ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.7.31 文月晦日、今日から休薬!

2018-07-31 21:11:51 | 日記
 7月も最終日。今週も暑い。明日・明後日は猛暑という予報だ。ちょっとげんなり。
 そんな中、ラッキーにも今日から9日間はゼローダ内服休薬期間だ。まあ、点滴薬と異なり、休薬するとすぐにスッキリする、というわけではないけれど、それでも一日2回、4錠ずつ合計8錠のあの大き目の薬を飲まなくて良いのにほっとする。

 プレミアムな飲み方(というか実験と言った方がいいかもしれない。)-5日飲んで2日休みを2回繰り返すようになって、心なしか10日連続飲んでその後11日休む、よりも副作用がマイルドになっているような気がする。
 今回は9クール完全休薬で、24日間しっかり休んで体調を上向きにした成果だろう。
 気をつけてもいたけれど、お腹も酷く壊すことは繰り返さなかったし、手のひらや足の裏の発赤や痛みも悪化していない(目に見えて改善しているというわけではないが)し、足指の爪囲炎もなんとなく良くなっている感じ(とはいえ、押したり靴が当たったりすればいまだに痛む。)。

 ただでさえこの猛暑、炎暑である。こうした副作用で不調をきたすとますます体調管理が難しくなる。
 ちょうどいいタイミングで身体を休ませることが出来たし、職場のピークカットも一旦お休みになった、と前向きに捉えよう。
 つくづくエンドレスに続く再発治療におけるキモは抗がん剤の副作用対策である、と思う。

 さて、息子は前期試験を先週末に何とか終え、その日の午後から内定を頂いている会社の懇親会があったそうだ。同期が事務9人、技術6人だという。会社も若手を大事にしてくれそうな雰囲気ということで、まずは本当に良かった、良かった。
 10月1日の内定式の案内もあったようで、あとは前期試験の結果を受けて、後期もしっかりやって無事卒業してほしいと切に思う。
 来月の家族旅行にはまた帰省するのだが、それまでは、また合唱を再開するための資金作りでアルバイトに勤しむ模様である。

 そんなこんなで明日から8月、葉月。
 お盆の今月、同じ病で旅立たれた沢山の方たちに想いを馳せながら、彼女たちが生きることが叶わなかった明日を生かして頂いていることに改めて感謝の念が湧いてくる。
 まだまだ厳しい暑さが続く中、水分補給をしっかりと、たっぷり汗をかいて身体を冷やし過ぎないように過ごしたい。
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2018.7.28-29 台風ニモ負ケズ、お誕生日プラン満喫の後は合唱練習

2018-07-29 21:31:58 | 日記
 土曜日。先月脳梗塞で倒れ緊急入院されたリフレクソロジーサロンオーナーKさんのその後の体調を気にしつつ4週間経過した。リハビリも順調で大分良くなっています、ということだったので、午前中の予約を入れていた。けれど、台風でお天気がどうなるか分からない中、車で送迎して頂くのもどうか、と思い来週にしましょうかとLINEした。すると、先日また入院し、退院からまだ日が浅いのでお言葉に甘えてそのように、と返事があった。

 そんなわけで朝の連続テレビ小説を見終わって、朝食を終えた段階で午前中の予定がぽっかりと空いてしまった。それでは、とチャッチャと掃除を済ませて、昼食後に予定していた母との待ち合わせを昼食前に繰り上げる。まだ雨が降り出さないうちに移動をすませてしまおうという魂胆である。今日は3年前から利用している、ホテルのお誕生日プランを予約していた。夫とともに都心までお出かけである。

 3年前、初めて夫と2人で利用してとても良かったプランだ。一昨年、父の死後、母を励ますつもりで初めて誘ったのだけれど、すっかり味を占めて昨年も利用した。
 今回も去年同様、乗る電車も車両も指定し、ホテルの最寄り駅まで1人で来てもらった。ホームで到着を待ち、無事合流することが出来た。
 まずはパッパと百貨店のレストランでランチ。そしてチェックインの時間まで母の買い物に付き合い、ホテルに入ったらもう何もせずにのんびりするということにした。

 荷物持ちで同行してくれる夫に何か買ってもらってから(口封じ!)と思ったのだけれど、なかなか好みが難しく気に入ったものが見つからず、諦める。Sサイズ、出来ればSSサイズでないと、という小さい母は、相変わらず一人では最終的にどれにするかを決められないので、私が見立てて店員さんに背中を押してもらってなんとかトップスを3点購入。
 その後、何気なく通りかかった売り場で、お気に入りのショップの店員さんから声をかけられてしまう。イベント中とのことで、今日マークダウンですと言われ、ふらふらと勧められるがままに試着。結局、うまく乗せられてワンピースをお買い上げ。そして、母も気に入ったブラウスを見つけてお買い上げ。
 今年はバッグも靴も要らない、これだけなら配送してもらわなくても自分で持って帰れるというので、そのままホテルへ向かった。変な風が出てきて、ポツポツと雨が舞い始めたので大急ぎ。

 チェックイン後、ルームサービスで「Happy Birthday」のホワイトチョコレートのプレートと、いちごやラズベリー、ブルーベリーが沢山載った小さなホールケーキが届いた。今年も夫にも入ってもらって一緒にお祝い。
 85歳(四捨五入すれば90歳だ!)になったので、ろうそくは5本。最初のひと吹きでは1本だけで、2回目でやっと4本吹き消した。
 ケーキと、ポットにたっぷりのお茶で幸せな気分になったところで、バーと夕食の予約を入れて、あとは時間までまったり、テレビで台風情報を確認したり本を読んだり。夫はちゃっかり私の使う予定のベッドでお昼寝。
 夕食前には、宿泊プラン特典の“お誕生日のマンスリーカクテル”を頂いた。さすがに台風が関東接近中ということで雨風が酷く、折角の高層階なのに、昨年は見渡せたスカイツリーも東京タワーもとても見えない。今年のテーマは「日本の祭り」で、華やかな飾りが賑やかな縁日を思わせる、ほど良い甘酸っぱさが心地いい夏の一杯。白いカクテルはヨーグリートにココナッツラムのマリブと、グレイグース・ラ・ポワールのウオッカ、パイナップルジュース。デンファレの花と小さな七色の星型のチョコレートがまぶしてあって可愛らしい。飲みやすくはあったけれど、かなり強そうでちょっぴり舐めてから夫に渡した。母は今年も美味しそうにフレッシュマンゴージュースを頂いていた。

 そのままエレベーターで予約した天婦羅レストランへ移動。揚げたての天婦羅のサクサクフワフワで美味しいこと。もうお腹一杯と言いつつ、大満足で皆でデザートまで完食した。
 今年も夫には申し訳ないが、宿泊は母と私のみ。帰宅する夫をホテルのエントランスで見送ったが、ちょうど雨が止んでほっとした。最寄り駅まではライナーで、駅からは雨降りだったのでタクシーで、無事帰宅出来たとのこと。こちらも部屋に戻って、入浴後は早めにベッドに入った。

 日曜日。
 昨夜はベッドに入って夜中に1度お手洗いに起きた折、母から話しかけられたが、さすがに相手には出来ず、再び眠る。そして明け方、もう一度お手洗いに起きたところ、目覚ましをかけた時間よりも2時間ほど早かったが、諦めてベッドの中で母のお喋りに付き合った。
 カーテンを上げると、雨は止んだもののまだ灰色の雲が立ち込めている。地上35階の外の景色もちょっと冴えない。ニュースを見れば台風は西に進み、近畿地方が大変なことになっている。

 浴槽足湯を母に薦めたけれど、疲れるので止めておくとのこと。私も足裏のことを考えて最近はご無沙汰だ。昨年同様和食のレストランへ向かう。幸いにもまだ並んでおらずすんなり入れた。静かで広々落ち着いているのでとても良い。今朝も少量多品種で目にも綺麗な和食に舌鼓。母は見事に完食。一人だと食べられないけれど、相方が居ると不思議と入るそうな。それでも体重は風袋毎で35.5kgである。

 1時間ほどかけてゆっくり朝食を摂った後は、食休み。今日からSサイズのスペシャルセールと言われたのでお腹ごなしに再び百貨店へ。今日は母が自分で気に入ったというトップスを2点、カーディガンを1点買って満足そう。私は荷物持ちに徹する。
 雨は止んだが、湿度がとても高く、サウナにいるよう。だんだん陽射しもきつくなってきてすっかり夏空だ。ホテルに戻り、ラウンジで水分糖分補給休憩の後、荷物をまとめてチェックアウト。今度は青空と入道雲をバックにスカイツリーもしっかり拝めた。
 「おかげさまで今年も親孝行することが出来ました」とホテルの方とお話し、笑顔でホテルを後にした。今年もたっぷり23時間近い滞在、贅沢な時間だった。

 台風が直撃と言いつつも、移動するタイミングでは雨にも降られず助かった。「来年もお互いに元気だったらまた来ようね」と言って母をJRの特快優先席に乗せて、出発を見送り、私はホームを渡って合唱練習の会場へと急いだ。
 今週から例年のOB・OG合唱団の練習がスタートだ。母の歩くテンポに合わせていたら予定より時間がかかってしまい、お昼を摂る時間は無くなる。休み時間に頂こうと小さなパンとジュースだけコンビニで調達して会場へ到着。暑い。坂道を歩くと汗が滲む。止まった途端に汗が流れる。

 発声練習のタイミングで入室。9月の70周年記念演奏会に来て頂ける方用のチケットを購入して、後列からそっと入って練習に加わる。
 今日の指揮者は5期下の方。今日の参加者を見るとソプラノが私を入れて5人、アルトが2人、そしてベースとテナーは合わせて6人ほど。ちょっと少なくて寂しい。
 今日は愛唱歌集より、この演奏会でも何度か歌ったことのある木下牧子さんの「鷗」。何度歌ってもいい歌だ。
 初めての方もいらしたようでゆっくり丁寧に練習。前半はこの1曲で終わり、途中休憩。ここで遅いお昼を、と思ったのだけれど、会場を貸してくださっているK先輩がいらして、3月の演奏会の臨時出演者募集という話をされ(これが夢のような素敵なお話だった!)ているうちに時間切れ。そのまま後半の練習に突入。

 前回まで何度も練習してきた、卒団生ステージで歌う邦人曲「くちびるに歌を」の1曲目「白い雲」から。今回は前回の練習からまだ1週間しか経っていないし、大分身についてきたので、楽しく気持ちよく歌う。後半からソプラノの先輩が2人、アルトの先輩が1人、男性も1人加わる。
 男声が少なかったのと初めての方が何人かいらしたようで、なかなかリズムに乗り切れず音程も怪しい感じで、男声指導メインになり、女声にとってはあまりハードな練習にはならなかった。最後は少し時間オーバーしたが、皆で立って通して歌うことが出来た。

 皆で椅子を片付け、テーブルを会議形式に戻して女性の先輩方と最寄り駅までご一緒した。
 すっかり台風一過のお天気になったが、広島出身の先輩もいらして台風の被害が心配だ。
 帰路は体力温存で恒例のライナーを予約して、夫にお土産や和菓子を買ったりしながら、発車ぎりぎりまで百貨店で時間調整。ライナーでは買っただけで食べ損なったお昼をお腹に入れて、フロモックスとミヤBM錠を飲む。

 夫が自宅の最寄り駅まで迎えに来てくれて、食料品の買い物を済ませて帰宅した。
 帰宅後は、洗濯をしている間に夫が冷製ぺスカトーレを作ってくれて有難く頂く。

 ということで、あっという間に土日が終了。そしてまた明日から新しい1週間、週半ばからは8月だ。今年も残すところ5か月となった。来週も暑くなるようだけれど、職場のピークカットもひとまず心配なくなったので、体調管理しながら乗り切りたい。
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2018.7.27 職場健康診断受診

2018-07-27 21:35:41 | 日記
 今年も7月の最終週、職場の健康診断ウィークがやってきた。
 9クールの完全休薬を終え、先週木曜日から再びゼローダの内服を開始して第1回目の5日間を飲み終え、昨日から第2回目の5日間を飲み始めたところだ。
 この間酷い下痢などがなかったが、酷暑で食欲不振。休暇やら出張やらで、消去法で今日の受診になった。週末だし、明日明後日はマイペースで過ごせる。

 毎年のことながら、ただでさえお腹緩めの消化器症状があるのに、バリウムを飲んで下剤を飲むというのが気が進まない。「ああ、胃のレントゲンは嫌だなあ、やめちゃおうかなあ・・・」と愚痴ると、夫は、自分はここのところ何年も絶食を忘れてパスしているにもかかわらず「ちゃんとやってもらった方がいいよ」とのたまう。まあ、そうね、と今年も素直に従って昨晩の夕食以降断食で臨んだ。

 8時半の受付開始時間より30分早く出勤して順番取り。5番目。一番最初にいらした方は7時半過ぎというのだから、天晴れな早起きさんだ。それでも無事待合椅子の1列目がゲットでき、お隣は顔見知りでちょっとお喋りなどもして待ち時間もそれほど気にならなかった。今年は時間通りに受付が始まり、レントゲン関係は最後に廻す模様。

 受付で大腸がん検診の検体を提出した後は、会場へ移動。身長・体重ともほぼいつも通りだが、165.5cm(去年より0.2cm伸びていたが、誤差範囲か。いずれにせよ166cmだったのだから若干縮んでいる。)、体重は風袋込みで47kg(昨年より1.5kg増、うーん、夫のスイーツに付き合った結果か。)。腹囲は70.3cm(1.3cmの増。これも体重増に加え、加齢現象か。)。概ね致し方ないだろうと納得する。

 血圧は121-67、2回目は111-64で問題なし。採血は3本。今年も黙って右腕を出すと、「右腕でいいですか。」と訊かれた。はい、と頷くと早業で、チクリ!とした途端にテンポよく進んですぐに針を抜く準備。手際よく止血ベルトが巻かれた。

 視力は、裸眼で遠見が右0.3、左0.9。去年、うーん、右目がますます悪くなっている。昨年は0.5だったけれど、どうしてもPCやスマホを見るし、寝っ転がって本を読むためか。ガチャ目では疲れるわけだ。先月57歳になったけれど、いまだ老眼鏡デビューをしていない。ブルーライトカットの伊達メガネは作業中常時かけているが、そろそろ老眼鏡も真面目に考えた方がいいかもしれない。50cmの近見も右が1.2、左が0.9で昨年の両眼1.5からは下がっている。

 健康診断と免許の更新時限定で使ってきた、30年以上前の就活中に作った(!)流行おくれのパンダのような形の眼鏡(近視と乱視の矯正用)は普段全く使っていないということで、持参はしたけれど、矯正視力を測ることはなかった。

 内科診察では「どこか具合の悪いところはありますか。」と問われ、「再発乳がんで化学療法中です。」とお答えする。問診票をご覧になった後、鼻からだけでなく口からの深呼吸も繰り返して丁寧に心音を聴き、特に問題ありません、と今年も「所見なし」に○をつけて頂いた。

 心電図も特にコメントなく無事終了。尿検査は糖・蛋白・潜血とも全て(-)。最後の聴力では、最初周りがざわざわして聞き取りにくかったが、再開して左右2種類の音の聴こえとも異常なし。
 
 ここで、会場を後にし、車寄せに停車中のレントゲン車に向かう。
 胸部レントゲンは今年も既往の事情を話してキャンセル。そのままお隣の胃部レントゲン車へ。着替えが最小限になるように今日もブラトップ着用だ。1番目にいらした早起き女性がちょうど終わったところで待ち時間なし。

 最後に残った今回最大の関門である胃レントゲンだが、発泡剤がまあまあ上手く飲めて、ゲップが出そうになりながらもバリウムを飲み終えることが出来た。
 お腹にバリウムと発泡剤が入ってどんどん膨らんでくるような状態で、やれうつ伏せに、次は仰向け、左右斜めにぐるぐる2回転、お腹を膨らませて、吐いて、息を止めて・・・と、わかってはいるけれど、絶え間なく続く厳しいお達しに、ゲップを堪えるだけで精一杯。
 逆さにされつつ、ぐっと手すりを握って歯を食いしばる。3分が長いことと言ったら。ああ、まだかなあと顎が出始めた段階でようやく終わった。口周りに白いひげになってついたバリウムをウエットティッシュでぬぐってから下剤を頂く。

 待ち時間を入れて一時間ほどで全て終了し、頂いた下剤をひとまず既定量の半分だけ、たっぷりの水で飲んで9時過ぎには自席に戻って平常勤務。今年の健康診断も、ひとまず第一段階は、クリア。今抱えている病気以外、新たなものが何も見つかりませんようにと祈る。

 その後、昼前から若干の腹痛の後、すんなりお通じが2回ほどあって、午後にはバリウムもすっかり排出。昨年懲りた酷い下痢はなくほっとした。やはり既定量の半分の薬で充分なのである。こうして今年も恒例行事を済ませることが出来た。

 明日は関東地方に台風が上陸し大荒れになるとの予報。うーん、お楽しみの予定があるのだけれど・・・。 
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2018.7.26 やっぱり紙がいい・・・

2018-07-26 20:38:34 | 日記
 生物学者である福岡先生が朝日新聞に連載されておられるコラムが面白く、いつも拝読している。最新号で、やっぱりそうだったのか・・・と思ったものを見つけたので以下転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

(福岡伸一の動的平衡)スマホの文字、脳に緊張?(2018年7月26日05時00分)

 文章を読むとき、特に長い小説や込み入った論考の場合、紙に印刷された活字の方が安心して読めるし、その方が頭によく入ってくる。しかし最近は科学論文もほとんど電子化されていて、発表も、保管も、検索も格段に便利なのは確かなのだが、読むことに関してだけは紙の上で読みたい。だから私はめんどうだが電子ファイルをいちいち紙にプリントアウトしている。新聞や本も紙の方が好きだ。
 これは、我ら年寄り世代の古い哀愁にすぎないのであろうか。必ずしもそうではない。生物の視覚は動くものに敏感だ。それは敵あるいは獲物かもしれない。反射的にすぐ行動する必要がある。身体も緊張態勢に入る。一方、じっくり観察し、分析し、思索を深めるためには、対象物が止まっている必要がある。動き続けるもの、絶え間なく変化するものをずっと見続けることはできない。
 コンピューターやスマホの画面の文字は、止まっているようでいて実はたえず動いている。電気的な処理でピクセルを高速で明滅させているから、文字や画像はいつも細かく震えているのだ。このサブリミナルな刺激が、脳に不要な緊張を強いているのではないか。だから落ち着いて読むことができない。もちろんデジタル・ネイティブの新しい世代はそんなこと気にならないのかもしれないが、生物の特性はそう簡単には変わらないはずだ。(生物学者)

(転載終了)※   ※   ※

 福岡先生は1959年生まれで私より2つ上でおられるから、世代としては同じと考えてよいだろう。紙に印刷された活字の方が安心して読めるし、その方が頭によく入ってくる、という部分には頷いた。常に脳に不要な緊張を強いるPCやスマホで活字を読んでじっくり考えるという作業が不得意なのは生物の特性、だから仕方ないんだな、とちょっとほっとする。

 沢山の情報を画面に流して情報を検索したり捉えたりするには便利に違いないのだけれど、それをじっくり眺めてそこから何か考え出すにはちょっと落ち着かない。いつかも書いた記憶があるが、私はモノをマイペースでじっくり読むならやっぱり紙が好き、書籍の紙の感触が好きなアナログ人間である。

 知人から貸して頂いた電子書籍にはたんまり読んでいない(読んでみたい)本が入っているのに、気付けばまた性懲りもなくふらふらと書籍売り場に出向き、今月の新刊の棚から紙の本を買ってしまう私である。
 ああ、夫の視線が-買った本を置いておく場所があるの?と-冷たく突き刺さる。はい、でも貧乏性の私、本はやっぱり捨てられないのです。本だけでもない、と言われそうだけれど。

 今日は曇天。昨夕はとても日本とは思えないほど熱帯スコールのような雨が降ったが、相変わらず湿度が高く、不快指数は高め。あと1日頑張ったらまたちょっとしたご褒美の休日が待っている。
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2018.7.25 猛暑ひと段落・・・座席のリクライニング雑感

2018-07-25 22:00:06 | 日記
 昨日までの35度超え、40度も目前という炎暑の数日を過ごし、今朝は32,3度ということで一息つけている。それでも湿度が高くて不快指数はかなり高そうだ。とりあえず職場の空調が順調なのでとても快適である。

 昨日は介護休暇を頂き、母の通院に付き添った。
 直腸がん手術から2年9か月目の経過観察と採血だ。
 珍しく病院がとても混雑していて採血と診察、会計だけで滞在時間たっぷり3時間半以上。その後、母を病院のロビーで待たせ、向かいにある薬局に移動して薬をもらうのに1時間近く。こんなに待ったのは初めてのことでびっくり、ぐったり。突き刺すような陽射しがジリジリと空腹の身を遅い、倒れそうだった。

 それにしても病院というものは一旦待ち始めると、どんどん待ち時間が膨れてきて後ろに押してくる。そして間が悪いことは重なり、中待合に入ったと思ったら緊急の内視鏡検査の方が入ったり。会計では計算がストップされて40人以上抜かれ、とどうにもついていない1日だった。
 一人だったら間違いなく文庫本を持っていくのだけれど、母の相手をするのに読むものもなく、お喋りに付き合った。
 おかげさまで採血の結果は心配するほどのものは殆どなく、マーカーの上昇もないとのこと。良かった。

 次回は10月。手術から丸3年を迎え、CTと大腸内視鏡の検査が入った。3年のハードルを超えれば、乳がんと違って再発のリスクは随分下がるはずだ。
 とりあえずほっとして、お気に入りのカフェレストランで遅い遅いランチを摂って人心地つく。それからお世話になっているケアマネさんにご挨拶に伺って(ご不在だったので伝言だけ)、再びバスと電車を乗り継いで帰宅した。バスも渋滞でいつもより時間がかかった。月末だから仕方ないか。自分の通院もそれなりに疲れるけれど、付き添いというのは実に疲れるものである。

 さて毎日新聞でちょっと気になるコラムを見つけたので、以下転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

あした元気になあれ  座席、倒していいですか=小国綾子(毎日新聞2018年7月24日 東京夕刊)

 あなたは新幹線で座席を倒す前に「倒していいですか」と後ろの人に断りますか? そんなことを片っ端から聞いて回っている。
 発端は実業家、堀江貴文さんのツイッター。新幹線で「席を倒していいですか?」と聞かれ、<ウゼェ。勝手に倒せや。そうやって何でもかんでも保険かけようとすんなボケ>と不快感を表すツイートをしたのが賛否両論を呼んだのだ。それを報じた記事のコメント欄を読んで、びっくり。「(断ってから倒すのが)日本人として当然のマナーだろ」なんて声まで。
 実は私、これまで一度も声を掛けたことがない。相手を驚かせないようゆっくり倒すだけ。逆に、断りなく座席を倒されても平気。だから断りなく座席を倒されるのが不快な人もいるとは知らなかったのだ。ああ、ごめんなさい。
 友人知人に聞いて回って、さらに驚いた。意見は見事に真っ二つ! 「声を掛ける派」は「当然のマナー」「そうしてもらえないと自分も不快」というし、「声を掛けない派」は「リクライニング設計の座席なのに許可いる?」。何、この暗くて深いミゾ。
 「リクライニング問題」は日本特有ではない。特に、狭い飛行機では深刻なようで「座席を倒す時のエチケット」を説く英文サイトは山ほどある。米国の質問掲示板サイトでは「事前の声掛け」や「倒す角度」をめぐる論争も。
 JR東海にも聞いてみたが、特にルールを決めているわけじゃないそうだ。座席を倒す際は「後ろの席のお客様のご様子に留意して……」あたりが公式見解。
 たかが座席されど座席。どうしたもんかとネット検索していたら、こんな助言を見つけ、笑ってしまった。「声を掛けてもらわないと不快な人もいれば、逆に声を掛けられるのが不快な人もいる。相手を邪魔しないよう、口ぱくで座席を指さしながら倒す旨を伝えるといい」だって。うーん。
 この手の話は、何がマナーか、という「正しさ論争」をしても、平行線をたどるだけ。むしろ「私の常識は誰かの非常識」ぐらいに理解し、互いの感じ方の違いを受け入れ、ほどほどで折り合いをつけるのが平和なんじゃないかな。
 そんなわけで私は今度、新幹線に乗ったら、後ろの人に笑顔で会釈しつつ、ジワリジワリと座席を倒すってのを試してみるつもり。皆さんはどうしていますか?(統合デジタル取材センター)

(転載終了)※   ※   ※

 飛行機のエコノミークラス席で食事中にいきなりググッと椅子を倒されたりすると、絶句する。せめて食事中に倒すのはやめてくださいよ、と思う。
 目一杯倒されてしまうと、自分の席を倒さなければ、自分が食事をするスペースなどほぼなくなる。
 なので、そういう場合には「すみません、席を戻してくださいませんか」と声に出してお願いする。いきなり押し返すのも大人げないので。
 まあ、そういうやりとりがストレスだし、食事が複数回出るような長時間のフライトでは、エコノミークラスではストレスだらけで無理だろうなと思っている。
 勿論、私の場合は体力的にも無理であることはいうまでもない。

 お手軽なバス旅行でもそうだ。ただでさえ前が狭いのに、そこで倒されれば席を立つことすら出来ない。こういう場合は、前がいきなり倒れてきた時には一言やんわりと物申している。

 今回のケースは新幹線とのこと。新幹線はバスやエコノミークラスの飛行機の座席より断然広いので、ある程度倒されても、自分が圧迫されたり席を立てなくなることはないから、黙って倒されても別に不快!というほどではない。けれど、やはりちょっと会釈してもらえればスムーズだ。私は基本新幹線で席を倒さないが、どうしてもの時は、後ろを見つつ、なんとなく会釈をして倒してもいいですか、という確認をするかな、という感じ。中庸というかなんというか、かなりどっちつかずの対応ではある。
 さて、皆様はどうでしょうか。
 ちなみに腰痛持ちの夫に言わせると、新幹線の座席はあまりに垂直で腰が痛んで仕方がないのでやむなく若干倒すとのこと。JRさん、ご一考お願いします。

 今日は義父の33回目の祥月命日である。急遽昼前から臨時の会議で東京横断をした。
 学内はまだ夏休み期間ではないし、夏だからこその業務もあれこれ、なかなか落ち着かない7月最終週である。
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