ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.11.12 花のある暮らし

2010-11-12 06:49:23 | 日記
 実家は一軒家だったので、春夏秋冬何かしらの花が咲いていた。母は専業主婦だったから何だかんだといろいろ植えては楽しんでいたし、庭師の人を頼むことなく、父は自己流に庭木の剪定をしていた。(夫のかつての上司で、定年後間もなく家の庭木を切っていて梯子から落下して亡くなった方がいらした。そんな話を聞いて以来お願いだからもう辞めてくれ、と頼んでいる。さすがに最近ではやっていないようだ。)
 それまでは庭のある生活が当たり前のように思って暮らしていたけれど、実家を出て以来ずっと集合住宅住まいだから、今や花といってもプランターに植えた花か買ってきた切り花を飾るくらい。ガーデニング等はものぐさな私にはとても向いていないので、プランターの水やりはもっぱら夫の仕事だ。

 というのも、これまでベランダは夫の喫煙スペースとなっており、その吸い殻が沢山だったので、洗濯ものを干す時以外あまり出たくないのだ。最近では禁煙に頑張っているので、先日灰皿から何から全部捨ててもらった。さっぱり!した。(吸い殻がたっぷり入った灰皿の中身を捨てようと、ちょっと触れるだけで煙草のにおいが手に染み付いてしまい、なかなかとれない。)
 それでもお隣のご主人がやはりお気の毒にもホタル族のようで、朝のさわやかな空気を吸おうとしてベランダに出るなり煙草の煙がやってくると、正直げんなりする。

 気持ちにも生活にもずっと余裕がなくバタバタ暮らしていたから、定期的に花を買う、というのはお彼岸の時や義父の命日の時、義母が来訪する時の仏花くらいだった。息子が小さかった頃、お休みごとに両親が足しげく遊びに来ていた頃は、母が自宅に咲いた花を時折持ってきてくれたけれど、地植えの花はやはり切り花にするとあっという間にしぼんでしまって可哀想この上なかった。

 四半世紀前、まだ就職して間もなかった頃、職場でお昼休みに2年ほどお花を習ったこともあったけれど、恥ずかしながら何にも身に付いていない。秘書室にいた頃、定期的に届くお花をずいぶん乱暴に適当に活けていたなあ、と苦笑するほどだ。

 さて、今年の初夏の頃からなぜか無性に花を買いたくなっている。
 鉢植えはどうしてもテーブルに置くと虫が来るので、やはり生花の切り花がいい。季節を意識したちょっとしたアレンジメントを買ったり、小さな花束を選んで適当に一輪ざしにさしたり。息子関係のプリント類等が置かれてしまっている雑然とした食卓もいきなり華やぐ。造花ではどうしても出せない生き生きとした色だ。
 今、食卓に飾ってあるのは黄色いバラが2本。仏壇には黄色の菊と小花をつけたセイタカアワダチソウに似たソリダスターの小さな花束。夫いわく、義父は仏前に飾るような和花よりも洋花の方が好きだったらしい。なかなかいつも絶やさずに・・・、というわけにはいかないのだけれど。

 そんなことを思っていたところ、まるで渡りに船、と言う感じで、先日、ポストに定期的にお花をお届けします、というチラシが入っていて飛びついた。
 いつでも電話一本で辞められるというし、不在のときは3日前までに連絡すればその時だけキャンセル出来るそうだ。お任せだから何が届くかわからない、というサプライズもある。どうしても自分で買うと好きな花ばかりになってしまうので、まずは始めてみて、良さそうなら続けようかなと思っている。
 私の住む地域では毎月第2・第4の水曜日が配達日とのこと。留守でもちゃんとお水に入れて置いていってくれるというし、とにかく始めてみよう、と申し込んだ。来月からスタートだ。

 花のある暮らし。日々に追われドタバタばかりしていないで、少しだけでもいいから家族そろって花を愛でるような余裕のある毎日を送れたらと思う。

 それにしても昨夜は情けないほど眠れなかった。
 前回も前々回もそうだったが、ナベルビン投与の当日と翌日は非常に寝つきが悪い。疲れているのにやけに頭がざわざわしていて眠れない。顔も火照りっぱなし。ステロイドのせいで興奮気味なのかわからないけれど。
 特に昨日は出張で往復バスや電車を乗り継いでいたので、かなり疲れていた。12時前には余裕をもってベッドに入ったのに、3時半過ぎまで眠れず、ちょっととろりとしたかと思ったら非情な目覚まし音。

 今日はよれよれの感じ。もう一踏ん張り、明日はお休みだ。
コメント
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