JR王子駅前「北とぴあ」への搬入です。夕べは例によって一睡もできなかったのでだるいやら腰が痛いやらですが、とにかく明日は工芸展当日なので頑張ってタクシーで運んでもらって搬入しました。
ここは、展示販売だけではなくて、「体験製作」というのがあり、仮設のテーブルで型抜きを体験してもらいます。これは勝手な思い入れなんですが、「土に触ってもらいたい」って感じですね。当然買ってきた土ではなくて、隅田川流域の工事現場から掘ってきた「江戸前の土」なんです。おそらく使い勝手とかでは買ってきた土のほうが粘りとか腰とか優れているかもしれません。馬鹿馬鹿しいと思う人もいるかもしれませんが、そこは「川があって土があったから今戸焼が生まれ、人形も作られた」というストーリーをわが身で追ってみたいという願望ですね。色を塗ってしまえば土の色は見えなくなるんですが、江戸前の土なんですよ、というのが一種の矜持のようなものでしょうか。
「型抜き」体験はいくつか型の種類を用意してあります。「鉄砲狐」「左招き猫」「天神様」などです。素焼き型と石膏型とあります。先にも記したのですが、体験料が今回から高くなっています。型抜きしていただいたものを乾燥させ、素焼きしてお返しするためです。前回までは区の産業振興課の方に素焼き済みのものをお渡しして中継ぎでお客様に引き取っていただいていたので、材料費だけだったのですが、今回からそれができなくなったので、郵送するための箱代、小型包装物送料を合わせた額になっているんです。初回の時はチャリで家々を回ってお届けしたのですが、番地表示も表札もなく電話してもかからない、ということで木枯らしの吹く夜の街をさまよって風邪をひいたということもあったんですが、ちょっときついので郵送にさせていただきます。ご推量ください。
伏見のち大西さんが少し作られていた 笑い をいくつか求めたことを思い出しました。笑い物は、伏見の丹嘉さんでも見たことがなく、珍しさもありました。
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コメントありがとうございます。赤坂のTBSのホールがあった通りの一本外堀通り寄りの通りでしたか。はじめて行ったのは中学にあがった頃だったので昭和50年頃だったかです。場所もハイカラですが、ブティック風な店構えで赤いふかふかの絨毯でガラスで仕切られたようなディスプレイのお店だったように憶えています。郷土玩具もこけしも愛好会のようなものに入っていなかったので情報に乏しかったのであういう店があり、並んでいるものもこだわりのセレクトっぽい感じでいい感じでしたね。中野人形の奈良さんが店内で実演されてもいましたね。大小の笑いものが確かにありました。小幡のもありましたね。こけしなんかは状態を配慮してセロハンで包まれていたり、雨の日には入店するとまずタオルを手渡されるような細心さでした。中学生にとっては手の出せない金額のものだったので、小遣いやお年玉で入手するという程度でしたが、毎月催事のはがきが送られてきました。後に鷺ノ宮で開かれていた頃もお邪魔しましたが、中野人形なんかを置いてありましたね。またおつきあいくださいませ。