先にご紹介しました「白ねずみ」の尻尾を巻いて取り付けています。
植物の「蘇芳(すおう)」や「きはだ(黄柏)」を煮出した汁で染めた障子紙を乾かして細く切った状態。個人的にはこの紙片の色ムラがきれいだなと思っています。
針金に染めていない白い障子紙を巻き付けて肉づけします。
白い肉付けした尻尾の上に染めた障子紙を巻き付けていきます。
器用に巻けていませんが、とりあえず尻尾です。
ねずみのお尻のところに孔が空いているのはお手本にした近世遺跡からの出土遺物の人形のとおりで、この孔から尻尾を想定して組み立てています。
尻尾を待っているねずみたち。
昔の土人形の中には単純に土だけで造形されている種類のものもあれば、土の造形に他の素材のものを足して作ったものもあり、特に今戸の人形では際物的に木や紙、真鍮や針金などと合体させた製品があって観音様の境内中心に鬻がれ、目新しいものに子供たちの目を引き付けていたのだと思います。美術作品などでよく使われる言葉「ミクスドメディア」ですね。
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