東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

朗報!赤羽公園のガウディ風遊具

2012-01-29 20:30:26 | ご近所

P1010145赤羽公園のキリンの滑り台が台風で倒れたポプラの大木で壊れて以来、遊具の老朽化で取り壊しになってしまうのを心配していました。

このガウディ風の滑り台も取り壊しに合うのだと思っていたら、景観を重視して修復して残されるようになったのです。ずーっと覆いがかかっていましたが、きれいになってまた姿を現しました。

ただ遊具としての利用はできなくなり、入口と出口には入れないようになっています。安全性のほか防犯上の理由もあるのかもしれません。

全く知りもしなかったのですが、この遊具「大空の門」というのだそうです。40年以上の付き合いだというのに知らなかった~。


今戸人形 「狐拳}(江戸時代) 

2012-01-29 19:28:49 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010146ブログで昔の今戸人形をご紹介するのも随分久しぶりです。季節に合ったものを、、と思いつつ、正月に合いそうなものをタイミングを逃してしまった、という感じです。初天神にも遅れてしましました。

今年は初午と節分が重なります。狐そのものではないのですが、狐つながりで「狐拳」をご紹介します。狐拳の今戸人形で有名なのは最後の生粋の今戸人形師であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のお作りになった狐・庄屋・猟人の三体一組のものだと思います。しかし尾張屋さんの型とは別の狐・庄屋・猟人も存在していますし、画像のように童子姿の拳打ちのものもあります。

この画像の人形は使われている顔料からして今戸人形の一番流行っていた江戸の後期、しかも群青色が使われていないので、配色としてはそれより古いものだと思います。両端の女性の着物は紫土べんがら、襟に鉛丹、狐手の童子の腹懸けや三味線のお福の帯には水緑青(酸化銅)、庄屋の手をする唐子頭の童子の頭部の青剃りや着物部分はベロ藍が使われています。三味線のお福と狐手の童子は都内の近世遺跡からの出土人形と型も同じです。

中央の2人が拳を打っているのは明らかですが、右端のお酌さんは単に襟を合わせて愛嬌を売っているだけのポーズなのか、猟人の手を打っているのかよくわかりません。或いはもう一人拳を打つポーズの童子がいたのかどうか、、しかし出土の人形からそれらしいものを見た憶えがありません。もちろん拳は2人いれば打てるのだから、中央の2人だけでも成立するのではないかと思います。拳をおわかりになる方に教えていただけるとありがたいです。