東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

しめこのうさぎ

2022-09-14 07:11:41 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日夕方「みそろぎ人形展」の前日搬入で出かけてきました。そして本日初日を迎えるわけですが私のブースに限っていうと並んでいるレパートリーが「おせち料理」とか!「懐石弁当」「松花堂」の蓋を開けたときみたいにうわ~っという感じに揃っている感じではないかも、、、とおもいます。初日オープンで並んでいるのは招き猫の火入れ、おかめの火入れ(豆しぼり)、丸〆猫(嘉永安政風)、本丸〆猫猫、丸〆猫小(座、臥)、餅つきうさぎ、呑み河童、娘河童、鉄砲狐など。
先にお知らせしましたが会期中、追加できるものは出していきたいと思います。但し、時間的に素焼きの済んでいるものからなので種類によっては数が少ないものもあります。今日のオープニングには間に合いませんが、昨日帰宅してから塗り終わった分をお昼前くらいに持っていこうと思います。月見うさぎ、羽織狐、宝珠もち狐、それと久しぶりの「しめこのうさぎ」などです。
「しめこのうさぎ」はひとまわり前だったかそれより前だったか自分でおこした型で古いものではありませんが、芝居の「法界坊」に出てくる言葉「しめたぞしめたしめこのうさぎ、しめこのうさうさ」からのインスピレーションで作りました。日常会話でも「しめた」とか「しめしめ」ということがありますね。「濡れ手で粟」という感じでしょうか。以前と形は同じなのですが、前みたいに墨で襟を入れたり蛸足しぼりの描き込はしつこい気がしてシンプルなほうが楽だと思ったからです。裏側に都鳥の形に「〆子」という陽刻を入れてあります。丸〆猫を手がけた影響だったと思います。あまりたくさん型抜きしてませんが今後また抜いていこうと思います。
 丸〆猫といえば昭和戦前風型のは塗っていますのででき次第並べていきます。