ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.11.24 ひねもすのたりのたりかな

2010-11-24 21:20:52 | 日記
 今週はナベルビン休薬の週なので、あわせて通院もお休み。
 発熱はないものの、頭痛、鼻水、咳、喉の痛み・・・としっかり本格的にひいてしまった風邪をなんとかやり過ごしてしまいたい。白血球が下がっているせいかだるさもあり、声はすっかり枯れてしまっている。
 土曜日は出勤予定なので、今日を先取りの代休にした。元気だったら一人優雅に映画を観たり、ピラティスに参加したいと思っていたのだが、体が休息を求めているのを感じ、文字通りひねもす家にいてのたりのたり、と過ごした。
 毎週水曜日は確かに休みをとっているが、それはやむを得ない通院のため。こんなふうに1日家で休んだのは本当に久しぶりのことだ。1日遅れの勤労感謝の日、といったところ。

 息子と夫を送り出してからは、洗濯ものの片付けと夕食の支度を朝のうちに済ませ、殆どリビングから動かずに読書3冊。テレビで放映されていた数年前の邦画を見ただけ。一歩も外に出なかった。

 息子は帰宅すると私がいて予想外だったのか、実に不服そう。先日の実力テストの結果は1週間ほど前に出ていたようだが、ようやく出してきた。中1からこれまで9回のうち過去最低の成績だ。来週の木曜日からは定期テストなので、とっくに勉強のスケジュール表をもらってきているのに、一度もそんなものを作ったことがないのだから本当に恐れ入る。
 毎月行われる塾の模試を、ちょうど明日から土曜日にかけて細切れで受けることになっている。(1度5科目通しで受けさせたら、とても集中力がもたなかったので。)が、「定期テストなのに何の役にも立たないもの(!)に時間だけとられてやる気が失せる。」と言うので、今月は止めるのかどうか塾の先生と相談してくるように言って送り出した。

 とりあえず読書メモのみ。
 1冊目は、藤原美子さんの『藤原家の闘う子育て 我が家の流儀』(集英社文庫)。ご存知数学者にしてエッセイストの藤原正彦さんの奥様の、有名な物書き一家に嫁いでから始まったエキサイティングな結婚生活のエッセイ集。1994年から1998年まで月刊誌「あけぼの」に連載された作品と、1997年に刊行された『子育てより面白いものが他にあるだろうか』を抜粋再編集したものだという。本当に物書きの家にはプライバシーはないのだろうな、とこうしてブログの端くれを書く私にも十分理解できる。解説はご主人が書いておられるが、『今読むと、三人息子が天使のように可愛かった頃が蘇って懐かしい。・・・・永遠の闇に消えるはずのものを残してくれたことに感謝の気持ちさえ湧いてくる。』と。そう、書いておくこと、残しておくことはやはり振り返ったときに大事なのだろう、と今日も拙く日記を書く自分がいる。

 2冊めは、森絵都さんの『屋久島ジュウソウ』(集英社文庫)。「ジュウソウ」とはなんぞや、と思ったところ、「縦走」なのだった。カメラマン、編集者とともに「ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行のつもりで屋久島を訪れた一行だが、待っていたのは九州最高峰への登山。」と裏表紙にあるとおり3泊4日の旅行記。屋久島の縄文杉、いつか触れに行きたいなあ、命のパワーを実感できるかもしれないなあ、と思っていたけれど、とてもではないけれど、残念ながらこの登山は私には無理そうだ。森さんは以来めっきり肉体派、になっているそうだ。後半は世界中を巡って出会ったエピソードの詰め合わせ。また、旅行に行きたくなってしまう。

 3冊目は、真野朋子さんの『日曜日の女たち』(幻冬舎文庫)。「毎月第三日曜日に開催される『日曜倶楽部』。メンバーは26歳から38歳までの5人の女たちで、その全員が不倫中の独身。リアルで切なくも痛快な、連作恋愛小説。」と裏表紙。小説を読んでいてもさすがにもうどっぷり独身気分にはなれないな、とちょっと寂しく思う。




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