ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.11.22 いい夫婦って

2010-11-22 20:08:30 | 日記
 今日11月22日は語呂合わせで「いい夫婦」の日。
 1988年に財団法人余暇開発センター〈現(財)日本生産性本部〉が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案して、11月22日を「いい夫婦の日」と提唱したという。
 2007年から既婚者を対象にしたアンケートも実施されているようだ。“2010「いい夫婦の日」をすすめる会”によるアンケートでは、回答者800名における「いい夫婦の日」の認知度は8割近く。男性は7割に達しておらず、女性は8割5分強という結果である。特に50代の男女層の差が一番大きく、男性の57.0%に対して、50代女性層は91.0%と最も認知度が高かったという。

 さて、我が家では毎年これといったイベントは何もないけれど、昨日Sさんとお話していてとても考えさせられた話があった。

 Sさんの年上の知人で8年前から乳がんを患い、今も闘病生活を送っている方がおられるという。彼女の闘病の時期にご主人も男性更年期を迎えてしまい、夫婦2人の闘病と不調が重なったのだそうだ。が、ある時ひょんなことからここ何年もの間、ご主人が特定の女性と懇意にしていたことがわかったらしい。それが彼女の闘病期間とすっかりダブっていたという。彼女の裏切られた感じ、失意の大きさは、同じ病気を患う私たちにも想像に難くない。

 ご主人の実家のご両親も知るところとなったという。ご主人の父上は「息子が悪かった。申し訳ない。」と反省しきりだったようだが、他方、母上は、息子に対して「何でもかんでも正直に言わなくたっていいのに。」嫁である彼女に対して「そんな病気になって夫をケアできない貴女の責任でもあるんじゃないか。」という発言をされたそうだ。

 それを聞いて患者である彼女は「そうまで言われて、この後、とても貴女(姑)の介護は出来ない。」と今は別居状態だという。嫁としての立場では、当然そうだろうなあ、と思う。

 辛いことだが、病気がひとつのきっかけになって、夫婦関係の小さな軋みや歪みがいきなりクローズアップされることが少なくない。

 誰だって好き好んで病気になるわけではないし、体調を崩すわけでもない。それでもお互いに感謝の気持ち、相手に対する思いやりがあれば、辛い闘病や不調も乗り切れる、と思うのは綺麗ごとだろうか。

 夫にぽろりとこの話をしたら、「まぁ、その年になって親が出てくるのもどうかと思うけれど(2人の問題でしょ)。ただ男の子の母親って、多かれ少なかれそういうもの(息子をかばい、嫁を責める)なんじゃないの?」と言われた。

 息子が将来結婚し、不運にもそのお嫁さんが同じような病を得て、息子が別の女性と・・・というシチュエーションになったとして(こんな妄想を膨らませてどうする!と突っ込みたい感じだが。)、そのとき私が生きていたら(その可能性は限りなくゼロに近いとは思うけれど)、間違っても彼女に対してそんなこと(「貴女にも責任がある、息子は正直すぎる。黙っていればよかったものを!」)を口に出すような姑にはならないでいたい、と強く思うのだけれど。

 これからはどんどん息子が家の外に出ていくことになるだろうから、ますます夫婦だけで過ごす時間が増えていくのだろう。心して大切に日々を過ごしていかなければ、と思う。

 今日の体調は、相変わらず風邪ひき状態。PLの服用のおかげで悪化はしていないけれど、眠いし、鼻水は出るし、喉は渇くし頭はボーっとしている。ある程度までひいてしまうと、それなりのプロセスを経ないと治らないなあ、と思う。
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