2015年大晦日。早朝、夜行バスで都心まで戻ってきた息子が、帰ってきた。久しぶりに3人で朝食を囲んだ。定期演奏会後に参加した合宿での話等々お喋りが止まらず、いきなり賑やかな我が家になった。
今日も心は穏やかだ。振り返れば、今年は公私ともに実に色々なことがあった。そして昨年に続き、相変わらずよく動き回っている。
1月
年明け早々患者仲間の訃報が続き、心が沈む。
再発が判った時にはとても迎えることが叶わないだろうと思っていた結婚25周・銀婚式の記念に、八重山諸島へ2泊3日の旅行。息子からは思いもよらず夫婦湯呑が届く。
2月
初発手術から10年経過。そして、予防注射のおかげで軽くは済んだけれど、10年ぶりにまさかのインフルエンザ罹患。息子が学年末試験を終え、2週間の里帰り。
タイケルブに別れを告げていよいよ真打カドサイラ(T-DM1)を使うことに。
3月
熟慮の末、30年勤めた公務員の職を辞す。息子の引っ越し手伝いのために3か月半ぶりで京都を往復。
4月
法人職員として再スタートを切る。退職記念で人生初の人間ドックを受診、胃カメラの辛さに涙。
5月
連休に江の島に一泊し、鎌倉を散策。あまりの混雑に顎を出す。
視野欠損等の症状から、脳梗塞の恐れありということで神経内科を受診。人間ドックの結果、右網膜全膜の疑いで眼科受診。
息子がお世話になっている大学の父母会総会に夫が出席するのに便乗して、京都を往復。鵜飼船に乗船。
6月
息子の定期演奏会を聴きに関西へ。洛西の青紅葉や紫陽花も満喫。無事54歳に。
7月
再び息子の演奏会を聴きに関西へ。
ヨガリトリートの旅、第三弾に参加。14名という少人数で初めて3泊4日の濃い時間を過ごす。
OB・OG合唱団の練習に参加するも、今年はこれが最初で最後になる。
がん患者と家族に希望の光を与える情報誌「ライフライン21 がんの先進医療」に3回連載させて頂いた闘病記が無事終了。
8月
21年越しの夢が叶い、家族3人で北欧3カ国を巡る6泊8日の旅、実現。
帰国後、母の病気が判明し、10月の校友会音楽祭OB・OG合唱団参加を断念。
9月
義母三周忌の為、夫の郷里に帰省。親子3人で庄内を回る。
月末の母の直腸がん手術にあわせ、父は介護付き有料老人ホームにショートステイ。
カドサイラ(T-DM1)の副作用(痺れ、疼痛)が酷くなり8割に減量して続行することに。
10月
母の入院と退院後の再入院、父のショートステイのドタバタで、精神的にも肉体的にもハードな毎日。
中旬にはプチ虹のサロンでずっとご一緒してきたKさんが亡くなる。
11月
夫の父母会総会出席に再び便乗して、今年5回目の京都往復。3人で高雄を巡る。
CT検査の結果、両肺腫瘍の増大が認められ、薬剤変更の可能性。
12月
1月以来11か月ぶりにプチ虹のサロン開催。5人のメンバーが3人になってしまった。
息子の定期演奏会の為、今年6回目の京都往復。大学時代の友人も同行してくれて、久し振りに楽しい時間を過ごす。
と、こう書きながら、今年も腰を落ち着ける暇もなく、ひたすら動き回っていることに我ながら苦笑いである。今年最大のニュースは私の退職と再就職、母の入院だろうか。
3月からは、再び通院が3週間に1度のペースになった。にもかかわらず、読書量は相変わらず振るわない。今年は87冊止まりだった。昨年は84冊、一昨年は134冊、それ以前はコンスタントに300冊を超えていたのだけれど。
レビューもろくに書く時間がとれず、当日の治療日記でちょっと触れて、お茶を濁しているだけというのが情けない。
映画もそこそこ。昨年より15本少ない43本。観っぱなしで、これまたなかなかレビューが書けていない。
けれど、昨年に引き続き今年も京都通いに加えて、ショートトリップ等で動き回っているし、ヨガスタジオに通う時間が多くなっている。今年レッスンを受けた回数は昨年の170回より更に増えて180回を超えている。
単純に2日に1度通っているわけだから、これは自分で言うのもなんだけれど、大したものである。もちろん、毎日通っておられる方も沢山いらっしゃるけれど、仕事をしながら毎日通うのは、今の私にはとても無理な話。それでも、治療を続けながらこうしてコンスタントに運動を続けられることは、本当に有難いことだ。何よりも治療を続けていくうえで体力維持は至上命題だと思っている。
そして、今年心したことは、土日に2日連続で人と逢うために都心に出かけるのは止めたこと。どちらかは休む。どちらかは自分だけの用事に使う。
もしかしたらこれが最後かもしれない、と自分を追い込みながら皆にいい顔をしていては、身体も気持ちも持たなくなってきたからだ。この姿勢は来年以降も変わらないだろう。
明日からの2016年はどんな年になるのだろう。心穏やかに潔く精一杯生きていくことが出来るだろうか。もちろん、私なりに私らしく、細く長くしぶとく、がモットーであることは変わらない。
長々と書き連ねてしまいましたが、今年一年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
来年もまた細く長く綴っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、来たる2016年がより健やかで穏やかな1年でありますことをお祈りして、今年最後の記事としたいと思います。
今日も心は穏やかだ。振り返れば、今年は公私ともに実に色々なことがあった。そして昨年に続き、相変わらずよく動き回っている。
1月
年明け早々患者仲間の訃報が続き、心が沈む。
再発が判った時にはとても迎えることが叶わないだろうと思っていた結婚25周・銀婚式の記念に、八重山諸島へ2泊3日の旅行。息子からは思いもよらず夫婦湯呑が届く。
2月
初発手術から10年経過。そして、予防注射のおかげで軽くは済んだけれど、10年ぶりにまさかのインフルエンザ罹患。息子が学年末試験を終え、2週間の里帰り。
タイケルブに別れを告げていよいよ真打カドサイラ(T-DM1)を使うことに。
3月
熟慮の末、30年勤めた公務員の職を辞す。息子の引っ越し手伝いのために3か月半ぶりで京都を往復。
4月
法人職員として再スタートを切る。退職記念で人生初の人間ドックを受診、胃カメラの辛さに涙。
5月
連休に江の島に一泊し、鎌倉を散策。あまりの混雑に顎を出す。
視野欠損等の症状から、脳梗塞の恐れありということで神経内科を受診。人間ドックの結果、右網膜全膜の疑いで眼科受診。
息子がお世話になっている大学の父母会総会に夫が出席するのに便乗して、京都を往復。鵜飼船に乗船。
6月
息子の定期演奏会を聴きに関西へ。洛西の青紅葉や紫陽花も満喫。無事54歳に。
7月
再び息子の演奏会を聴きに関西へ。
ヨガリトリートの旅、第三弾に参加。14名という少人数で初めて3泊4日の濃い時間を過ごす。
OB・OG合唱団の練習に参加するも、今年はこれが最初で最後になる。
がん患者と家族に希望の光を与える情報誌「ライフライン21 がんの先進医療」に3回連載させて頂いた闘病記が無事終了。
8月
21年越しの夢が叶い、家族3人で北欧3カ国を巡る6泊8日の旅、実現。
帰国後、母の病気が判明し、10月の校友会音楽祭OB・OG合唱団参加を断念。
9月
義母三周忌の為、夫の郷里に帰省。親子3人で庄内を回る。
月末の母の直腸がん手術にあわせ、父は介護付き有料老人ホームにショートステイ。
カドサイラ(T-DM1)の副作用(痺れ、疼痛)が酷くなり8割に減量して続行することに。
10月
母の入院と退院後の再入院、父のショートステイのドタバタで、精神的にも肉体的にもハードな毎日。
中旬にはプチ虹のサロンでずっとご一緒してきたKさんが亡くなる。
11月
夫の父母会総会出席に再び便乗して、今年5回目の京都往復。3人で高雄を巡る。
CT検査の結果、両肺腫瘍の増大が認められ、薬剤変更の可能性。
12月
1月以来11か月ぶりにプチ虹のサロン開催。5人のメンバーが3人になってしまった。
息子の定期演奏会の為、今年6回目の京都往復。大学時代の友人も同行してくれて、久し振りに楽しい時間を過ごす。
と、こう書きながら、今年も腰を落ち着ける暇もなく、ひたすら動き回っていることに我ながら苦笑いである。今年最大のニュースは私の退職と再就職、母の入院だろうか。
3月からは、再び通院が3週間に1度のペースになった。にもかかわらず、読書量は相変わらず振るわない。今年は87冊止まりだった。昨年は84冊、一昨年は134冊、それ以前はコンスタントに300冊を超えていたのだけれど。
レビューもろくに書く時間がとれず、当日の治療日記でちょっと触れて、お茶を濁しているだけというのが情けない。
映画もそこそこ。昨年より15本少ない43本。観っぱなしで、これまたなかなかレビューが書けていない。
けれど、昨年に引き続き今年も京都通いに加えて、ショートトリップ等で動き回っているし、ヨガスタジオに通う時間が多くなっている。今年レッスンを受けた回数は昨年の170回より更に増えて180回を超えている。
単純に2日に1度通っているわけだから、これは自分で言うのもなんだけれど、大したものである。もちろん、毎日通っておられる方も沢山いらっしゃるけれど、仕事をしながら毎日通うのは、今の私にはとても無理な話。それでも、治療を続けながらこうしてコンスタントに運動を続けられることは、本当に有難いことだ。何よりも治療を続けていくうえで体力維持は至上命題だと思っている。
そして、今年心したことは、土日に2日連続で人と逢うために都心に出かけるのは止めたこと。どちらかは休む。どちらかは自分だけの用事に使う。
もしかしたらこれが最後かもしれない、と自分を追い込みながら皆にいい顔をしていては、身体も気持ちも持たなくなってきたからだ。この姿勢は来年以降も変わらないだろう。
明日からの2016年はどんな年になるのだろう。心穏やかに潔く精一杯生きていくことが出来るだろうか。もちろん、私なりに私らしく、細く長くしぶとく、がモットーであることは変わらない。
長々と書き連ねてしまいましたが、今年一年お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
来年もまた細く長く綴っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、来たる2016年がより健やかで穏やかな1年でありますことをお祈りして、今年最後の記事としたいと思います。