東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

御幣猿・煙草のみだるま・提灯持ち狐・猫抱きおかめ・餅つき兎・狸のぴいぴい・月見兎・面持ちねずみ

2020-08-28 23:55:21 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 昨日会場へできた人形を運んだ際、会場の方から伺った話では、持ち込む以前に電話でのお問い合わせがあり、荷を解く前に売約いただいていた人形があったとのことでありがたいことでした。話はさらに、お電話のお客様が、また次に運び込まれる人形を楽しみにされている、ということで、ありがたいと同時に何を仕上げてはこべばよいかわからない。ということで悩みました。
お客様が、どういう人形がお好みで、何は既にお持ちなのかわかりません。 
 結局のところ、自分にできることは、今回まだ並べていないもので完成していないものを完成させ、運ぶことしかできません。画像の人形は昨夜から急いで塗り進めたもので、はじめて発表するものではありませんが、今回は並べる予定ではなかった、或いは、並べようと、途中まで進めていたが、時間切れだと諦めていたもののどちらかです。

 御幣猿は朱色と群青各ひとつずつ、煙草のみだるまはふたつ。提灯持ち狐は提灯に「火の用心」の文字入りがひとつ、「宝珠に王子」の文字入りふたつ。今回羽織の色、シックな感じに、と思いかなり暗めの藍色で塗ってみました。猫抱きおかめ3つ。餅つき兎ふたつ。狸のぴいぴい(茶)ひとつと月見兎ひとつ。面持ちねずみふたつ。これで全てです。猿に持たせる御幣を折って癖をつけています。今売られている金紙はラミネート加工みたいでぴかびかすぎます。そこで真鍮粉につなぎを混ぜて中質紙に塗って乾かしたもので御幣を折っていますが、ごわごわして折り目がつきにくいのです。
 明日午前中に荷造りした上で会場へ運びます。
お願いというのもおこがましいですが、もし興味をお持ちくださったお客様、会場に持ち込んで、係の方に検品、値札つけの後ブースに並べ終わってはじめて在庫の把握が準備完了となり、お問い合わせに対応できるようになります。それ以前のご質問に対して正しく伝わらないことが心配されますので予めご了承ください。