昨夜も割と早めにブログを書きあげ、それから入浴した。滑って転ばないように慎重に湯船に入る。タリージェとMSコンチンも飲んで、当日中にベッドに入れた。とりあえず、夜になってから足元が少ししっかりしてきた。
今朝は平日仕様のアラームが鳴る前になんとなく目が覚める。そして朝ドラをベッドで視ていると、夫が「起きる時はLNEして。」というので、朝ドラを2回視たところで連絡したら部屋にやってきた。目離し出来ないのだろう。
やっと仕事を終えてのんびりライフスタートの筈が、妻の介護と家事生活が始まり、申し訳ない限りだ。新年度が始まっていきなりの退職だったので、色々な方から心配するメールやら電話やらが朝から随分入ったようだ。
今朝は、ベッド脇の握り棒を掴んで起きようと足を降ろすと、昨日のようなふらつきはなく、なんとか掴まりながら普通に起き上がれた。廊下を伝い歩きをしながら夫が後ろから歩いてくる。洗面で長く立っているとふらつくので、ゆっくり確認しながら。朝食もゆっくり摂る。今日も夫の用意してくれたものだ。これから食事の支度も洗濯も、全部夫にお願いすると思うと本当に申し訳ない。
午後から検査があるのでお昼は摂れない。昼過ぎにタクシーを呼んで出かける。これからは、どこかに出かけるとなるとタクシーが頼みの綱である。平日の昼ですんなり贔屓の会社の車が来た。
杖を持ち、階段を降りるのが怖いので、これもゆっくりゆっくり注意しながら車に乗り込む。予定の電車に乗るのにたっぷり時間があるが、何があるかわからないので、頑張って歩いて早めにホームへ降りる。無事乗車。
夫がずっと手を貸してくれるが、ちょっとヨロヨロすると一挙手一投足に言葉が飛んでくる。「ほら、左、左、右気を付けて。」等々。放っておくと、どうしても右に寄っていきがちになる。
自分の正面から右の方向しか見えていない感じなので、ついそちらの方に突進する。人とぶつかりそうで危ないのである。
予定通り乗換駅始発のJRに乗り換え席を確保する。今日の車内のお供は阿川佐和子さんの「老人初心者のたくらみ(中央文庫)。」阿川さんの作品だし、題名が面白そうなので手に取った。眠いのでウトウトしながら少しずつ読む。
ウトウトしながらいつの間にか病院最寄り駅に到着する。「お昼は遅くなるけれど検査後、駅ビルで何でも好きなものをご馳走するからね。」、と言ってタクシー乗り場に行く。駅から病院まで普通に歩けば10分もかからないので、17年以上移院しているがタクシーに乗ったのは初めてだ。
病院の受付は並んでいなかったけれど、私がモタモタして予約票等をばらまいてしまい、夫に拾わせることになった。とにかくやることが遅いし、あれこれ漏れがあるので、夫はたまらないだろう。
順序通りにしていた書類もバラバラになってしまう。自分で拾えないくせに、である。
今日は放射線検査なので受付は地下。10年前に検査して以来なので行き方が分からない。なんとか地下に降りて受付を探すが、迷路のようでなかなか見つからずかなり歩いた。
それでも検査の30分ほど前に着くとすぐに待合室に通される。中には長いソファと着替えのためのロッカーが並んでいる。MRIで金属は全てNGとのことでカツラのクリップもダメなので入る前に外し、先日ホテルの浴室で滑ってしこたま打ち付けた右の脛に貼っていた湿布も剥がされた。
結局、ほぼ裸の状態迄脱いでの着替え。今は片足立ちも出来ないので、もたもた椅子に腰かけてパンツを脱いでいたら、よろついて怖かった。空港での検査のように金属チェック。
そこから検査室に入る。CTとよく似ているが若干違う。耳栓を頂き右手にルートを取り、20分ほどはリラックスしながら工事現場の音のような煩い音が続く中で動かずに撮影。続いてドクターがいらして造影剤の注射をして、様子が変わりないのを確かめてから10分間撮影。顔を動かさないように言われる。
ようやく終了して開放される。ルートを外し、止血を確認してからロッカーで着替え。殆ど全部脱いでいるし、厚着をしているのでお隣さんはいなくともかなり時間がかかる。
途中、パンツを穿く時に右左を間違えて(最近、子どもの時でもしなかったようなミスを平気でする)ちょっと手を伸ばして捕まろうとしたらバランスを崩して崩れ落ち、椅子も杖も倒して大きな音をさせてしまった。夫は隣の部屋で待っているけれど、女子更衣室なので入ってこられない。看護師さんに「大丈夫ですか?」と声をかけられる。
ひとまず着替えを終えて夫のところへ。随分時間が経ったような気がしたが、検査開始から45分しか経っていなかった。どッと疲れた。頭痛がしてきたのでロキソニンを飲んで良いか確認して頂き、OKが出てお礼を言って受付に出向き、それからは地上に上がって総合受付へ。
ここは慣れた場所の筈なのに、右左を間違えて夫から声が飛ぶ。番号札を頂いて15分か20分ほど待って、夫が代わりに支払いに行ってくれた。
喉が渇いてお茶がしたかったが、おそくなるのでそのままタクシーに乗り込む。病院から最寄り駅まで乗るのも初めて。駅についてエレベーターに乗り、これも慣れた場所なのにウロウロして、夫から「そっちじゃない。」と声が飛ぶ。
さすがに4時を過ぎてランチは終わっており、5時からのディナータイムにも中途半端。うろうろした挙句、夫がずっと食べていないという中華料理店に入った。以前から食べたいと思っていたネギチャーシューそばをチョイスしたが、思った味よりかなり濃くて辛くて半分でダウン。
夫も焼きそばや点心等のセットを摂っていたが美味しくなかった模様。オプソを飲む時間なのに、持ってきたのはカラ袋。はあ。
「美味しくなかったね。」と言いながらお店を後にして電車に乗った。もう通勤時間帯。ヘルプマークを付け、杖を突いていても席は譲ってもらえなかった。まあ、そんなものかと思う。
4、5駅過ぎたところで、真ん前で目をつむっていた若い女性が降りたので席を確保する。乗り換え駅に着き、ベーカリーでサンドイッチを買う。もう夕食は軽くていいよね、ということに。最寄り駅前のスーパーでスープも調達して、タクシーで帰宅した。家を出てから帰宅したのは6時間後。以前よりフラフラ感が強まっている。
22日の検査は友人が付き添ってくれ、23日の診察日とMRIの結果説明の日は夫が迎えに来ると言っている。もう頑張り過ぎずに甘えたいと思う。
帰宅して慌ててオプソを飲み、母に電話。検査で夫がついてきてくれたけれど疲れた、と話す。母は「もう立つことも出来ないのか。」と思っていたらしいが、ヨチヨチ歩きならできるけれど、長いこと立っていられないと話す。
いきなりこんなことになって母もそうだろうけれど自分自身が驚いている、原因が判って治療が出来ればよいのだけれど、自力歩行が安全にできないと本当に厄介なことである。
明日は工房のMさんが午後から見える。手摺を持ってきてくださるので、リビングで起き上がるための支持棒もお願いしたいと思っている。