もう6月なんですね。このところ急に真夏のような天気になり、わが家の十五夜さんの部屋の気温は30℃を越えます。そこで昼間は冷房を入れていますが、十五夜さん本人にとっては窓を閉め切っているので楽しくはないことでしょう。
ここ、隣の町内に借りている仕事場はもともと湿地だったところなのか湿度が高くこの天気では冷房なしでは厳しいです。冷房すると出入りの扉から窓から閉め切るので、普段出入りしてくるお客さんが入って来れる機会がなくなるわけです。
ゆうべ、夕方になって暑さも納まったので扉を開けると、何と久しぶり、餡子色の「あんこ」さんがやってきました。この子は少しおっとりしていて怖がりなようです。冬の頃よくやって来ていたのですが、部屋でおもてなししているところを、他の猫にど突かれたのにびっくりして、それ以来トラウマになったようであまり姿を見せませんでした。
こうやって部屋にやってきていても、背後を絶えず気にしています。でもこのまなざし、、、。
お雛様の型抜きの目標数までもう少し、、。しかしゴールが視野に入ってくると、そこまで一気に漕ぎつけない手際の悪さにいらいらしたり、部屋の中が歩きにくくなっていたり、足の痛みで気持ちも下向きになりがちですが、この顔に出会えて束の間の癒しをもらったような気になりました。家に戻れば十五夜さんがいろいろかまってくれるのにちょっと贅沢かもしれませんね。
目標数+αが達成できたら、素焼きと色塗りまでの間、外に気分転換に行きたいと思います。
暑くて、お仕事もお忙しくて、大変でしょうが、こうして、かわいいお客様があれば、気持ちが和みますね。
あんこさんの毛色は粒あんコシあんが混ざったみたいに色は一律ではないのですが、たしかに毛づやはいいですね。おっとりしているし、そのくせ冷房していて窓を閉め切っていたりすると、窓にぴったり寄り添って、シルエットを見せて鳴いて呼んだりしてきます。仕事場の入口は猫さんたちの銀座通りみたいにいろいろ人ごみならぬ猫ごみで溢れているので本当の宿なしさんと半分飼い猫さんとか入り混じっているのかもしれません。その中であんこさんは案外対人的に積極さがあるのでどこかの家の子なんでしょうか。とてもいい顔で、傷みやいらいらも忘れてしまいます。