ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.12.31 2014年総決算、どんな1年だったか

2014-12-31 13:23:18 | 日記
 2014年大晦日。今日も穏やかな良いお天気だ。今年も過ぎて見ればあっという間ではあったけれど、それでも、ざっと書き記してみても本当に色々なことがあった。そして、なんともよく動き回っている。

 1月。息子のセンター試験直後からゼローダ・タイケルブに薬をチェンジ。10日間で3kg痩せるほどの酷い下痢で、食事が殆ど摂れなくなった。手足症候群も酷く、手指も足の裏も真っ赤に腫れあがって熱を持ち、僅か10日で即刻休薬することに。
 2月。息子の受験の合間を縫って、離島で行われた“ヨガリトリートの旅”に生まれて初めて一人で参加。憧れのインストラクターにもお会い出来、すっかりヨガの魅力に魅せられるとともに、なんとも癒された。
タイケルブは、一時休薬の後1錠から再スタートし、2錠で継続。ゼローダは完全に中止。
 3月。息子の進学先がなんと想定外の京都に決まる。いきなりの引っ越しやら何やらで、京都を何往復もすることになった。タイケルブの副作用で足指の爪囲炎が悪化、膿んで靴が履けなくなり、2か月にわたって抗生剤服用、皮膚科のお世話になった。
 4月。息子の入学式とその後の様子見で京都を往復しつつ、夫と18年ぶりの2人暮らしがスタート。以降、毎月のように京都を往復することになる。
タイケルブ2錠で継続出来そうなほど体調が安定してくる。
九州まで、ブログで知り合ったお友達のお見舞いへ。残念ながら彼女は10日後に逝かれる。
 5月。連休でも帰省しない息子を訪ねて京都を往復。患者会春の大会で再発患者の一人としてパネルディスカッションに登壇。月末には再度九州まで、講演会と亡くなった方のお参りに伺う。息子が混声合唱団に正式に入団したと聞き、驚かされる。
 6月。母を連れて息子の下宿先や大学を訪れながら、母娘で初めての京都観光。
 7月。ヨガリトリートの旅、第二弾に参加。携帯の電波も届かない高原で、沢山のヨギーニとお友達になる。
 8月。久し振りのCT撮影。タイケルブ単剤でも奏功が確認されたため、治療続行。ただし骨転移増悪のため、ランマーク開始。4月に亡くなったお友達のお子様たちを、息子と2人で京都案内旅行。
 9月。夏休みでも帰省しない息子を連れ帰るために、家族で関西旅行。大阪と奈良を精力的に回る。初めて帰省した息子は、お友達との再会などで家でのんびりする間もなくとんぼ返り。月末には義母一周忌の為、夫の郷里に帰省。
 10月。2年ぶり、5回目のホームカミングデーで合唱のステージに乗る。今年はJAZZ MASSに苦戦。患者会の秋の大会で、再発患者の一人として再び登壇。別の患者会通信で「再発しても今まで通り生きるために」の原稿を書かせて頂く。
 11月。紅葉にはちょっぴり早かったけれど、息子を訪ねて9度目の京都往復。
 12月。息子の初めての定期演奏会の為、今年10度目の京都往復。すっかり居心地良くイキイキしている姿を見て、安堵する。2回目の帰省にあわせ、温泉旅行。

 と、こう書きながら実に腰を落ち着ける暇もなく、ひたすら動き回っていることに改めて驚かされる。やはり息子の巣立ちが我が家にとっての一大ニュースだろう。そして、3月からは、通院が5週間に1度という楽なペースになっていることも大きい。それは読書量の明らかな減を見ても明らかだ。今年は84冊止まりだった。昨年、一昨年は134冊、その前は194冊、それ以前は300冊を超えていたことを思うと、いかに本を読む時間=通院で点滴を受けている時間、だったのかと思い知らされる。しかもレビューもろくに書けていないのが心残りだ。
 一方、映画は割とよく観た。今年は60本には届かなかったが、58本。昨年より10本多く観ている。これも観っぱなしで、なかなかレビューが書けていないのだけれど。
 今年もっとも時間を使ったのは何かと考えて見ると、京都通い等で動き回っているのに加え、ヨガスタジオに通っている時間が多くなっていることだろう。今年レッスンを受けた回数を数えてみたらなんと170回を超えている。単純におよそ2日に1度通っているわけだから、我ながら大したものである。もちろん、毎日通っておられる方も沢山いらっしゃるけれど、仕事帰りに毎日・・・は今の私にはとても無理な話。それでも、治療しながらこうしてコンスタントに運動を続けられることは、本当に有難いことだ。

 そして、患者仲間とのランチ会、旧友とのランチ会や講演会等々、土日に2日続けて家にいたためしがない。夫の手前、ちょっと反省・・・である。

 明日からの2015年はどんな年になるのだろう。心穏やかに潔く精一杯生きていくことが出来るだろうか。もちろん、私なりに私らしく、細く長くしぶとく、がモットーであることは変わらない。

 長々と書き連ねてしまいましたが、今年一年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
 来年もまた引き続き綴っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
 皆様にとって、来たる2015年がより健やかで実りある1年でありますことをお祈りして、今年最後の記事としたいと思います。


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2014.12.30 旅行最終日、早めの帰京で大晦日に備える

2014-12-30 21:47:16 | 
 昨夜は和風温泉旅館に泊まり、大風呂、露天風呂、サウナを2回ずつ繰り返し、またもふやける。お風呂好きの息子は一足先に出かけて、一通り愉しんだ後、夫と入れ違いに部屋に戻ったようで、私達が部屋に戻ると早々に寝てしまっていた。

 そして、今朝。これまた早く目覚めてしまい、そっと起き出して朝風呂へ出かけた。オープンからまだ10分も経っていなかったので一番乗り!と思いきや、既にお一人、入浴中の方がいらした。まだ外は暗いが、静かでお湯も豊富でとても気持ちが良い。2日連続の温泉三昧で、肌はゆで卵のようにツルツルピカピカ(ちょっと図々しい!)である。
 部屋に戻っても朝食時間迄まだ2時間近くあり、男2人は高鼾中。仕方なくまたベッドに入ってはみるが、なかなか二度寝は出来ないものだ。
 
 起床後、2時間半も経ってからの朝食。普段の朝は和食を頂かないのだけれど、空腹で、何を頂いても美味しく、完食。起き抜けの2人もよく食べている。
 食後は、お腹ごなしに卓球(昨夜は多くの家族連れがいて出来なかった)をしていく、というのでカメラマンとして付いていく。チェックアウトまで殆ど時間がないのでほんのお遊びだったけれど、私も“ピン・・・、ポン・・・”程度参加して(すぐに息切れして退散)、なかなか楽しい時間だった。
 チェックアウト後、タクシーもバスも渋滞で時間がかかる、ということで、のんびり歩いて駅まで行くことにする。昨日のガスって先が見えなかったお天気が嘘のようで、抜けるような青空が広がっている。気温も高めでコートの前を開けていても寒くないほど。川のせせらぎを聴きながら、気持ちの良い散策になった。

 お土産屋さんを冷やかしながら駅前に到着。18歳(あと1か月で19歳)になる息子は、チビの頃からずっとお世話になったトミカを模したかまぼこ(パトカーやバス、ブルドーザーを模してある)を見つけてきて、「小さい子はお弁当に入れたら嬉しいよね~」と、お弁当を持っていく当てもないのに、なんとなくもの欲しそうな風情。確かに可愛い!と、親バカ承知でお正月用ということで買うことに。

 構内の喫茶店でお茶をして時間調整の後、再び青いロマンスカーに。お天気は良いものの、残念ながら雲に隠れて富士山は拝めず。行きにあれほどクッキリと見られたのは本当にラッキーだったのだな、と思う。
 それにしても、温泉まんじゅうやら車内販売のお菓子やらアイスクリームやら、食べてばかりの人達である。

 乗換駅でパッパとランチを済ませ、お正月用のお花を調達して早めに帰宅した。今年最後の生協宅配の取り入れをして、大洗濯を済ませ、片付けをして・・・夢のような上膳据え膳の2泊3日はあっという間に普段の生活になった。
 とはいえ、家での食事は、なんのことはないけれどやはり落ち着くものだな、と思う夜である。
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2014.12.29 旅行2日目、旅の足・バスのドライバーは好感度抜群!

2014-12-29 21:30:44 | 
 昨夜は、大浴場、露天風呂、ジャグシーにミストサウナまで、ほぼ貸切状態ですっかり満喫。欲張って2回ずつ入ったらちょっと湯あたり気味になり、リラクゼーションルームで水分補給の一休みをしてから就寝。
 そして今朝。せっかく温泉に来ているというのに、お風呂があまり好きではない夫は「もういいや」と言い、寝坊助息子は起きる気配なく、一人で再度入浴することに。早朝から混んでいて、皆考えることは同じなのね、と思う。結局、お部屋にあったお風呂では浴槽足湯もせずじまい。
 外は昨日の快晴から打って変わって土砂降り。気温もかなり低い。これでは観光船に乗るわけにもいかないし、お昼のチェックアウトぎりぎりまでホテル滞在の方も多いのかもしれないな、と思いながら朝食へ向かう。

 レストランでは、フレンチジャポネと称した朝食メニューが供される。季節のフレッシュジュースや彩り野菜のパレット、温泉卵のジュレ等が美しくテーブルに並ぶ。焼き立てのクロワッサンや全粒粉のパン、りんごのコンポートとどれもこれも美味しく、優雅な朝食で朝から幸せ気分。単純な私は、真面目に働いてお金を貯めて、また是非来たいな~と思う。

 チェックアウト後、荷物を預けてホテルショップでお土産品を調達。傘を借りて、ホテル前のバス停からアウトレットモールに繰り出すことに。ところが、待てど暮らせどバスが来ない。結局20分以上遅れ、痺れを切らした夫は「間引き運転をしていませんよね?」とバス会社に電話確認までする始末。ようやく到着したものの、既にほぼ満員状態。山道のカーブに揺られながら、防寒対策は万全にと、うんと厚着をしてきたせいか、だんだん気分が悪くなる。ふと小声で「暑いな・・・」と呟くと、2人挟んで前の運転席にいる運転手さんがすかさず「車内が暑いようでしたら送風しますが、いかがでしょうか。暑いとご気分が悪くなる方も出るやもしれませんので・・・」と丁寧なアナウンスをされて、びっくりする。
 送風して頂いたことで随分楽になる。これ以降、彼のアナウンスは、途中遅れたバス停では「寒い中長い時間お待たせしまして、大変申し訳ありません。」そして遂に満員で乗れなくなったバス停では丁寧に「申し訳ありませんが、このバスはご覧のとおり満員で、お乗り頂くことが出来ません。高速バスが○○時にまいりますが、そのバスには『フリーパス』でも乗ることが出来ます。××で下車し、そこでシャトルバスに乗り換えれば無料で目的地まで行くことが出来ます。」と説明し、申し訳なさそうにお詫びをしながら発車する。いや~、なんと素晴らしい。必要十分な説明に大したものだ、とますます好感度がアップする。おばさんよろしく、しっかり運転手氏名のボードをチェックする。目的地で降りる時には、これは一言言わずばなるまいと、丁寧に御礼を言って下車した。

 到着すると山はすっかりガスで煙っているが、幸いにも雨は止んでいるし、それほどの冷え込みでもない。傘は結果的に荷物になってしまったが、お守りのために持ち歩く。
 それにしても凄い人出で、2014年があと2日とはとても思えない。さらには、ここでも中国語や韓国語のオンパレードである。息子のものをあれやこれやと買いこんだ後、大混雑のフードコートでようやく昼食の席を確保する。銘々が好きなものをチョイスし、しっかりデザートも別腹に収めて、再び買い物続行。最後の最後に夫からクリスマスプレゼントにバッグを買ってもらい、帰りのバスに早めに並ぶ。30分近く早並びしたおかげで、何とか帰路は席を確保出来たが、乗り切れない人が続出していた。

 帰路は霧が一段と濃くなり、視界が悪い。高原のホテルで荷物をピックアップし、態勢を立て直して再びバスで山を下りて温泉街へ向かうことに。
 やって来たバスのアナウンスがこれまた丁寧だなと、運転席をのぞき見すると、なんと奇遇なことか、午前中にその丁寧さに感動した運転手さんではないか。思わず「Iさん!」と手を振る馬鹿な私に、夫と息子は顔を見合わせて肩をすくめている。
 別方面に行くため、当のIさんが運転するバスには乗れなかったが、乗り込んだバスの運転手さんも、これまた親切でびっくり。外国人カップルが、とある停留所で降りて、不安そうに「◎◎(へ行きたい)」と言ったのに対し、「それなら反対側のバスに乗ってください」と説明したまではよくあることだけれど、なんと、その先で反対方向行きのバスにすれ違う時、わざわざ窓を開けて「次の停留所で外国人カップルが乗ると思うのでよろしく」と言っているではないか。
 なんと親切な登山鉄道バスの運転手さんたち!思わず会社に投書しようかしら、とお節介オバサン気質がむくむくと・・・。それにしても年末の気忙しい中、気持ちの良い若きプロフェッショナルたちに出会えて、なんだかとても清々しい気持ちになった。

 終点から再びミニバスに乗り換えて、今日は和風旅館にチェックイン。和洋室なので、久しぶりに畳で足を延ばしてゆったり過ごしている。
 和風懐石料理を頂いた後は、今晩もお風呂に入って寝るだけ、の極楽生活である。

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2014.12.28 冬晴れの師走の日、家族揃って温泉へGO! 

2014-12-28 21:54:12 | 
 当初の予定では、今頃、夫と息子は豪華寝台特急に乗って、北海道にいる筈であった。けれど、息子の先月末の2日間にわたる奮闘空しく、プラチナチケットの夢は泡と消えたのであった。
 私は独身貴族の気ままな年末を過ごす予定だったけれど、結局、帰省した息子がどこへも行かず仕舞いではちょっと可哀想、せめて近場の温泉にでも・・・ということに相成った。何分既に宿泊予定の1か月前を切っており、どこのホテルも満室状態。ようやく、別々の旅行代理店でリゾートホテルと日本旅館を1泊ずつ確保しての2泊3日の温泉旅行である。

 今朝は、乗換え駅で、目の前でJRに行かれてしまい、予約した特急に間に合わないのでは、とハラハラしたけれど、なんとか滑り込みで青いロマンスカーに乗り込んだ。乗ってしまえば僅か1時間弱。途中、抜けるような青空に雪を被った富士山の姿が何とも美しい。最近は、新幹線の車窓から見る富士山にすっかり慣れてしまったので、ロマンスカーからの富士山が新鮮に映る。車内販売のお茶とお菓子でほっと一息したかと思ったら、もう終点である。

 体力に自信のない軟弱な私は、ホテル迄バス直行でのんびりしたかったのだが、鉄男の息子がそれではつまらない、とフリーパスを印籠のように掲げ、登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイとフル制覇である。登山鉄道では、今年の11月に導入されたばかりのピカピカの新車両(なんと息子の花粉症のアレルギー薬と同じネーミングなのが笑える。)とすれ違って興奮し、お喋りが止まらない息子である。乗り換えするにもどこもかしこも大混雑で、駅員さんがフル稼働で乗車制限をしている。年越しにかかる旅行でもないし、こんな年の瀬に一体どこからこんなに沢山の人が湧いてきているのだろう、とちょっと溜息である。もちろん、我々もその一翼を担っているのだけれど。それにしても中国語、韓国語、それ以外の言葉が飛び交っており、実にインターナショナルな観光地である。

 もう15年近く前、亡くなった義母と4人で初めてここにやって来た息子のこと。スイッチバックをして急な坂を上っていく登山鉄道は、チビの頃から鉄道大好きの彼にとってはとても楽しかったようで、ホテルの大きなお風呂に浸かるのも忘れ、裸ん坊で腕を体側にしっかりつけて、トコトコ歩きながら何度も「スイッチバックします、スイッチバックします」と行ったり来たりしていた。そして、ロープウェイは初体験。行きはロープウェイなるものが一体どんなものかがよくわからずに乗ったものの、硫黄の強烈な臭いと白い噴煙が湧きあがる深い谷底や、そのあまりの高さが怖かったようで、帰路は半べそをかいて「僕だけはバスで帰る」と言ってきかなかったっけ、と懐かしく思い出す。本人にからかうと何ともバツが悪そうである。
 既にお昼を大きく回り、食事をする場所も時間もなく、お菓子をつまみながら空腹をやり過ごす。青空をバックにロープウェイの窓から望む真っ白な富士山は大迫力だった。真正面に迫る大きな山、やはりこの美しいラインは日本一の山に違いない。

 ロープウェイの終点からはバスに揺られ、冬枯れの高原を抜けてホテルへと向かう。当初の予定では、昼食を済ませてからホテルにチェックインした後に、隣接したガラス美術館のレストランでお茶をすることになっていた。が、乗り継ぎ乗り継ぎの都度、時間を大幅にロスした結果、バスを降りたら既にお茶の予約の5分前。ホテルに荷物を預けることも出来ず、美術館直行となった。

 陽光と風に揺られ七色に輝く16万粒ものカットクリスタルガラスの回廊を抜け、庭園を見渡せるオープンテラスのレストランへ滑り込むや否や、「お待ちしていました」と案内される。
 そして席に着くなりカンツォーネの生演奏がスタート。陽気なイタリア人歌手によるヴォーカルと電子ピアノのデュオである。その真ん前の特等席で、遅いランチとスペシャルデザートを楽しんだ。
 ようやくお腹が一杯になったところで、園内散策開始。ちょうど「貴方も仮面をつけて変身してみませんか」という“ヴェネチア仮面祭”の開催中。物見遊山といえば右に出る者がいない私たち馬鹿親子はすっかりその気になって、仮面とマントを貸して頂くことに。本場ヴェネチアで作られたフルフェイスに黒い帽子、黒マントとファントム・オブ・オペラを地で行く息子と、羽根つきのハーフマスクに金色のマントに身を包んだ私。一人付き合いの悪い夫に写真を撮ってもらいながらテンション高く園内を練り歩く。もちろん、そんな変装中の来園者があちらこちらに神出鬼没、である。皆、幸せそうなのだから、何より平和ではないか。中世ヨーロッパ貴族を熱狂させたヴェネチアン・グラスの繊細で優美な輝きは、今見ても本当にうっとりする。そして、現代ガラスの美術館もなんとも洒落ている。アクセサリーやサンドブラストの体験工房に立ち寄る時間はなかったけれど、ミュージアム・ショップで記念にイタリア製のミニチュアフルマスクを購入して、美術館を後にした。

 暗くなる前になんとかホテルにチェックイン。お部屋からは静かな森が見渡せる。
 フレンチフルコースの夕食を堪能し、重いお腹を抱えて部屋に戻った後は、ゆっくりと手足を伸ばせる大きなお風呂や、今にも降って来そうな星たちが煌めく夜空を見上げながら開放感あふれる露店風呂を楽しめる筈・・・だったのだが、残念ながら早くも雨がぽつぽつしてきている。
 それでも何より家族揃って笑顔でいられる、愛おしくも幸せな夜である。
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2014.12.24-27 クリスマス、仕事納め、ヨガ納め

2014-12-27 20:42:14 | 日記
 ふと気付けば3日間も書かずに過ぎてしまった。毎日お読み頂いている方たちに、もしご心配をおかけしていたとしたら何とも申し訳ないことだ。ただ、書くようなネタもなく、ドタバタと過ごしていた、という体たらくなだけである。
 今年も残すところあと4日となった。昨夜は息子が帰省し、久しぶりに家族3人になっている。なんだか自宅が急に狭くなったような錯覚に陥る。 
 この4日間を簡単にメモで残しておきたいと思う。

24日、水曜日
 クリスマス・イヴ。とはいえ、何か特別のことがあるわけでもなにもなく、いつも通りに仕事。途中の休日で気が緩んだか、朝、目覚ましが鳴らなかったのか、鳴ったのに止めてまた寝てしまったのかすらも定かでなく、ガバッと目覚める。なんと起きるべき時間を小一時間過ぎている。慌てて朝食の支度をするが、夫は水分だけ摂って出かける羽目になった。
 夜はホットフラのクラスに参加。6人という贅沢な人数でホワイトクリスマスの課題曲を1か月ぶりに踊るも、ものの見事に忘れていて、ヘロヘロ。
 夕食もごくごく普通どおり。夕食後、先日お友達から頂いたシュトーレンを切ってみる。木の実やドライフルーツがギッシリで、とても美味しい。これぞ昔ながらの正統派クリスマスケーキ!と、思わずお友達に「美味しいです」の報告メールを打った心温まる夜だった。

25日、木曜日
 クリスマス。この日は休暇を取って、大切なお友達に逢いに出かけた。良いお天気の予報だったのに、着いた頃には雲が厚くなる。普段職場と自宅を往復するだけのごく地味な生活をしているので、大きな駅の年の瀬の混雑に遭遇することはまずないのだが、この日は驚くほどの人出の駅で、お昼を食べる場所を探すのにも一苦労。
 ウロウロした挙句、カフェで済ますまでに大分時間をロスしてしまう。バスに乗り込んだ時にはポツポツと雨が降り出して慌てる。お友達はデザートを用意して待っていてくれた。静かに色々なお話しをして心穏やかに過ごすことが出来た。とても貴重な時間だった。
 出張から直帰した夫と帰りの時間がうまく合い、最寄駅で合流して帰宅した。
 食後はクリスマスケーキを愉しむ。夫の好みのイチゴのショートケーキに、ホワイトチョコレートのティアラがあしらってある。乙女チックではあるが、久々のお洒落なケーキタイムとなった。ようやく年賀状も書き終えた。後は投函するのみである。

26日、金曜日
 2度あることは・・・ではないが、またしても目覚ましが鳴った気配がない。そして、ガバッと起きる、という失態を繰り返してしまう。さすがに今日は観念したとみえて夫は「諦めて時間休で行く」とのこと。仕事納めの日に時間休を取らせるなど、何とも申し訳ないことをしてしまい、反省しきりである。電車に乗らずに済む私は、何とかダッシュでいつもどおり出勤することが出来た。
 昨日の休みと年末の駆け込み仕事で大量になったメールの処理等、大車輪で済ませる。途中、またも目の前がチカチカして視界が途切れるという事態が起こった。年明けはちゃんと検査して頂かなくては、と思う。
 夕方、息子が夫と最寄駅で合流して帰宅した。新幹線ではチャッカリ豪華新作駅弁を愉しみ、爆睡してあっという間だったという。
 一方私は、仕事納めの挨拶を終え、ダッシュで帰宅。洗濯物を片付けて、生協の食料品を取り入れ、ドタバタと夕食の支度を終えるとそこに「よぅ、○○(私の名前)、元気にしていたか?」となんとも失礼な物言いの息子のご帰還である。夫はニヤニヤと、嬉しさが隠せない感じ。
 息子のリクエスト通りの夕食を作り、久々の3人の夕餉の後は、息子にもクリスマスケーキを、と用意していたのにコロリとお夕寝。昨日の、お友達との夜通しクリスマスパーティの疲れが出たのか。

27日、土曜日
 今日から年末年始休暇の9連休である。今回は海外旅行に出る方たちも多いのかもしれない。
 朝食後、息子を予約していた歯科検診に送り出す。前回9月末に帰省して以来のことで、とりあえず虫歯になりかけの部分を処置してもらったとのこと、セーフである。
 掃除と洗濯を済ませ、お昼は、駅前にあるフードテーマパーク内に新しくオープンしたレストランに出かけてみた。いろいろ食べ比べ、なかなか美味。
 私はヨガ納めでヨガスタジオへ。さすがに年末ということで参加者も15人ほど。のびのびと、大好きなインナービューティヨガのクラスで汗を流す。フロントで年末のご挨拶をしてスタジオを後にする。スタジオ自体は29日までオープンで、新年は1月3日からとのこと。
 2人は、去年リニューアルしたレールランドへ。その後、その近くにあるお不動様までお参りにいったらしい。ここは息子が赤ちゃんだった頃、夫が貧血でひっくり返って頭を打ち、救急車を呼んだ鬼門の場所。ずっと近寄らなかった所なのだけれど・・。

 明日からは、普段大きな身体を折り曲げてユニットバスに入っている息子の為に、ちょっと大きなお風呂に入ろうと温泉へお出かけの予定である。

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