日曜日。
息子の26歳の誕生日である。つまり私が母になって26年生になるという記念日でもある。もう四半世紀を過ぎたとは俄かに信じがたいものがある。
なかなか早起きが出来ず、朝1番のヨガクラスには間に合わなかった。意を決して午前中のクラスに参加した。K先生のボディメイクヨガは★2つである。ちょっとチャレンジングかなあと思ったけれど、段階的にたっぷり動け、ツイストの動きも沢山織り込まれていてメリハリのきいた満足なクラスだった。
朝一番のK先生のクラスは★1つのビギナーヨガだが、いつも満員だという。さもありなん、消毒済みのロッカーを探すのが大変だった。
K先生はマスクをしていても滑舌が良く、声が通り、とても分かり易い説明だった。このスタジオに移って1年になるのに、日曜日の午前しかクラスを持っていないK先生のクラスに1度も参加したことがなかったのが悔やまれる。インストラクターはマスクをしているから声がモゴモゴしていて、聞き取りにくくても仕方ないというわけでは決してないのだということが実感出来る。
パパっとシャワーを浴びてさっぱり。最寄り駅で夫と待ち合わせて都心方面へ向かう。息子からは誕生日に送った荷物を無事受け取ったというLINE連絡があった。
手にしていた某水族館のチケットが3月末一杯有効で、なかなか出かける機会がなく、いよいよ無駄にしそうになったので、これまた意を決してのお出かけである。
HPを見ると、蔓延防止等云々の措置で先週末からクローズが早くなっており、イベントも縮小だったり中止だったり、のよう。事前整理券が必要で入場制限もしているという。
そんな中、雪や氷・オーロラのアートによって彩られた展示やドルフィンパフォーマンス、冬ならではの美しさに魅せられる、スノウドームのような海の世界を愉しむことが出来た。やはり水族館は楽しい。好きである。
イルカたちのパフォーマンスは、最後の昼の部のHarmony for Winter、1回のみの夜の部であるBRIGHT CRYSTALの2種類を欲張って観てきた。
昼の部はオーケストラの調べにのせて、イルカたちが美しく清廉な冬の情景をお届けするというプログラム。なるほどイルカたちの鳴き声が賑やかだ。手拍子で一緒に音楽を奏でるようにお楽しみくださいとのことだったけれど、イルカたちはジャンプも見事だったし、水面を歩いたり、拍手をしたりあれこれ実によく調教されていてびっくり。
ランチを摂る時間を逃し、イベントの合間にカフェやスタジアムでスナックやスイーツを頂き、済ませてしまった。
そして夜の部の舞台(といっても蔓延防止・・なので開始時間は17時30分)は、冬の美しさに360°つつまれるスノウドームのような海の世界。プロジェクションマッピングを駆使した雪や氷、クリスタルとともに水の中を縦横無尽に舞うイルカたちの幻想的なパフォーマンスがとても美しく非日常の世界に浸った。
それと、今回の見学の出色はノコギリザメの唇が結構なタラコ唇であることを発見してびっくりしたことや、オウサマペンギンの雛が茶色い毛に覆われているだけで親よりも姿が大きく態度もなんとなく大きく、思わず笑ってしまった(まるで我が家の息子のようである。)こと。
ショップを冷やかした後、予約したレストランで夕食。お昼が実質抜きだったせいもあり、お腹はペコペコ。個室を用意してくれており、夫と2人で静かにゆったりと和食のコースを愉しんだ。夫はまた歯が痛くなったら心配だから、とお酒を自粛してペリエで乾杯。
水族館の写真を送ったところ、息子からは「どこに行ってるの」と。「貴方の誕生日は私たちが親になった記念日でもあるので遊んでいるのだ」と結構強引な説明をしたら、なるほどそれもそうか、とのこと。
月曜日。
あっという間に2022年の睦月も晦日になった。いいお天気だけれど、風が冷たく寒い一日だ。
そんな中、嬉しい知らせがあった。職場の後輩が昨年秋から産休に入っていた。そのまま育休を1年取る予定だというので、3月末に卒業する私は復帰される時にはもうお会いすることが叶わない。
嬉しい連絡をお待ちしていますね、とプライベートのメールアドレスをお教えしていた。が、年が明けても連絡がないのでずっと案じていた。ふとスマホを見ると、メッセージが入っていた。何度かメールをお送りしたけれど、宛先不明で返ってきてしまったので、という。なんと。自分のアドレスを間違ってお伝えしたのか。私も相当焼きが回っている。
というわけで、明日からは早くも如月2月。毎年の繰り返しになるが1月は往き、2月は逃げ、3月は去る…残すところあと2か月。今年は本当に慌ただしい年度末になりそうである。