ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.11.16 ゼロスタイル・ミントの衝撃

2010-11-16 20:55:31 | 日記
 昨夜、がん関係の記事が読みたかったので夫に買ってきてもらった雑誌を何の気なしに見ていたら、表紙裏の見開きのページにJTのゼロスタイル・ミントの広告が目にとまった。
 今まで気付かなかった私が間抜けといえば間抜けなのだが、あれ、これって夫が家で口にしているのと同じではないか。禁煙パイポだと言われて疑いもせず信じていたが、間違いなくゼロスタイル・ミントのフィルターだった。息子が開けてみるとフィルターの中にはしっかり煙草の葉。

 ネットで検索してみると、今年5月17日発売翌々日のニュース「ゼロスタイル・ミントの評判は?」がヒット。

    ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※(以下引用)

「JTは“火を使わず煙が全く出ない”新しいスタイルの無煙たばこ『ゼロスタイル・ミント』の販売を東京都内限定で開始した。かぎたばこの一種で、たばこの葉が詰まったカートリッジを装着したパイプを吸い、味と香りを楽しむ。煙が出ないことから“受動喫煙の防止”になると注目を集め、発売初日のたばこ店などでの売れ行きは好調だったようだ。」

   (引用終了)※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 「これだよね、すごく裏切られた感じなんだけど・・・。今度こそ成功するように頑張ってほしいと応援していたのに・・・。」としばし絶句。「こんなの煙草じゃないから、ニコチンもタールも体に入ってこないし、試しに口にしてみてよ。禁煙してから買ったわけではないし。」と夫は言う。
 冗談ではない。私は自慢ではないけれど、産まれてこのかた、学生時代にもふざけて煙草を口までもっていったことすらないのだ。煙草じゃないわけないではないか。「“火を使わず煙が全くでない”新しいスタイルの無煙たばこ」とある。つまり間違いなく煙草だ。パッケージには堂々と大きな字で「かぎたばこの使用は、あなたにとって口腔がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性を高めます」の警告文がプリントされている。

 あまりの裏切られた感にちょっと腑抜けのようになり、よせばいいのにさらにネットで検索した。
 「かぎたばこ」から検索すれば恐ろしくもすさまじい口腔がんにかかった人たちの・・・手術であごが切除されてなくなったり、ほおが腫れて顔が変形していたり・・・という画像が出てくること出てくること。
 気分が悪くなってしまった。

 “ニコチン量はこれまでの煙草と比べて20分の1、タールはなし”とあるけれど、「かぎたばこ」であることには変わりない。そして確かに火も煙も出ないから副流煙等の健康被害はないけれど、本人の口の中はどうなる、と私は言いたい。「あなたはこうなりたいの?」と。
 息子に画像を見せたら、のけぞっていた。

 やっぱり今度もだめなのかなあ・・・と、つい弱気になってしまう。
 とにかくアルコールでもニコチンでもなんでも、依存症にはなってはいけないのだ、麻薬と同じなのだ、と改めて痛感する。

 処方された禁煙パッチが切れるまであと1週間。 
 その後6カ月吸わずにいられれば禁煙成功、というのだけれど、本当に大丈夫なのかどうか、哀しくて何とも言葉がない。

 今日は冷え込んだけれど本当にいいお天気だった。学内では抜けるような青空と銀杏の黄色のコントラストが美しい。それでも昨日の冷たい雨でずいぶん葉が落ちてしまった。週末まで何とかもってくれるだろうか。

 少し体調がいいと思うと、もう明日は治療日。本当に1週間なんてあっという間だ。
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