ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.1.31 僕と妻の1778の物語

2011-01-31 21:16:27 | 映画
 表題の映画を一人で観てきた。
 夫がこの手のストーリーの映画に付き合ってくれないのは分かっていたし、私もあえて夫に一緒に見て、とはとても言えなかったので(一緒に予告編は見ていたので、彼も大体のストーリーは分かっていたのだ。)。

 ご存知の方は多いかと思うが、作家・眉村卓さんの奥様との実話をもとにしたストーリーだ。腹痛のため妊娠を疑い病院にかかるといきなり緊急手術となる。進行性の大腸がんを患っていたことがわかる。若いから進行が早いため、1年後のことは考えられない、と告げられるのだが、退院の時に同じ医師に「笑うことで免疫がアップするので、笑ってください。」と言われる。なんとか妻に楽をしてもらおうと、夫はあれこれ家事をやってみるが、うまくいかない。そして作家としての自分が出来ることは、妻のためにだけ一日1編の小説を書き、笑ってもらうということだ、と気づく。
 結果として1年を大幅に超えて、奥様は1778日(約5年)長らえることが出来た、というものだ。

 それにしても、1778話を本当に毎日お書きになった眉村卓さんの奥様への愛のエネルギーに圧倒される。いくら作家とはいえ、本当に、毎日3枚以上ある物語を休むことなく書き続けたのだから。こうして私なんぞもエッセイもどきのブログを書きながら「さて、今日は書くほどのネタはあるか・・・」と、ない頭を絞るのだから。いわんやオリジナルのフィクションである。

 今回は先に原作を読んでいなかったが、ストーリーは予告編等で既にある程度わかっていた。実際にご夫妻で闘病生活を送ったのは60代前半の頃で、お嬢さんもいらしたということなので、30代のDINKS夫婦と設定しているのは映画のオリジナルだ。

 もちろん最後に奥様が亡くなるシーンでは、周りで観ていた他の人たちの多くが泣いていたけれど、それよりも私が辛かったのはもっと最初に出てきたシーンだった。
 夫は、主治医から妻の余命をあと1年と聞かされてしまうが、妻から「私、治るよね。」と言われて「もちろん治るよ。」と答えてしまう。
 その後、夫が「これから毎日1編小説を書く」と宣言すると、妻は、一人食器を洗いながらなんとも言えない複雑な表情を浮かべる。これで彼女は「自分は治らないのだ」ということを察してしまうのだ。
 うまく言えないけれど、これからの病気との闘いへの覚悟のようなものを感じてしまい、辛かった。

 プチ虹のサロンのメンバーとも話をしたのだが、こうしたがん患者のストーリーを映画等で見るとき、やはり患者ではない普通の人たちとはちょっと見方が違うよね、という話になった。実際には最期の部分で「あんなに浮腫んでいないはずはない・・・」等々・・・、シビアな指摘もあったけれど。

 早いもので、今日で1月も終わりだ。明日から如月。今日は本当に厳しい冷え込みだったが、明日からは少し寒さが緩むようだ。

 首都圏の中学受験生はいよいよ明日が本番だ。我が家の3年前を昨日のことのように思い出す。
 受験生の皆が、これまで遊びも何も我慢して蓄えてきたであろうその力を存分に出し切ってほしい。悔し涙にくれる子どもが一人でも少なく無事に終わりますように・・・、と心から思う。


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2011.1.30 「ため込む」から「断捨離」へ

2011-01-30 16:07:27 | 日記
 夫から「あなたと正反対だね。」と、新聞社が読者サービス用に配っている小冊子を見せられた。「断捨離」とあった。モノを捨てれば生き方が変わる、というもの。

 ヨガの修行の「断行」、「捨行」、「離行」から来ているそうだ。
「断」は断行(だんぎょう)・・・家の中にいらない物は入れない
「捨」は捨行(しゃぎょう)・・・いらない物は捨てる
「離」は離行(りぎょう)・・・いらない物が無くなると煩わしさから開放される
 つまり「使わないものは捨てる」ということだ。

 確かに、写真で紹介されていた筆者のお宅は、まるでホテルの一室のように生活感が乏しいと感じるほどモノがなかった。そう、よくホテルに泊まりたくなるのは、モノがないすっきりした感じを、実は体が欲しているのかもしれない。
 なんといっても息子が生まれて以来、我が家のモノは増える一方である。息子の着られなくなった衣類は、幸いにも喜んでもらってくださる方がいるので、有り難く送らせて頂いているが、そんな程度では事態は全く解消しない。

 それにしても情けないくらいモノが捨てられない。これもまた貧乏症なのだが、いろいろなモノを大切にしてしまい込みすぎる。なんでもそうだ。衣類も本もすべて・・・。もう着ないかな・・・と思っても、でも体型は変わっていないからまだ十分着られるし、となってしまう。それに加えて買い物は好きなのだからたまらない。
 再発して以来、(いつまで着られるかもわからないから、もう新しい洋服を買うのは止めよう。)と思ったのに、いざ体調が落ち着いてきたら、(そうはいっても働いているのにいつも同じ服を着ているわけにもいかないし、年をとって病気をして、ますますみすぼらしく見えるのでは良くないし、気持ちが前向きになるなら・・・)と、ああだこうだともっともらしい理由をつけてまた買い物再開である。
 もちろん夫は私の買い物好きを知っているし、そして夫も着道楽なので決して「買うな。」とは言わないけれど、「買ったら捨てろ。」とは言う。もっともだ。確かに夫は惜しげもなく捨てている(体型が変わってきているのも影響しているかもしれないが・・・)。
 当然、私のクローゼットからはモノがあふれる。かつてウオーキングクローゼットのある家に憧れていたけれど、寝室と普段使用しない和室は、文字通りウオーキングクローゼット状態と化している。
 夫は、私はウオーキングクローゼットの中で生活しているのだから、夢は叶ったんじゃないの、と憎まれ口をたたく。
 本もそう。図書館で借りればよいのに、どうも自分のものにしたがる。2度、3度読み直す本なんてそうそうあるものではないのに。そして本は捨ててはいけない、本は大事にしなければ、という貧乏症が骨の髄までしみ込んでいる。

 ため込むのは気持ちも同じ。
 何にせよ、とりあえず正面からまともに受け止めて我慢する、そしてあと後までうじうじと考える。夫からは執念深い、とも言われる。確かにその時は何でもないかのごとくニコニコと受け流しつつ、気持ちの中では言われたことを決して忘れない。だから私には何を言っても大丈夫、と思っている人が結構多いようなのだが、そうでもないのだ。実に嫌な性格である。
 もちろん息子を授かって以降は、あまりにもいろいろなことがあって、そう何もかも心の中に溜めておくこともできず、かつてより大分緩和したとは思うのだけれど。それでも病気になってからはまた過敏に反応してしまう部分がある。

 うまく受け流せるときは気持ちにゆとりがあって精神状態がいいとき。そうでないときはひたすらため込む。自分の精神のバロメーターとしてため込まない生活を目指したいと思う。気持ちの上でもモノについても。
 そうすればもっとうまく病をかわすこと、病と共存することが出来るようになるかもしれない。

 ひとまず息子の受験が終わったら、先ずは抜本的にモノを捨てることから始めようか、と思っている。

 今日は息子の誕生日。15歳になった。実際の出生時間は夜9時少し前だったけれど。
 これまでずっと続けている息子の誕生日の家族写真撮影。ちょっとだけお洒落をして近くの写真屋さんに出かけて、家族3人(時には、義母や両親が参加することもあるが)の写真を残すのは我が家の大事な年中行事である。この先いつまで付き合ってもらえるものやら・・・ではあるが、ここまで来たら続けられる限り生きている限り、続けていきたいと思う。
 今日も、息子の生後100日からお世話になっているカメラマンさんと「もう1年経ったのですね。」と言いながら、髪の毛をツンツンにしてもらってちょっと不良っぽい一人写真を撮ってもらった。「ジュノンボーイみたい!」とおだてられ、まんざらでもない様子だった。

 帰りは息子のリクエストで、誕生パーティかたがたシーフードを満喫してデザートまでお代わりして帰宅した。

 入試日まであと10日。いよいよカウントダウンなのだけれど、相変わらずの余裕綽々、大物なのか鈍感なのか・・・。 ゲームをひとしきりやった後、今、ようやく隣室で過去問に向き合っている。
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2011.1.29 我慢しすぎず免疫力コントロール

2011-01-29 17:17:15 | 日記
 あけぼの会の講演等でお世話になっており、ご自身で「オンコロジストの独り言」ブログを書いておられる渡辺亨先生が、昨年11月から朝日新聞の静岡版に「がん内科医の独り言」というコラムを開始されている。
 2011.1.28の記事を以下に転載する。

※ ※ ※ ※ ※ ※(転 載 開 始)

免疫力 「抗がん剤で低下」心配無用

 抗がん剤治療をすると免疫力が低下する、と言われますが、本当でしょうか。
 そもそも免疫力とはなんでしょうか。免疫とは、疫(病気)を免れるという意味で、感染症などの病気の原因となる細菌やウイルスなどから体を守る防御力を持っている状態を指します。
 免疫の働きを担当する白血球は血球成分で、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球に分類されます。好中球は、体内に入り込んだ細菌をパクパクと食べ退治する働きがありますが、抗がん剤治療で一時的に好中球数が減るため、点滴後1~2週目に38~39度の熱が出たり、肺炎などの感染症にかかることがあります。そのため多くの病院では、抗がん剤点滴のたびに血液検査で好中球数を調べ、減っていると点滴をキャンセルすることがあります。
 しかし、発熱の頻度は、抗がん剤やがんの種類によって異なりますが、それほど多くはなく、心配することはないのです。例えば、アドリアマイシンとシクロフォスファミドという2種類の抗がん剤を組み合わせたAC療法を、乳がん手術前や手術後の体調のよい患者さんに行う場合の発熱頻度は4%の低さです。
 また、点滴当日の好中球数が減っているかいないかで1~2週先に発熱するかどうかを予測できないため、調べる意味がないことが分かってきました。発熱を予測できない以上、熱が出た時の対応をしっかり準備しておけばよいのです。また、生活も普通にしていればよいのです。
 ところが、免疫力が低下しているという言葉におびえ、抗がん剤治療中の患者さんは人ごみに出てはいけない、旅行に行ってはいけない、生ものは食べてはいけない、マスクをしなくてはいけないなどと、医療者も無意味な禁止事項を患者さんに求め過ぎます。がんになっても、抗がん剤治療中でも、普通の生活を送ること。これが一番大事です。免疫力なんていう言葉は、忘れてしまいましょう。(浜松オンコロジーセンター・渡辺亨)

(転 載 終 了)※ ※ ※ ※ ※ ※

 何とも力強いお言葉である。
 確かに、免疫力が低下していることを理由にあれもこれも我慢していたら、本当に治療だけのための生活、楽しみのないストレスフルな毎日になってしまう。特にエンドレスの再発治療は“終わり”がないから、これからずーっと、我慢、ひたすら我慢、となってしまう。そして、極言すれば職場などは雑菌の宝庫のようなところでもあるので、出勤もままならない、という話になる。
 体調に常に気を配りながらもなるべく普通に生活して、やりたいことは必要以上に我慢せずにストレスをためないようにやっていく。もうすぐ乳がん7年生、再発4年生になる私がこれまで様々な治療を経験してきて思うに、このスタンスこそ長いこと病気と共存する一番の方策のように思う。もちろんどうしてもダメな時には必要以上に無理してはいけないのは当然だが・・・。

 早いものでナベルビンも8クール目に入った。
 当初は規定量でも骨髄抑制が強く出てしまい、発熱したり、好中球不足で予定通り投与できなかったり・・・、とトラブル続きで焦ったこともあったが、今は8割の量で2投1休がコンスタントに出来るようになり、治療が軌道に乗っている。

 各クールの初回には白血球数を確認するが、2回目には特にチェックせずにそのまま投与、というパターンになっている。

 これまでの結果から、1回投与した後よりもその1週間後に続けて投与した後にさらに白血球が下がることが判っているので、今では2回目の投与前には確認はしない。そして、それよりもっと下がっているであろう3週目は、病院に行ってもG-CSFの注射を打てるわけもないし、それよりも、病院内で感染してしまったり、白血球チェックをして「こんなに低いなんて!」と怖がりすぎることを避けるために、先生はお休みにしてくださっているのだろうと思っている。
 その次の週までに、投与できる程度に白血球が回復していれば問題ないし、その間の数値は知らなくても、だるければ免疫力が下がっているのだな、と自覚して無理せず注意して過ごせばよい。

 確かに1,2週間先に発熱するかどうかを正確には予測することはできない。が、12月からは発熱予防のロキソニン服用のおかげもあって、対策はしっかり功を奏している。
 そして、お腹の調子の悪さなりだるさなりはあるけれど、通院時以外はフルタイムで仕事も続けることができている。
 体調をなんとかコントロールしながら、薬がしっかり奏功してQOLを維持できていることが嬉しい。

 昨日は帰宅すると、ネットで注文していた「若年性乳がんになっちゃった!ペコの闘病日記」がようやく届いていた。
 だるさと気持ち悪さがあったにもかかわらず、帰宅早々息子とバトル。それが伝染して夫もご機嫌悪く、食後一人でぷいっと外出してしまった。なんだかがっくり疲れてしまったが、私は一気にペコさんの本を読んだ。
 ペコさんの闘病がいかに厳しいものだったのか、そして本当に何度も奇跡のような物語が起こっていたことを改めて思った。ペコさんの言葉を借りれば、「何でこの世に治らない病気なんてものがあるんだろう。それでも生きたい、生きようと願う人にはおまけがあるのかもしれません。諦めたら、そこで終わってしまうから。希望を捨てず、最期まで闘って生きたいと思います。」
 最期まで前向きに頑張りぬいたペコさんのご冥福をここに改めて心よりお祈りしたい。初七日は無事終わったのだろうか・・・。合掌。

 今日は朝一に予約していた美容院に3人揃って出かけた。私はオプションでヘッドスパをお願いして、重かった頭がかなり軽くなった。髪の毛はあいかわらずてっぺんが薄く細いので、なかなか形にならない。それでもトリートメントと頭皮のマッサージをしっかりやってもらい、ボリュームも出て、浮腫みも硬さもとれてすっきりリフレッシュした。
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2011.1.27 磯野フネさんより黒木瞳さんがお姉さん

2011-01-27 21:23:53 | 読書
 先日、和田秀樹さんの「『がまん』するから老化する」(PHP新書)を読んだ。
 表題は、実際そこにあったたとえで、『サザエさん』のお母さんであるフネさんは原作では48歳の設定で、女優の黒木瞳さんは筆者と同い年で今年51歳、というお話。どちらが驚くかと言えばそれは前者でしょう、と和田さんは書いておられる。
 確かにかつて人生50年といわれた時代に比べ、今の元気な50代、60代の女性は本当に若くて綺麗。勿論、きちんと自分に投資してメンテナンスを欠かさないのだろうけれど。

 なるほど、がまんは老化につながるのだなということを、ダイエット等を具体例に出した説明にとても納得した。
 一点気になったのは、更年期障害が辛いなら、とホルモン補充療法を薦めている点。確かにそうすれば肌もつやつやするし、元気になって良いということなのだろうけれど、反面、乳がん発症のリスクは間違いなくアップする。それについて、「ホルモン補充療法をしていれば、その点には自分で気をつけるから早期発見が出来る、今や乳がんは早期発見が出来れば温存で傷も小さいし、完治が望める。だからメリットとデメリットを比較考量しても選択肢として否定しなくて大丈夫。」という展開で書いているところ。
 確かにそうかもしれないけれど、実際、私は早期で発見し、温存手術後に放射線を規定量照射して、「これで再発した人は、これまでこの病院にはいない。」とまで言われたにもかかわらず、現にしっかり再発転移しているのだから、その点は頷けないけれど・・・。

 最近、カラダスキャンの体重計に乗ると、かつてよりカラダ年齢が下がっている。実年齢より20歳ほど若く何と20代が出てしまうのだ。体重もこれまでずっとキープしてきた重さよりやや少なめで落ち着いている。カラダ年齢が下がったのは体脂肪率が下がっているからだろうけれど、これは実のところ、あまり嬉しくないことだなあ、と首筋を見て思った。
 女性の齢は首筋と手に出る、というは本当だ。筋張ってしわっぽくなっている・・・。母もそうだったなあ、と152センチ38キロの実家の母の首筋や手の甲を思い出す。

 ネイルサロンに行って定期的に手のお手入れもすれば、自分としてもとても気分がいいし(後にも先にも、生まれてこの方一回だけネイルケアをしてもらったことがある。タキソテール治療の前に元気を出そうと、思い切って病院帰りに寄ったのだった。あまりに気分が良く、何度も何度も自分の手を見てしまったほど。次回もまた行こう・・・、と思っていたら、残念ながらタキソテールの副作用で爪が剥離するわ脱落するわ、でとてもそれどころではなくなった。)、女っぷりもアップする(!?)のだろうが、どうも綺麗に手入れをされてしまうと、ただでさえ手抜きの家事をますますやらなくなりそうで、爪がいまだ痛んでいることもあってちょっぴり我慢している。
 それでも先日、プチ虹のサロンのメンバーの綺麗な指先(前日にサロンでケアしてきたのだそうだ。)を見て、一念発起して近々予約を入れてみようか・・・、と思っている。

 綺麗に貪欲でいることは、生きることに前向きである、という証拠である(ちょっとこじつけでしょうか・・・。)。「がまん」するから老化する!これを思い出して、今後は「必要以上の我慢は決して美徳ではない」をモットーに、「我慢が美徳」と育てられて染みついた貧乏性な性格を少しでも解き放とう、と思わされた1冊だった。

 体調だが、昨日は若干お腹の気持ち悪さはあったが、特に薬を飲むほどではなかったので、夕食を少し控え目にしてロキソニンのみで休んだ。不眠もなく、途中で気持ち悪さに目覚めることもなかった。
 が、今朝起きると、朝からムカムカ感がひどい。そのためロキソニンにプラスしてナウゼリンを飲んでみたが、朝は空腹でもあり、普通に食事をしてしまったのがまずかったらしく、大昔に経験したつわりのような感じだ。だが、これで食事を減らすと今度は便秘が始まり、気持ち悪いのでますます食べない、便秘がひどくなる、の悪循環になる。もう8クール目なのだから、少しでもうまくコントロールできると良いのだが・・・。

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2011.1.26 ハーセプチン126回目、ナベルビン8クール1回目

2011-01-26 20:28:54 | 治療日記
 今日は電車も殆ど遅延せず、順調に病院入りした。
 休薬明けで診察前採血からスタート。月末だったが空いており、受付では殆ど待たずに採血室へ。10人弱の待ち人数だった。今日は白血球の確認だけなので1本のみ。そして、ラッキーにも針刺も痛まず幸先が良かった。こういうときは嬉しいので、必ず「痛くなかったです。お上手でした。」と御礼を言う。看護師さんも「あら、さっきも言われたんですよ、今日はいい日かしら、2回目だから、あと1回あるかな。頑張ろう!」と言ってくださった。

 内科受け付け後、採血結果が出るまで45分ほど待ち、中待合に入った。その後30分ほどで、診察室に入った。前回の投与の後の状況をご報告。お腹の気持ち悪さは食事を控えてナウゼリンを飲んで解消したこと、その他にはだるさ、眠さ、肩こり、足の攣りなどが続き、日曜日から月曜日にかけての胸痛で久しぶりに痛み止めを服用したこと、昨日の頭痛でもやはり痛み止めを飲んだが、今日はもう元気であること等。
 先生は「いや、結構いろいろありますね。でも胸痛で痛み止めを飲んだのは久しぶりで、1日だけでしたね。」と確認された。
 今日の白血球は3200。前回より低めだが、1回おきに4000台と3000台が繰り返されている、とのこと。好中球も半分あれば十分、ということで予定通りナベルビン投与になった。
 次週は採血なしで、点滴フルコース。再来週はお休みで、2月の第2週に腫瘍マーカー等も含めての診察前採血予定だ。

 処置室に移動した。一番奥の点滴椅子に座るように言われる。今回も、前回試した新しい針でポートへ針刺してもらった。(痛くない)という気持ちもあるのかリラックスできた。刺したときだけはやはりチクリとするが、その後針を入れていくグリグリとした抵抗感が殆どなく、すーっと入っていく。現在までに6人試しているというが、皆さんそうおっしゃるとのことだ。が、刺しやすい反面抜け易いので、針を留置したまま帰宅し、患者さん自身で抜く必要のある場合はどうか、と検討中とのことだった。
 薬が届くまで小一時間待って無事点滴開始。ハーセプチン、デキサート、ナベルビン、生理食塩水の4本。順調に終了し、針を抜くときも衝撃が殆どなかった。
 会計を済ませ、余裕で3時までのランチタイムに間に合った。今日の病院滞在時間は5時間半。とても順調だった。

 今日は2冊読んだ。
 1冊目は群ようこさんの「東洋ごろごろ膝栗毛」(新潮文庫)。
 以前、海外旅行で“機中の人”となるときには、群さんの作品は旅のお供としていつもお世話になっていた。これまでも香港、マカオ、バンコク、プーケット等の旅行記は読んでいたが、このところ、海外旅行にも群さんの本にもご無沙汰していたけれど、夫が、先日ご紹介した「またたび読書録」と一緒に買ってきてくれたので。相変わらず面白く、にやにやしつつ読んだ。本書は台湾と北京の旅行記で、15年ほど前の旅のお話だが、全く古さを感じず、さすがだと思う。今度、出来ればこれまで訪れたことのない台湾に行ってみたいと考えているので参考になった。

 2冊目は森功さんの「ヤメ検 司法エリートが利欲に転ぶとき」(新潮文庫)。
 帯には「検察庁激震、その源流はここにある。ヤメ検(ヤメ検弁護士とは文字通り、検事をやめた検察OBの弁護士の俗称)の正体とは、関西検察とは何か?見えざる世界に斬り込んだ傑作ルポ」とあった。先般の大阪地検特捜部のフロッピーディスク改竄事件で、検察批判の波は頂点に達した、といわれていることもあり、表題そのものに興味をもって手に取った。裏表紙にも「厚いベールに包まれていた司法の闇に斬り込んだ傑作ルポルタージュ作品」とあるとおり、今まで本当に知らないことばかりで、何度も前に戻ったりと、読むスピードが大幅にダウンしてしまった。

 帰宅すると、3回目のお花が届いていた。今日はガーベラ10本、スプレーマム2本とレザーファン2本。それぞれ花言葉は「神秘」「清らかな愛」だという。
 ガーベラは静岡県の浜名湖のほとりで育ったものだそうだ。浜松市はガーベラが日本で一番最初に栽培されたところで、今でも生産量は日本一という。淡いピンク3本、濃いめのピンク4本、ワインカラー3本と緑のレザーファンを硝子の花瓶に投げ入れたら、食卓がいきなり華やいだ。スプレーマムは仏壇に。
 前回のチューリップやマーガレットも、まだ元気なものをとりわけてキッチン等に移動した。寒い冬に、こんな春を感じるお花が沢山。やはり嬉しい。

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