ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.5.31 梅雨の晴れ間、歯科治療スタート

2013-05-31 23:30:05 | 日記
 梅雨入りをしたかと思ったら、早くも今日は梅雨の晴れ間の一日となった。団地内の植え込みには紫陽花が咲き始め、サツキ、ツツジと4月から6月の花が同時に開いている。
 爽やかなからりとした青空が広がった。単純なお天気猫なので、こうした気持ちの良いお天気だと俄然元気になる。そうはいうものの、朝起きるなりズシンと重いしつこい胸痛だ。出勤前にはやはりロキソニンの助けを借りる。そして、夕方になると疲れるせいかどうか、痛みがだんだん戻ってきて、またロキソニンに手が伸びる。

 職場では、昼休みは自席でお弁当の人が結構多いが、私はなるべくお散歩がてら外に出る。自席にいれば、なんだかんだとそのままPCの画面を見続けてしまう。そして一日デスクワークで自席に座っていると、夕方にはすっかり足が浮腫む。
 既に終了してから4年以上経つというのに、タキソテール投与以来、すっかり浮腫み体質になってしまったように思う。だから、お天気が良ければ(小雨くらいなら雨降りでも)なるべくお散歩で外の空気を吸うことにしている。
 贅沢な職住近接の身、万歩計はつけてはいないから、実際一日どのくらい歩いているのかはわからない。けれど、日々徒歩で家と職場を往復するだけの私は、遠距離通勤している方たちに比べて、歩いている距離は断然少ないだろう。実際、都心まで通勤していた時に比べて、靴のかかとの減り方が全く違う。足から退化しないように、出来るだけお散歩、である。

 今日は仕事を終えた後、直接歯科クリニックに向かった。
 先週被せた金属が取れてしまった、と飛び込んだ応急処置から1週間。今週からゾメタの投与も一旦中止したこともご報告して、とりあえず満を持しての治療開始である。今日は虫歯になっている部分を削って土台作り。既に、神経はとってしまっている歯だから痛みがあるわけではないが、それにしても削られるのはあまりいい気分ではない。詰めた物も大分緩んできていて、ポロリと取れて、すっかり大きな穴が開いてしまった。仮詰めをして、次回はまた1週間後に予約が入った。

 夫は宴会、息子は塾の面談で帰りが遅かった。おかげで帰宅後も焦ることなく生協のお届品を取り入れ、のんびり洗濯物を取り込み、簡単な夕食の支度をすることが出来た。夕食が遅い時間にずれ込むのはあまり嬉しくないのだけれど・・・。

 とにもかくにも、ようやく週末を迎えた。明日から早くも6月だ。今週末もメンテとちょっぴりのお楽しみが控えている。しっかりリフレッシュしておかなくては。
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2013.5.29 ハーセプチン162回目(3倍量24回目)、ゾメタ82回目中止

2013-05-29 19:25:49 | 治療日記
 3週間ぶりの通院日だ。朝から一日雨という予報なので、大きな傘を持って出かけた。が、往路はまだ降り始めず、時折薄日も差すほどで、雨傘は大きな荷物になった。

 昨日クリニックでもらった風邪薬を一通り飲んで、息子は無事登校。夫は出張先に直行ということで、いつになくゆっくりの出勤。
 その後5分もせず私も家を出た。電車の乗り換えは順調で、JRでも乗換駅から席が確保出来てラッキー。読み始めた本が面白く、ちょっと遅れが出たことにも気づかないほど。予定より2,3分遅れで病院に到着した。
 IDカードの自動再来受付機も殆ど待たずにすんなり通れる。今日は採血もレントゲンもないので、そのまま腫瘍内科の受付へ向かう。受付後の自動血圧測定器の結果は104-60、脈拍は89。「中待合へどうぞ」のランプが点くまでもわずか15分。中廊下に移ってほどなくして先生がお顔を出された。

 診察室に入ってご挨拶すると、まず、「歯の具合はどうですか。」と問われる。
 18日の定期検診では特に問題がなかったが、先週木曜日の夕食時に奥歯に被せていた金属が外れて翌朝急遽応急処置をし、今週末から治療をする旨お話しすると、「うーん」と考え込まれ「ゾメタ、やめましょうか。」とおっしゃる。「やめても大丈夫でしょうか。」と問うと、「下顎骨の壊死はゆっくり進行し、一度なってしまうと決め手の治療もないし、なってから慌てるよりも、あまり頑張らない方が良いと思う。ゾメタも長いでしょう。」とのこと。先生がおっしゃるとおり、既にゾメタを開始して5年以上が経つ。このところ、胸部の痛みによりロキソニンが手放せない話もすると、「では、久しぶりに骨シンチをやりましょうか。」ということになる。診察室での検温は6度5分。
 来月のどこかで造影CT撮影が入ることになっていたが、骨シンチも同日に出来るように調整して頂き、来週火曜日に予約が入った。当日は朝採血をし、昼前に骨シンチの注射、集積を待って3時間半後に骨シンチグラフィの撮影、その後、造影CT撮影となる。さすがにハーセプチン点滴の日と同日にすると、同時に3種類の薬液を血管に注入することになるから、それは避けた方が無難という判断だ。その翌々日にはフェソロデックスの注射が控えているが、そこで検査の結果が聞けるから最短だ。
 ロキソニンは1日3回、どうしても痛む場合は4回までOKと処方して頂く。先生が薬剤部にゾメタキャンセルの電話連絡を入れ、今日はハーセプチンの点滴だけとなる。ご挨拶して診察室を出た。

 化学療法室へ移動。まだ早い時間なので点滴椅子やベッドもガラガラだ。夫に報告メールを打ちながら5分程待って、針刺し名人のOさんから椅子に案内される。「まだ空いていますね。」と言うと「これからです。」とのこと。
 その後10分ほどしてKrさんがポートの針刺し。今日はすっと入って、痛みが殆どなくラッキーだった。思わず「お上手でした!」と言ってしまう。
 ほどなくして薬が届き、ニューフェイスの看護師Kbさんが見えた。「初めてですね。」とご挨拶すると、4月末からこちらに異動されたとのこと。前回お目にかからなかったので初めてなわけだ。Kbさんは可愛らしいので、とてもそう見えなかったが、10カ月の男の子のお母さんとのこと。痛みの状況をフェイススケールで表すとどの顔になるか、ロキソニンの内服状況、ハーセプチンによる敏感肌化等についてお話する。

 点滴が開始。ハーセプチンと生理食塩水の2本だけなので1時間ちょっと。午前中に終わってしまっていいのかしら、という感じだ。抜針もKbさん。痛みはないが、やはり翼状針を抜く時には衝撃がある。終了時の血圧は107-61。
 次回の予約表を頂き、地下1階の放射線受付に移動して骨シンチの予約表を受け取る。骨シンチ自体は食事も水分も制限なしだが、その後に造影CT撮影が控えているので夕方まで食事が摂れないことになる。

 1階に戻って会計を済ませ、病院を出て薬局へ向かう。薬局に顔を出すのも2か月ぶりだ。それほど混んでおらず、15分ほどでロキソニンを受け取り、最近の治療状況を報告して終了。本日の病院と薬局合計滞在時間は3時間半。

 薬局を出ると、ポツポツと雨が降り出していた。傘が荷物にならなくて良かった、と思う。ゆっくり昼食を摂り、読みかけの本を読破して買い物しながら帰宅した。
 案の定、関東地方も梅雨入りとのこと。まだ5月なのに・・・と、6月生まれの私は思う。

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2013.5.28 ゆとりがあれば・・・

2013-05-28 21:02:52 | 日記
 いつも余裕がなくて一杯一杯な精神状態だと、当然のことながら笑顔も逃げて行く。
 眉間に皺が寄って、気付けばちょっとしたユーモアさえ受け容れがたくなる。あとは精神衛生上悪循環だ。怖い顔をし続けて行けば幸せの青い鳥も逃げて行きそう。
だからそんな時こそ深呼吸。意識的にユーモアを解して無理にでも笑うようにしたいと思ってきた。たとえ引きつり笑いでも口角を上げれば免疫力がアップする、というのもラフターヨガの講演で聞いたことがある。

 と、何度かご紹介してきた読売新聞の医療サイトyomiDr.の海原先生のコラムでなるほど、それもまんざら間違いではなかったのだな、と思わされた。
 ユーモアもまたストレスを乗り切るための大事な能力である、というのだ。

※  ※  ※(転載開始)

海原純子のハート通信 心のゆとりが生むユーモアの力(2013年5月27日)

 いつも興味深い論文を見つけては「こんな面白い研究があるよ」と教えてくれる先輩の心理学の教授が先日、またちょっと笑えるテーマの研究論文を教えてくれました。
 チューリッヒ大学のウルスラ・ビーアマンらの研究テーマは「自分自身のおかしな表情の顔を笑えるゆとりのある人はどんな人か」というもの。デフォルメされた自分の「変な顔」を見て、それに「おかしさ」を感じるか「イヤだ、見たくない」と嫌悪や拒否反応を示すか、について大学生を対象に調べた研究です。
 結果は、デフォルメされた自分の「変な顔」をおかしいと感じたのは、ふだんからユーモアがあり、陽気な性格傾向を持つ学生だったということです。「笑い」や「ユーモア」は、客観的に自分自身を見ることができる心のゆとりがないと生まれないもの。この研究結果はそれを示したと言えそうです。
 さて「自分のした失敗」も過失のことになると「笑い話」にできることはありませんか。失敗直後には客観的になるゆとりがなく、失敗の心の痛みで落ち込んでしまうものですが、次第に、それが「あんなこともあったなあ~」「昔は出来が悪かったな~」などと笑い飛ばせるようになるものですよね。そのように客観性ができるにつれて、失敗の痛手から回復できる訳です。ユーモアはストレスを乗り切る大事な能力とも言えそうです。

(転載終了)※  ※  ※

 まあ、自分の変な顔を見て一瞬ムッとしたとしても「ガハハ!」と笑い飛ばせるくらいなら本当に余裕があるな、と思う。デフォルメされた自分の似顔絵を見て「うまい!」と言えれば大したものである。

 翻って、今、かつらをはずして素頭でいる姿の写真を夫に撮られたりするとやはり傷つく。息子曰く“劇怒(げきおこ)ぷんぷん丸”の形相で「消去してよね!」と言い放ってしまう。
 もちろんこの頭、自分の“失敗で”こうなった、というわけではない。けれど、この脱毛という痛手については未だユーモアで乗り切る範疇まで達していない、ということか。
 まだまだ修行中の身の私である。

 今日は朝から曇天。近畿・東海地方も梅雨入りとのこと。頭が重くなりやすい気候だ。胸痛もあり、ロキソニンを飲んで出勤した。
 息子も頭痛を訴え、結局登校できずじまい。すっかり精勤賞とも無縁となってしまった。
 明日は通院日。既に小雨が降り始めているけれど、明日も雨模様なのだろうか。

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2013.5.27 アリとキリギリス

2013-05-27 20:39:33 | 日記
 言わずと知れたイソップ寓話の一つである。
 夏の間に遊んでばかりいないでちゃーんと働いておかないと、冬に食べるものがなくなって痛い目にあいますよという、コツコツ働きアリさんと歌って踊って遊び呆けていたキリギリスさんの対比だった。
子ども心に、怠けていてはやっぱりいけないのだな、という刷り込みがあった。

 そうして働きアリよろしくこれまで30年近く働いてきた私だけれど、果たして定年退職まで働き続けられるか(それどころか生き長らえているか)定かでない。だから、定年後平均寿命まで、数十年に及ぶ老後の備えはまるで必要ないよね、と思い始めた再発治療継続中の昨今。1人息子のためにチマチマと財産を残す(といったってそんな大それた財産が残せるわけがない。病気休職までしたしがない公務員であるのだから。)のは、彼にとって良いことだとは思えない。
 それなら、自分が生きているうちに、自分がその時間、気力、体力を注いで手にしたまさしく労働の対価としてのお金で、自らがちゃんと愉しんでおかないと!と、時としてキリギリス生活にブーンと振れそうになることがある。愉しまないうちに動けなくなってしまったら、哀し過ぎる。まあ、毎月高額の治療費がかかっているのだから、既に十分なお金を使っている、とも言える。そんなに夢見がちなことは言えないか、とちょっと下を向きつつも。

 小心者であるから、大それた遊び方なぞ出来ないし、知らない。うんと高級なブランド物が欲しいわけでもないし、宝石大好きなわけでもない。
 小市民的なちょっとした贅沢、ちょっとした非日常、で十分なのである。
 まだ50歳そこそこで自らを“毎日が日曜日”に追い込んでしまうのは、やはり怖い。
 メリハリをつけられる毎日、オンとオフがあるからこそ、遊びが有難く愉しいのである。今日はフレンチ、明日は中華、明後日はイタリアン~と、とっかえひっかえの友人たちとお食事会に明け暮れ、毎週のように旅に出て、それで満たされるとは、決して負け惜しみでなく、思えない。
 つましいお弁当とワンコインでお釣りのくる学食の昼食があるからこそ、ちょっと贅沢なランチ会が非日常で幸せなのだ。
 日々、職場と自宅の往復プラス通院と買い物程度の行動範囲、だからこそ、たまの遠出や旅行で水を得た魚のごとく蘇れるのである。
 そんな当たり前のことを今更のようにしみじみと思う。

 何かの折りにふと、いつまで働くのかな、いつまで働けるのかな、と思うことが多くなっている。
 もう働けない・・・と体中で感じる時にはもはや観念するとして、その時が来るまでは職場にとってはコスパの悪い働きアリさんだけれど、もう少し返上せずに、細々とやっていきたいな、と思う。
 
 新しい1週間が始まった。なんとなく空気が湿り気を帯びている。早くも九州・四国・中国地方は梅雨入りだそうだ。こちらも梅雨の走りの雨がやってくるのかもしれない。気圧の変化は痛みの知らせ、嫌な感じではあるけれど。

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2013.5.26 欲張りな週末を過ごして

2013-05-26 20:13:58 | 日記
 あっという間に土日も終わり、いわゆるサザエさん症候群の日曜の夜だ。
 昨日、今日と私なりに沢山の友人たちと会い、精力的な日程をこなした。

 昨日は息子を送り出した後、朝ヨガですっきりしてから夫と買い物を済ませ、2月に私の住む街の最寄駅前で開催して頂いて以来3か月ぶりの「つぼみの会」に参加した。
 今回も私に気を遣って頂いて、住まいに近いエリアでの開催となった。毎回、遠路はるばるこちらに来て頂くのが申し訳ない限りだ。近県から東京を横断して来てくれる友人も2人。7名全員集合した。
 昨年の夏以来、幹事も持ち回りにしてもらうようになり、今回はBさんのご手配。おかげさまで、皆で美味しい中華料理をゆっくり楽しむことが出来た。気付けば3時間があっという間に経ってしまう。
 これまでずっと3カ月毎に開催してきたが、8月は暑いだろうということで、次回は9月末と決まった。4か月後、治療が今のまま続いてくれているかどうかはわからないけれど、元気なら都心ターミナル駅くらいまでは出かけていけるから大丈夫と言い、次回の幹事はMちゃん。

 その足でHちゃんと我が家の最寄駅まで戻り、息子の塾の保護者会に参加。室長の言うことはもっともだけにぐうの音も出ない。あとは本人がやるべきことをきちんとやるだけ、なのだけれどそれが一番難しいことなのかもしれない。大学受験で親が出来る一番大きなことは健康管理くらいなのだろう。
 その会場でなんと、息子とお誕生日が1日違いの幼馴染K君のお母様とばったり遭遇。中学受験も同じ塾に通っていた。別々の中高一貫校に進んだけれど、また大学受験でお目にかかるとは・・・。終わった後、途中までご一緒し、立ち話をしたけれど飽き足らず。あらためて積もる話もありそうなので、近々お茶をしましょうということになった。

 さすがに沢山の人に会いすぎて、昨日はがっくり疲れて早めにベッドに直行した。
 たっぷり眠り、今朝は掃除・洗濯・夕飯の支度を済ませた。急遽、ブログでお知り合いになった方とランチをご一緒することになったため、都心ターミナル駅まで出かけた。
 気付けばまたも4時間が経過。良く喋って良く頂いた。新緑をイメージしたメイン料理を美味しく頂き、デザートも制覇。
 「○○時の電車に乗り、駅前のスーパーに寄る」と夫にメールをしておいたら、息子が駅に荷物持ちで来てくれていた。彼のリクエストでちょっと余計なものまで買ってしまったが、黙って照れ臭そうに荷物を回収して、先に自転車で帰っていった。身軽に帰れて有難く、嬉しかった。

 こうして土日の2日間、欲張りに、何より元気に過ごせて本当に感謝である。相変わらず痛みはあるものの、薬でコントロールしながら仕事もプライベートも、自由に出歩くことが出来るという今の体調が少しでも長く続きますように、と気付けばまたも願ってしまう。

 早いもので明日からの週で5月も終了。土曜日からは6月だ。来週は真ん中に通院日も挟む。体調をうまく管理しながら無事に乗り切りたいと思う。
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