫は挨拶をして直ぐに、予約済のクリニックに出かけた。Mさんの変わらず元気で一生懸命なところにこちらも元気を頂く。まずはその後の入院状況等をご報告していると時間どおりにケアマネOさんのピンポンが鳴り、3人で話を進める。 

 血圧は96-72、SPO2は98、心拍数は100、熱は6度2分。聴診器を当てて頂くと、右はやはりギーギーと狭窄するような感じの雑音が大きく聞こえ、それに反応してか左も雑音がするとのこと。今後、訪問診療のドクターを選ぶとなると、呼吸器に特化したというよりも総合内科医のような存在になるだろうという。夜間も祝日も同じドクターが変わらず来てくれる方が安心なのでは、と。

 ここで、実は初発の手術をした病院で緩和ケア病棟の予約は済んでいる、という話をすると、ならば呼吸器のケア、オピオイドのケアの2本柱でやっていくには全く問題がない、との結論。
 打ち合わせの後、Mさんに、今通っている病院の患者サポートセンターO看護師に電話で連絡してくれるように言われている旨お伝えした。Mさんはこの後職場に戻り、他の看護師の意見も聞いてみるとのこと。8人の看護師さんが控えているそうだ。

 これからも安全に安心して生きていく力をサポートするのが目的で、味方が増えていくワクワク感がある、と仰る。なるほどそうだ。
 一つだけ約束してほしいと言われる。考え事は日暮れまで、夜はしないこと。どうしても夜はネガティブに流れてしまう、との心配からだ。けれど、最近は悩む時間もなく眠くてたまらないのでそれは大丈夫、と。
 自分の幕引きをいかんせんと考えていながら、どうもいまだに他人事のように客観的な自分が見ている感じが抜けない。だから人に伝える時もわりとさらっとしているのかもしれない。

 今後はMさんを含めもう一人の看護師さんが隔週で来てくださることになった。心強い。やはり1か月に1度ではもの足りないと思っていたので。
 持ち時間は今日も1時間半をたっぷり使い、お二人を見送る。暫くして夫が帰宅した。検査は問題なかったようだ。ほっとする。もうこれ以上勘弁してください、神様、という感じだ。
 
 ほどなくしてMさんから電話。今日は多忙なOさんと直ぐに繋がって話が出来たので、予定より早いけれど報告です、とのこと。Oさんと話したところ、自分たちと同じ考えで、この方向で進めましょうということになったようだ。沢山の専門家が、いかにしたら私がこれまで通りの生活を出来るだけ長く続けられるかについて考えてくださっている。申し訳なくも有難い限り。


 お昼は夫が、お友達が送ってくれた“待ってたトマト”をたっぷり使ってパスタを作ってくれたので有難く頂く。お腹一杯になったと思ったらもうヘルパーさん来訪の時間。
 「お掃除に来る前に綺麗にしておこうとする必要はありません。ヘルパーが来るのがストレスになってはいけないから。」というお話を真に受けて、ほぼ何もしないでお迎えした。今日もヘルパー会社代表のAさんが書類を持っていらして若干説明をされた後、担当してくださるTさんに引き継いでいかれた。
 1時間仕事をされて、私は認印を押し、口座振替がまだなので3月のお支払いを現金で済ませた。

 お帰りになった後、久しぶりに(2か月ぶり)どうしてもカフェのドーナツが食べたい、と頑張って杖をついて駅迄歩いた。時間はかかったが、よろめくこともなくカフェに到着。やった!大進歩。
 夫はブラックコーヒーで、私はいつものようにラテに蜂蜜トッピングとアールグレイミルクのドーナツを夫の前でぱくつく。普段半分も食べられないのに、夫に一口だけ味見してもらって後は全部引き受けたら、食事前なのにお腹一杯になってしまった。夫は「もうフラペチーノも卒業したぜ(涙)。」とのこと。

 スーパー等で買い物を済ませ帰りはタクシーで。
 さすがに疲れて諸々片付けてからお夕寝タイム。結局、2時間爆睡して夕食はかなり遅い時間になった。
 母に電話。今日はちゃんと携帯をキャッチ出来た。「昨日はおかしくてごめんね。」とのこと。今日出来たことが明日出来なくなる、というのはとても他人事ではない。私も気を付けなくては。

 従姉妹に我が家に来てもらう話については、従姉に連絡をして日程調整をお願いした。母も4人で逢えれば幸せだろう。




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